最近のカーナビやケータイには、GPS情報を利用して、自分のいる位置を確認し、周囲の情報を案内してくれたり、目的地までのルートを検索してくれる機能をもったものがありますね。一回使うと、あんまり便利なんで、手放せなくなっちゃって。
GPSとは、Global Positioning System=全地球的測位システムってことです。地上約2万km上空の、地球のまわりをまわっている24個のGPS衛星。これから発信される電波を受信して、現在いる場所の緯度と経度を計算するシステムのことです。この衛星は米国国防総省が開発して管理しているものですが、今では、一般に開放され、我々もその情報を使うことができるんです。航空機・船、カーナビなんかに広く利用されているわけです。
ただし、この測定だけでは誤差がでてきてしまうそうです。誤差といっても、数10〜数100メートルにもなるそうで、車なんかだと、アッという間にとおりすぎてしまう距離ですが、徒歩をベースとする日常生活では、まったく別の場所。これでは迷子になってしまいます。そこで、位置情報を補正するサービス=ディファレンシャルGPSサービスとセットで使われます。このディファレンシャルGPSは、衛星だけではなく、あちこちに設置されたGPS基地局からの信号を受けて、誤差を補正しています。
利用する時の注意としては、衛星の電波を受信するために、なるべく上空が開けている場所で測定することです。障害物や遮蔽物、たとえばビルや木の下のように、衛星からの電波を遮断したり反射する場所では使えませんから、ご注意くださいね。そういう時は、交差点みたいな開けた場所で、位置をかえて、測定し直してみてください。
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サイクリングをする人、トレッキングをする人などだけでなく、子供やペット、高齢者の位置確認にもGPSが活躍しています。
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