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■特長 (1)ピクトグラムLCD搭載 回線や電話の使用状況を「ピクトグラム」で表示する液晶パネル(バックライトは無し)を搭載。 12文字×2行の文字情報(英数カナ)により、電話番号や通信料金などの詳細情報やアナログポ ートの設定情報、テレホンUUIメールのメッセージを表示することができます。 (2)DSU内蔵 ISDNに欠かせないDSUを内蔵。モジュラジャックに差し込むだけの簡単に取り付けが行えます。 回線の取り違えによる極性の反転にも、INS回線リバーススイッチを装備していますので安心です。 (3)アナログ2ポート 電話・FAXやモデムの接続に便利な、高性能のアナログポートを2ポート標準装備。48V給電・極性 反転にも対応しています。 (4)停電モード 急な停電でも、アナログポートAに接続した電話機の通話やデータポートによる通信をバックアッ プする停電モードを搭載。単3アルカリ乾電池6本で動作しますので、電池交換により続けて利用 することができます。また、バス接続用の「S点ユニット」への給電もサポートしています。 (5)PIAFS対応 PHSデータ通信の業界標準規格PIAFS(ピアフ)に準拠した32Kbpsのデータ通信が可能。PHS32Kbpsデ ータカードとの通信が可能です。 (6)128KbpsマルチリンクPPP通信 ISDNの2本のBチャネル(64Kbps)を束ね、最高128Kbpsの通信が可能です。 「Muluti Link Protocol(MP)」の採用により、接続性も抜群です。 BOD機能も装備し、ISDN回線の効率的な利用が行えます。 (7)ナンバー・ディスプレイ対応 アナログA、Bポートでナンバー・ディスプレイ対応の電話機を利用可能。ISDN網から通知される発 信者番号を、電話機の表示器に表示することができます。 (8)テレホンUUIメール アナログポートに接続された電話機で、UUIメールの送信が可能。ポケットベルのフリーメッセー ジ入力と同じ要領で、電話機から1回0.4円のUUIメールが発信できます。 (9)OCNエコノミー対応 パソコンのダイヤルアップの設定で、OCNエコノミーが利用可能。 (10)高機能S点ユニット(オプション) 高機能S点ユニット(PC-IT/UX1)に収容してバス接続している他のTAとの間や、他のTA同士の間で内 線通話や通信が可能。 *高機能S点ユニット(PC-IT/UX1)はオプション。平成9年12月下旬出荷予定。 ■機能説明 (1)ピクトグラムLCD 液晶ディスプレイを搭載。 LCD表示にはピクトグラム表示(絵文字)と12桁×2行の数字・文字の表示部があります。 12×2行表示部 ・発信時:発信ポート表示/発信先電話番号 ・着信時:アナログ/データポート着信表示 ・切断時:切断ポート表示/切断理由/通信料金 ・着信転送状態表示 ・内線発信表示 ・アナログポートからの設定(らくらくテレホン設定)情報 etc (注)バックライトは搭載していません (2)DSU内蔵 ISDNターミナルアダプタ接続に必須であるDSUを本体に内蔵。 配線工事などもモジュラジャックを差し込むだけで簡単に接続できます。 また、電話回線からINS回線への切り替えで問題(注)となることがある屋内配線の極性のとりちが いも背面の[INS回線リバーススイッチ]ひとつでリバースさせることができます。 万一、回線のとりちがいにも特別なリバースケーブルを用意したり、工事を依頼する必要がありません。 (注)屋内配線の極性が逆になるとINS回線を認識しないため動作しません。 (3)終端抵抗内蔵 AtermIT50DSUを外付けDSUに接続する際に、S点ユニットのスイッチ設定によりDSUの切り離しと終端抵 抗の有/無の設定が可能です。 (4)高速データ転送対応 パソコンとの間のシリアルポートの最大データ転送速度として230.4Kbpsに対応。高速RS−232Cボード を利用することにより、128Kbps通信の性能をフルに発揮することが可能です。 (5)高性能アナログポート(2ポート) 電話・FAXなどのアナログ端末が接続できる2ポート(A・B)を標準装備。 フレックスホン(コールウェイティング・着信転送・通信中転送・三者通話)やINSボイスワープにも対 応しています。パソコンに加え、電話・G3FAX・モデム等をA・Bポートに接続して同時に2ポートで使 用することができます。 (注)アナログポートに接続するアナログ端末は、PB信号が送出できるものを使用して下さい。 ダイヤルパルス信号しか送出できないアナログ端末はご利用できません。 BOD(バンド・オン・デマンド)機能を設定することで、パソコンで128KbpsマルチリンクPPP通信時 にも電話を利用することができます。 (6)48V給電/極性反転 NTTのアナログ回線と同様の48V給電と極性反転信号をサポート。アナログ端末による電圧不足の誤動作 や極性反転信号検出による機能(通話料金や時間表示等)が動作しない等の心配がありません。 (7)S点ユニット(オプション) 接続する場合、オプションの「S点ユニット」を搭載することで、他のISDN機器を最大8台まで接続する ことが可能。終端抵抗も内蔵し面倒なコネクタ工事がいりません。 S点ユニット(PC−IT/U02)仕様 ┌────────┬─────────────┬────────────┐ │ 項目 │ 機能 │ 備考 │ ├────────┼─────────────┼────────────┤ │ポート数 │2ポート │バス接続可能 │ ├────────┼─────────────┼────────────┤ │コネクタ形状 │8ピンモジュラジャック │ │ ├────────┼─────────────┼────────────┤ │S点給電 │有り │停電モード時の給電可 │ ├────────┼─────────────┼────────────┤ │S点最大配線長 │各ポート:10m │ │ │ │(バス配線時、最大100m) │ │ └────────┴─────────────┴────────────┘ (8)高機能S点ユニット(オプション) バス接続したTA間で多彩なネットワーク機能が利用できる新オプション。高機能S点ユニット(PC-IT/UX1) を搭載し、他のTAをバス接続することで、従来では行えなかったTA間の内線通話、通信が可能となります。 ホームテレホン感覚の手軽なコミュニケーションが実現します。また、各TAに接続したパソコン同士で64 Kbpsの高速通信ができるので、家族でデータ共有といった新しいコミュニケーションが楽しめます。 通常のバス接続と同様に、最大8台(本体含む)をつなげることができます。 (a)従来のTA間の通信 TA間の通話またはデータ通信は、接続したい端末のINS番号・サブアドレスをダイヤルして一旦INS ネット64を経由して接続する必要がありました。このため、内線同士で通話・通信しているように 見えますが、実際はINSネット64の通話料金が課金さてしまいます。 (b)高機能S点ユニットを使用したバス接続TA間通信 高機能S点ユニットの配下でバス接続されたTA同士の通話・データ通信は、INSネット64を経由しない ため完全な内線間の通信となり、課金も発生しません。 さらに、オンラインバージョンアップ(平成10年3月予定)により、内線転送や三者通話などの便利な 機能が加わる予定です。(詳細は別途通知) (注1)高機能S点ユニット(PC−IT/UX1)は、平成9年12月下旬出荷予定です。 (注2)高機能S点ユニットを使用する場合、INSネット64回線は、高機能S点ユニットを搭載したAtermIT50 DSUに収容される必要があります。 また、発信、着信それぞれにBチャネルを使用するため、内線通話時は、1対向のみの通信となる等 の制約があります。 (9)フラッシュROM ファームウェアのバージョンアップを部品交換なしで可能にするフラッシュROMを採用。 購入後の新機能追加なども、バージョンアップ用ファイルを入手しダウンロードするだけで、手軽にバ ージョンアップが可能です。 (10)停電モード 急な停電でも、アルカリ単三乾電池6本(別売)により、電話(アナログポートAのみ)とデータポートの発 信・着信・通信が可能。 停電モードのON/OFFスイッチに加えて、停電時に電池の消耗を抑える節電モードも装備しました。 乾電池による動作が可能ですので乾電池が消耗しても乾電池を入れ替えるだけで継続動作が可能です。 ┌───────────────┬────────────────────────┐ │○停電動作時間: │連続通話4時間、待ち受け8時間 │ │ 節電モード設定時 │(アルカリ乾電池の性能や使用状況により時間は │ │ │ 異なります。) │ ├───────────────┼────────────────────────┤ │○停電時にサポートする │アナログポートA :発信、着信、通話 │ │ サービス機能 │ ダイヤルイン着信選択 │ │ │ サブアドレス着信選択 │ │ │ 識別着信 │ │ │ フレックスホン │ │ │ INSボイスワープ │ │ │ 疑似コールウェイティング │ │ │アナログポートB :使用不可 │ │ │データポート :非同期による発信、着信、通話 │ │ │ 非同期/同期PPP変換による │ │ │ 発信、着信、通話 │ │ │ 128KbpsマルチリンクPPP通話 │ │ │ による発信、着信、通話 │ ├───────────────┼────────────────────────┤ │○S点ユニット │S点給電 │ ├───────────────┼────────────────────────┤ │○高機能S点ユニット │S点給電 │ └───────────────┴────────────────────────┘ (11)OCNエコノミー対応 OCNエコノミーに対応し、2本のBチャンネルを使用した専用線128Kbps通信が可能。設定は本体のディッ プスイッチにて行い、使用方法は通常のダイヤルアップ接続と同じ手順です。 (注)OCNエコノミー対応の設定を行った場合、専用線モードとなるためアナログポートからINSネット64 への発信はできません。 (12)128KbpsマルチリンクPPP通信 「Muluti Link Protocol(MP)」の採用により、ISDNの2本のBチャネル(64Kbps)を束ね、最高128Kbpsの 通信が可能です。 【128KbpsマルチリンクPPP通信とは?】 「AtermIT50DSU」は、パソコンのCOMポート(230.4Kbps推奨)からの非同期PPPデータを非同期/同期PPP 変換機能により、同期128Kbpsに変換して通信を行うことができます。 (注1)128Kbpsの通信時、ISDNのBチャネル(64Kbps)を2チャネル利用しますので通信料は2倍かかります。 (注2)マルチリンクPPPの通信中でもBOD(バンド・オン・デマンド)機能の設定を行うことでアナログポ ートのご利用が可能です。 (注3)マルチリンクPPP通信の能力を最大限に活かすには、パソコンのCOMポートから230.4Kbpsの速度で 通信できることが必要です。 230.4KbpsのCOMポートの転送速度を持った機種以外で、十分なパフォーマンスを得るためにはパソ コンの拡張スロットに高速RS-232Cボードを入れる必要があります。 (13)BOD(バンド・オン・デマンド) 128Kbpsで通信中に、アナログポートへの発着信があると自動的に64Kbpsに切り替える「リソースBOD」 と、あらかじめ設定したデータ量に応じてチャンネル数を切り替える「スループットBOD」が利用可能。 (注1)「リソースBOD」の設定していない場合、128KbpsマルチリンクPPP通信時、アナログポートのご利 用はできません。 (14)非同期/同期PPP変換 AtermITシリーズによる豊富なプロバイダ接続実績を誇る、「非同期/同期PPP変換」機能を搭載。 パソコンのCOMポートに接続するだけで、モデム対応のインターネット接続用ソフト(非同期PPP通信対応) を利用した同期64Kbpsのインターネット接続が行えます。 【非同期/同期PPP変換とは?】 「AtermIT50DSU」は、パソコンのCOMポートに接続するだけで、非同期PPPデータを同期PPPデータに変 換して通信を行うことができます。 本機能により、パソコンとの間はモデムと同様に非同期通信を行っているにもかかわらず、同期通信 (64Kbps)によるインターネット接続を利用することができます。 OSやアプリケーションを選ばない、モデム並の手軽さが魅力です。 (15)非同期57.6Kbps通信 ISDNによる非同期通信で最高速57.6Kbpsでの通信が可能です。 豊富な非同期通信対応のアプリケーションを利用して、高速・高品質なネットワークが手軽に構築できます。 (16)電子メール着信通知 NECのパーソナル・マルチメディアサービス「BIGLOBE」と契約することにより、第三者から電子メールが 届くと、AtermIT50DSUの「MSGランプ」を点滅させて知らせてくれる「電子メール着信通知」機能を搭載。 