ハードディスクのメンテナンス



バックアップ

操作ミスやハードディスクの故障など、万一の事態に備えてデータの複製を作ることを「バックアップをとる」といいます。
大切なデータを保護するには、定期的なバックアップが有効です。Windowsなどのシステムが保存されている「Cドライブ」以外へのバックアップをおすすめします。

    Windowsのシステムについては、再セットアップすると購入時の状態に戻すことができます。

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システムの復元(Windows XPモデル/Windows Meモデルのみ)

本機の動作が不安定になるなど、システムにトラブルが起きたしまった場合には、「システムの復元」を実行するともとの安定した状態に戻すことができます。
詳しくは、次の場所をご覧ください。

◆Windows XPモデルの場合

「スタート」ボタン→「ヘルプとサポート」をクリックすると表示される「ヘルプとサポート センター」の「パフォーマンスと保守」の「システムの復元を使って変更を元に戻す」

◆Windows Meモデルの場合

「スタート」ボタン→「ヘルプ」をクリックすると表示される「ヘルプとサポート」の「問題を解決する」の「システムの復元を利用する」

  • システムの復元を行うときは、あらかじめ起動中のアプリケーションを終了させておいてください。
  • お客様が作成したファイル(データファイル)を復元することはできません。

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システムの復旧(StandbyDiskモデルのみ)

添付のStandbyDiskを使うと、稼動中のハードディスクに障害が発生した場合は、以下の手順でDPSRディスクから起動しシステムを復旧させることができます。
復旧にはBIOSの設定を変更する必要があります。BIOSセットアップユーティリティの起動方法、設定方法の詳細は、『活用ガイド PDF編』の「PART4 システムの設定」をご覧ください。

  • BIOSセットアップユーティリティの起動方法、設定方法の詳細について
    • オールインワンノート(Aシリーズ/Dシリーズ)をお使いの場合
      活用ガイド PDF編』の「PART4 システムの設定」

    • モバイルノート(VHシリーズ)をお使いの場合
      活用ガイド PDF編』の「PART4 システムの設定」


  • StandbyDiskは購入時にはインストールされていません。システムの復旧を行う場合は、「添付アプリケーションの概要と追加/削除」の「添付アプリケーション一覧」の「StandbyDisk(StandbyDiskモデルのみ)」をご覧になり、StandbyDiskのインストールを行ってください。
  • DPSRディスクから起動時には、スタンバイ状態または休止状態にしないでください。本機が正常に動かなくなることがあります。
  • StandbyDiskを使用中に、VersaBay IVからセカンドハードディスクを取り外す場合には以下の手順を行ってください。
    1. 次の操作を行う
      • Windows XPの場合
        「スタート」ボタン→「コントロール パネル」→「パフォーマンスとメンテナンス」→「管理ツール」をクリックする
      • Windows 2000の場合
        「スタート」ボタン→「設定」→「コントロール パネル」をクリックし、「管理ツール」アイコンをダブルクリックする

    2. 「サービス」アイコンをダブルクリックする
    3. 一覧から「StandbyDisk」をダブルクリックする
    4. 「全般」タブで、「スタートアップの種類」欄を「手動」に、「サービスの状態」欄を「停止」に変更してから「OK」ボタンをクリックする
    5. 「サービス」ウィンドウ右上のまたはをクリックする
    6. Windowsを再起動する

  • StandbyDiskを使用中に、VersaBay IVからセカンドハードディスクを取り付ける場合には以下の手順を行ってください。
    1. 次の操作を行う
      • Windows XPの場合
        「スタート」ボタン→「コントロール パネル」→「パフォーマンスとメンテナンス」→「管理ツール」をクリックする
      • Windows 2000の場合
        「スタート」ボタン→「設定」→「コントロール パネル」をクリックし、「管理ツール」アイコンをダブルクリックする

    2. 「サービス」アイコンをダブルクリックする
    3. 一覧から「StandbyDisk」をダブルクリックする
    4. 「全般」タブで、「スタートアップの種類」欄を「自動」に、「サービスの状態」欄を「開始」に変更してから「OK」ボタンをクリックする
    5. 「サービス」ウィンドウ右上のまたはをクリックする
    6. Windowsを再起動する


復旧手順


    BIOSセットアップユーティリティでは、プライマリマスタに接続されているハードディスクは「(PM)」、セカンダリマスタに接続されているハードディスクは「(SM)」と表示されます。
  1. BIOSセットアップユーティリティを起動する
  2. 次の操作を行う
  3. 表示されるハードディスクの品名に(SM)の表示のあるハードディスクを選択し、【Shift】を押しながら【^】を押して、検索する順位をセカンダリマスタ(SM)、プライマリマスタ(PM)の順に設定する

    ハードディスクの品名に表示される(SM)、(PM)の記載はそれぞれ、次の箇所に表示されます。
    • オールインワンノート(Aシリーズ/Dシリーズ)の場合
      ハードディスクの品名の後に表示されます。
    • モバイルノート(VHシリーズ)の場合
      ハードディスクの品名の前に表示されます。

