パソコンお役立ち講座パソコンを快適にお使いいただくために
このキーボード、使いやすくて大好きだったの。今までに使ったキーボードの中でいちばんよかったにゃ。
ママは、このパソコンでたくさん脚本書いてたよね。
ちょっと触ってもいい?
どうぞ。
ああ、懐かしく心地よいこの感触……。でも、けっこう力を入れないと打てないのね。ちょっとこれだと疲れちゃうにゃ。
このころのキーボードはメカニカル式で、中にバネとかがはいった金属製の機構のものが多かったにゃ。キーを押すと、「ちゃんと押されましたよ」「あなたの意志は届きましたよ」っていう合図に「カチッ」ていう手ごたえがしっかり返ってくるようにつくられていたんだにゃ。でも、未来には、キーボードを薄くするためにシリコンゴムを使ったメンブレン式が多くなるんです。キーを押すときの深さは浅く手ごたえも繊細なものになるので、疲れにくいんだにゃ。
じゃあ、わたしにもそのパソコンさわらせて。
どうぞ。
ずいぶんやさしいタッチなのね。ふにゃっとした感じ。でも慣れればこっちのほうがラクに打てそう。
そうかい? ちょっと充実感に欠けるにゃー。
スマホなんて、ボタンは画面に映ってるだけで、押す感触なんてなんにもないけど、なんにも問題ないものね。セロリさんなんか、すごいスピードで文字を入力するんだもの。
あれは、押すというより、なでるっていうのか、すべらすというのか。
あれ? この、四角が4つ、くっついてるキーはなんだにゃ?
それはWindows(ウィンドウズ)キーだにゃ。
そう言われてみれば、窓枠みたいだにゃ。じゃあ、未来にはWindowsのマークは波打ったものではなくなるってことかにゃ。
たしかに、ロゴマークは変わりましたね。それに、昔のパソコンには、Windowsキーはなかったにゃあ。でも、ほとんど使いませんよ。
そんなことないよ。よく使うにゃ。まず、スタートメニューを出すときでしょ。
それはよく使う。それだけだね。
エクスプローラーを開くときは、Eキーといっしょに押すでしょ。デスクトップを見たいときは、Dキーといっしょに押すんだ。
あら、ホント。ウィンドウが全部引っこんだにゃ。
もう一回押すと元通りになるにゃ。
ホント。よく知ってるわね。
便利そうだにゃ。
これは知らなかったにゃー。便利そうだにゃー。
他にも「NFER」が「無変換」になって、「XFER」が「変換」になって、「STOP」と「COPY」はなくなったのかにゃ?
あ、「STOP」は「Break」になって、「COPY」は「PrintScreen」(プリントスクリーン)になったんだにゃ。
「PrintScreen」を押すとスクショが撮れるにゃ。
スクショ?
スクリーンショットのことなの。キャプチャともいうんだけど、そのときの画面の写真を撮って画像ファイルにして、「ピクチャ」の「スクリーンショット」っていうフォルダーに保存してくれるのよ。
未来にはずいぶん変わっちゃうのね。
あら、カミナリが鳴ってる。そろそろおいとまする頃かしら。
あら、おかまいもしませんで。
元気そうな顔が見れてよかったにゃ。
あら、未来から来たんだから、わたしが今元気なのは知ってるんでしょ。それより、あなたが元気でよかったにゃ。あ、未来のわたしとジーニャは元気なの?
ビリビリビリー!
あら、返事する間もなくいなくなっちゃった。
ほかにもいろんなことを聞きたかったにゃあ。26年後にはマウスのボールもなくなっちゃうんだねえ。
便利になるからいいじゃない。
でも、ボールはマウスの魂みたいなものだと思うんだよ。
魂はそんな見えるところにはないにゃ。それはきっと……。
ポワワーン(と、とつぜん出現する)
26年後も、パパとママは元気よ。じゃっ!
メグ…………。
ここがポイントだにゃ
きょうのまとめ
学校でローマ字を習ったばかり。パソコンにも興味津々の小学3年生。ポテトサラダが大好き。
ポテトくんのパパ。ダイスケさん。ロボットの研究所に勤めている。メカにくわしいけど、パソコンは苦手。
ポテトくんのママ。メグミさん。不動産会社に勤めている。メールやショッピングにもパソコンを使いこなす。
ポテトくんのおじいちゃん。カメラが大好きで、パソコン通信をするためにパソコンをはじめた。
ポテトくんのおばあちゃん。絵を描くのが好き。得意料理はコロッケとバーニャカウダー。
パパの研究所で開発中のロボット。商品化テストのため道里家で修行中。クリームパンが好き。