USB扇風機は今や、各社からさまざまなタイプの製品が登場していて、すっかりPC周辺機器の一ジャンルとなった感もありますが、そのさきがけとなったのはイーレッツが2001年に発表した「涼風一直線」というモデルでした。世にも珍しいUSBデバイスとしてアキバ界隈で注目を集め、続く2002年モデル「一台扇風」も好評のうちに完売。これらの既存モデルでひとつだけ気になったのは、大柄なプラスチック製ボディが何となくチープな感じがして、イケてないデザインだったことです。
ところが3世代目となるこの「風光迷微」は、ボディがスタイリッシュなメタルフレームに変更され、高級感すら漂っています。また、「夏しか使えない」という扇風機の課題を解決するために、羽根の部分を外してUSBライトに交換できる構造になっています。秋〜冬〜春のシーズンも、手元照明などに利用できるわけです。
記録的な猛暑となった2004年の夏が終わり、コオロギや鈴虫の声が聞こえるこの時季に、本製品をとりあげた理由はここにあります。ちなみに家庭用扇風機だけで何とか夏を乗り切った筆者は、扇風機を押入れの奥に片付けてしまった後、ときどき暑さがぶり返す9月下旬にこの記事を書いていました。そこで「風光迷微」をこまめに回して微妙な強さの風を首筋に当てることで、快適に仕事をすることができたのです。 |