各部の名称


ここでは、本体の各部の名称とその役割について説明しています。各部の取り扱い方法や詳しい操作方法については、各項目にある参照ページをご覧ください。


本体正面

電源スイッチ(

本体の電源の状態を変更(入れる/切る、サスペンド/レジューム(サスペンドからの復帰))するスイッチです。
→「電源」

電源ランプ(

電源の状態を表示するランプです。電源が入っているときとサスペンド状態のときに点灯します。
→「電源」

ハードディスクアクセスランプ(

ハードディスクドライブ(プライマリマスタ)が読み書きしているときに点灯します。工場出荷時に内蔵されているIDEデバイスは、ハードディスクドライブ(プライマリマスタ)と、モデルによって異なりますが、CD-ROMドライブ(セカンダリマスタ)があります。
→「ハードディスクドライブ」、「CD-ROMドライブ」


3.5インチフロッピーディスクドライブまたは空き

3.5インチのフロッピーディスクの読み書きをする装置です。FDレスモデルおよびFDCDレスモデルの場合は搭載されていません。
→「フロッピーディスクドライブ」

ディスクイジェクトボタン

フロッピーディスクを取り出します。

ディスクアクセスランプ

フロッピーディスクドライブが動作しているときに点灯します。


CD-ROMドライブまたは空き

CD-ROMのデータを読み出す装置です。CDレスモデルおよびFDCDレスモデルの場合は搭載されていません。
→「CD-ROMドライブ」

<CD-ROMドライブ拡大図>
※機種によってランプやボタンの位置が異なる場合があります。

-a CD-ROMアクセスランプ

CD-ROMドライブが動作しているときに点灯します。


-b ディスクトレイイジェクトボタン

トレイを出すときに使います。

PCカードスロット

PCカードを接続します。→「周辺機器を利用する」「PCカードを利用する」

PCカードイジェクトボタン

PCカードを取り出すときに使います。

USBコネクタ(

USB機器を接続します。

スタビライザ

本体を安定させるための脚です。

USBケーブルフック

USB機器のケーブルが抜けるのを防止します。

ページの先頭へ▲


本体背面

AC電源コネクタ

ACコンセントから本体に100Vの電源を供給するためのコネクタです。
添付の電源ケーブルを接続します。

USBコネクタ(

USB機器を接続します。

LAN用モジュラーコネクタ(

LAN用モジュラーコネクタが内蔵されているので、LAN (ローカルエリアネットワーク)に接続することができます。
→「LAN(ローカルエリアネットワーク)ボード」

アナログRGBコネクタ(

アナログインタフェースのディスプレイを接続します。→「ディスプレイ」

PS/2接続キーボードコネクタ(

PS/2接続のキーボードのモデルでは、PS/2接続のキーボード(ミニDIN6ピン)を接続します。
→「キーボード」

PS/2接続マウスコネクタ(

PS/2 109キーボードのモデルでは、PS/2接続のマウス(ミニDIN6ピン)を接続します。テンキー付きPS/2小型キーボードのモデルでは、キーボードのケーブルがキーボード用とマウス用に分岐しているので、マウス用のケーブルを接続します。なお、PS/2接続のマウスはキーボードに接続します。
→「マウス」

筐体ロック(

ロック付き盗難防止ケーブルを取り付けます。→「セキュリティ/マネジメント機能」

通風孔

本体内部の熱を逃すための通風孔です。壁などでふさがないように注意してください。

アース端子(

アース線を接続します。

マイクロホン端子(ミニジャック)(

市販のマイクロホンを接続します。

ライン入力端子(ミニジャック)(

市販のオーディオ機器から音声信号を入力します。

ライン出力端子(ミニジャック)(

市販のオーディオ機器へ音声信号を出力します。

ページの先頭へ▲


電源


ここでは電源の入れ方と切り方や省電力機能について説明します。電源の切り方を間違えるとデータやプログラム、本機がこわれてしまうことがあるので、特に注意してください。


電源の状態と操作方法

電源の状態

本体の電源の状態には次のように「電源が切れている状態」「電源が入っている状態」「サスペンド状態」の3つの状態があります。

●電源が切れている状態

Linuxを終了するなどして本体の使用を終了している状態です。

●電源が入っている状態

通常、本体を使用している状態です。

●サスペンド状態

作業中のデータを一時的にメモリに保存し、ハードディスクドライブなどのモータを停止する、ディスプレイを省電力の状態にするなどして消費電力を抑えますが、メモリ内のデータを保持するための電力は供給されている状態です。作業中の内容がメモリ内に保存されているため、レジューム(サスペンド状態から復帰)するときは素早く元の状態に戻ります。

