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人には聞けないパソコン用語
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椎名さんちのにぎやかな週末
FeliCa(フェリカ)
 もう、あなたは使っていますか? おサイフケータイや、Suicaカード。これってほんとに便利ですよね。使うまではたいしたことないだろうと思ってたんですが、一回使っちゃうと後戻りできない便利さです。普通のプリペイドカードとちがうところは、機械に通したり直接タッチしなくても料金の支払いなどのデータのやりとりができるところです。こういうカードのことを非接触型のICカードっていうんですよ。「Suica」や「Edy」などのカードで使われているのがFeliCa。ソニーが開発した非接触ICカード技術の名称です。
 離したままデータのやりとりができるヒミツは、FeliCaカードの中にある電子回路にあるんです。薄〜い1枚のカードの中には、電池やバッテリーといった電源は、はいっていません。読み取り用の機械から発信された電波で電力を受け取って、それで動く仕組みになっているんです。よく出来てますね。
 FeliCaの場合、この電波を受け取れる距離は、10cm程度。データを読み取れる距離によって、密着型、近接型、近傍型、遠隔型といった具合に分類されるのですが、10cm程度だと、「近接型」ってことになります。その距離で、212kbpsという速さで通信してデータ処理をしています。だから、通りすぎる一瞬のうちに、精算して正しい残高を記録できないといけない改札などでも使うことができるんですね。
 FeliCaには、もうひとつ、複数のデータを管理することができるという特長があります。Suicaも、改札で精算するだけでなく、キヨスクや対応しているお店の支払いに使えたりしますね。こういった支払い機能だけでなく、会社の社員証や入退室管理、マンションのオートロックや荷物を預けるコインロッカーなどのIDカードとしても使える機能を持たせることができるんですよ。こういったデータは別々に管理されているので、お店で精算する時に、会社のIDまで読まれてしまったりすることはありません。このような通信セキュリティの面でも高度な技術が使われているんだそうです。
 おサイフケータイも普及してきましたね。先にチャージ(入金)しておいた分の支払いができる前払い式と、クレジットカードのように後から請求がくる後払い式もあるんだそうです。ケータイやカードひとつで、買い物、通勤、身分証明まで、なんでも兼ねる時代になってきたんですね。これからも、どんどんいろいろなサービスが増えていきそうです。

(文・波多野絵理 絵・工藤六助)

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人には聞けないパソコン用語

FeliCaカードは、複数のデータを1枚のカードで管理することができます。そのため、各種の支払い、お店などの会員証、社員証や学生証、マンションの鍵の代用などが、1枚のカードや個人のケータイでできるのです。

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