Internet Explorerに追加される以下のツールバーを使用して、Webページに入力したデータ(パスワード、テキスト、ラジオボタン、チェックボックス、選択メニュー)を取得し、データベースに保存、管理する機能です。WebサイトにログインするためのユーザーIDやパスワードなどを保存できます。
保存したデータは、同じWebページを再度表示した際に、自動的に入力できます。
以下の手順で使用する機能を選択してください。
1 「スタート」ボタン→「Internet Explorer」をクリック
「Internet Explorer」が表示されます。
2 NASCAのツールバーにある「NASCA ▼」をクリック
· Webフォームバンク機能を使用するには、「Webフォームバンク」をインストールする必要があります。詳しくは、「3‐1 インストール」をご覧ください。
· インストール時に「登録したデータを保護するためにTPMを使用します」を選択している場合、Webフォームバンク機能で管理するデータの一部は、TPMを用いた暗号化によって保護されます。TPMを用いた暗号化を行うためには、TPM認証を行う必要があります。TPM認証については、「6 TPMによるデータ保護」をご覧ください。
· Webフォームバンク機能をご使用中は、Webフォームバンクデータの登録や、登録済みのデータの入力を行うタイミングで「ユーザー認証」画面や「TPM認証」画面など、NASCAのウィンドウが表示される場合があります。NASCAのウィンドウが表示されている間はInternet Explorerのウィンドウを操作することはできません。また、Internet Explorer上に「応答していません」と表示される場合がありますが、動作上は問題ありません。Internet Explorerの操作を行う場合は、いったんNASCAのウィンドウを閉じてください。
· Webフォームバンク機能をインストールした場合、ご使用の環境によってはWebサイトを表示するときに時間がかかる場合があります。
· Webフォームバンク機能は、Internet Explorer 9で動作確認を行っています。
· Internet Explorerに「アドオンが使用可能になりました。」と表示された場合は、「有効にする」を選択してください。
この画面はNASCAをインストール後、初回のInternet Explorer起動時などに表示される場合があります。
· Internet ExplorerにNASCAのツールバーが表示されない場合は、以下の手順で設定を行ってください。
1 「スタート」ボタン→「Internet Explorer」をクリック
「Internet Explorer」が表示されます。
2 Internet Explorerのツールバー上で右クリックをし、メニューから「NASCA」を選択
· Webフォームバンク機能をご使用になる前に、以下の手順で初期設定を行ってください。
1 NASCAのツールバーより「オプション設定」メニューを選択
「オプション設定」が表示されます。
2 「オプション設定」で設定を確認し、必要があれば設定を変更
3 「OK」ボタンをクリック
「オプション設定」の詳細については、「7‐1‐5 オプション設定」をご覧ください。
7‐1 Webフォームバンクデータ登録 |
Webフォームバンク機能では、Webページ内の以下のデータを登録できます。
テキスト |
テキストフィールドに入力されたデータを保存します。 |
パスワード |
パスワードフィールドに入力されたデータを保存します。 |
ラジオボタン |
ラジオボタンの選択情報を保存します。 |
チェックボックス |
チェックボックスのチェックの有無を保存します。 |
選択ボックス |
ドロップダウンリストから選択したデータを保存します。 |
複数行テキスト |
複数行に渡るテキストデータを保存します。 |
NASCAのツールバーより「登録」メニューを選択すると、Webページに入力されているデータの登録を行うことができます。
· 登録可能なデータがないWebページは登録できません。
1 表示中のWebページ内にあるWebフォームに必要なデータを入力し、NASCAのツールバーより「登録」メニューを選択
2 「登録方法選択」画面が表示されたら、「追加登録」/「上書き登録」のどちらかを選択し、「OK」ボタンをクリック
· 表示中のWebページのデータを初めて登録する場合は、この画面は表示されません。
3 「登録」画面が表示されたら、「Webページ情報」欄から登録を行うアイテム名を選択する
4 「アイテム情報」欄に必要なデータを入力する
このページでは常にこのデータを自動入力する |
チェックを付けた場合、登録を行ったWebページが表示された際に、このアイテムのデータを自動的に入力します。 1つのWebページに対して、1つのアイテムのみ設定を行うことができます。その他のアイテムは同時に設定できません。新規に設定した場合、以前設定していたアイテムの「このページでは、常にこのデータを自動入力する」設定は無効になります。 データの自動入力については「7‐2‐2 自動入力機能」をご覧ください。 |
データ入力後、送信処理を自動で行う |
チェックを付けた場合、登録したデータの入力完了後、データの送信処理(「OK」/「送信」ボタンのクリックなど)を自動的に行い、次の画面に進みます。 |
このページの情報が変更されても、再登録の問い合わせを行わない |
このWebページのフォームの構成が変更された際に、このチェックを付けた場合は、データの再登録を行う問い合わせを行いません。 データの再登録については「7‐2‐3 再登録の確認」をご覧ください。 |
· 登録するデータと表示されているデータが食い違っている場合はデータを書き換えてください。
· 「クリア」ボタンをクリックすると、編集したアイテム情報が元に戻ります。
5 「OK」ボタンをクリック
· 「ユーザー認証」画面や「TPM認証」画面が表示された場合は、正しい認証情報を入力してください。
以上で登録は完了です。
自動登録機能が有効になっている場合、 NASCAのツールバーで「登録」メニューを選択しなくても、登録を行うことができます。
自動登録機能の設定方法については、「7‐1‐5 オプション設定」をご覧ください。
