ブログが流行しはじめた時に困った問題が起きました。あちこちのブログをたくさん読むものだから、つい肝心なものを読み逃し、クヤシイ思いをしたとか、続きが気になって毎日見にいっていたのになかなか更新されず、あきらめて忘れた頃、アップされてやっぱりクヤシイ思いをしたとか……。そのクヤシイ思いが開発の原動力というわけではないでしょうが、そんな更新情報を手軽に教えてくれるが、RSSという仕組みです。RSSとまとめて呼んでいますが、実は「RDF Site Summary(RSS 0.9、RSS 1.0)」「Rich Site Summary(RSS 0.91)」「Really Simple Syndication(RSS 2.0)」などのように、いくつかの企画があってまだ統一規格にはなっていません。
RSSはRSSリーダーとセットで使われます。ホームページやブログをもっている人は、自分のページや日記を更新したら、RSSという文書フォーマットにしておきます。更新情報が欲しい人は、RSSに対応しているRSSリーダーを自分のパソコンにインストールしておきます。すると、メルマガなどを使わなくても、更新情報が即時反映されるわけです。いつ更新されるかとジリジリする必要はありません。「あ、今日の分がアップされてる!」と、楽しみに読みにいけばいいわけです。
この仕組みは、新聞社などのニュース配信サイトや、テレビ局・ラジオ局の番組情報にも利用されています。ポッドキャスティングにも使われていますし、企業の新製品情報などにも使われています。
これまでは、対応しているRSSリーダーをインストールしたり、設定したりする手間がありましたが、最近はRSSリーダーを最初から持っているWebブラウザやメーラーもあります。今後はどんどん、使っていることがわからなくなって、普及していく仕組みのひとつなのだと思いますよ。
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ちょっとややこしいのですが、RSS 1.0のRSS 2.0はバージョンちがいではなく、規格そのものがちがうのです。数字が大きいのをいれておけば以前のものにも対応しているというわけではないのです。また、同じ規格を使っていても、リーダーがちがうと対応しない場合もありますので、自分でインストールする場合は、対応するRSSの規格をよく確認してください。
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