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えっ、マージャンで健康になるって?うそでしょう。そんなボランティアってあるんですか? こんな声が聞こえそうだが、いま健康マージャンのインストラクターは忙しい。 東京・五反田駅に程近い、ビルの2階で『品川区生き生きマージャン教室』が開かれている。 「リーチ」「ポン」女性やお年寄りの声が聞こえる。10卓ほどの席は満席だ。インストラクターは、本当にリーチが成立するのか、上がれるのか上がれないのかを見て廻る。 賭け事、徹夜、酒・タバコ、マージャンの悪いイメージを払拭しゲーム本来の面白さを広めようと、1988年日本健康麻将(マージャン)協会が設立された。 国原さんがここの門を叩いたのは5年前のことだ。 60歳で東京ガスを定年退職、迎えられて別の会社で5年。65歳で実質上の定年を迎えた。 気がつけば学生時代、社会人を通して親しんでいたマージャン仲間と疎遠になった。 - 社内で鳴り響いたマージャンの国原 「何しろ40年間、不健康マージャンで通してきましたからね」 学生時代、三昼夜徹夜マージャンをやり通したこともある。 サラリーマン時代は『マージャンの国原』でならした。 「マージャンのメンツ(メンバー)が揃っていますので…」と残業を拒否したこともある。 マージャンで部下評価もした。 当時の部署は経営企画。競争社会の中でどう判断するかが問われる職場だ。 「攻める理由が無いのに攻める」「配パイを前に迷う人」後ろでマージャンを見ていると、その人がどのような判断基準を持っているかがよく分かったという。 - 健康麻雀はゲームを楽しむこと 2勝てばいいというマージャンから、楽しむマージャンに接したとき、プレーヤーからインストラクターに興味が移っていった。 マージャンを全く知らない人が、覚えていくうちに目に見えて元気になっていく。心身ともに健康になっていく。これに興味が湧いて、レッスンプロを目指し試験を受けた。 「これが結構大変なんです」 『初めてマージャンを手にした人に教え方を5通り書け』といった問題が出題される。徹底して人間力が試される。 ちなみに今年の合格率は約3倍。しかも有効期限2年の免許である。 - 面倒を見る楽しさに、行政も応援 こっちの人にはこのように話す。こっちの人にはこのように説明していく。 教えていくうちに教えるほうも段々上達していくのが分かってくる。 「今日は楽しかった。いいことをやってるんだな」自分に対する励みにもなった。 マージャン好きのご主人を亡くされた主婦の方が訪れた。 マージャンが大嫌いだった。主人の帰宅が遅い、夜遅く友達を連れてくる。いやなイメージばかりだった。ある日、亡き主人があんなに好きだったマージャンって、どんなものだろうと教室を訪れた。 1年経って感想を伺うと「そりゃ楽しいですよ。もっと早く、30代位から始めておけばよかった」ということだ。 現在、都市に住んでいる高齢者は地方出身の方が多い。高度成長期に東京へ転勤して来た方々だ。しかし彼らは地域に友達がいない。 マージャンを通して地域の友達が出来る。60代からの交流が始まるのです。 - 品川区へ区民参加の健康麻雀教室を提唱してみた 会場は6ヵ所。区の施設や、駅前のマージャン店を時間借りしている。 教室は、全くの初心者、ある程度出来る人、十分出来る人の3つのレベルに分け、上のほうのクラスの人には初心者へのサポートをお願いしている。 会員が育ってサポートが増えればもっと多くの人を受け入れることが出来る。参加者に友達が出来、音楽会や演劇鑑賞など仲間でどこかへ行くこともある。「私も仲間で来週寄席に行くことになっているんです」 品川区だけでなく、杉並区や千葉市でも同様な取り組みが始まった。 頭や手を動かす。適度の刺激がある。 考えれば出来る。それが実証できる。心がときめく。シニアになって異性とも知り合いができる。 高齢者が地域の中で安心して楽しめる場をもっと作っていきたいですね。 - ところでマージャンに勝つ秘訣は 確率的に低いものを求めれば、失敗の確立は高い。無理をしない方が負けないのではないでしょうかね。 今、日本マージャンとルールが異なる中国マージャン(テンホーとリーチが無いが役の種類が多く、点数計算法も異なる)を楽しんでいる。 国原さんにマージャンの定年は無いようだ。 :*:*:*:*:*
日本健康麻将協会http://www.kenko-mahjong.com (取材・文/阿部 克巳)
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