1 Internet Explorerで登録するWebページを表示する
2 表示中のWebページ内にあるWebフォームに必要なデータを入力し、データの送信を実行
(「OK」「送信」などのボタンをクリック)
3 「登録確認」画面が表示されたら、「はい」ボタンをクリック
· オプション設定「Webフォーム登録の問い合わせを行う」が有効になっていない場合、この画面は表示されません。
· 「これ以降、この問い合わせは行わない」を有効にすると、これ以降「登録確認」画面が表示されません。また、オプション設定「Webフォーム登録の問い合わせを行う」が無効になります。
以降の手順は、「7‐1‐1 登録」をご覧ください。
NASCAのツールバーより「データ管理」メニューを選択すると、アイテムの一覧が表示され、アイテムの名前変更、コピー、削除、およびアイテム内の各データの編集を行うことができます。
· 「Webフォームデータ管理」は「スタート」メニューからも起動できます。
1 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「NEC Authentication Agent(NASCA)」→「Webフォームバンク設定」をクリック
Webページ情報欄はツリー構造で表示されます。
「Webフォームデータ管理」では以下の設定を行うことができます。
Webページ情報 |
名前変更 |
選択したWebページの名前を変更します。 |
削除 (Webページを選択時) |
選択したWebページを削除します。 |
|
ページを開く |
選択したWebページにアクセスします。 |
|
コピー |
選択したアイテムをコピーします。 |
|
削除 (アイテムを選択時) |
選択したアイテムを削除します。 |
|
アイテム情報 |
このページでは常にこのデータを自動入力する |
チェックを付けた場合、このWebページが表示された際に、登録を行ったアイテムのデータを自動的に入力します。1つのWebページに対して、1つのアイテムのみ設定を行うことができます。その他のアイテムは同時に設定できません。新規に設定した場合、以前設定していたアイテムの「このページでは、常にこのデータを自動入力する」設定は無効になります。データの自動入力については「7‐2‐2 自動入力機能」をご覧ください。 |
データ入力後、送信処理を自動で行う |
チェックを付けた場合、登録したデータの入力完了後、データの送信処理(「OK」/「送信」ボタンのクリックなど)を自動的に行い、次の画面に進みます。 |
|
このページの情報が変更されても、再登録の問い合わせを行わない |
Webページのフォームの構成が変更された際に、このチェックを付けた場合は、再登録を行う問い合わせを行いません。 |
|
パスワードを表示しない |
パスワードを「*」で表示します。 パスワードの内容を画面上に表示したくない場合は、このチェックを付けてください。 |
· 「クリア」ボタンをクリックすると、編集したアイテム情報が元に戻ります。
· データを編集する際は、アイテム情報欄に表示されているフォームに直接入力してください。
· 「Webフォームデータ管理」画面の起動時に「ユーザー認証」画面や「TPM認証」画面が表示された場合は、正しい認証情報を入力してください。
NASCAのツールバーより「機能停止」または「機能開始」メニューを選択することで、自動入力と自動登録機能の停止/開始を制御(オプション設定「Webフォームバンク機能を停止する」の有効/無効を変更)できます。
インストール直後の設定では、Webフォームバンク機能が開始しているため、「機能停止」が表示されます。
NASCAのツールバーより「オプション設定」メニューを選択すると、「オプション設定」画面が表示され、Webフォームバンクデータの自動登録などの設定を行うことができます。
※インストール直後は、上記のように設定されています。
Webフォームバンク機能を停止する |
自動入力と自動登録機能を停止します。 |
|
自動入力 |
自動入力機能を停止する |
自動入力設定を行ったWebページが表示された場合であっても、自動的な入力が行われなくなります。 自動入力機能を一時的に停止する場合などにご利用ください。 |
自動登録 |
自動登録を行う |
Webページ上でデータを入力し、「OK」などのボタンを押すと、自動的に登録画面を表示できます。 |
Webフォーム登録の問い合わせを行う |
自動登録を行う前に、登録の続行を確認するダイアログを表示します。 「自動登録を行う」チェックを外した場合は、選択できません。 |
|
パスワードを含むフォームのみ有効 |
パスワードを含むフォームの場合のみ、自動登録を行います。 「自動登録を行う」チェックを外した場合は、選択できません。 |
|
入力データ |
複数行テキストを含まない |
複数行にわたるテキストを含むものは登録しません。 |
7‐2 Webフォームバンクデータ入力補助 |
データを登録したWebページと同じWebページを開いた場合、登録済みのデータを入力します。
1 「NASCA」ツールバーのリストからアイテムを選択する
2 「入力開始」ボタンをクリック
Webページに、アイテムのデータが入力されます。
· 「ユーザー認証」画面や「TPM認証」画面が表示された場合は、正しい認証情報を入力してください。
· リストには、表示しているWebページに対して登録を行ったアイテムのみ表示されます。
Webページが表示された際に、ツールバーメニューで入力開始ボタンをクリックしなくても登録したデータをWebページに対して自動的に入力できます。1ページに対して1つのアイテムのみ設定を行うことができます。
· 「このページでは常にこのデータを自動入力する」設定が有効になっているアイテムは、強調表示されます。
· 自動入力設定時でも、登録時のフォームの構成が変更されている場合は登録済みのデータは入力されません。
登録したWebページのフォームの構成が変更された場合、登録したデータを入力すると、再登録の問い合わせが表示されます。
「はい」ボタンをクリックすると、登録画面が表示されます。再登録を行ってください。
· 「これ以降、この問い合わせは行わない」にチェックを付けた場合、Webページのフォームの構成が変更されていても、再登録の問い合わせが表示されなくなります。