電源の状態によるランプとディスプレイの表示は、次の通りです。

電源の状態電源ランプディスプレイの表示ディスプレイの電源ランプ
電源が入っている緑色に点灯表示される緑色に点灯
電源が切れている点灯しない表示されないオレンジ色に点灯 ※
サスペンド状態オレンジ色に点灯表示されないオレンジ色に点灯 ※
※使用するディスプレイによっては、黄色に見える場合があります。

電源の操作方法

電源を操作するには次の方法があります。詳しくは、後述の電源についての記載をご覧ください。

●電源を入れる


電源の操作方法
電源スイッチを押す

●電源を切る


電源の操作方法
Linuxのログインマネージャから「システム」メニュー→「停止」をクリック
電源スイッチを押す

●サスペンド状態にする


電源の操作方法
電源スイッチを押す
Kメニュー→「設定」→「電源管理」→「ラップトップ電源管理」で設定する

●レジュームする(サスペンド状態から復帰する)


電源の操作方法
電源スイッチを押す
マウスを動かす。またはキーボードのキーを押す

ページの先頭へ▲

電源の入れ方/切り方(電源の手動操作)

電源を入れる

電源が切れている状態から電源を入れるには、必ず次の手順に従って正しく電源を入れてください。


  1. フロッピーディスクドライブに何もセットされていないことを確認する
  2. ディスプレイなど、周辺機器の電源を入れる
  3. 本体の電源スイッチを押す
  4. ログインマネージャの画面でログインIDを入力する
  5. 続いてパスワードを入力する


電源を切る

電源が入っている状態から電源を切るには、次の手順を行ってください。


■Kメニューおよびログインマネージャによる方法

  1. 作業中のデータを保存してアプリケーションを終了する
  2. Kメニューの「ログアウト」メニューをクリック
  3. 「ログアウト」ボタンをクリック
  4. ログインマネージャの画面から「システム」メニュー→「停止」をクリック
  5. 「はい」ボタンをクリック
    本体の電源はソフトウェアによって自動的に切れますので、終了処理中に電源スイッチを押さないでください。
  6. 本体の電源が切れたことを確認したら、ディスプレイおよび周辺機器の電源を切る

■電源ボタンによる方法

  1. 作業中のデータを保存してアプリケーションを終了する
  2. 電源ボタンを押す
    本体の電源はソフトウェアによって自動的に切れますので、終了処理中に電源スイッチを押さないでください。
  3. 本体の電源が切れたことを確認したら、ディスプレイおよび周辺機器の電源を切る

注意
Linuxの動作中は、電源スイッチを押して電源を切らないでください。ソフトウェアなどのエラーでLinuxが操作できなくなってしまった場合は、『活用ガイド ソフトウェア編』「トラブル解決Q&A」「電源を切ろうとしたが…」をご覧ください。



ページの先頭へ▲

サスペンド/レジューム(サスペンド状態からの復帰)(電源の手動操作)

本機での作業を一時中断する場合は、サスペンド状態にすることによって電力の消費を節約することができます。なお、本機を電源スイッチによってサスペンド状態にするには「BIOSセットアップメニュー」の設定を変更する必要があります。



サスペンド状態にする

電源が入っている状態から手動でサスペンド状態にするには、次の手順を行ってください。

  1. 電源スイッチを押す
    電源ランプがオレンジ色に点灯し、サスペンド状態になります。

注意
電源スイッチを押してサスペンド状態にする場合は、電源スイッチを4秒以上押さないでください。電源スイッチを4秒以上押し続けると強制的に電源が切れ、保存していないデータは失われてしまいます。

レジューム(サスペンド状態から復帰)する

サスペンド状態から手動で電源が入っている状態に復帰するためには、次の方法があります。

■入力デバイスによる方法

  1. マウスを動かすか、キーボードのキーを押す
    電源ランプがオレンジ色から緑色に変わり、レジューム(サスペンド状態から復帰)します。

■電源スイッチによる方法

  1. 電源スイッチを押す
    電源ランプがオレンジ色から緑色に変わり、レジューム(サスペンド状態から復帰)します。

注意
電源スイッチを押してレジューム(サスペンド状態から復帰)する場合は、電源スイッチを4秒以上押さないでください。電源スイッチを4秒以上押し続けると強制的に電源が切れ、保存していないデータは失われてしまいます。

