概要


RAIDモデルでは、データの変更や保存をするときに、搭載している2台のハードディスクにリアルタイムでデータの書き換えを実行することにより、大切なデータを二重化して保存します(RAID 1)。
万一、1台目のハードディスクでディスククラッシュなどのハードウェア障害が発生しても、もう一方のハードディスクで継続してデータ処理できます。
より安全なRAID環境をお使いいただくために、定期的にディスクアレイの状態を確認することをおすすめします(下記の「使用方法」で確認してください)。

使用方法

Intel Matrix Storage Consoleは、RAIDシステム(以下、ディスクアレイ)を管理するユーティリティです。ディスクアレイの全ての状態が監視できます。
  1. 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Intel(R) Matrix Storage Manager」→「Intel Matrix Storage Console」をクリック
  2. 「Intel(R) Matrix Storage Console」画面で「表示」→「基本モード」をクリック
「ハードドライブとRAIDステータスの表示」で「すべてのハードドライブとRAIDボリュームは正常です。」が表示されていれば問題ありません。

Intel Matrix Storage Consoleのご使用方法について、詳しくは、Intel Matrix Storage Managerのヘルプをご覧ください。

  • Intel Matrix Storage Managerのヘルプ
    「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Intel (R) Matrix Storage Manager」→「ヘルプ」

  • タイプME(スリムタワー型)のWindows XP Professional x64 Editionモデル、Windows XP Professionalモデルには、出荷時にIntel Matrix Storage Consoleがインストールされています。新たに追加する必要はありません。
  • Intel Matrix Storage Consoleは、ディスクアレイ状態を監視するための重要なソフトウェアです。削除してしまうとディスクアレイ状態に異常が発生しても何も警告が発せられないなど、ディスクアレイ状態を正常に維持する上で必要な機能が利用できなくなります。
  • RAIDのレベルは、Intel Matrix Storage ConsoleのRAIDレベル変更機能では変更できません。
  • BIOSでもRAID 1以外のRAIDレベルを設定することは動作保障の対象外です。
  • 本機では、ハードディスクを増設して複数のディスクアレイを構成することは動作保障の対象外です。


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誤って削除した場合の追加方法

Intel Matrix Storage Consoleを誤って削除してしまったときは、次の手順で追加してください。
  1. 「スタート」ボタン→「ファイル名を指定して実行」をクリック
  2. 「名前:」に「C:\DRV\MBRD_UTL\SETUP.EXE」と入力し、「OK」ボタンをクリック
    これ以降の操作は、画面の指示に従ってください。

  3. インストール終了後、本機を再起動する

以上でIntel Matrix Storage Consoleの追加は終了です。

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使用上の注意

ディスクアレイに異常が発生した場合


Windowsを起動時またはWindows起動中に、Intel(R) Matrix Storage Managerがディスクアレイの異常を検知すると「Intel Matrix Storage Console」画面にメッセージが表示されます。また、タスクトレイにアイコンとポップアップ メッセージが表示されます。

◆「RAIDボリュームの劣化」と表示された場合
RAIDで1台のハードディスクに障害が発生しています。できるだけ早く新しいハードディスクと交換した後、ディスクアレイを再構築しディスクアレイを正常な状態に戻してください。
  • ハードディスクの交換およびディスクアレイの再構築については、ご購入元、またはNECにご相談ください。
  • ハードディスク交換後は手動で再構築する必要があります。


◆「RAIDボリュームは劣化されましたが、再構築できる可能性があります」と表示された場合
故障したハードディスクを新しいハードディスクに交換した後に表示されます。交換されたハードディスクをRAIDボリュームに手動で組み込んでください。手動で組み込む手順は、以下をご覧ください。

「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Intel (R) Matrix Storage Manager」→「ヘルプ」→「トピック」→「トピックの検索」→「RAIDボリュームの復元」→「RAID 1ボリュームが劣化した場合」


◆「RAIDボリュームの復元」と表示された場合
再構築を実施中です。再構築中は処理が遅くなることがあります。再構築が完了すると、ボリュームのステータスは「正常」になります。

    再構築中はIntel Matrix Storage Consoleの操作を行わないでください。


◆「SMARTイベントが発生しました」と表示された場合
ハードディスクからSMARTイベントが通知されたときに表示されます。この状態ではRAID構成は維持されています。 直ちにハードディスクを交換する必要はありませんが、ボリューム劣化状態になる危険があります。
ボリューム劣化の対処法については「「RAIDボリュームの劣化」と表示された場合」を参照してください。

  • RAID 1はデータの安全性は高まりますが、完全にデータを保護することはできません。重要なデータは必ずバックアップを行ってください。
  • 「RAIDボリュームの劣化」「RAIDボリュームは劣化されましたが、再構築できる可能性があります」と表示された場合、一方のディスクに異常を検知している状態ですが、もう一方のディスクから問題なくシステムを起動できます。ただし、この状態ではミラーリングが機能しません。残りのディスクに障害が発生した場合、システムを復元できなくなります。
  • 本機はHot Swap(電源が入ったままハードディスクを交換)に対応していません。ハードディスクを交換する場合は、本体の電源を切ってください。電源を入れたままハードディスクの交換を行うと、故障や感電の原因になりますので十分ご注意ください。


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