MS-DOSモードを利用する(Windows 98の場合のみ)
Windows 98のMS-DOSモードを利用するときの注意事項を説明しています。
Windows 98でMS-DOSモードを利用する
本機は、MS-DOSプロンプトで動作しないMS-DOSアプリケーションを利用するために、MS-DOSモードで起動することができます。
プログラムによっては、MS-DOSモードおよびMS-DOSプロンプトでは利用できないものがあります。特にPC-9800シリーズ対応のアプリケーションの多くは動作しません。ご使用のアプリケーションが利用できるかについてはアプリケーションの製造元にお問い合わせください。
◆本機をMS-DOSモードで再起動する
MS-DOSモードを利用する方法は以下の2種類があります。
■Windows 98起動時のMS-DOSモード
- 本体の電源を入れる
- 「NEC」のロゴの画面が表示されたら、すぐに【Ctrl】を「MicrosoftWindows 98 Startup Menu」が表示されるまで押し続ける
- 「5.Command Prompt only」を選択し、【Enter】を押す
MS-DOSモードが起動します。
■Windows 98終了後のMS-DOSモード
- 「スタート」ボタン→「Windowsの終了」をクリック
- 「MS-DOSモードで再起動する」をクリックし、「OK」ボタンをクリック
MS-DOSモードが起動します。
◆MS-DOSモードを終了する
■Windows 98起動時にMS-DOSモードで起動した場合
- 電源ボタンを押す
■Windows 98終了後にMS-DOSモードで起動した場合
- コマンドプロンプトの画面から次のように入力する
EXIT【Enter】
Windows 98が再起動します。
MS-DOSモードとMS-DOSプロンプトの違い
MS-DOSを利用するには、「MS-DOSモード」と「MS-DOSプロンプト」とがあります。
「MS-DOSモード」は、MS-DOSで起動したときと同じような環境になるため、他のアプリケーションと一緒に使うことはできません。
「MS-DOSプロンプト」は、MS-DOSをWindows 98上でマルチタスクのアプリケーションとして使用できるようにしたものです。
「MS-DOSプロンプト」を利用するには、次のように操作します。
- 「スタート」ボタン→「プログラム」→「MS-DOSプロンプト」をクリック
「MS-DOSプロンプト」画面が表示されます。なお、コマンドやアプリケーションによっては、「MS-DOSモード」もしくは「MS-DOSプロンプト」からは使用できないものもあります。
- MS-DOSの通信アプリケーションは、「MS-DOSプロンプト」をフルスクリーン表示にして実行してください。
- Windows 98のスクリーンセーバを設定し、フルスクリーン表示のMS-DOSプロンプトで、マウス操作のみを行っている場合、Windows 98のスクリーンセーバが動作する場合があります。
この場合は、次の手順でスクリーンセーバが動作しないように設定してください。
- 【Alt】を押しながら【Enter】を押して、フルスクリーン表示からウィンドウ表示に切り替える
- 【Alt】を押しながらスペースキーを押して、MS-DOSプロンプトのメニューを表示させる
- メニューから「プロパティ」を選択する
- 「MS-DOSプロンプトのプロパティ」の画面が表示されたら、「その他」タブをクリック
- 「ウィンドウがアクティブな場合」の「スクリーンセーバーを使用する」のチェックを外し、「OK」ボタンをクリック
- 【Alt】を押しながら【Enter】を押して、ウィンドウ表示からフルスクリーン表示に切り替える
MS-DOSモードでCD-ROMドライブを利用する
FDCDレスモデル、CDレスモデル以外のモデルには、CD-ROMドライブが内蔵されていますが、
工場出荷時の状態では、MS-DOSモードでCD-ROMドライブを使用することはできません。
MS-DOSモードで内蔵のCD-ROMドライブを使用する場合は、次の手順が必要です。
以降の説明では、CD-ROMドライブを例に説明しています。
CD-RWドライブは、MS-DOSモードでは、CD-ROMドライブとしてのみ使うことができます。
◆現在のMS-DOS設定を使う場合
現在のMS-DOS設定を使う場合、MS-DOSモード上でCD-ROMドライブを使用するには、次の手順で行ってください。
- 「スタート」ボタン→「Windowsの終了」をクリック
- 「MS-DOSモードで再起動する」を選択し、「OK」ボタンをクリック
本機がMS-DOSモードで再起動します。
- コマンドプロンプトの画面から次のように入力する
SETCD /A【Enter】
CD-ROMドライバがCONFIG.SYS、DOSSTART.BATに追加されSETCD実行前のCONFIG.SYS、DOSSTART.BATは拡張子SCDとして保存されます。
- コマンドプロンプトの画面から次のように入力する
EXIT【Enter】
Windowsが再起動します。
- 「スタート」ボタン→「Windowsの終了」をクリック
- 「再起動する」を選択し、「OK」ボタンをクリック
Windowsを再起動します。
- 「スタート」ボタン→「Windowsの終了」をクリック
- 「MS-DOSモードで再起動する」を選択し、「OK」ボタンをクリック
MS-DOSモードが起動し、CD-ROMドライブがQドライブにアサインされます。
◆新しいMS-DOS設定を指定する場合
新しいMS-DOS設定を指定する場合、MS-DOSモード上でCD-ROMドライブを使用するには、次の手順で行ってください。
- 「スタート」ボタン→「プログラム」→「エクスプローラ」をクリック
- CドライブのWindowsディレクトリの「COMMAND.COM」をクリック
プログラム名が反転表示されます。
- 「エクスプローラ」の「ファイル」メニューから「プロパティ」をクリック
- 「プロパティ」の画面が表示されたら、「プログラム」タブをクリックし、「詳細設定」ボタンをクリック
- 「プログラムの詳細設定」の画面が表示されたら、「MS-DOSモード」をクリックし、「新しいMS-DOS設定を指定する」
チェックボックスにチェックを付ける
CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATの内容が編集できるようになります。
- 「OK」ボタンをクリック
- 「OK」ボタンをクリック
- 「エクスプローラ」で新しいMS-DOS設定を指定したプログラムをダブルクリック
MS-DOSモードが起動します。
- コマンドプロンプトの画面から次のように入力する
SETCD /A【Enter】
CD-ROMドライバがCONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATに追加され、SETCD実行前のCONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATは拡張子SCDとして保存されます。
- コマンドプロンプトの画面から次のように入力する
EXIT【Enter】
Windowsが再起動します。
- 「スタート」ボタン→「プログラム」→「エクスプローラ」をクリック
- 「エクスプローラ」で新しいMS-DOS設定したプログラムをダブルクリック
MS-DOSモードが起動し、CD-ROMドライブがQドライブにアサインされます。