  1. 設定を保存し、BIOSセットアップユーティリティを終了する
    セカンダリマスタから起動します。
  2. Windows起動時に「DPSRディスクからコンピュータが起動されました!」と表示されたら「OK」ボタンをクリックする

    「DPSRディスクからコンピュータが起動されました!」と表示されない場合は、BIOSセットアップユーティリティで以下の項目を確認してください。
    • オールインワンノート(Aシリーズ/Dシリーズ)の場合
      「起動(Boot)」の「内蔵HDD(Hard Drive)」
    • モバイルノート(VHシリーズ)の場合
      「起動設定(Boot)」で「IDE HDD起動順位(IDE HDD Boot Priority)」

以上で復旧手順は完了です。
なお、プライマリマスタに接続されているハードディスクが物理的に故障していなければ、次の「バックアップ環境の構築手順」の手順を行うことによりソースディスクとして再設定することが可能です。

    ハードディスクが物理的に壊れている場合は、「NEC PCあんしんサポートガイド」に記載のNECフィールディングなどへご連絡のうえ、ハードディスクを交換してください。

バックアップ環境の構築手順


    購入時、内蔵ハードディスク内にある「再セットアップ領域(これ以降『VersaProRecovery System』と呼ぶ)」には再セットアップ用データが格納されています。
    この領域も含めてバックアップ環境を構築する場合は、以下の手順にしたがって、一度、『VersaPro Recovery System』(「NEC-RESTORE」と表示されているドライブ)をWindows上に表示させてから、バックアップ環境を構築してください。
    なお、『VersaPro Recovery System』を削除したり、再セットアップを行うと再セットアップに必要なデータが削除されている場合がありますので、その場合は以下の手順を行わないでください。

    1. コンピュータの管理者権限(Administrator権限)を持つユーザーアカウントでログオンする
    2. 「スタート」ボタン→「(すべての)プログラム」→「ツール」→「再セットアップ領域認識ツール」をクリックする
      「再セットアップ領域認識ツール」ウィンドウが表示されます。

    3. 「再セットアップ領域を表示する」を選択し、「インストール」ボタンをクリックする
      再起動のメッセージが表示されます。

    4. 「OK」ボタンをクリックする
      Windowsが再起動します。

    StandbyDiskの「設定ウィザード」では、プライマリマスタに接続されているハードディスクは「ディスク 0」、セカンダリマスタに接続されているハードディスクは「ディスク 1」と表示されます。

  1. コンピュータの管理者権限(Administrator権限)を持つユーザー アカウントでログオンする
  2. StandbyDiskの「設定ウィザード」を起動し、セカンダリマスタ(ディスク 1)をソースディスク、プライマリマスタ(ディスク 0)をDPSRディスクとして設定後、「完全バックアップ」を実行する
  3. バックアップが終了したらWindowsを終了する
  4. BIOSセットアップユーティリティを起動する
  5. 次の操作を行う
  6. 表示されるハードディスクの品名に(PM)の表示のあるハードディスクを選択し、【Shift】を押しながら【^】を押して、検索する順位をプライマリマスタ(PM)、セカンダリマスタ(SM)の順に設定する

    ハードディスクの品名に表示される(SM)、(PM)の記載はそれぞれ、次の箇所に表示されます。
    • オールインワンノート(Aシリーズ/Dシリーズ)の場合
      ハードディスクの品名の後に表示されます。
    • モバイルノート(VHシリーズ)の場合
      ハードディスクの品名の前に表示されます。

  1. 設定を保存し、BIOSセットアップユーティリティを終了する
    プライマリマスタから起動します。

  2. Windows起動時に「DPSRディスクからコンピュータが起動されました!」と表示されたら「OK」ボタンをクリックする
  3. StandbyDiskの「設定ウィザード」を起動し、プライマリマスタ(ディスク 0)をソースディスク、セカンダリマスタ(ディスク 1)をDPSRディスクとして再設定後、「完全バックアップ」を実行する
以上でバックアップ環境の構築は完了です。

    以下のような場合は、(株)ネットジャパンへ連絡してください。
    • BIOSセットアップユーティリティでハードディスクが正常に認識されていない
    • 復旧手順どおりに行えない
    • 復旧手順を行った後も同様の問題が発生する

    <連絡先>
    (株)ネットジャパン カスタマーサービス部
     電話
    ファックス
    Eメール
    電話受付時間
    :03-3864-5266
    :03-3864-5244
    :sbd-support@netjapan.co.jp
    :休日・祝日を除く月曜日から金曜日までの
     10:00〜12:00、13:00〜17:00

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待機領域からの起動方法(StandbyDisk Soloモデルのみ)

