より大きな容量のメモリをパソコンの内部に取り付けることで、ソフトを同時に起動したり、大きなデータを扱う際、より高速に処理することができるようになります。
このパソコンでは最大32Gバイトのメモリを搭載可能ですが、PCIデバイスなどのメモリ領域を確保するために、すべての領域を使用することはできません。また、装置構成によってご利用可能なメモリ容量は異なります。
次のタイプの増設メモリ(別売)をおすすめします。
型名 | メモリ仕様 | 容量 |
PC-AC-ME084C | SO-DIMM(DDR4)、PC4-25600 | 8Gバイト |
PC-AC-ME085C | SO-DIMM(DDR4)、PC4-25600 | 16Gバイト |
型名 | メモリ仕様 | 容量 |
PC-AC-ME086C | SO-DIMM(DDR5)、PC5-38400 | 8Gバイト |
PC-AC-ME087C | SO-DIMM(DDR5)、PC5-38400 | 16Gバイト |
次の手順でお使いのモデルのメモリ容量を確認できます。メモリをどれぐらい増やせるかの参考にしてください。
表示された画面の「実装 RAM」を確認してください。
メモリ容量は実際より少なく表示される場合がありますが、故障ではありません。
このパソコンには、メモリを差し込むスロット(コネクタ)が、2つ用意されています。
ここでは、ご購入時にスロットに4Gバイトのメモリが2枚取り付けられている場合を例として、増設メモリをメモリスロットへ取り付ける手順を説明します。
まず、ご購入時にスロットに取り付けられていた4Gバイトのメモリ2枚を取り外して、いったんスロットを空にします。次に空になった各スロットに16Gバイトの増設メモリを取り付けます。
このパソコンはデュアルチャネルに対応しています。デュアルチャネルとは、同容量の2枚のメモリに同時にアクセスすることで、メモリのデータ転送性能を高速化する技術のことです。
ご購入時の状態では、Windowsからシャットダウンをおこなっても、パソコンの起動を高速にするための機能が働いているため完全に電源を切っている状態にはなりません。メモリの交換をおこなうときは、次の方法でパソコンの電源を切ってください。
パソコンの電源が切れます。
イラストは実際の製品と異なることがあります。
ネジがネジ穴から外れるまで確実にゆるめてください。メモリスロットカバーが浮き上がり、ネジのある側に隙間ができます。
カバーは4か所のツメで固定されています。無理に外すとツメが破損するおそれがありますので、ご注意ください。
メモリスロットカバーを取り外すと、ボード上の部品やハンダ付け面などがありますが、手を触れないよう注意してください。
メモリが起き上がります。
矢印の方向以外からカバーを取り付けた場合、カバーが破損するおそれがあります。
4か所あるカバーのツメがしっかり固定されるまで押し込んでください。
ACアダプタを取り付けることで、内蔵バッテリーが有効化されます。
以上でメモリの取り外しは完了です。
メモリを取り付ける場合、次の手順でおこなってください。
イラストは実際の製品と異なることがあります。
メモリを差し込むときは、強い力が必要になることがありますので指をぶつけたり、切ったりしないように、注意して作業してください。
突起部と切り欠きの位置はイラストと異なる場合があります。
メモリの端子部分(金色)がメモリスロットの奥に当たるまで差し込みます。
横から見たところ
端子部分のほとんどが、メモリスロットに差し込まれた状態になります。
差し込むときに、メモリスロットが固いことがありますが、奥までしっかり押し込んでください。しっかり押し込まずに次の手順をおこなうと、メモリスロットやメモリを破損するおそれがあります。
カチッと音がする位置まで強く倒し込みます。
正しくロックされている場合は、メモリが水平で、端子の金色の部分が少し(1mm程度)見える状態です。
確実にロックされていないと、メモリスロットやメモリの故障の原因になります。また、パソコンが正しくメモリを認識できません。
ACアダプタを取り付けることで、内蔵バッテリーが有効化されます。
パソコンの電源を入れ、メモリを増やす前に確認したときと同様の手順で、メモリ容量を確認できます。
メモリ容量を確認する→「メモリ容量を確認する」
次のことを確認してください。
メモリを増設した場合、初期化のため、電源を入れてからディスプレイの画面が表示されるまで時間がかかることがあります。
実際に利用できるメモリ容量は、取り付けたメモリの総容量より少ない値になります。