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あるホームページを見ていたのですが、別のパソコンで同じページを見たら、なんだか印象がちがっていた……なんてこと、ありませんか? 文字サイズを小から大に変更したら、ページのレイアウトまでかわってしまった……なんてことも。 実は、ホームページのデザインや文字は、閲覧するソフトや環境によって、見え方が異なることがあるんです。いつでも同じ配置で見せたいとか、印刷物と同じデザインで配布できないと困るというような時に、よく使われているのが、PDFなんですよ。 PDFとは、「Portable Document Format」の略で、Adobe Systems社が開発した、電子文書のためのフォーマットです。90年代後半から広く使われるようになり、いまでは、電子文書の標準フォーマットみたいなものです。企業や行政機関なんかの書類に使われていることも多いんですよね。 どんな特長があるかというと。一番目は、どんなアプリケーションで作っても、もとの書類の形を、そのまま見せられるということです。テキスト、図、イラスト、3D立体画像、写真などが、デザインされた配置のまま再現されるんです。印刷物を、そのまま、データに置き換えたものだと思えばほぼ正解です。 画像にしてしまえば、同じじゃないの? なんて思いますよね。しかし、画像だとデータが大きくなってしまいます。ネットで配布するには、それでは困ります。それに、画像と大きくちがうのが、検索機能なんです。 二つ目の特長でもあるんですが、PDFは掲載されている語句やブックマーク、データフィールドなんかを、まとめて検索することができるんですよ。何十ページもの報告書の、読みたい部分だけをサッと見つけ出せる……これって、印刷物でも画像でもできないことですね。 このPDF、規格内容が公開されているので、Adobe Systems社以外でも、PDFを作るためのツールが発売されていたりします。趣味の研究や自分史なんかをPDFでまとめておけば、ホームページで配布したり、いざ印刷って時にも、便利ですよ。一度お試しくださいね。
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