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ドビュッシー:《前奏曲集 第1巻》 第8曲 「亜麻色の髪の乙女」
♪東洋と西洋の融合を感じさせる
ドビュッシー特有の音世界
音楽を聴く

1889年に開催されたパリ万博で初めて耳にした東洋の音楽は、
作曲家としてのドビュッシーに少なからぬ影響を与えました。
それはドヴォルザークの時にもお話しした
ペンタトニック・スケールなどに顕著に表れています。

ただ、両者が決定的に違うのは、ドビュッシーの方は
旋律の背後の和声づけが独特で調性感も希薄なため、
ドヴォルザークのような土臭さがほとんど漂わないことです。

「亜麻色の髪の乙女」も五音音階を効果的に使った旋律で、
この場合調性は変ト長調とはっきりしていますが、
やはり特有の和声づけなどによって
ドビュッシーならではの世界観を出しています。
ルコント・ド・リールの詩に基づいた歌曲が原曲と言われ、
前奏曲集第1巻の中でも特に有名で親しまれています。

ドビュッシーの2巻からなる24の変奏曲は、
バッハやショパンのようにすべての調性に対応した創りではありません。
ですがそこに調性の縛りを越えようとした
ドビュッシーの意志表示が見とれる上、内容の多彩さや美しさから、
後期を代表する作品のひとつとして評価されています。


「2007年08月21日クラシック名曲サウンドライブラリーより」

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