無線LANは、以前はパソコンにしか使えませんでしたが、最近では接続できるデジタル機器が増え、さらに通信速度も高速となり、より快適に活用できる場面が増えました。前回の「無線LAN基礎講座」では、無線LANの基礎知識についてご紹介しましたが、今回は無線LANを活用した便利なデジタルライフをご紹介します。
最近のプリンタ複合機には、無線LAN機能を内蔵したものが増えてきています。無線LANでプリンタをつなげると、プリンタの置き場所が自由になり、複数のパソコンから印刷することができて、便利です。
■設定方法
無線LAN機能を内蔵したプリンタ複合機の大半は、無線LANの自動接続に対応しています。
プリンタ複合機の設定メニューから、無線LANの項目を選び、使っている親機が利用している自動接続機能を選び、親機のボタンを押すと設定されます。
詳しくは、プリンタや無線LAN親機の説明書などで確認してください。
スマートフォンも無線LANに接続できます。無線LANで接続すると、一般的に携帯電話の3G回線を使うよりも、通信速度が速くなります。また、契約方法により異なりますが、無線LANで接続するとパケット代がかからないため、通信費が安くなる場合があります。
■設定方法
●android(アンドロイド)を搭載したスマートフォン
スマートフォン、無線LAN親機ともに「WPS」に対応している場合、プリンタと同じようにボタンひとつでつなぐことができます。
詳しくは、スマートフォンや無線LAN親機の説明書などで確認してください。
●iPhone
自動接続には対応していません。親機のSSIDと暗号キーを登録してください。一度登録すると、次からは自動で接続されます。
このほかにも、無線LANに接続できるデジタル機器は増えています。例えば、ゲーム機を無線LANに接続して、インターネット経由で世界中の人とゲームを楽しめたり、体験版のソフトなどをダウンロードすることができます。
デジタルフォトフレームも無線LANに接続できる機種があります。デジタルフォトフレームを無線LANで接続すると、インターネット上にあるオンラインアルバムを表示できたり、パソコンから画像を直接呼び出して表示させることもでき便利です。
また、無線LAN機能を搭載した「テレビ」や「レコーダー」を接続すると、映画やドラマなど4万本以上、カラオケ2万曲以上をインターネット経由で楽しめる「アクトビラ」や、NHKの番組が好きなときに楽しめる「NHKオンデマンド」などのサービスも、無線で楽しむことができます。
※テレビやレコーダーが、「アクトビラ」や「NHKオンデマンド」などのサービスに対応している必要があります。