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溌剌!百人百様 さまざまな世代の元気印な人たちをレポート 第4回「57歳。少年の日の夢を追い求めて、日本のそして世界の風を切る」アドベンチャーライダー・作家 賀曽利 隆 溌剌!百人百様 さまざまな世代の元気印な人たちをレポート 第4回「57歳。少年の日の夢を追い求めて、日本のそして世界の風を切る」アドベンチャーライダー・作家 賀曽利 隆 溌剌!百人百様 さまざまな世代の元気印な人たちをレポート 第4回「57歳。少年の日の夢を追い求めて、日本のそして世界の風を切る」アドベンチャーライダー・作家 賀曽利 隆
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アドベンチャーライダー・作家 賀曽利 隆

アドベンチャーライダー・作家 賀曽利 隆
『賀曽利 隆』をインターネットで検索すると、『カリスマツーリングライダー、まさに男の鏡』『二輪による世界的な冒険家』『賀曽利さんは憧れの人』こんな言葉が踊っている。これまでにバイクで訪れた国は130カ国。走った距離は102万キロ、地球の25周を超える距離を走った。

- バイク1台あれば自由に世界を駆け巡ることができる
10歳のとき親戚の家でホンダの『カブ』に乗せてもらった。「すごいスピードで世界が自分の目の中に飛びこんでくる」この感動世界を見てしまった。バイクでツーリングをするとき、あの日の感動が今も甦ってくる。
クルマだと「家族という空間を載せて走るという感じがするのですが、バイクは何も覆うものがない。子供、女房も吹っ飛んでいく。自由奔放、羽が生えたような感覚で、気持が高揚していく。地図を見ながらあっちもこっちもと、夢が広がっていく」バイクには際限のない自由がある。

- アフリカに恋焦れた20代
大学入試に失敗した。「浪人してでも大学へ」という母の願いを押し切ってアフリカへ行くことを夢見た。大学を出て決まったようにサラリーマンになる。そして型どおりの人生をいく。人生のコンベアに乗ることを拒否した。
印刷会社で夜遅くまで働き、早朝は牛乳配達。二足の草鞋で2年間、資金作りに励んだ。『二十歳』の春ついにアフリカへと旅立った。
その後、バイクでサハラ横断。ヨーロッパ、アメリカ、中南米と世界6大陸を駆け抜けた。
20代の旅を書いた「世界を駆けるゾ!20代編」(フィールド出版刊)はJTB紀行文学大賞奨励賞に輝いた。

- 50ccバイクと野宿の日本一周
「世界を回った反動でしょうかね、30代になると日本を知らなくて何が世界だという気になりましてね」50ccバイクで全費用10万円つまり野宿の日本一周に挑戦した。オーストラリア大陸1周が約2万キロ、日本の海岸線は1周2万キロを超える。
「日本ってなんて広い国だろう」と思った。
一方1982年パリ・ダカールラリーに500ccバイクで参戦。これがパリ・ダカ史上初のバイク参戦となった。
結婚すると在来の交通機関を使って、0歳児と看護師の奥さんとともにシベリア横断、サハラ砂漠横断。旅の幅が広がった。

- 世界を見て回ったら、国内を見て回る。国内を見たら世界を見る。40代50代になると旅の姿勢が変わってきた。
本州未舗装道横断をしたかと思うと、インドシナ1周。秘湯めぐりの峠越えをしたかと思うと中央アジア,タクマラカン砂漠一周。と世界と日本を対比してみるようになった。
そして今年、13度目のサハラ縦断を行った。「サハラは日本の常識が通用しないところです。川といえば日本では水のあるところですが、サハラでは涸川(かれがわ、ワジ)です。山といえば緑を連想しますが、岩が剥き出たまっ茶色の世界です。日中40℃,50℃の中、サンダルを頭に載せ、傘を差し、家畜を追っていく。サンダルが傷むので、熱砂と棘だらけの草木の中を裸足で歩くのです。」
日本は資源のない国といわれるが、水資源の大国ということがよく分かるという。

この仕事をいつまで続けるのですか?の問いに

- 「面白さを追い求める姿勢があれば体力はついてくるものです。やりますよ。80歳になってもバイクで日本1周を」皆に公言していると笑う。
バイクにノートパソコンを積みメールで原稿を送った。『50ccバイク 島めぐり日本1周』(小学館文庫刊)はこうしてできた。近く発売される。38冊目の著書である

(取材・文/阿部 克巳)
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