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人には聞けないパソコン用語
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椎名さんちのにぎやかな週末
デジタルとアナログ
みんな当たり前のように使っているから、いまさら意味を聞くのはハズカシイ……。パソコンにはそういう単語がいっぱいあるよね。今日は「アナログをデジタルにする」っていう言葉を、七海がこっそり調べてみました。
 これって言葉にするとヤヤコシイんだけど、一番簡単に理解するには、時計を思い浮かべればいいみたい。デジタル時計は数字が表示されてるもの。アナログ時計は針がついてる普通の時計だね。デジタル時計は、カシャカシャって表示が切り替わっていくけど、針の時計は、すーって連続して動いてる。デジタル時計は表示をみると、いまが何時かすぐわかる。アナログ時計はどれだけ時間が進んだか、針がすすんだ量っていうか、角度を見るとすぐわかるよね。こういう具合に、ひとつひとつに区切ってできているものをデジタル、連続してかわっていくものをアナログって思えばいいんだよ。

 パソコンって、データを電気信号にしないと計算とか処理ができないんだ。この信号のおおもとは0と1。電圧が高いか低いかっていうちがいだけで表されていて、それを繰り返し組み合わせることで、すごくたくさんの複雑な処理をしているんだね。このひとつの単位をビット、8ビットをひとまとまりにして1バイトっていうんだって。
 この0と1の数字で、どうやって文字や画像を表示するのかなぁって思ったでしょ? 七海も頭がこんぐらかっちゃったんだけど、パソコンに詳しい学校の先生に聞いたら教えてくれたよ。文字は、文字コードっていうのが決まっていて、この数字はこの文字っていう具合に、文字とコードを対応させることで表示できるようになってるんだって。絵や写真は、光を赤・緑・青(RGB)の3つの色の成分に分解して、それぞれの明るさなんかも指定して、画面に表示しているんだって。
 だから、デジタルの画像って光の点の集合なんだよ。アナログの絵は、となりの色と交じり合ってつながっているけど、デジタルの絵は、拡大すると3つの色の点々になっちゃう。
 でも、逆に点々になってることで、コピーしたり再現することが得意なんだ。たとえば、コピーする時にノイズが入って0が0.2とかにビミョーに変わっちゃっても、0か1のどっちかだってわかってるから、これは0だって判断するわけ。デジタルデータはコピーしても劣化しないっていうのは、こういうことだったんだね。
 それでみんな、「アナログをデジタルにする」んだね。ビデオテープはアナログだから、テープがのびちゃったり、痛んだりすると元通りにならないけど、デジタルデータなら、いつでも同じ状態で再生できるでしょ。写真や、音楽もいっしょ。思い出を大切にする人がアナログをデジタルにしたいって思うのも、うなずけるよね。
 でもね、ちょっとだけこんなことも思うんだよね。いつまでも色あせないのもステキだけど、古い写真がセピア色に変わっていくのは、なんか時の経過っていうか、歴史が感じられていいなぁって。今日の七海はちょっとロマンチストなのかもね。


(文・波多野絵理 絵・工藤六助)
人には聞けないパソコン用語
デジタルの語源は、指を表すラテン語のdigitus。一つひとつを指さし数えられる、区切られた状態のことです。反対語はアナログ。比例を表すギリシャ語analogosが語源で、もとの形を変えずに移すことです。

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