通常、ダイヤルアップユーザは自分宛のメール取得確認の際、メールの有無に関わらず毎回プロバイダ等 に接続する必要がありますが、メールが無ければ回線を接続した分だけ無駄な通信費を使っていることに なります。 この電子メール着信通知を利用すれば、自分宛にメールが届けばMSGランプの点滅で知らせてくれるので、 必要な時だけアクセスしメールを取得することが可能となります。 また、専用の電子メール着信ユーティリティを利用すれば、メールが何件届いているか等が確認できます。 電子メール着信通知はパソコンの電源が入っていなくても、Atermの電源さえ入っていればご利用可能です。 【電子メール着信通知を利用する場合の条件】 ・BIGLOBEとの契約 ・INSネット64の申請で「ユーザ間情報通知サービス:着信許可」の申請が必要です。 (17)UUIメール 通信相手先が下記のAtermシリーズをご利用であれば、1回の送信で100byte(全角50文字)までのメッセー ジを送れる簡易的メール機能です。 ちょっとした伝言を伝えるにも、電話や電子メールでも10円以上かかってしまいますが、UUIメールは、 INSネット64の「ユーザ間情報通知サービス」を利用しているため、全国どこでも1回送信/0.4円と大変 経済的です。 また、Dチャネルを使用するため、相手側が128Kbps通信などでBチャネルを2本使用中でも届けることがで きます。(発信側で64Kbps/128Kbps通信中は送信できません) UUIメールを利用するための「UUIメールユーティリティ」も添付されています。 (注)本機能は、通信相手先がAtermIT50DSU/AtermIT65Proシリーズ/AtermIT65シリーズ/AtermIW60/ AtermIT55シリーズ/AtermIT45シリーズ/AtermIT25DSU/AtermIB55ProIIでご利用の場合可能な機能 です。 ただしAtermIT55シリーズ/AtermIT45シリーズは最新のバージョンアップによる更新が必要です。 (18)無通信監視タイマ あらかじめ時間を設定しておくことにより、通信相手とデータのやりとりがなければ、自動的に回線を 切断します。 インターネットへアクセスした後でうっかり回線を切断し忘れても安心です。 設定時間は1分から10分で1分単位で設定できます。 (注)プロバイダやリモートアクセスシステムによっては、制御データを定期的にクライアントに送ってい る場合があります。この場合、無通信時間が短くなり切断されない場合があります。 (19)強制切断タイマ あらかじめ時間を設定しておくことにより、強制的に回線を切断する機能です。 この機能は、パソコンの不具合等で回線が接続しっぱなし状態や、ついうっかり回線切断を忘れた場合等、 自動的にAtermが回線を切断する安心機能です。 設定時間は1時間から10時間で1時間単位で設定できます。 (20)スティルスコールバック AtermITシリーズ対向でサーバ/クライアントのネットワークを構築することで、クライアント側からサ ーバへアクセスすると、サーバ側は着信を受付けるだけで回線を接続せずに、クライアントへ自動的に かけ直す画期的な機能です。 リモート接続ができれば、OS、パソコン、アプリケーションを問わないコールバックシステムの利用が 可能です。 例えば、Windows 95のダイヤルアップネットワークなどで簡単に利用することができます。 【ISDNを生かした優れた特長!】 1.相手先からの発信者番号通知によりコールバック先を特定しますので、誤った相手にコールバックし てしまうことがありません。 2.サーバ側では発信者番号通知など、必要な情報を入手するだけで着信しませんので、クライアント側 に一切、電話料金が発生しません。 3.INSネット64のスピーディな接続と、ワンコールだけのオペレーションにより、コールバックでの利用 者のストレスがありません。 4.識別着信機能との組み合わせにより、相手先を完全に限定することもできます。 【スティルスコールバック利用上の注意事項】 1.発信者番号通知を利用するため、クライアント側ではINSネットの契約時に、「発信者番号通知サービ ス:呼毎通知許可」を申し込む必要があります。 2.