ハードディスクのメンテナンス




ハードディスク内の大切なデータを守り、トラブルを予防するには、データのバックアップが重要です。
また、突然のトラブルを予防するために、定期的にメンテナンスを行うことも大切です。
ここでは、ハードディスクのバックアップ方法やStandby Rescue Multiモデルのシステムの復旧方法、またはハードディスクのメンテナンスについて説明しています。

バックアップ

操作ミスやハードディスクの故障など、万一の事態に備えてデータの複製を作ることを「バックアップをとる」といいます。
大切なデータを保護するには、定期的なバックアップが有効です。Windowsなどのシステムが保存されている「Cドライブ」以外へのバックアップをおすすめします。

    Windowsのシステムについては、再セットアップすると購入時の状態に戻すことができます。

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システムの復元


本機の動作が不安定になるなど、システムにトラブルが起きてしまった場合には、「システムの復元」を実行するともとの安定した状態に戻すことができます。
詳しくは、次の場所をご覧ください。

「スタート」ボタン→「ヘルプとサポート」をクリックすると表示される「ヘルプとサポート センター」の「パフォーマンスと保守」の「システムの復元を使って変更を元に戻す」

  • システムの復元を行うときは、あらかじめ起動中のアプリケーションを終了させておいてください。
  • お客様が作成したファイル(データファイル)を復元することはできません。

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システムの復旧(Standby Rescue Multiモデルのみ)


    「◆復旧手順」、「◆バックアップ環境の構築手順」の手順は万一の場合に備えて印刷しておくことをおすすめします。

稼動中のハードディスクに障害が発生した場合は、以下の手順でスタンバイ・ディスクから起動しシステムを復旧させてください。
復旧にはBIOSの設定を変更する必要があります。BIOSセットアップユーティリティの起動方法、設定方法の詳細は、『活用ガイド ハー ドウェア編』の「システム設定」を参照してください。

◆復旧手順


  1. 電源を入れた直後に表示される「NEC」ロゴの画面で【F2】を押し、BIOSセットアップユーティリティを起動する
  2. ハードディスクを次のように設定する



  3. 設定を保存し、BIOSセットアップユーティリティを終了する
    (SATA:SM)から起動します。

  4. Windows起動時に 「Standby Rescue Multi スタンバイディスクから起動されました」と表示されたら、「OK」ボタンをクリック


    • 「Standby Rescue Multi スタンバイディスクから起動されました」と表示されない場合は、一度Windowsを終了してBIOSセットアップユーティリティの「Boot」の「Hard Disk Drives」を再度確認してください。
    • 更新されていないファイルやフォルダを復元するには、手順5から行ってください。 復元の必要がない場合は、以上で復旧作業は完了です。 再度復旧可能な状態にするためには「◆バックアップ環境の構築手順」を行う必要があります。

  5. Standby Rescue Multiマネージャを起動する
  6. 「アクティブディスクとスタンバイディスクが入れ替わりました。現在起動しているディスクをアクティブディスクに設定しますか?」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック
  7. 「Standby Rescue Multiマネージャ」画面で、復元するファイルやフォルダが存在するボリュームをダブルクリック
  8. 復元するファイルやフォルダを右クリック


    • 最後にバックアップしたあとに作成したファイルは、「アクティブのみ」が「スタンバイのみ」と表示されます。
      また、最後にバックアップしたあとに更新したファイルは、「"XX"古い」に「新しい」と表示されます。
      詳細については、Standby Rescue Multiのヘルプを参照してください。

  9. 表示されるメニューから「復元」をクリック
  10. 「次のアイテムを復元しますか?」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック

  11. ファイルの復元が始まります。

      復元するファイルやフォルダが複数ある場合は、手順7〜10を繰り返し、ファイルの復元を行ってください。

以上で復旧手順は完了です。
(SATA:PM)に接続されているハードディスクが物理的に故障していない場合は、 「◆バックアップ環境の構築手順」の手順を行い、カレント・ディスクとして再設定してください。

  • Always アップデートエージェントは、増設ハードディスク(SATA:SM)から起動させることはできません。
  • Always アップデートエージェントをご使用になる場合は、(SATA:PM)をカレントディスクとして再設定してください。
  • Always アップデートエージェントは、ハードディスクの最後尾、約500MBの未割り当て領域を使用しており、Standby Rescue Multiなどのバックアップソフトを使用してもバックアップすることはできません。
    Always アップデートエージェントをご使用になる場合は、増設ハードディスクの最後尾に500MB以上の未割り当て領域が残るようにスタンバイディスクを構成してください。
    Always アップデートエージェントの詳細は、「Always アップデートエージェント」をご覧ください。

◆バックアップ環境の構築手順


  1. 管理者でログオンする
  2. 「ディスクの管理」を使用し、「ディスク0」のパーティションを全て削除する


    • 「ディスクの管理」については「ヘルプとサポート」をご覧ください。
  3. Windowsを再起動する
  4. 管理者でログオンする
  5. Standby Rescue Multiマネージャを起動し、「スタンバイボリュームが見つかりません。」と表示されたら、「OK」ボタンをクリック


