システムの復旧



Standby Rescue Multiモデルのシステムの復旧方法について説明しています。

Standby Rescue Multiモデルをお使いの場合のみご覧ください。
なお、「復旧手順」、「バックアップ環境の構築手順」の手順は万一の場合に備えて印刷しておくことをおすすめします。
Standby Rescue Multiは、2台のハードディスクを使用し、一方のハードディスクをバックアップ元(以後 カレント・ディスク)、もう一方のハードディスクを待機ディスク(以後 スタンバイディスク)として使用します。

稼動中のハードディスクに障害が発生した場合は、以下の手順でスタンバイディスクから起動しシステムを復旧させてください。
復旧にはBIOSの設定を変更する必要があります。BIOSセットアップユーティリティの起動方法、設定方法の詳細は、『活用ガイド ハー ドウェア編』の「システム設定」を参照してください。

復旧手順(Standby Rescue Multiモデルのみ)


  1. 電源を入れた直後に表示される「NEC」ロゴの画面で【F2】を押し、BIOSセットアップユーティリティを起動する
  2. ハードディスクを次のように設定する


  3. 「Boot」で「Hard Disk Drives」の「1st Drive」を「HDD:P1」、「2nd Drive」を「HDD:P0」に設定する

  4. 設定を保存し、BIOSセットアップユーティリティを終了する
    「HDD:P1」から起動します。

  5. Windows起動時に 「Standby Rescue Multi スタンバイディスクから起動しました」と表示されたら、「OK」ボタンをクリック

    • 「Standby Rescue Multi スタンバイディスクから起動しました」と表示されない場合は、一度Windowsを終了してBIOSセットアップユーティリティの「Boot」の「Hard Disk Drives」を再度確認してください。
    • 更新されていないファイルやフォルダを復元するには、手順5から行ってください。 復元の必要がない場合は、以上で復旧作業は完了です。 再度復旧可能な状態にするためには「バックアップ環境の構築手順」を行う必要があります。
  6. Standby Rescue Multiマネージャを起動する
  7. 「アクティブディスクとスタンバイディスクが入れ替わりました。現在起動しているディスクをアクティブディスクに設定しますか?」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック
  8. 「次のアイテムのバックアップが実行されていません」と表示されたら、「いいえ」をクリック
  9. 「Standby Rescue Multiマネージャ」画面で、復元するファイルやフォルダが存在するボリュームをダブルクリック
  10. 復元するファイルやフォルダを右クリック

  11. 最後にバックアップしたあとに作成したファイルは、「アクティブのみ」が「スタンバイのみ」と表示されます。
    また、最後にバックアップしたあとに更新したファイルは、「"xx"古い」に「新しい」と表示されます。
    詳細については、「Standby Rescue Multi V4.0 ユーザーガイド」を参照してください。
  12. 表示されるメニューから「復元」をクリック
  13. 「次のアイテムを復元しますか?」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック

  14. ファイルの復元が始まります。
    復元するファイルやフォルダが複数ある場合は、手順8〜11を繰り返し、ファイルの復元を行ってください。
以上で復旧手順は完了です。
「HDD:P0」に接続されているハードディスクが物理的に故障していない場合は、 「バックアップ環境の構築手順」の手順を行い、カレントディスクとして再設定してください。


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バックアップ環境の構築手順(Standby Rescue Multiモデルのみ)


  1. 管理者でログオンする
  2. 「ディスクの管理」を使用し、「ディスク0」のパーティションを全て削除する


    • 「ディスクの管理」については「ヘルプとサポート」をご覧ください。
  3. Windowsを再起動する
  4. 管理者でログオンする
  5. Standby Rescue Multiマネージャを起動し、「スタンバイボリュームが見つかりません」、または「バックアップボリュームが見つかりません」と表示されたら、「OK」ボタンをクリック

