Intel社が提唱する次世代の汎用拡張インターフェイス規格です。現在広く普及している拡張インターフェイスには、汎用の「PCI(PCIバス)」と、グラフィックス専用の「AGP(AGPバス)」がありますが、パソコンの性能向上に伴い、データ転送速度を向上させる必要が出てきたため、PCIやAGPに代わる規格として設計されました。
PCI Expressでは、送信用と受信用のデータ伝送路を2本束ねた双方向の「レーン」を1単位とし、レーンを複数(1、2、4、8、16、32レーンの6段階)束ねることで、高速にデータを転送することができます。1レーンあたりのデータ転送速度は、双方向で512MB/秒(4Gbps)で、1レーンだけでPCIのデータ転送速度(533MB/秒)に、4レーンでAGPのデータ転送速度(AGP 8X、約2GB/秒)に匹敵するデータ転送速度を実現できます。
|
|
■PCI Expressのデータ転送速度(帯域幅)
|
レーン数 |
双方向データの転送速度 |
1レーン(1x) |
512MB/秒(4Gbps) |
2レーン(2x) |
1GB/秒(8Gbps) |
4レーン(4x) |
2GB/秒(16Gbps) |
8レーン(8x) |
4GB/秒(32Gbps) |
16レーン(16x) |
8GB/秒(64Gbps) |
|
|
【参考】PCIバス、AGPバスのデータ転送速度
|
PCIパス |
33MHz |
266MB/秒 |
66MHz |
533MB/秒 |
AGPパス |
AGP 4X |
1066MB/秒 |
AGP 8X |
2133MB/秒 |
|
|