「クラシック名曲サウンドライブラリー」提供のクラシックの楽曲をお届けします。
クラシックで癒されながらパソコンでお楽しみください。
「お嬢さん、よろしければ私と一緒に踊りませんか?」
左手が奏でる低音のフレーズは舞踏へと誘う男性の声。
「まあ、どうしましょう・・・。」
それに応えるように右手が奏でる高音のフレーズは女性の声。
しばらくのやりとりが続いた後、やがて華やかなダンスが始まります。
ドイツロマン派の開祖と呼ばれるカール・マリア・フォン・ウェーバーの
有名なピアノ曲「舞踏への勧誘」です。
ウェーバーはこの作品を、2年前に結婚した愛妻カロリーネに贈っています。
曲が完成するとすぐにウェーバーは妻を呼び、
自分でピアノを弾きながら曲の展開を説明して聴かせました。
物語性を持った表題音楽の先駆けともいえるこの曲は、
後のロマン派の作曲家たちにも大きな影響を与えています。
そんな作曲家のひとりであるベルリオーズによる管弦楽版も、
オリジナルのピアノ版と並んで広く親しまれています。
「2008年07月04日クラシック名曲サウンドライブラリーより」