サスペンド機能を使用するときの注意

サスペンド機能を使用するときには、次のような注意が必要です。これを守っていただけないと、サスペンド状態にするときの作業中のデータが失われたり、元通りに復帰できないこともあります

●サスペンド状態にする前の内容が失われるとき

サスペンド状態のときに次のことが起きると、サスペンド状態にするときの作業中のデータは失われます。

●レジューム(サスペンド状態からの復帰)が保証されないとき

サスペンド状態にするときの作業中のデータを保存中のとき、またはサスペンド状態からの復帰中に次のようなことを行うと、サスペンド状態にするときの作業中のデータは保証されません。
また、次のような状態でサスペンド状態にすると、作業中のデータは保証されません。

●その他の注意

●レジューム(サスペンド状態からの復帰)が正しく実行されないときの解決方法

次のような場合には、レジューム(サスペンド状態からの復帰)が正しく実行されなかったことを表しています。 このような状態になるアプリケーションを使用中には、サスペンド機能は使わないでください。万一、電源スイッチを押しても復帰できなかったときには、電源スイッチを約4秒以上押し続けてください。電源ランプが消え、電源が強制的に切れます。この場合、BIOSセットアップメニューの内容が、工場出荷時の状態に戻っていることがあります。必要な場合は、再設定してください。

ページの先頭へ▲

電源の自動操作

タイマ(「ラップトップ電源管理」)、LAN、回線からのアクセス(リモートパワーオン機能)によって、自動的に電源の操作を行うことができます。


「ラップトップ電源管理」

Kメニュー→「設定」→「電源管理」→「ラップトップ電源管理」の「サスペンド」と「待ち時間」を設定しておくと、設定した時間を経過しても、マウスやキーボードからの入力およびハードディスクドライブへのアクセスなどがない場合、自動的にサスペンド状態にすることができます。なおディスプレイの電源管理については「ディスプレイ」の「ディスプレイの省電力モードを有効にする」をご覧ください。



ページの先頭へ▲



キーボード


ここでは、キーボード収納方法やのキー、日本語入力、キーボードの使用上の注意について説明します。





キーボードについて

本機に添付されるキーボードは、接続するインタフェース、キー配列、収納方法が次のようになります。
キーボードの種類・名称インタフェースキー配列収納方法
PS/2接続のキーボードPS/2 109キーボードPS/2109配列横置き
テンキー付きPS/2小型キーボード109準拠縦置き

収納方法

本機に添付されるキーボードには、キーボードを使わないときの収納方法として、縦置き収納型と横置き収納型の2つがあります。

■縦置き収納型

■横置き収納型



縦置き収納型は、キーボードを使わないときに、キーボードを縦置きにすることができるタイプ(スタンドタイプ)で、机上のスペースを広くすることができます。横置き収納型は、キーボードを使わないときも、横置きのままのタイプです。

キーの名称

キーボード上には、文字を入力するキーの他に、ソフトウェアの操作に使う特殊なキーがあります。これらのキーの機能は使用するソフトウェアによって異なります。

■PS/2 109キーボード



■テンキー付きPS/2小型キーボード


キーをロックする

【Caps Lock】【Num Lock】【Scroll Lock】は、ロックされているときと、ロックされていないときでキーの機能が異なります。 それぞれのキーがロックされているときはキーボード上部のランプが点灯します。

キーの種類ロックされているときロックされていないとき
【Caps Lock】英字が大文字で入力されます。英字が小文字で入力されます。
【Num Lock】キー前面に表示されている数字や
記号が入力されます。
キー上面の文字が入力されます。
【Scroll Lock】アプリケーションによって機能が異なります。


ページの先頭へ▲

使用上の注意

Nキーロールオーバ

Nキーロールオーバとは、複数のキーを同時に押した場合に、最後に入力したキーが有効になる機能です。ただし、本機のキーボードは、疑似N キーロールオーバのため、複数のキーを同時に押した場合には、正常に表示されないことや、有効にならないことがあります。

ページの先頭へ▲

日本語入力

漢字やひらがななどの日本語を入力するには、日本語入力プログラムを使います。本機では以下の日本語入力プログラムが使用できます。

日本語入力プログラム本機
ATOK X
Canna
◯:インストールされており、工場出荷時に標準で使用する設定になっている日本語入力プログラム
△:インストールされている日本語入力プログラム


