7 Webフォームバンク機能

 

Internet Explorerに追加される以下のツールバーを使用して、Webページに入力したデータ(パスワード、テキスト、ラジオボタン、チェックボックス、選択メニュー)を取得し、データベースに保存、管理する機能です。WebサイトにログインするためのユーザーIDやパスワードなどを保存できます。

保存したデータは、同じWebページを再度表示した際に、自動的に入力できます。

 

以下の手順で使用する機能を選択してください。

 

 「スタート」ボタン→「Internet Explorer」をクリック

Internet Explorer」が表示されます。

 

 NASCAのツールバーにある「NASCA ▼」をクリック

 

·           Webフォームバンク機能を使用するには、「Webフォームバンク」をインストールする必要があります。詳しくは、「3‐1 インストール」をご覧ください。

·           インストール時に「登録したデータを保護するためにTPMを使用します」を選択している場合、Webフォームバンク機能で管理するデータの一部は、TPMを用いた暗号化によって保護されます。TPMを用いた暗号化を行うためには、TPM認証を行う必要があります。TPM認証については、「6 TPMによるデータ保護」をご覧ください。

·           Webフォームバンク機能をご使用中は、Webフォームバンクデータの登録や、登録済みのデータの入力を行うタイミングで「ユーザー認証」画面や「TPM認証」画面など、NASCAのウィンドウが表示される場合があります。NASCAのウィンドウが表示されている間はInternet Explorerのウィンドウを操作することはできません。また、Internet Explorer上に「応答していません」と表示される場合がありますが、動作上は問題ありません。Internet Explorerの操作を行う場合は、いったんNASCAのウィンドウを閉じてください。

·           Webフォームバンク機能をインストールした場合、ご使用の環境によってはWebサイトを表示するときに時間がかかる場合があります。

·           Webフォームバンク機能は、Internet Explorer 9で動作確認を行っています。

 

·         Internet Explorer「アドオンが使用可能になりました。」と表示された場合は、「有効にする」を選択してください。

この画面はNASCAをインストール後、初回のInternet Explorer起動時などに表示される場合があります。

 

·         Internet ExplorerNASCAのツールバーが表示されない場合は、以下の手順で設定を行ってください。

 「スタート」ボタン→「Internet Explorer」をクリック

Internet Explorer」が表示されます。

 

 Internet Explorerのツールバー上で右クリックをし、メニューから「NASCA」を選択

 

 

·         Webフォームバンク機能をご使用になる前に、以下の手順で初期設定を行ってください。

 NASCAのツールバーより「オプション設定」メニューを選択

「オプション設定」が表示されます。

 

 「オプション設定」で設定を確認し、必要があれば設定を変更

 OK」ボタンをクリック

 

「オプション設定」の詳細については、「7‐1‐5 オプション設定」をご覧ください。

 

 

7‐1 Webフォームバンクデータ登録

 

Webフォームバンク機能では、Webページ内の以下のデータを登録できます。

 

テキスト

テキストフィールドに入力されたデータを保存します。

パスワード

パスワードフィールドに入力されたデータを保存します。

ラジオボタン

ラジオボタンの選択情報を保存します。

チェックボックス

チェックボックスのチェックの有無を保存します。

選択ボックス

ドロップダウンリストから選択したデータを保存します。

複数行テキスト

複数行に渡るテキストデータを保存します。

 

 

 7‐1‐1 登録                                                                                                                        

NASCAのツールバーより「登録」メニューを選択すると、Webページに入力されているデータの登録を行うことができます。

 

·         登録可能なデータがないWebページは登録できません。

 

 表示中のWebページ内にあるWebフォームに必要なデータを入力し、NASCAのツールバーより「登録」メニューを選択

 

 「登録方法選択」画面が表示されたら、「追加登録」/「上書き登録」のどちらかを選択し、「OK」ボタンをクリック

·         表示中のWebページのデータを初めて登録する場合は、この画面は表示されません。

 