本機能は、AtermIT50DSU/AtermIT65Proシリーズ/AtermIT65シリーズ/AtermIW60/AtermIT55シリー ズ/AtermIT45シリーズ/AtermIT25DSU/AtermIB55ProII/AtermIC20対向時のみで有効な機能です。 3.本機能は、アナログポートによる通信では利用できません。 4.本機能は、アプリケーションから、普通のモデム通信にしか見えません。セキュリティに関しては、 リモートアクセス時にアプリケーションが行うセキュリティチェックの利用をお勧めします。 (21)SOHO機能 SOHO(=Small Office Home Office)環境でのサーバ接続に便利な「応答平均化機能」と「非同期/同期自 動判別着信機能」の2つの機能を標準装備。 「応答平均化機能」 1本のINS64回線に複数のAtermITシリーズを接続することにより、各Atermの着信への応答を平均化する機 能です。 例えば、サーバに2台のAtermITシリーズを介して回線に接続した場合、応答平均化機能が無いと1つの着信 に対し2台のAtermが応答してしまい、サーバのポート1・2にも同時に着信がかかります。 サーバは両方のポートに応答し、その結果早く応答したポートは通信状態になりますが、遅く応答したポ ートは常に接続に失敗して切断されてしまいます。 このため遅く応答したポートでは、着信から切断復旧まで次の着信を受けることができず、リソースが無 効に消費されてしまいます。 また、サーバ上の通信管理情報には大量のエラーが記録される事となります。 一方、応答平均化機能を設定した場合には、設定した最初の着信は上記動作となりますが、次の着信以降 は2台のAtermが交互に着信を行ない、サーバへの無効な着信を発生させません。 (注)本機能を利用する場合には、回線にはAtermIT50DSU/AtermIT65Proシリーズ/AtermIT65シリーズ/ AtermIW60/AtermIT55シリーズ/AtermIT45シリーズ/AtermIT25DSUのみを接続して下さい。 「非同期/同期自動判別着信機能」 着信の際、通信相手が非同期通信の場合でも、非同期/同期PPP変換機能による同期通信の場合でも、自 動的に相手の通信形態を判別し着信することができます。 AtermIT50DSUをサーバ側に設定することにより、通信形態や通信速度が異なる端末とのネットワーク構築 が行えます。 (22)PIAFS対応 業界標準規格PIAFS(ピアフ)に準拠した32Kbpsのデータ通信が可能。 PHSとの32Kbps通信での対向通信が可能となり、外出先のPIAFS対応の携帯端末からAtermIT50DSUに接続 されたパソコンへリモートアクセス等ができます。モバイルコンピューティングを実践する人に最適です。 着信モードは、自動的に判別されます。 【PIAFSとは?】 PHS Internet Access Forum Standard の略。PHSを利用したマルチメディア通信の普及を促進すること を目的として設立されたPIAF(PHS Internet Access Forum)によって標準化された、PHSの32Kbps非制限 デジタルベアラを用いたデータ伝送手順。一般に、携帯型パソコンや携帯端末(PDA)で利用する場合は、 PIAFS対応用PCMCIAカードを挿入し、PIAFS32Kbpsデータ通信対応のPHSを接続して通信を行います。 (23)発信者番号通知選択 各ポート毎に発信の際自分の電話番号を相手に通知する/通知しないの設定が可能です。 INSネット64の申請で「発信者番号通知サービス:呼毎通知許可」の申請を行うと、Atermの設定により、 通知する/通知しないの選択が行えます。 常に通知したくない場合は「発信者番号通知サービス:常時通知拒否」の申請を行ってください。 (注)相手先が、発信者番号通知に対する表示機能等を持っている端末を利用していると、発信者番号が 表示されることになります。 (24)グローバル着信選択 INSネット64からターミナルアダプタに着信させる方法として、ダイヤルイン番号などの着信番号を通知し て、自己アドレスとの一致により着信させる方法と、着信通知をしないで着信させる方法「グローバル着 信」の2つの方法があります。 グローバル着信の場合に応答するポートをあらかじめ1つのポートに指定しておくことにより、ダイヤルイ ン×2(900円×2)で呼び分けるのに対して、グローバル着信とダイヤルイン(無料+900円)で呼び分けが可 能となります。 