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好奇心スイッチ、オン!(前編) 「ほぼ日刊イトイ新聞」(スタッフインタビューつき)

日常に+新鮮
このコーナーでちらほら書いていますが、私は基本的に出不精で、わりと保守的。
移動の途中などでほとんど毎日のように見ている六本木ヒルズ(2003年オープン)も先月ようやく足を踏み入れました!
同業の編集者やライターは、好奇心旺盛で行動的な人や、道を極める「オタク」的な人もたくさんいて、その中で私は平凡なタイプだなあ、と思ったりします。
食わず嫌いだったり、不精だったり。
ふと、自分は幅も奥行きもせまいなあ、なんて落ち込んだりします。

人の生活はさまざま。
たくさんのことに触れることだけがいいとは限りませんが、最近、退屈だなあ、とか、もっと面白いことないかなあ、なんて思ったりしていませんか?
今日のイチ押しサイトは、300を越す私のインターネット「お気に入りフォルダ」の最上位に常に位置するサイトです。
このサイトは日々の生活や思考に、ちょっとした、時にはたくさんのスパイスを与えてくれるんです。


ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。
略称は「ほぼ日」。(以下、この記事でも「ほぼ日」と呼ばせていただきます)
「あのコーナーが好き!」という声がさっそく聞こえてきそうです。
でも、「知らないなあ」というヒトも「そういえば聞いたことぐらいはあるなあ」というヒトもいらっしゃるでしょう。
今回の紹介は、どちらの方にも楽しんでいただけるよう、特別バージョンでお送りすることになりました!
サイト全体だけではなくイチ押しコーナーを、担当スタッフさんのインタビューをまじえて紹介。イチ押し以外でも、話に登場した別のコーナーへ、ばしばしリンクをするので、興味をもったところからどんどん読んでみてくださいね。

「ほぼ日刊イトイ新聞」とは
まず簡単に、このサイトを説明しますと、コピーライターの糸井重里氏が1998年6月6日午前0時(バリ島時間)に開始されたサイトで、「新聞」と名前はつきますが、いわゆるニュースのサイトではありません。
(私は見始めるまで「筑紫哲也NEWS23」のように糸井重里氏がディレクターを務めるニュースサイトだと勝手に思ってました…)
ひとことでいうのは難しくて、作家さんのコラム、ほんわかした子育て絵日記、写真、岡本太郎の壁画再生プロジェクトもあれば、80代女性のパソコン日記も、腹巻を売っているかと思ったら、大企業の社長がビジネスについて語っていたり。
ニュースサイトではない、といいましたが、時事問題についてふれているコーナーもあります。
有名人が書いていたり、一般の方が執筆者になっていたり…。
エンターテイメントあり、真面目あり。
書いてる人がさまざまなら、読む人もさまざま。
多くの人に愛されて、ヒット数もコーナー数も幅も、ほぼ日本最大といえるサイトなんです。

ひとつひとつが違うテーマなのに、どれもやさしくて、面白い。
ボクシング?興味ないなあ、と思っていても、「ほぼ日」で連載がはじまると、たちまち「ボクシング、熱いよね!」となってしまいます。
好奇心スイッチ、オン!
たとえば、こんなコーナーがあなたの好奇心をくすぐるかもしれません。

カワイイ+おじさん、京都に知りあい?
乗組員のスガノさん(左)、タケイさん(右)。お二人が着てらっしゃるのは「ほぼ日」製「ガT」(ガイコツTシャツ)!! 今回のイチ押しは
“カワイイもの好きな人々。(ただし、おじさんの部)” (以下、「カワイイ」と呼びます)
“京都に「知りあいの宿」をつくろう。” (以下、「京都」と呼びます)
カワイイって、女子高生じゃなくて…?
知りあいの宿って、京都人に知りあいいないし!
不思議な感じがしませんか。

でも、そこが面白い「ほぼ日」。
以下、「カワイイ」を担当されている、 “シェフ”こと物腰やわらかな武井義明さん、「どうも〜!」と元気よくにっこり挨拶してくださった“スガノ”こと「京都」担当の菅野綾子さんに「ほぼ日」事務所でうかがったお話を交えながら、オススメさせていただきます。
「ほぼ日」ではスタッフさんを乗組員と呼んでいて、ちょくちょくお名前がでてくるんですよ。
「あ、シェフだ!」「スガノさんだ!」と、あとで発見してみてくださいね。

――女子高生とかなら普通かもしれないんですけど、おじさんと“カワイイ”の組み合わせって最初とてもびっくりでした!