  6. 「スタンバイボリュームが見つかりません」、または「バックアップボリュームが見つかりません」のウィンドウが複数表示される場合は、全て「OK」ボタンをクリックしてください。
  7. 「スタンバイディスクが構成されていません。スタンバイディスクを構成しますか?」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック
  8. 「スタンバイディスクの構成」画面が表示されたら、「構成」ボタンをクリック
  9. 「スタンバイディスクの設定」画面が表示されたら、「OK」ボタンをクリック
  10. 「スタンバイディスクの構成」画面で「OK」ボタンをクリック
  11. 「次のディスクをフォーマットします」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック
  12. 「次のアイテムのバックアップが実行されていません」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック


  13. バックアップを行うため、しばらく時間がかかります。
    バックアップ終了後、自動的に「タスクビューワ」画面が閉じます。
以上でバックアップ環境の構築は完了です。
「HDD:P0」で運用する場合は、引き続き、以下の手順を行ってください。

  1. 電源を入れた直後に表示される「NEC」ロゴの画面で【F2】を押し、BIOSセットアップユーティリティを起動する
  2. ハードディスクを次のように設定する


  3. 「Boot」で「Hard Disk Drives」の「1st Drive」を「HDD:P0」、「2nd Drive」を「HDD:P1」に設定する

  4. 設定を保存し、BIOSセットアップユーティリティを終了する

  5. 「HDD:P0」から起動します。

  6. Windows起動時に 「Standby Rescue Multi スタンバイディスクから起動しました」と表示されたら、「OK」ボタンをクリック

  7. 「Standby Rescue Multi スタンバイディスクから起動しました」と表示されない場合は、一度Windowsを終了してBIOSセットアップユーティリティの「Boot」の「Hard Disk Drives」を再度確認してください。
  8. 「ディスクの管理」を使用し、「ディスク1」のパーティションを全て削除する
  9. Windowsを再起動する
  10. 管理者でログオンする
  11. Windows起動時に 「Standby Rescue Multi スタンバイディスクから起動しました」と表示されたら、「OK」ボタンをクリック
  12. Standby Rescue Multiマネージャを起動し、「スタンバイボリュームが見つかりません」、または「バックアップボリュームが見つかりません」と表示されたら、「OK」ボタンをクリック

  13. 「スタンバイボリュームが見つかりません」、または「バックアップボリュームが見つかりません」のウィンドウが複数表示される場合は、全て「OK」ボタンをクリックしてください。
  14. 「スタンバイディスクが構成されていません。スタンバイディスクを構成しますか?」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック
  15. 「スタンバイディスクの構成」画面が表示されたら、「構成」ボタンをクリック
  16. 「スタンバイディスクの設定」画面が表示されたら、「OK」ボタンをクリック
  17. 「スタンバイディスクの構成」画面で「OK」ボタンをクリック
  18. 「次のディスクをフォーマットします」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック
  19. 「次のアイテムのバックアップが実行されていません」と表示されたら、「はい」ボタンをクリック


  20. バックアップを行うため、しばらく時間がかかります。
    バックアップ終了後、自動的に「タスクビューワ」画面が閉じます。
以上でバックアップ環境の構築は完了です。

ハードディスクが物理的に壊れている場合は、「NEC フィールディング」へ連絡のうえ、ハードディスクを交換してください。
その後、上記の「バックアップ環境の構築手順」を行うことで、バックアップ環境の構築が可能です。


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スタンバイディスクについて

スタンバイディスクにバックアップできない場合やスタンバイディスクの状態を確認できない場合は、「ディスクの管理」でハードディスクの接続状態を確認してください。
スタンバイディスクとして設定できるハードディスクがある場合は、スタンバイディスクの再設定を行い復旧可能な状態に戻してください。
スタンバイディスクの再設定を行う場合は、スタンバイディスクとして設定するハードディスクの全てのパーティションを 削除したあとで「スタンバイディスクの構成」を実行してください。
「ディスクの管理」でスタンバイディスクとして設定できるハードディスクが見つからない場合や「スタンバイディスクの構成」でディスク1が存在しない場合は、
ハードディスクが物理的に壊れている可能性がありますので「NEC フィールディング」へ連絡してください。


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その他


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