電話とFAXの番号を分けたい場合、通常ダイヤルイン番号を2つ分を申し込み、それぞれのポートに登録す ると2つのダイヤルイン番号契約となり月額1,800円の負担となってしまいます。 本機能は、「グローバル着信利用する」と「ダイヤルインサービス番号1つの追加」の契約だけで、アナロ グポートA・Bを別々の番号で 個別着信させることができる機能です。そのため、ダイヤルイン契約は1つ となり月額900円の負担で済ませることができます。 【グローバル着信契約とは!】 ダイヤルインを契約している時、着信の際にダイヤルイン番号(契約回線番号または代表番号のみ)を通知 させることで着信させる場合を「グローバル着信を利用しない」、通知がなくても着信させる場合を「グ ローバル着信を利用する」と言います。(グローバル着信契約は無料です。) (25)内線通話/内線転送 AtermIT50DSUのアナログポートAとポートBの間で#*後に内線番号(注1)をダイヤルすることにより内線通 話が可能です。 また、外線通話中、電話機のフッキング操作後、#*の後に内線番号(注1)をダイヤルすることにより内線 転送が可能です。 (注1)各アナログポート内線番号は次の通りです。 ポートA:1 ポートB:2 (注2)停電時はAポートのみの動作となりますので本機能はご使用になれません。 (注3)高機能S点ユニットを利用しない場合、バス接続されている別のTAとの通話はできません。 (注4)高機能S点ユニットを利用しない場合、バス接続されている別のTAのアナログポート間への内線転送 はできません。 (26)疑似コールウェイティング INSネットのフレックスホン(コールウェイティング機能)を契約しなくてもBチャンネル2本を使い疑似的に コールウェイティング機能を実現することができます。 【操作方法】 アナログポートA・Bのいずれかで通話中に新たな着信が入ると、通話中の電話に着信がはいったことを信 号音で知らせます。利用者は電話機でフッキングを行うことにより、通話中の相手を保留し、新たな着信 に応答することができます。 (注1)本機能は、INSネットの2つのチャネルを使いますので、データ通信等でBチャネルを1本使用中の場合 は使えません。 (注2)保留中の相手には保留音(信号音)が聞こえます。 (注3)フレックスホン契約の月額400円が不要です。 (注4)本機能はアナログポートのみ有効な機能です。 NTTコールウェイティングサービスを利用することもできます。(NTTへのフレックスホン契約の申し込みが 必要です。) (注)保留中の相手には保留信号音が聞こえます。 キャッチホンの信号音は、FAXやモデムに悪影響が出ますので利用時の設定には注意が必要です。 (27)保留音送出 Atermの疑似コールウェイティングを行った場合、保留された外線に対し保留音を送出します。 (28)フレックスホン対応 INSネット64の付加機能、「フレックスホン」の4つのサービスを2つのアナログポートで、ご利用できます。 フレックスホンは4つの機能で構成されています。 ・フレックスホン1:コールウェイティング機能 ・フレックスホン2:通信中転送機能 ・フレックスホン3:三者通話機能 ・フレックスホン4:着信転送機能 1.コールウェイティング機能 アナログポートA・Bのいずれかで通話中に新たな着信が入ると、通話中の電話に着信がはいったことを 信号音で知らせます。利用者は電話機でフッキングを行うことにより、通話中の相手を保留し、新たな 着信に応答することができます。 2.通信中転送機能 アナログポートで通話中、第三者を新たに呼び出し、転送することができる機能です。 3.着信転送機能 アナログポートに着信があった場合、応答する前にあらかじめ設定した(らくらくユーティリティにて 設定)相手先番号に転送する機能です。 4.三者通話 アナログポートで通話中、第三者を新たに呼び出し、三者間で通話することができる機能です。 フレックスホンの料金 上記機能を全て契約した場合 :月額1,000円 上記機能のうち3つを契約した場合:月額800円 上記機能のうち2つを契約した場合:月額600円 上記機能のうち1つを契約した場合:月額400円 (注)フレックスホンの機能はあらかじめNTTに契約する必要があります。 (29)INSボイスワープ対応 INSネット64の付加機能、「INSボイスワープ」の対応が可能です。 