日本語入力のオン/オフ

日本語入力のオン/オフを切り替えるには次の方法があります。

<ATOK Xの場合>
<Cannaの場合>

日本語変換の手順

日本語の変換にはさまざまな方法があります。詳しくは、ヘルプやオンラインマニュアルをご覧ください。


ページの先頭へ▲



マウス


ここでは、マウスの使用方法について説明します。


マウスについて

本機に添付されるマウスは、スクロールボタン付きマウスです。



マウスのクリックとは、マウスのボタンを押して離す操作です。特に指定がない場合は左ボタンを使います。

スクロールボタン付きマウスのスクロールボタンの使い方

通常はスクロールボタンを上に押し続けたり、手前へ引き続けることで上下にスクロールします。 また、スクロールボタンをクリックしたり、押し続けたときにスクロールアイコンが表示されます。その場合は、マウスを動かすと画面を上下にスクロールさせることができます。スクロールボタンを再度クリックしたり、指を離すとスクロールアイコンが消えます。

ページの先頭へ▲



ディスプレイ


本機には、ウィンドウアクセラレータ機能が標準で搭載されています。お使いの用途に応じた解像度や表示色に切り換えて使用できます。また、別売の外付けディスプレイを接続して表示することもできます。




使用上の注意


ページの先頭へ▲

表示能力

本機では、表示する解像度と表示色は、以下の水平走査周波数・垂直走査周波数で表示可能となります。

■液晶ディスプレイの場合


本機の表示能力セレクションメニューで選択
できるディスプレイとの対応
解像度
[ドット]
表示色水平走査
周波数
[KHz]
垂直走査
周波数
[Hz]
15型
液晶ディスプレイ
15.4型
液晶ディスプレイ
17型
液晶ディスプレイ
F15T52F15R52F17R11
640×480256色
65,536色
1,677万色
31.560
37.575
43.385×××
800×600256色
65,536色
1,677万色
37.960
46.975
53.785×××
1,024×768256色
65,536色
1,677万色
48.460
60.075
68.785×××
1,280×1,024256色
65,536色
1,677万色
64.060×
80.075×
91.185×××
1,600×1,200256色75.060×××
93.875×××
106.385×××


■CRTディスプレイの場合


本機の表示能力セレクションメニューで選択
できるディスプレイとの対応
解像度
[ドット]
表示色水平走査
周波数
[KHz]
垂直走査
周波数
[Hz]
15型
CRTディスプレイ
DV15A5
640×480256色
65,536色
1,677万色
31.560
37.575
43.385
800×600256色
65,536色
1,677万色
37.960
46.975
53.785
1,024×768256色
65,536色
1,677万色
48.460
60.075
68.785
1,280×1,024256色
65,536色
1,677万色
64.060×
80.075×
91.185×
1,600×1,200256色75.060×
93.875×
106.385×

ページの先頭へ▲

ディスプレイの省電力機能

本機は、VESA(Video Electronics Standards Association)で定義されているディスプレイの省電力モード(DPMS:Display Power Management Signaling)に対応しています。

ディスプレイの省電力モードを有効にする

ディスプレイを省電力モードで使用するには、次の操作を行ってDPMSの設定を有効にします。
DPMS機能の設定は、Kメニュー→「設定」→「電源管理」→「電源」で行います。 「省電力ディスプレイを有効にする」をチェックし、「スタンバイの時間」、「サスペンドの時間」、「電源オフの時間」を設定すると、マウスやキーボードからの入力およびハードディスクドライブへのアクセスなどがない場合、自動的にディスプレイが省電力モードになります。

ページの先頭へ▲

別売のディスプレイを使う

本機には別売のディスプレイも接続することができます。別売のディスプレイを使用する場合は、「表示能力」を参考に、適合するディスプレイを使用してください。


ページの先頭へ▲



ハードディスクドライブ


ハードディスクドライブは、プログラムやデータを保存する非常に精密な装置です。振動や衝撃などが加わらないよう、取り扱いにご注意ください。コンピュータの使用中に、ハードディスクドライブで障害が発生することもありますが、軽い障害であれば起動時のエラーチェックプログラムで修復できる場合があります。また、大切なデータを保護するため、定期的にデータのバックアップをとるようおすすめします。