    • 「スタンバイボリュームが見つかりません。」のウィンドウが複数表示される場合は、全て「OK」ボタンをクリックしてください。

  6. 「スタンバイディスクが構成されていません。スタンバイディスクを構成しますか?」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック
  7. 「スタンバイディスクの構成」画面が表示されたら、「構成」ボタンをクリック
  8. 「スタンバイディスクの設定」画面が表示されたら、「OK」ボタンをクリック
  9. 「スタンバイディスクの構成」画面で「OK」ボタンをクリック
  10. 「次のディスクをフォーマットします」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック
  11. 「次のアイテムのバックアップが実行されていません」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック


  12. バックアップを行うため、しばらく時間がかかります。
    バックアップ終了後、自動的に「Task Viewer」画面が閉じます。

以上でバックアップ環境の構築は完了です。
(SATA:PM)で運用する場合は、引き続き、以下の手順を行ってください。

  1. 電源を入れた直後に表示される「NEC」ロゴの画面で【F2】を押し、BIOSセットアップユーティリティを起動する
  2. ハードディスクを次のように設定する



  3. 設定を保存し、BIOSセットアップユーティリティを終了する
  4. (SATA:PM)から起動します。

  5. Windows起動時に 「Standby Rescue Multi スタンバイディスクから起動しました」と表示されたら、「OK」ボタンをクリック


    • 「Standby Rescue Multi スタンバイディスクから起動しました」と表示されない場合は、一度Windowsを終了してBIOSセットアップユーティリティの「Boot」の「Hard Disk Drives」を再度確認してください。

  6. 「ディスクの管理」を使用し、「ディスク1」のパーティションを全て削除する
  7. Windowsを再起動する
  8. 管理者でログオンする
  9. Windows起動時に 「Standby Rescue Multi スタンバイディスクから起動しました」と表示されたら、「OK」ボタンをクリック
  10. Standby Rescue Multiマネージャを起動し、「スタンバイボリュームが見つかりません。」と表示されたら、「OK」ボタンをクリック


    • 「スタンバイボリュームが見つかりません。」のウィンドウが複数表示される場合は、全て「OK」ボタンをクリックしてください。

  11. 「スタンバイディスクが構成されていません。スタンバイディスクを構成しますか?」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック
  12. 「スタンバイディスクの構成」画面が表示されたら、「構成」ボタンをクリック
  13. 「スタンバイディスクの設定」画面が表示されたら、「OK」ボタンをクリック
  14. 「スタンバイディスクの構成」画面で「OK」ボタンをクリック
  15. 「次のディスクをフォーマットします」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック
  16. 「次のアイテムのバックアップが実行されていません」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック


  17. バックアップを行うため、しばらく時間がかかります。
    バックアップ終了後、自動的に「Task Viewer」画面が閉じます。

以上でバックアップ環境の構築は完了です。

ハードディスクが物理的に壊れている場合は、「NEC フィールディング」へ連絡のうえ、ハードディスクを交換してください。
その後、上記の「バックアップ環境の構築手順」を行うことで、バックアップ環境の構築が可能です。

◆スタンバイ・ディスクについて

スタンバイ・ディスクにバックアップできない場合やスタンバイ・ディスクの状態を確認できない場合は、「ディスクの管理」でハードディスクの接続状態を確認してください。スタンバイ・ディスクとして設定できるハードディスクがある場合は、スタンバイ・ディスクの再設定を行い復旧可能な状態に戻してください。

    スタンバイ・ディスクの再設定を行う場合は、スタンバイ・ディスクとして設定するハードディスクの全てのパーティションを 削除したあとで「スタンバイディスクの構成」を実行してください。

「ディスクの管理」でスタンバイ・ディスクとして設定できるハードディスクが見つからない場合や「スタンバイディスクの構成」でディスク1が存在しない場合は、ハードディスクが物理的に壊れている可能性がありますので「NEC フィールディング」へ連絡してください。

◆ダイナミックディスクについて

Standby Rescue Multiはダイナミックディスクには対応していません。

◆その他


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その他のメンテナンス

ハードディスク内のデータの障害をチェックし、効率的に利用するために、次のようなメンテナンスツールがインストールされています。
これらのツールについて詳しくは、Windowsの「ヘルプ」をご覧ください。

◆チェック ディスク


ハードディスクやハードディスク内のデータの障害を検査するためのツールです。
ファイルシステムやFAT(ファイルアロケーションテーブル)、クラスタ、ディレクトリツリー構造、ドライブの物理表面の不良セクタなどをチェックすることができます。

◆ディスク デフラグ


ハードディスクのデータの並び替えを行い、データへのアクセスをしやすくするためのツールです。

◆ディスククリーンアップ


知らないうちにハードディスクにたまってしまった不必要なファイルを削除し、ディスクの空き容量を増やすためのツールです。



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