INSボイスワープの設定に不可欠なカスタマコントロールをサポートしていますので、全ての設定をAterm に接続した電話機から行うことができます。 (30)優先ポート着信指定 NTTとの契約上でダイヤルインを利用しない場合等、Atermは一つの着信でアナログA・Bポートすべてに着 信できる状態となっています。 全てのポートに着信させたくない場合は、着信するA・Bの各ポートいずれかを優先して着信指定すること ができます。(指定されたポートが使用中には、自動的に他のポートへ着信が入ります。) たとえば、ホームテレホンの回線としてアナログポートを利用する場合、電話番号一つでは、一つの着信 でA・Bポートが着信してしまいます。このような場合、本機能を利用することにより1回線の着信として表 示させることができます。 (31)識別着信 各ポート毎に通信できる相手を識別することができます。 あらかじめ「らくらくユーティリティ」で通信できる相手の電話番号を登録(最大10ヶ所)しておけば、 その登録した相手とだけ通信が可能となり、それ以外の相手から着信がきた場合は応答しません 。 (注1)識別着信のダイヤル番号は短縮ダイヤルの番号登録と共有です。 (注2)識別着信のダイヤル番号はデジタルポート・アナログポートで共有です。 (32)短縮ダイヤル デジタルポートおよび各アナログポート共有で10ヶ所の短縮ダイヤルが利用できます。 短縮ダイヤルの登録は、「らくらくユーティリティ」の画面上で登録が行えます。 (注1)短縮ダイヤル番号は識別着信の番号登録と共有です。 (注2)短縮ダイヤル番号はデジタルポート・アナログポートで共有です。 (33)サブアドレス無し着信 各ポートにサブアドレスの登録をしていた場合、サブアドレス無しの着信に対して、応答するか、応答し ないかの選択ができます。 サブアドレス無し着信「する」の設定をしたポートは、サブアドレス無しの着信とサブアドレス有りで番 号が一致した場合に着信することができます。 サブアドレス無し着信「しない」の設定をしたポートは、サブアドレス有りの着信で番号が一致した場合 にのみ着信することができます。 (34)ダイヤル桁間タイマ設定 LCR機能付きの電話機を利用する場合、ダイヤル信号を送出してから時間を開けないと通信できない場合が あります。 「ダイヤル桁間タイマ設定」により、LCR対応の電話機でもそのまま利用することができます。 (35)ナンバー・ディスプレイ対応 INS回線からAtermIT50DSUに通知される発信者番号情報を、AtermIT50DSUがモデム信号に変換してアナログ ポートに通知します。アナログAポートまたはBポートに接続したナンバーディスプレイ対応の電話機など に電話番号を表示させることができます。 (注1)該当するアナログポートが通信中の場合は、発信者番号情報は通知されません。 (注2)ISDNやPHS以外の一般加入者回線からの発信者番号情報を表示させるには、NTTへの申し込みが必要です。 (有料) (36)テレホンUUIメール アナログポートに接続された電話機から、ダイヤルパッドにてメッセージ入力をすることで、UUIメールを 送信することが可能。ダイヤルパッドからの文字入力方法は、ポケットベルのフリーメッセージ入力方法 と同様です。AtermIT50DSUのLCDにてメッセージ内容を確認しながら入力が可能です。 また、受信したUUIメールをAtermIT50DSUのLCDに表示が可能です。 (注1)本機能は、通信相手先がAtermIT50DSU/AtermIT65Proシリーズ/AtermIT65シリーズ/AtermIW60/ AtermIT55シリーズ/AtermIT45シリーズ/AtermIT25DSU/AtermIB55ProIIの場合に可能な機能です。 (注2)UUIメールの詳細については、4.3機能説明(17)UUIメールをご参照下さい。 (37)フッキング検出タイマ設定 接続するアナログ端末によっては、受話器のON/OFF HOOK操作でフックスイッチのチャタリング(瞬間的に フックスイッチがON/OFFする状態)が発生する場合があります。 チャタリングにより、外線通話終了後、受話器をON HOOKすると、Atermがフッキング操作と認識し、内線 転送状態に入り、そのまま放置すると電話の呼び返しという現象が発生します。 