使用上の注意


注意
ハードディスクドライブは、たいへん精密な機械です。次のことに注意してください。
  • 温度、湿度条件を守ってください。
  • 温度10℃~35℃、湿度20%~80%(ただし結露しないこと)
  • ゴミやホコリの多い場所での使用、保管は避けてください。
  • 電源が入っているときは、本体に衝撃を加えたり、持ち運んだりしないでください。
  • 電源を切るときは、Linuxのログインマネージャから電源を切ってください。正常な終了手順に従わずに電源を切ると、ディスク上のデータがこわれてしまうことがあります。
  • 電源を切って本体を運ぶときでも、できるだけ慎重に扱ってください。

バックアップはこまめにとる

本機に内蔵されているハードディスクドライブは、非常に精密に作られています。毎分数千回転するディスク面と情報を読み取る磁気ヘッドの間は、わずかしか空いていません。このため、データを読み書きしていることを示すハードディスクアクセスランプの点灯中には、少しの衝撃を与えても故障の原因となることがあります。また、温度、湿度条件を守れない環境での使用が続いた場合は、ハードディスクドライブ内部で使用している部品から極微量なガスが発生します。このガスは、磁気ヘッドに付着したり、二次的にマイクロダストを発生し、磁気ヘッドの姿勢を乱すなど故障の原因となることがあります。ハードディスクドライブが故障すると、大切なデータが一瞬にして使えなくなってしまい、復帰できない可能性があります。二度と同じものを作れないような大切なデータは、バックアップをこまめにとることをおすすめします。

アプリケーションで作成したデータは、アプリケーションによっては自動的に保存場所が決められている場合がありますので、バックアップをとる場合はアプリケーションのマニュアルをご覧ください。

不良セクタ、スキップセクタ

ハードディスクドライブは、きわめて精密に製造されますが、データが高密度で記録されるため、読み出しエラーの起こりやすい場所ができることがあります。これを「不良セクタ」、または「スキップセクタ」といいます。パソコンは、このような場所にはデータを記録しないようにしています。

ハードディスクドライブに対して、起動時にエラーチェックが実行されると、「不良セクタ」または「スキップセクタ」となることがありますが、これは、不良セクタ、スキップセクタを使わないように予防されていたことを表しており、異常ではありません。なお、「不良セクタ」または「スキップセクタ」となった場合でも、「全ディスク領域」または「全ディスク容量」のバイト数が次の表の値であれば不良ではありませんので、正常にお使いいただけます。

内蔵ハードディスクドライブ正常値
20Gバイト20,000,000,000バイト以上
60Gバイト60,000,000,000バイト以上
※ 表の正常値は、領域を分割しない場合の値です。


ハードディスクドライブの動作音について

ハードディスクドライブの動作中、本体から小さな音がする場合がありますが、異常ではありません。

ページの先頭へ▲

パーティション構成

本機ではハードディスクドライブ全体(プライマリマスタ)を「デバイスファイル」(/dev/hda)として管理します。
ハードディスクドライブの内部で論理的に分割された領域のことをパーティションといいますが、それらは「ディレクトリ」(/dev/hda1など)として管理します。LinuxではWindowsのようなドライブ番号はありません。フロッピーディスクドライブやCD-ROMドライブについても同様に「/dev/fd0」、「/dev/cdrom」となります。
工場出荷時に割り当てられているデバイスファイルは次の通りです。なお、領域を変更する場合は、システム管理者など、ディスクの管理に詳しいユーザの元で行ってください。


デバイスファイルデバイスファイルの内容
  /dev/hdaハードディスクドライブ全体
  マスターブートレコード(MBR)  Linuxブートローダー(LILO)
  /dev/hda1  第一パーティション
  (プライマリマスタ、残り全ての領域、Linux Native(ext2))
  /dev/hda2  第二パーティション
  (プライマリマスタ、0.5GB、Linux SWAP)
  /dev/fd0  フロッピーディスクドライブ(1台目) ※1
  (マウントポイント:/mnt/floppy)
  /dev/cdrom  CD-ROMドライブ ※2
  (セカンダリマスタ、マウントポイント:/mnt/cdrom)
※1 FDレスモデル、FDCDレスモデルの場合はマウントできません。
※2 CDレスモデル、FDCDレスモデルの場合はマウントできません。