 「登録」画面が表示されたら、「Webページ情報」欄から登録を行うアイテム名を選択する

 

 「アイテム情報」欄に必要なデータを入力する

このページでは常にこのデータを自動入力する

チェックを付けた場合、登録を行ったWebページが表示された際に、このアイテムのデータを自動的に入力します。

1つのWebページに対して、1つのアイテムのみ設定を行うことができます。その他のアイテムは同時に設定できません。新規に設定した場合、以前設定していたアイテムの「このページでは、常にこのデータを自動入力する」設定は無効になります。

データの自動入力については「7‐2‐2 自動入力機能」をご覧ください。

データ入力後、送信処理を自動で行う

チェックを付けた場合、登録したデータの入力完了後、データの送信処理(「OK」/「送信」ボタンのクリックなど)を自動的に行い、次の画面に進みます。

このページの情報が変更されても、再登録の問い合わせを行わない

このWebページのフォームの構成が変更された際に、このチェックを付けた場合は、データの再登録を行う問い合わせを行いません。

データの再登録については「7‐2‐3 再登録の確認」をご覧ください。

 

·         登録するデータと表示されているデータが食い違っている場合はデータを書き換えてください。

·         「クリア」ボタンをクリックすると、編集したアイテム情報が元に戻ります。

 

 OK」ボタンをクリック

 

·         「ユーザー認証」画面や「TPM認証」画面が表示された場合は、正しい認証情報を入力してください。

 

以上で登録は完了です。

 

 7‐1‐2 登録  (自動登録)                                                               

自動登録機能が有効になっている場合、 NASCAのツールバーで「登録」メニューを選択しなくても、登録を行うことができます。

 

自動登録機能の設定方法については、「7‐1‐5 オプション設定」をご覧ください。

 

 Internet Explorerで登録するWebページを表示する

 表示中のWebページ内にあるWebフォームに必要なデータを入力し、データの送信を実行

(「OK」「送信」などのボタンをクリック)

 「登録確認」画面が表示されたら、「はい」ボタンをクリック

 

 

·         オプション設定「Webフォーム登録の問い合わせを行う」が有効になっていない場合、この画面は表示されません。

·         「これ以降、この問い合わせは行わない」を有効にすると、これ以降「登録確認」画面が表示されません。また、オプション設定「Webフォーム登録の問い合わせを行う」が無効になります。

 

以降の手順は、「7‐1‐1 登録」をご覧ください。

 

 

 7‐1‐3 データ管理                                                                                                           

NASCAのツールバーより「データ管理」メニューを選択すると、アイテムの一覧が表示され、アイテムの名前変更、コピー、削除、およびアイテム内の各データの編集を行うことができます。

 

·         Webフォームデータ管理」は「スタート」メニューからも起動できます。

 

 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「NEC Authentication Agent(NASCA)」→「Webフォームバンク設定」をクリック

 


Webページ情報欄はツリー構造で表示されます。

 

「Webフォームデータ管理」では以下の設定を行うことができます。

Webページ情報

名前変更

選択したWebページの名前を変更します。

削除 (Webページを選択時)

選択したWebページを削除します。

ページを開く

選択したWebページにアクセスします。

コピー

選択したアイテムをコピーします。

削除 (アイテムを選択時)

選択したアイテムを削除します。

アイテム情報

このページでは常にこのデータを自動入力する

チェックを付けた場合、このWebページが表示された際に、登録を行ったアイテムのデータを自動的に入力します。1つのWebページに対して、1つのアイテムのみ設定を行うことができます。その他のアイテムは同時に設定できません。新規に設定した場合、以前設定していたアイテムの「このページでは、常にこのデータを自動入力する」設定は無効になります。データの自動入力については「7‐2‐2 自動入力機能」をご覧ください。

