ワイヤレスLANとは、ひとことで言えば、LANケーブルを使わず無線(ワイヤレス)でネットワーク接続ができるようにしたものです。ワイヤレスLANを活用すれば、邪魔なケーブルが不要になり、インターネット接続が変わります。
ブロードバンドを利用するときは、パソコンとネットワーク機器をLANケーブルで接続する必要がありました。そして、多くの場合、ネットワーク機器は電話回線や電源などのコンセント類のそばに設置するので、パソコンの置き場所も、LANケーブルが届く範囲に限定されてきました。
そんなときにワイヤレスLANを使うと、ケーブル接続が不要になるため、パソコンの置き場所を自由に決めることができるようになるのです。
2階のパソコンと1階のパソコンをLANケーブルを使って接続するのはケーブルの長さを検討しなければならないなど、少し面倒ですが、パソコン同士をワイヤレスLANで接続すれば、ケーブルで接続することなくファイルの受け渡しができるネットワークを構築することができます。
ワイヤレスLANの規格や使用環境にもよりますが、ワイヤレスLANの電波は、建物の壁などもある程度越えて、数十メートル先まで届きます。ワイヤレスLANを導入すれば、パソコンの設置場所や持ち運びがもっと自由になり、使い方が広がります。
ワイヤレスLANは電波なので、悪意のある人に通信データの盗み読み(盗聴)をされてしまう危険があります。
しかし、ワイヤレスLANのセキュリティ機能を正しく利用すれば、安易に盗聴されてしまう可能性はずっと少なくなります。
ワイヤレスLANをお使いの際は、ワイヤレスLAN機器のマニュアルの説明をよくご覧になり、セキュリティ機能を正しく利用してください。
距離や周囲の環境などにもよりますが、多くの場合、ワイヤレスLANの電波は家の外にも届いてしまいます。電波が届いているなら、屋外や隣の家などから、無断で自宅のネットワークに接続されてしまう可能性があります。
このような問題を避けるために、ワイヤレスLANにはさまざまなセキュリティ機能が搭載されており、それらを正しく利用することで、不要な接続を防げるようになっています。
セキュリティ機能を使って、ワイヤレスLANを安全に利用してください。
送受信するデータを暗号化して、通信内容を盗み見られないようにします。データの暗号化形式には「WPA」や「WEP」などがあり、ワイヤレスLAN機器によって対応している暗号化形式が異なります。
WPA-PSK機能やWPA2-PSK機能は、WEPに比べて大幅に暗号解読が難しいとされている暗号方式を使用しているので、より高度なセキュリティをおこなえます。
通信をおこなう双方の機器に同じ暗号キーを登録します。同じ暗号キーが登録されていない機器とは通信できなくなるので、関係のないパソコンに接続されることを防ぎます。また、データを暗号化して送信することができるので、盗聴を防ぎます。
暗号キーの長さによって64ビットWEP機能、128ビットWEP機能、152ビットWEP機能があり、暗号キーの長さが長い(ビット数が大きい)ほど、暗号を解読することが難しくなります。
ただし、暗号キーを第三者に知られたり、暗号を解読されたりする可能性があるため、暗号キーは定期的に変更することをおすすめします。
ワイヤレスLANの親機とパソコンなどに同じSSIDを設定することで、同じSSIDを設定していない機器からの接続を回避します。
SSIDを設定しただけでは、どんなSSIDを使用しているかがほかのワイヤレスLAN機器で検出できてしまうので、セキュリティを保てません。
ワイヤレスLANの親機からほかの機器に対してSSIDを通知しない設定にしてください。設定は親機でおこないます。
パソコンなどのMACアドレス(ネットワークカードが持っている固有の番号)を親機に登録することで、登録していない機器が接続できなくなります。
「SSIDの非通知」とあわせて設定することで、不正アクセスに対して二重にブロックできます。
ワイヤレスLANのセキュリティ機能だけでなく、セキュリティ対策アプリも利用することによってさらにセキュリティを強化することができます。
このパソコンには、セキュリティ対策アプリとしてウイルスバスターがインストールされています。
このパソコンに搭載されているワイヤレスLAN機能の設定方法→「機能を知る」-「ネットワーク」-「ワイヤレスLANの機能のオン/オフ」
機器の設定→機器に添付のマニュアル、メーカーのホームページ
NEC LAVIE公式サイトの「Q&A」をご覧ください。「Q&A」では、お客様から寄せられた質問に対するお答えを随時追加しています。