OSといわれても、なんのことやらわかりませんよね。OSとはオペレーティングシステムということで、コンピューター全体を管理するソフトウェアのことなんです。ソフトといっても、Word や Excelのような 「アプリケーション」とはちがいます。基本ソフトと呼ばれたりもしています。1950年代から、コンピューターとともに進化してきたものです。
さて、OSはいったいなにを管理しているのでしょうか。パソコンは、さまざまなアプリケーションソフトをインストールして、いろいろな仕事をすることができる機械です。この各種のソフトを正常に動作させるのがOSの第一の目的といえるかもしれません。
たとえば、メールを送る作業を思い出してみましょう。まずメールソフトを立ち上げて、メールの文章をキーボードで入力しますね。ファイルや画像なんかを添付することもあります。それからアドレスを入力して、送信ボタンを押す……こんな一連の作業がありますね。メール管理をするソフトはアプリケーションですから、ちがうメールソフトをインストールして使うこともできます。こういったさまざまなソフトが同じ環境で動くための「共通の仕様」もOSの一つの役割です。ソフトを変更してもキーボードやマウスは、いちいち変更する必要はありませんね。キーボード入力やマウス操作を処理してソフトに伝えるのもOSです。また、メールの送受信や、共有プリンタで印刷するときの「ネットワーク管理」もOSの仕事です。セキュリティに関する処理もOSがやっています。こんな具合にいくつもの機能が動いていると、どれがどれだけの能力を使うのか、どういう順番で処理するのか、偏らないように配分するのもOSの役割です。プロセス処理、メモリー管理、入出力処理、ファイル管理など、実にさまざまな仕事をしています。
ユーザがこういった作業をしやすいように、スタートアップや、デスクトップ、ウインドウやメニューなどの画面(グラフィカルユーザインターフェイス)が作られていますが、これもOSの管轄です。
OSの種類はたくさんありますが、個人が使うパソコンのOSのほとんどはMicrosoft社のWindowsシリーズです。2007年1月にWindows Vista(TM)が発売されました。ほかにも、Apple社のMac OSがあります。また、企業のサーバや学術機関などではUNIXや、LinuxなどいろいろなOSが使われています。
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Microsoft、Windows、Windows Vista、DirectX、Windows MediaおよびWindowsのロゴは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。 |
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Apple、Mac OSは、米国およびその他の国で登録されているApple Computer, Inc.の商標です。 |
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OSはアプリケーションがきちんと作業できるよう、データや指示を伝えるだけでなく、マネージャー業から守衛の仕事まで、たくさんの業務をこなしているわけですね。
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