A | T | コマンド列 | [CR] |
種類 | ATコマンド | パラメータ・機能 | ||||||||||||||||||||||||||
アンサーモードで回線接続 | A | アンサーモードで回線に接続し、通信状態になる。自動応答にしていない状態で、応答する場合に使用する。 | ||||||||||||||||||||||||||
コマンドの再実行 | A/ | 直前に実行したコマンドを再実行する。このコマンドの前には「AT」はつけない。また、最後の[CR]もつけない。 | ||||||||||||||||||||||||||
ダイヤルの実行 | D |
指定された電話番号にダイヤルし、接続する。
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コマンドエコー有無の設定☆ | E |
DTE(パソコン側)から送られたコマンドのエコー(文字をそのまま送り返す)の有無を指定する。
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回線の接続/切断 | H |
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識別コード表示 | I |
モデムの識別コードを表示する。
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モニタースピーカの動作設定☆ | M |
内部モニタースピーカのON、OFFのタイミングを設定する。
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オンラインモードに戻る | O |
オンラインモード中にエスケープコマンド(+++)によってコマンドモードになったときに、再びオンラインモードに戻るために使用する。
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パルス回線(ダイヤル回線)モードの設定☆ | P | ダイヤルをパルスで行うモードに設定する。 | ||||||||||||||||||||||||||
リザルトコードの設定☆ | Q |
リザルトコードをDTE(パソコン側)に返すか、返さないかのモードを指定する。
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Sレジスタの読み出し | Sr? | Sレジスタrの内容を読み出す。ATS0?[CR]でS0レジスタの内容を読み出す。 | ||||||||||||||||||||||||||
Sレジスタの設定 | Sr=n |
Sレジスタrを設定する。
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トーン回線(プッシュ回線)モードの設定☆ | T | ダイヤルをトーンで行うモードに設定する(工場出荷時)。 | ||||||||||||||||||||||||||
リザルトコードタイプの設定☆ | V |
ATコマンドのリザルトコードの形式を指定する。
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接続時のリザルトコードの設定☆ | X |
モデム接続時のリザルトコードの拡張方法を指定する。
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モデムの初期化 | Z | モデムを&Wコマンドで保存した内容で初期化する。 | ||||||||||||||||||||||||||
キャリア検出信号(CD)の動作☆ | &C |
CD信号(DCD)の動作を指定する。
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データ端末レディ(DR)の動作☆ | &D |
DTR信号がONからOFFに変化した場合の動作を指定する。
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パラメータの初期化 | &F | 各種パラメータを工場出荷時の設定に戻す。 | ||||||||||||||||||||||||||
ダイヤルパルススピードの設定☆ | &P |
ダイヤルパルスのスピードを指定する。
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モデムの状態表示 | &V | 現在設定されているコマンドの一覧と、&Wコマンドで保存されている内容を表示する。 | ||||||||||||||||||||||||||
パラメータの保存 | &W | 現在設定されている状態を保存する。 | ||||||||||||||||||||||||||
リトレーニング時の自動再実行 | %E |
回線状態を監視して、状態が変化した場合や悪い場合に、トレーニングシーケンスの再実行(リトレーニング)の指定をする。
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リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示 | +DR |
リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示を選択する。
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データ圧縮プロトコルの設定 | +DS |
データ圧縮の有無を設定する。
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リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示 | +ER |
リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示を選択する。
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通信モードの設定 | +ES=x,y,z |
エラー訂正プロトコルの動作を設定する。
x=1:ノーマルモードで接続する。
発呼時の接続動作を設定する。
=2:自動モードを使わずにV.42モードで接続する。 =3:自動モードを使用してV.42モードで接続する(工場出荷時)。 =4:MNPモードで接続する。
y=0:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードにあわせて接続する(工場出荷時)。
着信時の接続動作を設定する。
=2:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードにあわせて接続する。 =3:相手がV.42の場合、接続する。 =4:相手がMNPの場合、接続する。
z=0:相手がノーマルモードの場合、接続する。
=2:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードにあわせて接続する(工場出荷時)。 =3:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードにあわせて接続する。 =4:相手がV.42の場合、接続する。 =6:相手がMNPの場合、接続する。 |
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フロー制御 | +IFC |
フロー制御(RTS/CTS,XON/XOFF)を指定する。
