「クラシック名曲サウンドライブラリー」提供のクラシックの楽曲をお届けします。
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チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23 第1楽章
[2013完全版]
♪壮麗にして華やかな
ピアノ協奏曲の代名詞的な作品
音楽を聴く

交響曲第3番やバレエ『白鳥の湖』などを書き上げ、いよいよ円熟期に入ったこの頃、チャイコフスキーは後に彼の代表作のひとつとなる名作に着手します。
それは1874年の弟モデストへの手紙で、初めて構想が示されました。

「ピアノ協奏曲に手をつけたいのだが、なぜか始められない。」

しかし同年の12月21日には、4手連弾の編曲で作品は完成していました。
チャイコフスキーは出来上がったばかりのピアノ協奏曲第1番を、
24日のクリスマスイヴの夜、ニコライ・ルービンシテインと
理論のグーベルト教授に、自らのピアノ演奏で初披露しました。

この曲はニコライに献呈され、彼が初演することを想定していましたが、
ニコライは喜ぶどころか大変立腹し、技術面において厳しく酷評しました。
あまりに難曲な上に、作曲にあたって何の相談もなかったのが気に障ったようです。

そこでチャイコフスキーはニコライへの献呈を取り下げ、
当時、ロシア音楽への理解の深かったドイツのピアニスト・指揮者である、
ハンス・フォン・ビューローに、あらためて作品を献呈しました。

ビューローは1860年代から80年代にかけて何度もロシアを訪れ、
チャイコフスキーを初めとするロシア音楽の、西洋への普及に貢献しました。
曲を受け取ったビューローはすぐにその真価を認め激賞し、
1875年10月25日、米国のボストンで自らのピアノ独奏により初演を行いました。

これが大成功を収め、その後の演奏会でもビューローはアンコールに応え、
演奏の度に第3楽章を繰り返さなければならなかったと、
チャイコフスキーに宛てた手紙の中で伝えています。

「ビューローから私の協奏曲について書いてある、アメリカの新聞の切抜きが、
山のように入った手紙が届きました。」

チャイコフスキーはリムスキー=コルサコフへの手紙の中で、
ビューローから届いたこのうれしい知らせを紹介しています。
これがきっかけとなり彼の名声は世界へとひろがっていきました。

間もなくルービンシテインも曲のよさを認め、自らも演奏するようになりました。ニコライの態度に不満を持っていたチャイコフスキーもやがて心を開き、
彼の意見を参考にして曲の改訂をしたといわれています。


「2013年02月23日クラシック名曲サウンドライブラリーより」

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