ピークシフト機能
[2007020405]
電力需要がピークに達する時間帯の電力消費を、他の時間帯に移行することをピークシフトといいます。
本機は、「ピークシフト設定ツール」で設定を行うことで「ピークシフト機能」を使用できます。
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- ピークシフト設定ツールは、工場出荷時にはインストールされていません。
- インストールには光学ドライブが必要です。
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ピークシフト実施中は、本機は次のように動作します。
- バッテリ残量が「ピークシフト停止バッテリ残容量」より多いときは、AC電源を使用せずバッテリのみで動作
- バッテリ残量が「ピークシフト停止バッテリ残容量」以下のときは、AC電源で動作
- バッテリでの動作、AC電源での動作に関わらず、バッテリの充電は行わない
また、ピークシフトを実施する時間帯の他、実施期間を設定できるので、たとえば、夏場など電力需要の多い期間、時間帯だけピークシフトを実施し、電力消費量を抑えるような運用ができます。
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ピークシフト実施中に、バッテリ残量が設定した容量以下になると、自動的にAC電源による動作に切り替わります。
この場合でも、ピークシフトを実施する時間帯の間はバッテリの充電は行われないため、ピークシフトを実施していない場合と比べて消費電力は抑えられます。 |
使用上の注意
- ピークシフト機能の実行には、ACアダプタおよびバッテリが接続されている必要があります。
- ピークシフト機能の実行には、「バッテリ・リフレッシュ&診断ツール」がインストールされている必要があります。
- タスクスケジューラで「PeakShiftTool」(ピークシフト設定ツールのタスク)を操作しないでください。ツールが正常に動作しない場合があります。
- ピークシフト機能実行中に ACアダプタまたはバッテリを取り外したり、本機をスリープ状態や、休止状態にする、シャットダウンを行うとピークシフト機能は中断します。
- ピークシフト機能の設定はユーザごとに設定可能ですが、同時に実行できるピークシフト機能は1つのみです。既にピークシフト機能が実行中の場合、他の設定によるピークシフト機能は正常に動作しない可能性があります。
- ユーザーの切り替えを使用して複数のユーザがログオンしている場合、ピークシフト機能は同時に実行できません。
- ピークシフト機能実行中に「バッテリ・リフレッシュ&診断ツール」でバッテリのリフレッシュを実行すると、ピークシフト機能が正常に動作しないことがあります。
- 「バッテリ・リフレッシュ&診断ツール」で劣化したバッテリが充電禁止に設定されている場合は充電できません。ただちに新しいバッテリに交換してください。また、劣化したバッテリのままで、ピークシフト機能を使用しないでください。
ピークシフト機能の設定
ピークシフト設定ツールで、ピークシフト機能に関する次の設定を行うことができます。
- ピークシフト機能の有効/無効
- ピークシフト実施期間
- ピークシフト実施時間帯
- ピークシフトを停止するバッテリ残容量
ピークシフト機能の設定は、次の手順で行います。
- 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「ピークシフト設定ツール」→「ピークシフト設定ツール」をクリック
「ピークシフト設定ツール」が表示されます。

- ピークシフト機能の設定を行う
設定可能な項目は次の通りです。
- ピークシフトを有効にする
チェックを付けるとピークシフト機能が有効になります。
- ピークシフト期間
ピークシフトを実施する期間の開始日、終了日を設定します。
それぞれの欄の
をクリックし、表示されるカレンダーから日付を選択してください。
- ピークシフト時間帯
一日のうちで、ピークシフトを実施する時間帯の開始時刻、終了時刻を設定します。
それぞれの欄の
をクリックし、時刻を設定してください。
- ピークシフト停止バッテリ残容量
ピークシフト実施中に、バッテリ駆動からAC電源による駆動に切り替えるバッテリの残容量を10%〜100%の間で設定します。
をクリックし、設定を行ってください。
- Windows ログオンパスワード
Windows 7では設定の必要がないため、入力できないようになっています。
- 「OK」ボタンをクリック
設定が保存され、「ピークシフト設定ツール」が閉じます。
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「キャンセル」ボタンをクリックすると、設定を変更しないで「ピークシフト設定ツール」画面を閉じます。 |
以上でピークシフト機能の設定は完了です。
ピークシフト機能の動作状況は、ピークシフトの実施時間になるとタスク バーの通知領域に表示されるアイコンで確認できます。
通知領域のアイコン |
説明 |
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ピークシフトが実施され、バッテリのみで動作しています。 |
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バッテリ残量が「ピークシフト停止バッテリ残容量」以下、またはバッテリが取り付けられていないなどの理由で、AC電源で動作しています。 |