ページの先頭へ▲



フロッピーディスクドライブ


コンピュータに入力したプログラムやデータは、フロッピーディスクに書き込んで保存することができます。なお、FDレスモデル、FDCDレスモデルの場合は、本体のフロッピーディスクドライブはご利用になれません。


使用上の注意


ページの先頭へ▲

使用できるフロッピーディスク

フロッピーディスクには2DD、2HDの2種類の媒体があります。本機で読み書きまたはフォーマットできるフロッピーディスクは次の通りです。

フロッピーディスクの種類容量読み書きフォーマット
2DD(DOS)640KB××
720KB
2HD(DOS)1.2MB××
1.44MB
2DD(ext2)720KB
2HD(ext2)1.44MB




ページの先頭へ▲

フロッピーディスクを利用するには

フロッピーディスクを利用するには、フロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに挿入した後、Linuxファイルの一部と認識させるためにマウントします。マウントしたフロッピーディスクドライブはLinuxのデバイス(ディレクトリ)の一部となり、「/dev/fd0」(1台目のフロッピーディスクドライブ)として利用できるようになります。ハードディスクドライブ内の一時的な利用場所として、ユーザには「/mnt/floppy」というディレクトリが利用可能になります。

フロッピーディスクを取り出す場合は、アンマウントしてマウントを解除してからフロッピーディスクをフロッピーディスクドライブから取り出します。



ページの先頭へ▲

フロッピーディスクドライブ使用上の注意


注意
フロッピーディスクドライブのディスクイジェクトボタンは、指の腹の部分で押してください。爪の先でディスクイジェクトボタンを押しますと、爪と指先の間にディスクイジェクトボタンが入ってケガの原因となります。


ページの先頭へ▲

フロッピーディスクの内容の保護

フロッピーディスクは保存したデータを誤って消してしまわないようにするために、ライトプロテクト(書き込み禁止)ができるようになっています。ライトプロテクトされているフロッピーディスクは、データの読み出しはできますが、フォーマットやデータの書き込みはできません。重要なデータの入っているフロッピーディスクはライトプロテクトしておく習慣をつけましょう。ライトプロテクトノッチを、図のように穴の開く方にスライドさせると、書き込み禁止になります。


ページの先頭へ▲



CD-ROMドライブ


CD-ROMはデータやプログラムが書き込まれているCDです。なお、CDにラベルを貼ったり、信号面(文字などが印刷されていない面)に傷を付けないようにしてください。なお、CDレスモデル、FDCDレスモデルの場合は、本体のCD-ROMドライブはご利用になれません。

注意
CD-ROMは、対応プレーヤ以外では絶対に使用しないでください。大音量によって耳に障害を被ったりスピーカを破損したりする原因となります。またCD-Rがこわれて書き込むことができなくなる場合があります。


再生できるCDの種類

本機に標準で内蔵されているCD-ROMドライブでは、ISO9660に準拠したCD、または下記の表中のCD を再生・表示することができます。
CD TEXTのテキストデータ部は、読み出せません。

■CDのサイズ

CDのサイズ
8センチ12センチ

■CDの規格

規 格概 要
CD-DA(CD-Digital Audio)一般の音楽CD
プログラム用のCD-ROMでは、音楽トラック部分のこと
CD-ROM(CD-Read Only Memory)パソコンで利用するための情報が入ったCD
CD-ROM XA
(CD-ROM eXtended Architecture)
CD-Iで提案されたマルチメディアシステムを、既存のパーソナルコンピュータでも実現できるようにした規格
CD-R(CD-Recordable)書き込みができるCD-ROM
マルチセッション対応の場合は、複数回に分けての書き込みも可能
CD-RW(CD-ReWritable)書き込み/書き換えができるCD-ROM

ページの先頭へ▲

CD-ROMを利用するには

CD-ROMを利用するには、CD-ROMをCD-ROMドライブに挿入した後、Linuxファイルの一部と認識させるためにマウントします。マウントしたCD-ROMドライブはLinuxのデバイス(ディレクトリ)の一部となり、「/dev/cdrom」(CD-ROMドライブ(セカンダリマスタ))が利用できるようになります。ハードディスクドライブ内の一時的な利用場所として、ユーザには「/mnt/cdrom」というディレクトリが利用可能になります。