添付のStandbyDisk Soloを使うと、稼動中のシステムに障害が発生した場合は、以下の手順で待機領域から起動しシステムを復旧させることができます。

  • StandbyDisk Soloは購入時にはインストールされていません。システムの復旧を行う場合は、「添付アプリケーションの概要と追加/削除」の「添付アプリケーション一覧」の「StandbyDisk Solo(StandbyDisk Soloモデルのみ)」をご覧になり、StandbyDisk Soloのインストールを行ってください。
  • 次の「待機領域からの起動手順(レスキュー起動方法)」の手順は万一の場合に備えて印刷しておくことをお勧めします。

待機領域からの起動手順(レスキュー起動方法)

  1. 本機の電源を入れる
  2. 起動時に「StandbyDisk Solo Rescue Boot Menu」、または「Protected by StandbyDisk Solo.」と表示されたら、【Alt】を押しながら、【CapsLock/英数】を押す
    レスキュー起動のメニュー画面が表示されます。

  3. 【1】を押す
    Windowsが起動します。

    Windowsには、コンピュータの管理者権限(Administrator権限)を持つユーザーアカウントでログオンしてください。

  1. Windows起動時に 「前回の更新以来、1回(奇数回)レスキュー起動されました。」と表示されたら、「OK」ボタンをクリックする

    復元するファイルがない場合は、以下の手順5から手順10は不要です。

  1. StandbyDisk Soloを起動する
  2. 「StandbyDisk Soloで保護可能なボリューム」ウィンドウで、ボリュームをダブルクリックする
  3. 「カレント/スタンバイ ファイルの比較」ウィンドウで復元するファイルを右クリックする

    「カレント/スタンバイ ファイルの比較」ウィンドウで、「スタンバイ状態」欄に「のみ(カレント無し)」または「新しい(カレントよりも)」と表示されているファイルが、復元の対象となるファイルです。

  1. 復元対象のファイルを「スタンバイ・ファイル名」から選択してから右クリックし、「スタンバイ・エリアから選択アイテムを個別復旧」を選択する
  2. 「ファイル/フォルダの個別復旧の確認」ウィンドウが表示されたら、「はい」ボタンをクリックする
  3. 「StandbyDisk Solo 復旧タスク」ウィンドウで「タスクの進捗状況」に「完了しました。」と表示されたら「閉じる」ボタンをクリックする

    復元の対象となるファイルがなくなるまで手順7から手順10を繰り返してください。
    以上でファイルの復元は完了です。

    ハードディスクが物理的に壊れている場合は、「NEC PCあんしんサポートガイド」に記載のNECフィールディングなどへご連絡のうえ、ハードディスクを交換してください。

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その他のメンテナンス

ハードディスク内のデータの障害をチェックし、効率的に利用するために、次のようなメンテナンスツールがインストールされています。

◆スキャンディスク(Windows Me/Windows 98)

ハードディスクやハードディスク内のデータの障害を検査するためのツールです。
FAT(ファイルアロケーションテーブル)やクラスタ、ディレクトリツリー構造、ドライブの物理表面の不良セクタなどをチェックすることができます。

◆チェック ディスク(Windows XP/Windows 2000)

ハードディスクやハードディスク内のデータの障害を検査するためのツールです。
ファイルシステムやFAT(ファイルアロケーションテーブル)、クラスタ、ディレクトリツリー構造、ドライブの物理表面の不良セクタなどをチェックすることができます。

◆デフラグ(Windows Me/Windows 98)

ハードディスクのデータの並び替えを行い、データへのアクセスをしやすくするためのツールです。

◆ディスク デフラグ(Windows XP/Windows 2000)

ハードディスクのデータの並び替えを行い、データへのアクセスをしやすくするためのツールです。

◆ディスククリーンアップ(Windows Me/Windows 98/Windows 2000)

知らないうちにハードディスクにたまってしまった不必要なファイルを削除し、ディスクの空き容量を増やすためのツールです。

◆システムファイルチェッカー(Windows 98)

本機の動作が不安定になったときは、「dll」「com」「vxd」「exe」「drv」「ocx」「inf」などのシステムファイルにトラブルが起きていることが考えられます。「システムファイルチェッカー」を使うと、システムファイルの問題を調べ、異常のあるファイルを修復することができます。
詳しくは、Windows 98のヘルプをご覧ください。
    システムファイルチェッカーを使うときは、あらかじめ起動中のアプリケーションを終了させておいてください。

◆エラーチェックプログラム(Windows NT)

ハードディスクの軽い障害を修復するためのプログラムです。
定期的にエラーチェックを起動し、ハードディスクにエラーが無いことを確認するようおすすめします。
詳しくは、Windows NTのヘルプをご覧ください。

◆メンテナンスウィザード(Windows Me/Windows 98)

ハードディスクのメンテナンスを定期的に自動実行するように設定するためのツールです。

これらのツールについて詳しくは、Windowsの「ヘルプ」をご覧ください。

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