タケイさん たまたま、「カワイイ」はおじさんの部ですけど。『ほぼ日』では、どのコーナーもほとんど特定の年齢層を意識して、つくってるわけじゃないんです。こういうことを面白がってくれる人なら、年齢は関係なく面白がってもらえるだろうと思っています。「カワイイ」も、おじさんだけじゃなくて、女性の反響だって大きいんですよ。

そう、「ほぼ日」の魅力はいろんな人と楽しさをわかちあえること。
「カワイイ」に登場するおじさんも、30代〜50代のいわゆるおじさんだけじゃないんです。
「トールペイントはカワイイ。」の回にでてくるおじさんは76歳!
でも、おじいさんじゃないんです。
あくまでおじさんだし、“カワイイ”。
どこが、っていうボーダーを越えるかんじは、読んで確かめてみてくださいね。

ネットの親近感が現実へ
「パンダも京都に行きたくなっちゃった」 ――「京都」も、直接知りあいじゃないんですが、読んでるうちに、ほんとうの知りあいのように思えてきちゃいます。「京都」とか「他人」っていう垣根が取れていく感じがありますよね。

スガノさん この「京都」のコーナーを窓口にすることで、古都のイメージで敷居が高く見られがちな京都を安心して味わってもらえるように、と思っています。でも、連載がはじまってみたら、それだけじゃなかったんです。読者側への影響だけじゃなくて、受けいれる側の銀閣のスタッフも、「ほぼ日」の読者や、お客さん全体への親近感が湧いてきたそうなんです。「ますます接客に力が入ってるんですよ」なんて言っていただいたりして。厨房に、お礼のメールをプリントして張り出したりしてるそうなんですよ。ネットって、機械 対 機械みたいなイメージもあるけど、本当はそうじゃないですよね。読者の方と、スタッフの方が両方の現実で、気持ちがつながるんですよ。そうやって人と人のくらしに係わり合いをもてるのが、私たちのやりがいでもあるし、うれしいですね。

と、話しているスガノさんも、ほんとうに楽しそうです。

スガノさん たーのしいんですよ(笑)。このコーナーは、サカベさん(京都を案内して下さっている銀閣のスタッフの女性)とお話しして、つくっているんですけど、サカベさんは「アレはどう、コレはどう」って次々に言ってくださるし、私も「おいしそう」とか、「行ってみたい!」とか本気で思っちゃう。もうおしゃべりがつきない。ふたりとも「ほぼ日」を通して、いろんなひとに“紹介がしたい”、“おもてなしがしたい”っていうことなんです。

タケイさん ほんとによくしゃべってるもんね(笑)

スガノさん おしゃべりだけじゃないですよ!だから、銀閣に泊まるだけじゃなくて、京都に親しみをもってもらえたら、ほんとにうれしいです。実際に京都に足を運んだ方から、報告のメールをいただいたりすると、ほんとに嬉しいし、楽しくなっちゃう。人がつながってるなあ、って思います。

読者の人も、旅館のスタッフの方も実際に動いて、ふれあいが生まれる。
ただ楽しいだけじゃない、心遣いのやりとりが魅力ですね。
「京都」のコーナーは、案内のサカベさんが本気でオススメしてくれているのが伝わってきますよ。
9月29日の「千年の秘密を持ち帰る。伝統野菜の、京みやげ。」を読んでいると、伝統野菜の魅力に、思わずヨダレがでてきそうになります…。

さて、ここでいったん前編は終了です。
後編では、さらにさらに「ほぼ日」の面白さや魅力の秘密にせまっていきたいと思います。
お楽しみに!

■プロフィール
大原 妙子(おおはら たえこ) 大原 妙子(おおはら たえこ)
1978年生まれ。専門書の出版社勤務ののちにフリー編集者・ライターとして書籍編集を中心に活動中。ネットはプライベート、仕事の両面で毎日利用。
※只今ブログ公開中! →TAEZOの融通無碍天国
今回のオススメサイト
「カワイイもの好きな人々。(ただし、おじさんの部)」
「カワイイもの好きな人々。(ただし、おじさんの部)」
脚本家をされている山下哲さん(おじさん代表)が、カワイイもの好きな人々(ただし、おじさん!)とカワイイものについて語ります。モノもカワイイけれど、登場するおじさんたち(20代から80代の方まで!)もカワイイ…。です!

「京都に「知りあいの宿」をつくろう。」
「京都に「知りあいの宿」をつくろう。」
京都の奥深い魅力を味わうには、京都にくわしい知りあいがいたらいい!darling (糸井さんは「ほぼ日」でこう呼ばれています)の発案で「旅館 銀閣」さんのご協力のもと、京都の魅力を紹介。銀閣さんのお泊りプランも利用できるコーナーです。

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