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そのうち「ネットの秋」なんてことにも?! という風に、ネット(電子媒体) 対 書籍・雑誌(紙媒体)は取り沙汰をされることが多く、古いメディアである紙媒体の方が劣勢のように扱われることもあるのですが、それぞれ特徴は違って一長一短。 これからも両方が楽しみ方や好みに合わせてそれぞれ使い分けられていくのではないでしょうか。 例えば、読書の中でも小説の読書。 私もネットで連載小説を読んだり、携帯電話にダウンロードすることもありますが、やっぱりほとんどは本や雑誌で読書です。 なんでも一律にダウンロードされてしまう電子媒体とはちがって、装丁も含め、見易さなど、作品の世界に入り込むためにひとつひとつの作品に用意された編集者の小さな工夫というものは大きく意識することはなくても、実は作品の一部として無意識のうちにあじわいを深める大きな役割をになっているように感じます。そうした在りようは、技術の進歩によってまた変わってくるものかもしれませんが、私を含めて「小説は本で」という人は当分、多数派なのではないでしょうか。 さて、そんな小説読書のなかで、最近私がお気に入りなのは時代小説! 剣豪の世界、江戸時代の町人の人情話。綺羅星のように描かれる戦国時代の英雄は、それぞれの先生方によってまったく人物像がちがったりして…。 ひとくちに時代小説といっても、扱っている時代や登場人物で、その世界はがらりと様子が違います。食べ物や着物の描写、町のたたずまいなど、過去の世界の情緒に魅了されています。 そんな世界を堪能した後にでてきた登場人物の考証を探したり、町の歴史を確認してみたり…。どこまでが史実で、どこが作者の創作なのか?参考資料としてあげられた古書、古書店街でゆっくり探すのも楽しみではあるけれど、ちょっと急いでいるときは、やっぱりネットが速くて便利! こうして、作品を2度味わうその2度目はネットの利用だったりします。 自分で知りたいことをそれぞれ調べることもありますが、面白いのはそれぞれの小説や作家さんのファンサイト。 時代小説好きの方は、凝り性の方が多いのでしょうか。時代小説のファンサイトでは様々な工夫や深い研究がされていて、驚かされることもしばしばだったりします。それぞれの作品や作者によって、オススメのサイトはあるのですが、作品も含めて今回オススメするサイトはこちらです!
少し補足させていただくと、隆慶一郎氏は大学の教員やシナリオライターとして活躍されながらもなお、60歳をすぎて小説家としてデビュー され、わずか5年の作家活動で逝去された方です。 その作品ひとつひとつの完成度の高さ、ひきこまれずにはいられない力強い人物像の魅力や描きっぷりは、その創作期間の短さを考えると恐ろしさすら感じさせます。 けれど、時代小説という既に終わった時間を舞台としながらも、そこから鮮やかな人生の刹那の輝きと儚さの両面を見事すくい出して肯定し、描ききるおおらかさや愛情の深さに、作者の人格、そして才能が偲ばれます。 そうした方だからこそ、こうして他界された後も作品が愛され、慕われる方々によって、充実したサイトが運営されているのでしょう。 私のオススメ作品は『一夢庵風流記』、『死ぬことと見つけたり』ですが、連作短編で読みやすい『鬼麿斬人剣』などは手始めによいかもしれません。どれもハズレはありませんよ! 皆さんも本とネット、両方で「読書の秋」を楽しんでみてくださいね。
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