このような呼び返し現象を防ぐために、フッキングの検出タイマ設定をAtermで設定することができます。 設定時間は30〜1000ms/300〜1000ms/500〜1500msの3種類から設定可能です。(呼び返し現象が発生する 場合はフッキング検出タイマを長めの設定時間に合わせると回避できます。) (38)らくらくウィザード 電話機のつながるアナログポートの基本的な設定と、インターネット接続のパソコン設定を最小限の情報 を入力するだけで同時に行うことができるクイックスタートソフト。 (注)本ソフトウェアはWindows 95に対応しています。Windows NT 4.0では、アナログポートの設定のみは 本ソフトウェアで行うことができます。 (39)らくらくユーティリティ らくらくユーティリティは、Atermの面倒な設定をパソコンから容易に設定できる便利なツールです。 各ポートの細かい設定をチェックまたは入力で設定可能です。 その他、ISDN回線の状態や接続失敗時における切断理由、相手先の電話番号の確認、各ポート毎の累積通 信料金表示等も確認することができます。 (40)らくらくテレホン設定 アナログポートに接続した電話機からプッシュ信号でアナログポートの設定が可能です。 設定内容や設定項目はLCD表示で確認することができます。 パソコンは使わないけれども、「電話を2本にしたい」等の電話のみのご利用でも、Atermの設定を行うこ とができます。 (注)らくらくテレホン設定はアナログポートに関する設定のみ可能です。 (41)らくらくバージョンアップ 機能追加等によるバージョンアップを行う場合、インターネット上のホームページAterm Stationなどか らバージョンアップ用ファイルを簡単にAtermIT50DSUにダウンロードしバージョンアップすることができ るツールです。 (42)電子メール着信通知ユーティリティ Atermの「電子メール着信通知」を利用した場合、電子メール着信通知の件数や着信履歴などが確認できる ツールです。 (43)UUIメールユーティリティ UUIメールを利用する場合の、専用のメール送信・受信用のユーティリティです。 (注)一般のメールソフトではUUIメールはご利用できません。 ■商品構成 ┌──────────┬─────────────┬────────────────────┐ │ 型 名 │ 商 品 名 │ 添 付 品 │ ├──────────┼─────────────┼────────────────────┤ │PC−IT50D1A │ISDNターミナルアダプタ │◆取扱説明書 │ │ │AtermIT50DSU │◆保証書 │ │ │ │◆CD−ROM 1枚 (以下内容) │ │ │ │らくらくユーティリティ(Windows/Macintosh│ │ │ │用) │ │ │ │らくらくバージョンアップ(Windows/Macinto│ │ │ │sh用) │ │ │ │らくらくウィザード(Windows 95用) │ │ │ │モデム定義ファイル(Windows 95、 │ │ │ │ Windows NT 3.51/4.0) │ │ │ │CCLファイル(ARA/Open Transport対応) │ │ │ │電子メール着信通知ユーティリティ │ │ │ │UUIメールユーティリティ │ │ │ │◆INS回線ケーブル(3m) 1本 │ │ │ │◆RS−232Cケーブル 1本(1m) │ │ │ │◆D-sub9ピン変換コネクタ 1個 │ │ │ │◆Mac変換ケーブル 1本 │ │ │ │◆縦置きスタンド │ │ │ │◆BIGLOBEおいでまシート │ └──────────┴─────────────┴────────────────────┘ ■注意事項 (1)本製品の使用にはISDN回線の申込みが必要です。 (2)本製品は日本国内仕様です。海外での保守サービス及び技術サポートは行っておりません。 (3)インターネット接続する場合はプロバイダとの契約が必要になります。 (4)電子メール着信通知はBIGLOBEとの契約でご利用可能です。 (5)本製品の補修用性能部品の最低保有年数は製造打切後7年です。 (6)接続するパソコンにより、19.2Kbps以上で通信する場合、拡張ボードなどが必要になる場合があります。 |
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