CD-ROMを取り出す場合は、アンマウントしてマウントを解除してからCD-ROMをCD-ROMドライブから取り出します。



ページの先頭へ▲

CD-ROMドライブ使用上の注意

CD-ROMドライブ内のレンズには触れないでください。指紋などの汚れによって、データが正しく読み取れなくなるおそれがあります。

ページの先頭へ▲

非常時のディスクの取り出し

停電やソフトウェアの異常動作などにより、ディスクトレイイジェクトボタンを押してもディスクトレイが出てこない場合は、次の手順で強制的に取り出すことができます。


  1. 細くて丈夫な針金を用意する
    ペーパークリップを伸ばしたものが使えます。



  2. 非常時ディスク取り出し穴(直径約1.5mm)に針金を差し込み、強く押す
    ディスクトレイが15mmほど飛び出します。



  3. ディスクトレイを手で引き出し、ディスクを取り出す



  4. ディスクトレイをドライブの中に押し込む


ページの先頭へ▲



サウンド機能


本機には音声を録音、再生するためのサウンド機能が内蔵されています。
音声は外部のオーディオ機器から再生することができます。




音量の調節

音量の調節はアプリケーションにあるボリュームでできます。音量が最小になっていると、音が出ないので注意してください。

ページの先頭へ▲



LAN(ローカルエリアネットワーク)ボード


本機では、LAN(ローカルエリアネットワーク)に接続することにより、離れた所にあるコンピュータ同士で、データやプログラムなどを共有したり、メッセージを送受信することができます。ここではLANへの接続手順を簡単に説明します。




LAN(ローカルエリアネットワーク)への接続

接続前の確認

本機には、LAN機能が標準で内蔵されており、100BASE-TXまたは10BASE-Tに対応したLANに接続することができます。本機をネットワークに接続するには、別売のマルチポートリピータ(ハブ)と、別売の専用ケーブル(リンクケーブル)が必要です。100BASE-TXで使用するためには、カテゴリ5 のリンクケーブルが必要です。


接続方法

リンクケーブルの接続方法については『はじめにお読みください』をご覧ください。



ページの先頭へ▲

LANの設定

ここでは、LANに接続するために必要なネットワークのセットアップ方法を簡単に説明します。必要な構成要素の詳細については、ヘルプやオンラインドキュメントの中にあるネットワーク関連の項目をご覧ください。

ネットワークソフトウェアをセットアップする



  1. Kメニュー→「Turbolinux」→「ネットワークコンフィグ」をクリック
    ここで、マシンのホスト名、IPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイのIPアドレス、DNSサーバのIPアドレス、ドメイン名などを設定できます。必要な構成要素を追加してください。


  2. 設定が完了したら「終了」ボタンをクリック
    以上で完了です。



ページの先頭へ▲



セキュリティ/マネジメント機能


本機は、システム管理者が効率よく本機をセキュリティ/マネジメントするための機能を備えています。


セキュリティ/マネジメント機能の概要

システム管理者が、効率よくパソコンをセキュリティ/マネジメントするためには、次のような手段・機能を利用することが効率的であるといわれています。 本機には、このような手段・機能を利用するために、次のような機能を備えています。

ページの先頭へ▲

セキュリティ機能

パスワードの設定

スーパバイザパスワード/ユーザパスワードを設定することで、本機の使用者を制限するとともに、本機の不正使用を防止することができます。
BIOSセットアップメニューでそれぞれのパスワードを設定し、BIOSセットアップメニュー→「Security」の「Password On Boot」を「Enabled」に設定してください。


I/Oロック

I/Oロックは、外部とのデータ交換の手段であるI/O(フロッピーディスクドライブ)を利用できないようにする機能です。この機能を利用することで、部外者のデータアクセスを防止したり、システムに影響を及ぼすアプリケーションをインストールすることを防止することができます。 また、FDレスモデル、FDCDレスモデルは、このような概念からあらかじめフロッピーディスクドライブが搭載されていません。


筐体ロック

筐体ロックを使用することで、本体の盗難やスーパーバイザ/ユーザパスワードの解除の防止に役立てることができます。筐体ロックはロック付き盗難防止ケーブルを使用することができます。1つは南京錠とワイヤーまたはチェーンを利用することができ、もう1つはキーケーブルロック等のセキュリティワイヤーに対応しており、以下の別売のオプションを利用することができます。
・セキュリティケーブル2(PK-SC/CA02)

ケーブルストッパ

キーボードなどのケーブルが抜けるのを防止したり、ケーブル接続した機器の盗難を防止します。


ページの先頭へ▲