9 エクスポート/インポート機能

 

エクスポート機能では、Webフォームバンクデータやポリシー設定などの各種データをファイルに保存できます。インポート機能では、保存した各種データをファイルから取り込むことができます。

 

·         ログオンしているユーザーのデータのみ、エクスポーログオンしているユーザーのデータのみ、エクスポート/インポートできます。

 

·       エクスポート時と異なる製品バージョンのNASCAがインストールされている場合はインポートできない場合があります。NASCAの製品バージョンを確認する方法は、「12 Q&A」をご覧ください。

 

 

9‐1 エクスポート

 

 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「NEC Authentication Agent(NASCA)」→「エクスポートユーティリティ」をクリック

「エクスポートユーティリティ」が表示されます。

 

 

·         NASCA管理者は「エクスポートユーティリティ」を起動できません。

 

·         「エクスポートユーティリティ」には、登録していないデータの項目は表示されません。

·         「ユーザー認証」画面や「TPM認証」画面が表示された場合は、正しい認証情報を入力してください。

 

 

各項目の内容は次の通りです。

全てのデータ

Webフォームバンクデータ、アプリケーションバンクデータ、ポリシー設定、動作オプション、認証規則、認証情報をすべてエクスポートします。

Webフォームバンクデータ

アイテム名、URL、フォーム名、パスワードなど、登録済みのWebフォームバンクデータをエクスポートします。

アプリケーションバンクデータ

アイテム名、アプリケーション名、パスワードなど、登録済みのアプリケーションバンクデータをエクスポートします。

ポリシー設定

ポリシー設定をエクスポートします。

Webフォームバンク動作オプション

Webフォームバンクのオプション情報をエクスポートします。

アプリケーションバンク動作オプション

アプリケーションバンクのオプション情報をエクスポートします。

認証規則

認証規則、タッチ認証情報をエクスポートします。

認証情報

認証デバイスの情報をエクスポートします。

 

データをエクスポートする際に、ユーザーの機密情報部分(Webフォームバンクデータのパスワード部分」、「アプリケーションバンクデータのパスワード部分」、「ユーザーの認証情報/認証規則」)を暗号化できます。暗号化を行う場合は、復号化用のパスフレーズを設定する必要があります。

 

·        TPM PINのキャッシュ設定が「恒久的にTPM PINをキャッシュする」になっている場合、TPMの認証情報をエクスポートできません。

 

 エクスポートする項目をチェックボックスで選択し、「ファイル」メニューの「エクスポート」をクリック

「エクスポート」画面が表示されます。

 

 「エクスポート」画面が表示されたら、ファイル名、パスフレーズを入力し、「エクスポート」ボタンをクリック

※ データの暗号化を行わない場合は、パスフレーズを入力する必要はありません。

 

·         「ユーザー認証」画面や「TPM認証」画面が表示された場合は、正しい認証情報を入力してください。

 

·         パスフレーズはインポートする際に使用します。パスフレーズを正しく入力しない場合は、インポートできませんのでご注意ください。

·         エクスポート処理では、セキュリティで保護された情報にアクセスするため、エクスポートユーティリティ起動時に、ユーザー認証/TPM認証が必要となります。 認証に成功していない場合、保護された情報をエクスポートできません。

·           4-3-5 BIOS認証の設定」で設定したBIOS認証情報はエクスポートされません。

 

以上でエクスポートは完了です。

 

 

9‐2 インポート

 

 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「NEC Authentication Agent(NASCA)」→「インポートユーティリティ」をクリック

「インポートユーティリティ」が表示されます。

 

·         NASCA管理者は「インポートユーティリティ」を起動できません。

 

 「インポートユーティリティ」画面が表示されたら、「インポート情報選択」ボタンをクリックし、インポートするデータを選択

 

·         すべてのデータをインポートする場合は、インポートデータを選択する必要はありません。

 

 インポートするファイル名、パスフレーズを入力、「インポート」ボタンをクリック

エクスポート時にパスフレーズを設定していない場合は、入力する必要はありません。

 

 「インポートを開始します。よろしいですか?」と表示されたら、「OK」ボタンをクリック

 

·         インポートすると、ファイルのデータが追加登録されます。ただし、同一項目のデータが存在する場合は、データが上書き登録されます。

 

·         インポート処理では、セキュリティで保護された情報にアクセスする場合があるため、ユーザー認証/TPM認証が複数回必要となる場合があります。 認証に成功していない場合、保護された情報をインポートできません。

·         NASCA管理者が許可していない認証規則をインポートできません。

·         インポートデータに「認証規則」及び「認証情報」が含まれている場合は、以下の画面が表示されます。インポートファイルに含まれている認証規則や認証情報が不適切な場合、ログオンできなくなる場合があります。問題がないことを確認した上でインポートを行ってください。

 

 

·         インポートファイル内に含まれる指紋データと同じ特徴を持つ指がすでに登録してある場合、該当する指紋データはインポートできません。

·         指紋センサが正常な状態として認識されていない場合は、指紋データをインポートできません。

 

以上でインポートは完了です。

 

 

 

·         BIOS認証機能を利用する場合は、インポート完了後に、BIOS認証用の指紋の設定を行う必要があります。設定方法については「5 BIOS 認証の設定」をご覧ください。