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リザルトコードのスピード表示 | +MR |
リザルトコードのスピード表示を選択する。
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変調方式の指定 | +MS |
変調方式
0:自動モード(V.8)を使用しない。
1:自動モード(V.8)を使用する。
送信最低スピード 接続時、送信側の最低の変調速度を指定する。300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 送信最高スピード 接続時、送信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 受信最低スピード 接続時、受信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 受信最高スピード 接続時、受信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 |
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エスケープ | +++ |
オンラインモードの時、パソコンから前後1秒間(S12レジスタで設定可能)の時間をあけて、「+++」のコマンドが入力されると、回線を切断することなく、コマンドモードに移る。 「+++」の前後に他の文字が入力されるとエスケープコマンドと判断されないので[CR]等は入力しないこと。 |
☆ | AT&Wでバックアップ可能 |
数字 | 文字 | 内容 | ||||||||||||||||
0 | OK | コマンドラインの実行確認 | ||||||||||||||||
1 | CONNECT | 接続 | ||||||||||||||||
1 | CONNECT <DTEスピード> | DTEスピードを表示して接続 <DTEスピード>は600〜115200 | ||||||||||||||||
2 | RING | リンギング検出 | ||||||||||||||||
3 | NO CARRIER | キャリア及びリングバック検出せず | ||||||||||||||||
4 | ERROR | コマンド構文違い及び存在しないコマンド | ||||||||||||||||
6 | NO DIALTONE | ダイヤルトーン検出せず | ||||||||||||||||
7 | BUSY | ビジートーン検出 | ||||||||||||||||
8 | NO ANSWER | S7タイマーが切れるまで連続的にリングバックを検出 | ||||||||||||||||
24 | DELAYED | 接続は延期された | ||||||||||||||||
32 | BLACKLISTED | 再ダイヤル規制によりダイヤルを実行できない | ||||||||||||||||
33 | FAX | FAXモードでFAXモデム接続 | ||||||||||||||||
35 | DATA | FAXモードでデータモデム接続 | ||||||||||||||||
+F4 | +FCERROR | 高速FAXデータが予想されV.21を受信 | ||||||||||||||||
+MCR:<変調モード> |
接続時の変調モード表示 <変調モード>
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+MRR:<送信スピード>,<受信スピード> |
接続スピードの表示 <送信スピード>は300〜33600 <受信スピード>は300〜56000 |
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+ER:NONE | エラー訂正プロトコル無し | |||||||||||||||||
+ER:ALT | MNPエラー訂正プロトコルで接続 | |||||||||||||||||
+ER:LAPM | V.42訂正プロトコルで接続 | |||||||||||||||||
+DR:NONE | データ圧縮無し | |||||||||||||||||
+DR:ALT | MNP5データ圧縮で接続 | |||||||||||||||||
+DR:V42B | V.42bisデータ圧縮で接続 |
Sレジスタ | 機能 | 説明 |
S0 | 自動着信する呼び出し回数設定☆ |
呼び出し音(リング)の何回目で自動着信するかを設定。 S0=0 自動着信しない(工場出荷時)。 S0=1〜255 n回目の呼び出しを受けると自動着信。 |
S1 | 呼び出し回数のカウント |
呼び出し音の回数をカウント。呼び出し音が検出されると、S1レジスタの値が+1される。 なお、呼び出し音が止まってから8秒たつとS1は0になる。 S0が0の場合は、S1は+1されない。工場出荷時はS1=0。 |
S2 | エスケープコードの文字設定☆ |
エスケープコードに使うキャラクタコードを0〜127の値の間で設定。 工場出荷時はS2=43(キャラクタ「+」)。 |
S3 | 復帰(キャリッジリターン)コードの文字設定 |
復帰コードのキャラクタコードを0〜127の値で設定。 工場出荷時はS3=13(16進数で0D)。 |
S4 | 改行(ラインフィード)コードの文字設定 |
改行コードのキャラクタコードを0〜255の値で設定。 工場出荷時はS4=10(16進数で0A)。 |
S5 | バックスペースコードの文字設定 |
バックスペースコードのキャラクタコードを設定。 コマンドの1文字訂正に使用。0〜32及び127が設定可能。 このレジスタには表示可能なコード(33〜126)は設定できない。 工場出荷時はS5=8(16進数で08)。 |
S6 | ダイヤル開始までの待ち時間☆ |
オフフックしてからダイヤルするまでの待ち時間を設定。 Xコマンドがダイヤルトーンを検出しない場合(X0、1、3)に有効。 ダイヤルトーンを検出する場合(X2、4)はS6レジスタの値は無効。 4〜12の値を秒単位で指定。工場出荷時はS6=4(4秒)。 |
S7 | 接続待ち時間の設定☆ |
ダイヤルしてから接続されるまでの接続待ち時間を30〜58の間で秒単位で設定。 設定した時間内に接続されないと「NO CARRIER」がパソコンに返される。 工場出荷時はS7=50(50秒)。 |
S8 | ポーズコマンドの時間設定☆ |
ダイヤル時のポーズコマンド「,」の待ち時間を2〜7の値で秒単位で設定。 工場出荷時はS8=2(2秒)。 |
S10 | キャリア断検出の時間設定☆ |
回線の接続中に、設定した時間以上連続してキャリアが検出できない場合にキャリア断として回線を切断。0〜255の値を0.1秒単位で設定。 S10=255の場合はキャリア断を無視(キャリアが切れても回線を切断しない)。 工場出荷時はS10=14(1.4秒)。 |
S12 | エスケープコードのガードタイムの設定☆ |
エスケープコマンド(+++)の前後のガード時間を設定。 エスケープコマンドの前後には、設定されたガード時間以上データのない時間が必要であり+と+の間はこの時間より短くなければならない。 0〜255の値を1/50秒単位で設定。工場出荷時はS12=50(1秒)。 |
S29 | フラッシュダイヤルモディファイ時間 |
ダイヤル時に、フラッシュダイヤルモディファイを受け取ったときにオンフックになる時間を設定。 0〜255の値を1/100秒単位で設定。工場出荷時はS29=70(0.7秒)。 |
☆ | AT&Wでバックアップ可能 |