指紋認証
指紋認証搭載モデルには、電源スイッチに内蔵指紋センサーが搭載されています。
指紋を登録し、Windowsや対応するアプリ、サービスへのサインインを、パスワードを入力する代わりに指紋認証でおこなうことができます。
個人特有の生体情報を使用するので、強いセキュリティと利便性の両方を確保できます。
- 内蔵指紋センサーに触れるときは、軽くタッチするようにし、電源スイッチを押さないように注意してください。電源スイッチを押すと、パソコンの電源が切れたり、スリープ状態になる場合があります。
- 本体内蔵の指紋センサーでのWindows Helloに対応しております。
指紋認証でサインインする
ここでは、指紋の登録と、指紋認証によるサインインについて説明します。
指紋認証の準備
パソコンに指紋を登録するには、Microsoft アカウントでサインインしているか、ローカル アカウントでパスワードが設定されている必要があります。また、指紋認証によるサインインをおこなうには、PINを設定する必要があります。
ローカル アカウントを使用していてパスワードを設定していない場合や、PINを設定していない場合は、指紋の登録をおこなう前に次の手順で設定してください。
ローカル アカウントのパスワードを設定する
- 「設定」を表示する
- 「アカウント」-「サインイン オプション」をクリックする
- 「パスワード」-「追加」をクリックする
「パスワードの作成」が表示されます。
- 「新しいパスワード」「パスワードの確認入力」「パスワードのヒント」を入力し、「次へ」をクリックする
- 「完了」をクリックする
PINを設定する
- 「設定」を表示する
- 「アカウント」-「サインイン オプション」をクリックする
- 「PIN (Windows Hello)」-「セットアップ」をクリックする
「最初に、アカウントのパスワードを確かめてください。」が表示されます。
- サインインしているユーザーのパスワードを入力して、「OK」をクリックする
「PIN のセットアップ」が表示されます。
- 「新しい PIN」と「PIN の確認」にPINを入力して、「OK」をクリックする
登録するPINは、以下の条件を満たしている必要があります。
- 4桁以上の数字で構成されていること
- 数字のパターン(例:1234、1111)になっていないこと
指紋を登録する
次の手順はPINが設定済みの場合の手順です。PINを設定していない場合、次の手順内でPINの設定画面が表示されます。画面にしたがって、PINの設定をおこなってください。
- 「設定」を表示する
- 「アカウント」-「サインイン オプション」をクリックする
- 「指紋認識 (Windows Hello)」-「セットアップ」をクリックする
「Windows Hello へようこそ」が表示されます。
- 「開始する」をクリックする
- 「ユーザーを確認しています」と表示された場合は、画面の指示にしたがってPINを入力する
- 画面の指示にしたがって、登録したい指で内蔵指紋センサーにタッチする
画面の指示に従って指紋の登録をおこないます。「すべて完了しました。」が表示されたら、「閉じる」をクリックしてください。
他の指の指紋を登録する場合は、「指の追加」をクリックします。
怪我などで登録した指が使えない場合に備えて、複数の指の指紋を登録しておくことをおすすめします。
指紋認証でサインインする
パスワードやPINの入力の代わりに指紋認証でサインインする場合は、サインインが必要な画面で内蔵指紋センサーに登録した指でタッチしてください。
- 指紋認証でのサインインを設定している場合、電源を入れるときや、スリープ状態や休止状態から復帰するときに登録した指で電源スイッチを押すと、指紋認証が同時におこなわれ自動でサインインできます。ロック画面で再度内蔵指紋センサーにタッチする必要はありません。
- 自動でサインインができなかった場合は、登録した指で内蔵指紋センサーにタッチするか、指紋認証以外の方法でサインインしてください。
指紋認証によるサインインができない場合、「サインイン オプション」をクリックして別の方法でサインインすることもできます。
指紋によるBIOS認証
本機起動時のBIOS認証を行うように設定した場合に、BIOSパスワード(パワーオンパスワード)の入力の代わりに、指紋認証によって認証を行うことができます。
指紋によるBIOS認証を使用するためには、次の設定を行う必要があります。
- BIOSセットアップユーティリティで、本機起動時のBIOS認証を行うように設定する。
- Windowsの標準機能で指紋を登録する。
- 本機はBIOSセットアップユーティリティ起動時に要求されるBIOSパスワードの入力を指紋認証で代用することをサポートしていません。
- BIOSパスワード入力を指紋認証で代用する設定を行ったあと、初回の指紋認証時はチェックマークが出て、パスワードの入力を求められます。2回目以降は指紋のみで認証が可能となります。
設定方法
- BIOSセットアップユーティリティを起動する
BIOSセットアップユーティリティが起動しない場合は、いったん本機を再起動して、すぐに【
/F2】を繰り返し押してください。
- 「Security」メニューの「Password」-「Power-On Password」でパワーオンパスワードを設定する
- 「Security」メニューの「Fingerprint」-「Predesktop Authentication」を「On」に設定する
- 【
/F10】を押す - 表示された画面で「Yes」を選択し、【Enter】を押す
システムの設定が保存されて、自動的に再起動します。
これでBIOSセットアップユーティリティでの設定は完了です。
続けて、Windowsの標準機能で指紋を登録してください。
認証方法
- 本機の電源を入れる
- 指紋認証の画面が表示されたら、登録済みの指紋を読み取らせる
- 指紋を登録した指を負傷したなどの理由で、指紋認証が行えない場合は【Esc/FnLock】を押してください。パスワード入力画面に切り替わるので設定したBIOSパスワードを入力してください。
- 指紋の照合が3回失敗した場合や指紋の読み取りが一定時間なかった場合もパスワード入力画面に切り替わります。
設定の解除方法
起動時の指紋認証の設定を解除する場合は、Windowsの標準機能で指紋の登録を削除してください。この場合、Windowsのサインインの指紋認証も解除されます。
- 本機を再セットアップしても、指紋認証によるBIOS認証のBIOSパスワード入力の代用は無効になりません。
- 登録した指紋は、BIOSセットアップユーティリティの「Security」メニュー→「Fingerprint」→「Reset Fingerprint Data」で削除することができます。
BIOSセットアップユーティリティで、BIOS認証そのものを無効にした場合は、指紋認証も行われなくなります。
指紋認証使用上の注意
- 指紋認証機能を使用している場合でも、PINやパスワードでのサインインも可能です。PINやパスワードの管理には注意してください。
- 指を怪我しているときや、指が荒れているときなどでは、認証に時間がかかったり、認証ができない場合があります。このような場合に備えて、複数の指の指紋を登録しておくことをおすすめします。汗などで濡れているときには指をよく拭く、手荒れや乾いているときにはクリームなどを塗ることにより、改善されることがあります。
- 指が直接触れるため、内蔵指紋センサーに汚れが付着する場合があります。認証に時間がかかったり、認証ができない場合には、内蔵指紋センサーをきれいにしてください。
- 指紋認証機能は、安全性を100%保障するものではありません。