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「そうそう、オークション、どうなりました? そろそろ締め切りですよね」 「ねぇねぇ、このあとはどうなるの?」 「一番高い金額をいれてくれた人に『落札』されるんだよ。その人とやりとりして商品を送るんだ。ビッターズなら、『取引ナビ』っていうツールを使うと簡単だよ。送付先を教えてもらって、こちらの振込先を伝えて、商品と送料両方の金額が振り込まれたことを確認してから……」 |
「梱包して送るんだね。ほんとに、お店屋さんみたい!」 「落札から発送までは、あんまりモタモタしていないで、素早く対応するのが大切だね。事情があって入金の確認や発送が遅れる時は、ちゃんと相手に伝えてね」 「振込先を伝えるとか、住所のやりとりとかちょっと不安だわ」 「個人対個人で、シロウトがお金や品物のやりとりをするわけだから、どうしても不安はあるよね。それは買うほうも、売るほうもいっしょだから、お互い、丁寧にやりとりすることが大切だね。トラブルもあるから用心は必要だけど、実は、初心者のオークション関係のトラブルは、買う場合のほうが多いんだ」 「お金を払ったのに、品物が届かないとか?」 「そうそう。そういうヒドイ詐欺事件もあるね。単純に、思っていたものとちがう状態のものが届いたり」 「梱包もプロじゃないから、配送の途中で破損……なんてことも……」 「いろんなトラブルが考えられるけど、話しあって常識的に解決できるといいね。取引の前には、相手のそれまでの取引や評判をちゃんと確認するんだ。『出品者情報』ってとこをみると、取引の評価がでてくるから。あやしそうな出品者は、IDをネットで検索してみたりして、詐欺リストにのっていないか確認することも必要だよ。気になる時は入札しないのが一番さ」 「取引が終わったら、コメントを残しておくと、次に取引する人の参考にもなるわけね」 「そうそう。あと、売る時に気をつけたいのは、ちゃんとした取引をこころがけること。ちゃんとやってても、いちゃもんをつける人はいるからね」 「だから『ノークレーム・ノーリタン』って書いている人が多いのね」 「うーん、苦情や返品を受け付けませんていうよりも、誠意をもって話あうほうがいいと思うよ」 「そういうトラブルにならないことを祈るわ」 「まぁ、普通にやりとりしていれば、そんなに困ったことにはならないよ。なにかあったら、運営会社に相談するんだ」 「そうね、人間、なにごとも熱くならないのが一番ね。楽しむ余裕がないと」 「そうそう、ママも頭ではわかってるんだよね」 |
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「ねぇ、そろそろじゃない? おじいちゃん、オークション、どうなってる? 肝心の入札はあった?」 「ほら!」 「あ、3人も入札してくれたのね! 価格も2100円まであがっているわ! さすがウェッジウッド」 「ブランド品は品質がわかってる人が多いから、売り買いしやすいみたいだな」 「この間は、全部で5品登録したんでしたよね。ほかのはどうでしたか?」 「自分の『マイページ』をみると、いろいろ確認できるようだね。ここには、たくさんの品物をまとめて出品できる『一括出品ツール』や、落札された商品を買った人に送ってくれる『ビッターズ宅配』とかいろんな便利なサービスがあるから、次はこういうのを使ってみるかな」 「そうね。いろいろ試してみるとよさそうね〜。まぁ、すごーい。5品中2品が落札されたのねー。そうそう、落札されると手数料がかかるんだったっけ」 「ママ、なんだか楽しそうだねぇ」 「ええと、ビッターズの場合は、売り上げの2.5%をサイトに払うんだ。カテゴリによっては、手数料がちがう場合もあるみたいだけど……」 「それじゃ、えーと、合計は……」 「『マイページ』の中の『システム利用料明細』で確認できるよ」 「2品合計2400円の売り上げね。やった! はじめてにしては上出来よね。手数料は60円だから、2340円の儲けってことね!」 「それじゃ、5人で山分けすると……、ひとり468円……」 「あれ、ママ、なんだか表情が暗くなってる」 「え〜と、まだ、これから入金を確認して、発送する作業があるんだよ」 「んー、けっこうやることがあるのねー。それで468円のお小遣いじゃ、あのブランドのスカートだって入札できないわ。もっと儲かると思ったのに……。ガンガン売らないとダメかしら。おじいちゃん、売る物、もっとないの?」 「そんなに都合よく売れるものがあるわけないじゃないか」 「あ〜あ、売るものがなくっちゃ、商売あがったりね……」 「それを言っちゃあおしまいよ」
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