データ入力後、送信処理を自動で行う

チェックを付けた場合、登録したデータの入力完了後、データの送信処理(「OK」/「送信」ボタンのクリックなど)を自動的に行い、次の画面に進みます。

このページの情報が変更されても、再登録の問い合わせを行わない

Webページのフォームの構成が変更された際に、このチェックを付けた場合は、再登録を行う問い合わせを行いません。

パスワードを表示しない

パスワードを「*」で表示します。

パスワードの内容を画面上に表示したくない場合は、このチェックを付けてください。

  

·     「クリア」ボタンをクリックすると、編集したアイテム情報が元に戻ります。

·     データを編集する際は、アイテム情報欄に表示されているフォームに直接入力してください。

·     「Webフォームデータ管理」画面の起動時に「ユーザー認証」画面や「TPM認証」画面が表示された場合は、正しい認証情報を入力してください。

 

 

 7‐1‐4 機能停止/機能開始                                                                                       

NASCAのツールバーより「機能停止」または「機能開始」メニューを選択することで、自動入力と自動登録機能の停止/開始を制御(オプション設定「Webフォームバンク機能を停止する」の有効/無効を変更)できます。

インストール直後の設定では、Webフォームバンク機能が開始しているため、「機能停止」が表示されます。

 

 7‐1‐5 オプション設定                                                                                                    

NASCAのツールバーより「オプション設定」メニューを選択すると、「オプション設定」画面が表示され、Webフォームバンクデータの自動登録などの設定を行うことができます。

 

※インストール直後は、上記のように設定されています。

 

Webフォームバンク機能を停止する

自動入力と自動登録機能を停止します。

自動入力

自動入力機能を停止する

自動入力設定を行ったWebページが表示された場合であっても、自動的な入力が行われなくなります。

自動入力機能を一時的に停止する場合などにご利用ください。

自動登録

自動登録を行う

Webページ上でデータを入力し、「OK」などのボタンを押すと、自動的に登録画面を表示できます。

Webフォーム登録の問い合わせを行う

自動登録を行う前に、登録の続行を確認するダイアログを表示します。

「自動登録を行う」チェックを外した場合は、選択できません。

パスワードを含むフォームのみ有効

パスワードを含むフォームの場合のみ、自動登録を行います。

「自動登録を行う」チェックを外した場合は、選択できません。

入力データ

複数行テキストを含まない

複数行にわたるテキストを含むものは登録しません。

 

7‐2 Webフォームバンクデータ入力補助

 

 7‐2‐1 データ入力補助                                                                   

データを登録したWebページと同じWebページを開いた場合、登録済みのデータを入力します。

 

 NASCA」ツールバーのリストからアイテムを選択する

 

 

 「入力開始」ボタンをクリック

Webページに、アイテムのデータが入力されます。

 

·         「ユーザー認証」画面や「TPM認証」画面が表示された場合は、正しい認証情報を入力してください。

 

·         リストには、表示しているWebページに対して登録を行ったアイテムのみ表示されます。

                                                                                                                         

 

 7‐2‐2 自動入力機能                                                                      

Webページが表示された際に、ツールバーメニューで入力開始ボタンをクリックしなくても登録したデータをWebページに対して自動的に入力できます。1ページに対して1つのアイテムのみ設定を行うことができます。

 

·         「このページでは常にこのデータを自動入力する」設定が有効になっているアイテムは、強調表示されます。

 

·         自動入力設定時でも、登録時のフォームの構成が変更されている場合は登録済みのデータは入力されません。

 

 

 7‐2‐3 再登録の確認                                                                                                      

登録したWebページのフォームの構成が変更された場合、登録したデータを入力すると、再登録の問い合わせが表示されます。

 

 

「はい」ボタンをクリックすると、登録画面が表示されます。再登録を行ってください。

 

·         「これ以降、この問い合わせは行わない」にチェックを付けた場合、Webページのフォームの構成が変更されていても、再登録の問い合わせが表示されなくなります。