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企業といっしょに環境対策 ― ネットで知る地球を守る消費生活 ―

環境破壊と創造
美しい緑の中で読書できるのも環境が守られてこそ 私は当たり前のように、人工物に囲まれて生活しております。
時折、想像してみることに「私がロビンソン・クルーソーだったら」、というお題があるのですが、どうシュミレーションしても、もって1ヶ月くらいがせいぜい。
基本的にサバイバル技術がない、とか、体力に自信がない、とか、色々理由はあるのですが、まずまっさきに考えるのが、視力の問題。
普段コンタクトレンズで生活しているのですが、ひどい近眼で、自宅用のメガネでは外を歩けません。
無人島に放り出されたら、アフリカのサバンナで生活してる人たちのように、習慣によって遠くが見えたりするのかなあ、とも思うのですが、その習慣がつく間に、猛獣にやられちゃうだろうなあ、文明、万歳!コンタクトレンズに乾杯!という結論に落ち着きます。
コンタクトレンズやメガネは登場しませんが、クルーソーも全ての人工物を捨て去り、無人島の産物だけで生きてきたわけではなく、船の積荷であった人工物は活用しています。森を切り開いて、畑もつくりました。
ここで、問題。
環境破壊とは何か。クルーソーの開墾や文明器具の持ち込みは、環境破壊といえるか。
「ここから、ここまで」という線引きをすぐに答えることはできないのではないでしょうか。
私たちが生きて、生産活動を行ううえでは、必ず何かを破壊しています。
それらも、すべて単なる環境破壊なのでしょうか。

環境を考えた生産活動へ
美しい海をいつまでも… ビーバーは、大量の木をするどい歯で切り倒して川をせきとめ、ダムをつくってくらしているネズミの仲間です。
ダム作りでまわりの動植物に与える影響は大きく、ビーバーの行動は、人間以外の生物による唯一の環境破壊、といわれたこともありました。
しかし、長い研究の末、ダム作りは一時的な変化をもたらしても、総合的には、近隣の多様な生態系によい影響を及ぼしていることが確認されています。
自然のサイクルから大きくはみ出さない程度の、破壊と生産活動は、環境破壊とはいえない、と考えてよいのではないでしょうか。(注:これはあくまで私の考え方であって、専門家による厳密な見解ではありません)
ただ、ビーバーとちがって、産業革命以後、人類が手にしたエネルギーはあまりにも大きく、無邪気な生産活動は、そうしたバランスを大きく損なってきました。
そのなかには大きな失敗も、現状に悪影響を残しているものもあります。
環境破壊、エコロジーについて、考えられるようになったのは、ほんとうについ最近のこととです。
でも、そうして「環境を守らなければいけないこと」に気づいた今、人間の生産活動に大きく関わる「企業」は、「環境」にとても気を使っています。
地球にも、他の生物にも、もちろん人間にもできるだけ、やさしい生産活動を目指して。
しかし、それは影響の大きな企業だけの問題ではなく、それを利用する私たち消費者の問題でもあります。
環境への取り組みに、特に熱心な企業は、ネットでその取り組みを紹介したり、私たち消費者が取り組める環境活動を紹介していたりします。
今回イチ押しのサイトはそうした企業の環境サイトです。

私たちにできること
地球温暖化、森林破壊、化学物質汚染…。
環境問題は、とても多岐の項目にわたっており、その問題の為に必要な対応も、単純ではありません。
省エネがよいからといって、私たちは一切の電化製品を手放したり、極端な行動は実質不可能といえます。
目標は、いろいろありますが、それに振り回されてしまっては生活することがむずかしくなってしまいます。
「自分に、何が、どの程度できるのか」
そのことをよく知ること。
そのための情報収集をネットで行い、生活を楽しみながら、環境問題に取り組んでもらえればな、と思います。

さて、半年間おつきあいいただいた「イチ押しサイト」のコーナーはこれで終了となります。
みなさんのネットライフに少しでもお役に立てたでしょうか。
今後もパソコンやネットを楽しく生活に生かしてくださいね。
ご愛読ありがとうございました。

■プロフィール
大原 妙子(おおはら たえこ) 大原 妙子(おおはら たえこ)
1978年生まれ。専門書の出版社勤務ののちにフリー編集者・ライターとして書籍編集を中心に活動中。ネットはプライベート、仕事の両面で毎日利用。
※只今ブログ公開中! →TAEZOの融通無碍天国
今回のオススメサイト
「宝酒造」
「宝酒造」
お酒の原料となるお米作りを通して環境について学ぶ「お米とお酒の学校」など、環境学習の取り組みから本格的なCSR報告書まで、丁寧に作りこんだサイトです。2006年の参加者募集は2006年2月下旬開始予定とのこと。みなさんも参加してみてはいかがですか?

「東京電力」
「東京電力」
いろんなジャンル(大気・水・エネルギー等)に及ぶ環境への取り組みがわかりやすく紹介されています。また、暮らしのCO2削減プランの提案等、生活に働きかけるコーナーもとても面白いですよ。

「NEC」
「NEC」
NECももちろん環境への取り組みに力をいれています。それは企画開発の段階から、使用済みとなった製品まで、あらゆる段階で行われています。
業界初、世界初となった環境を考えた技術の数々は胸をはってご紹介したいものばかりです。

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