概要


RAIDシステム(RAID 1)は、搭載している2台のハードディスクに同じ内容のデータをリアルタイムで書き込みます。
常に同じデータを2台のハードディスクに記録すること(ミラーリング)によってデータを保護しますので、一方のハードディスクに障害が発生しても、もう一方のハードディスクによってデータが保護され、継続して作業を行うことができます。

「Intel Matrix Storage Console」は、RAIDシステムを管理するユーティリティで、RAIDシステムの全ての状態を確認することができます。

    RAIDシステムはデータの安全性を高めることができますが、完全にデータを保護することはできません。重要なデータは必ずバックアップを取ってください。

Intel Matrix Storage Console 使用上の注意


  • RAIDモデルには、工場出荷時にIntel Matrix Storage Consoleがインストールされています。
  • NEC以外から提供されたIntel Matrix Storage Consoleをインストールした場合については、動作保証の対象外となります。
  • Intel Matrix Storage Consoleを削除すると、RAIDシステムの異常に関する警告が発せられなくなります。誤ってIntel Matrix Storage Consoleを削除してしまった場合は、次の手順で追加してください。
    1. 「スタート」ボタン→「ファイル名を指定して実行」をクリック
    2. 「名前」欄に「C:\DRV\IMSMUTL\SETUP.EXE」と入力し、「OK」ボタンをクリック
      これ以降の操作は、画面の指示に従ってください。

    3. インストールが完了したら、本機を再起動する
  • Intel Matrix Storage Console、またはBIOSによってRAIDレベルをRAID 1以外に変更しないでください。RAIDレベルを変更するとデータを修復できなくなる場合があります。
    RAIDレベルを変更した場合は動作保障の対象外となります。

RAIDシステムの状態の確認


RAIDシステムの状態を確認するときは、次の手順で行います。

  1. 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Intel(R) Matrix Storage Manager」→「Intel Matrix Storage Console」をクリック
    「Intel Matrix Storage Console」が表示されます。

  2. 「表示」メニューから「基本モード」を選択する
    「ハードドライブとボリュームのステータスの表示」でRAIDシステムの状態を確認することができます。


メモ
    Windowsのタスクトレイのバルーン表示でも、RAIDシステムの状態を確認することができます。

    • RAIDシステムが正常の場合
      Windows起動時に、タスクトレイに「データ保護が有効になりました」とバルーン表示されます。

    • RAIDシステムに異常が発生した場合
      タスクトレイに「RAIDボリュームの劣化」とバルーン表示されます。

    • RAIDシステムに異常が発生する可能性がある場合
      タスクトレイに「SMARTイベントが発生しました」とバルーン表示されます。

ボリュームデータの確認と修復(シンクロナイズ)


「ボリュームデータの確認と修復」を行うことにより、ハードディスクのデータエラーを検出し、自動的に修復します。
「ボリュームデータの確認と修復」は次の手順で行います。

  • 「ボリュームデータの確認と修復」を行う場合は、管理者権限(Administrator権限)を持ったユーザーで行ってください。
  • 「ボリュームデータの確認と修復」の実行中は、Intel Matrix Storage Consoleを終了したり、本機の電源を切らないでください。
    停電などの理由により本機の電源が切れてしまった場合、再起動時に「RAIDボリュームの初期化中」とバルーン表示される場合があります。これは故障ではなく、「ボリュームデータの確認と修復」と同等の処理を行っていますので、処理の完了を待って使用してください。
  • 「ボリュームデータの確認と修復」の実行中でも、本機を使用できますが、パフォーマンスが低下する可能性があります。なるべく「ボリュームデータの確認と修復」の完了を待って使用してください。

  1. 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Intel(R) Matrix Storage Manager」→「Intel Matrix Storage Console」をクリック
    Intel Matrix Storage Consoleの画面が表示されます。

  2. 「表示」メニューから「詳細モード」を選択する
  3. 左側の表示エリアの「アレイ」配下に表示されているRAIDボリュームから、ボリュームデータの確認と修復を行うRAIDボリュームを右クリックし、表示されたメニューから「ボリュームデータの確認と修復」をクリック
    右側の表示エリアの「ステータス」欄に「確認中および修復中:xx% 完了」と表示され、「ボリュームデータの確認と修復」が始まります。
    メモ
    • 「ボリュームデータの確認と修復」実行時、右下の通知領域にバルーンが表示されます。
    • 左側の表示エリアで「ボリュームデータの確認と修復」実行中のRAIDボリュームを右クリックし、表示されたメニューから「確認と修復の進行状況を表示」をクリックすることで、進捗ゲージを表示することができます。

    • 「ボリュームデータの確認と修復」を中断したい場合は、左側の表示エリアで「ボリュームデータの確認と修復」実行中のRAIDボリュームを右クリックし、表示されたメニューから「ボリューム確認と修復のキャンセル」をクリックしてください。
    • 「ボリュームデータの確認と修復」の処理を実行中に表示を「基本モード」に選択すると、サポートされていない機能が選択メニューとして見える場合がありますが故障ではありません。
    • 「ボリュームデータの確認と修復」の処理は「詳細モード」で行ってください。


  4. 「確認と修復ステータス」が表示されたら、結果を確認して「OK」ボタンをクリック
    右側の表示エリアの「ステータス」欄に「正常」と表示されたら、「ボリュームデータの確認と修復」は完了です。
      「確認と修復ステータス」の表示の意味は次の通りです。

      • 「xx 確認エラーが見つかり修復されました。」
        データが不一致となったが修復されたブロックの個数を表示しています。

      • 「xx メディアエラーを持つブロックが再度割り当てられました。」
        メディア上で不良セクタとして認識されたが修復されたブロックの個数を表示しています。



ページの先頭へ▲