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週刊 ぱそらいふ ぱそらいふトップへ戻る

椎名さんちのにぎやかな週末
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椎名家のご紹介

カードをかざすとなにかが起きる……!?

カードをかざすとなにかが起きる……!? 「たしか、こうすると、カードを認識してくれるハズなんだけど」
 パパが『FeliCaポート』の上にSuicaカードをかざすと、すぐにパソコンのデスクトップになにやらメニュー表示が出てきました。
「あ、これこれ。『かざしてナビ』だ。えっとここで、「Suica」を選んでクリックすると……ほらほら、ママもおばあちゃんも、これ見てくださいよ」
「なぁに、この表。SFCard Viewerって書いてある……」
「ぼくの交通履歴だよ。会社の定期とは別にSuicaカードを使っているだろ。いつ、どこの駅から、どこの駅まで乗ったか、データが残っているんだよ。ほらみて、これだと昨日は新橋駅から上野まで乗って、そのあと、上野から新橋まで戻ってきているでしょう」
「へー、こういうデータって、駅にあるSuica対応の券売機でしか読み出せないのだと思っていたわ。これって、どういう仕組みになってるの?」
「『FeliCaポート』っていう装置から、SuicaやEdyカードのデータを読み出せるんだよ。会社にもあってさ、これで出張の時の経費を計算したりしているから……」
「昨日、上野に行ったっていうのは事実みたいね。でも時間がわからないから、こっちにいなかったっていう証明にはならないわねぇ」
「まぁ、世界にはそっくりの人が3人はいるっていうから、ぼくのそっくりさんがいたのかな。それにしても、ネクタイまで同じっていうのはなんだかなぁ」
「あら? そういえば、こっちのこのマーク。私、見たことあるわ」
「どれ?」
「この、Edy……っていうの? ほら、このカードについてるの」
 といって、ママは、自分のオサイフから1枚のカードを取り出しました。
「あれ、これ、駅前のカラオケ屋さんの会員証だ? いつの間に行ったんだ」
「うふふ、昼間のカラオケって安いのよ。この間、会員になったんだけど、そしたらこのカードに」
「へぇ、Edyの機能がついているんだね。Edyは電子マネーの一種でね、Suicaと同じようにお金を先にチャージしておくと、それで支払うことができるんだよ」
「おサイフがわりに使えますよって店員さんが言ってたけど、これのことだったのね」
「会員証といっしょに、支払いの機能も、もたせているんだね。FeliCaは、1枚のカードの中でいろんなデータを管理できるんだ」
「データをみてみよう」
 『FeliCaポート』にEdyマークのついた会員証をのせて、『かざしてナビ』のEdyのアイコンをクリックすると、今度はEdyViewerという画面がでてきました。『残高照会』という文字をクリックすると……。
「あ、0円だ」
「それはそうよ。チャージとか、してないもの」
「ええと、チャージするには……」
「Edyのサイトでやり方をみてみましょうよ」
「なるほど、Edyに対応しているお店で入金できたり、Edyチャージャーっていう現金入金機でも入金できるんだ。あとはクレジットカードやインターネットバンキング(ネット銀行)、郵便貯金口座からも入金できるんだね。ちょっとだけ入金してみようか」
「一度に入金できる金額は2万5000円までで、カードの上限は5万円なのね。たしかに、こういうカードで大金を使うのは不安だものね。機械にかざすだけなんでしょ? クレジットカードみたいに本人のサインとかいらないワケだから、落としてだれかに拾われたら、そのまま使われてしまうものね」
「クレジットカードと違って、少額決済向けだし、チャージした以上のお金は使えないから、かえって安心なんだよ。クレジットカードよりお財布に近いってことだね。へぇ、使う店によっては、ポイントサービスなんかもあるんだ。ちょっと便利そうだなー」
「ねぇねぇ、ママ。このカードじゃだめ?」
「あら、七海ったら、クレヨンでEdyマークを書いたのね。上手だけど、これはおままごとに使ってちょうだい」
「七海もカード使ってみたいなー。ママのカード、七海に貸して! このマークのあるお店、いっぱい知ってるよ。お買い物、行ってきてあげるよ」
「お買い物って、いったいどこで使うの? カラオケはダメですからネ!」
「カラオケじゃないもん。歩道橋のとこのコンビニでしょ、それから、薬屋さんとか文房具屋さんでしょ。あとね、ゲーム屋さんでも使えるし、ファミレスだって使えるよ」
「し、知らなかったわ。そんなにいろんなところで使えるのね」
「なるほどねー。少額だけチャージして、七海に買い物させる、なんていうのにピッタリじゃないか?」
「行きたい! 行きたい!」
「お釣りをお小遣いにあげなくてもよさそうだし、小銭でジャラジャラにならなさそうだし……、でも、七海ひとりだと不安だわ」
「そうだわねぇ、それならおじいちゃん、七海ちゃんと、このあといっしょに買い物にでも行ってらしたら?」
「ふむふむ、商店街か。最近、あんまり行ってないから、散歩してくるか。それなら、ママも安心だろう。おばあちゃんは行かないかい?」
「私は片づけしてますから、おじいちゃんと七海ちゃんで行ってくれば?」
「あら、おじいちゃんがついてってくれるの? それなら、いいかしら」
「やったー!」

■ Suica(スイカ)
Suicaの履歴画面

JR東日本のSuica、JR西日本のICOCAは、FeliCa技術を応用しているので、『FeliCaポート』搭載のパソコンで、データを見ることができます。SFCard Viewerで見ることができるデータは、乗車の日時(利用年月日)、乗った駅(入場駅)、下りた駅(出場駅)、残額、メモなどカード側に記録されているものです。これらは、パソコンで読み取ることで、交通費管理などに活用することができます。

※履歴表示はその内容を保証するものではありません。t添付の説明書を参照ください。

■ Edy(エディ)
Edy Viewer

Edyは、ビットワレットという会社が運営しています。自分でチャージ(入金)した分だけ使うことができる、プリペイド型電子マネーサービスの一種です。レジにかざすだけで支払いができる機能や、対応しているサイトならオンラインでの支払いもできます。
「Edy Viewer」は、Edyカードの残高照会、お買いもの履歴確認、インターネットでのチャージ(入金)、Edyギフトの受け取り操作などができます。NTTドコモ、au、ボーダフォンの『おサイフケータイ』にもEdy対応の機種があります。Edy機能を搭載したクレジットカードや会員証など、さまざまなタイプがあります。


ほかにもこんなことができる!

ほかにもこんなことができる!  おじいちゃんと買い物にでかけた七海ちゃんは、駅前の商店街にやってきました。
「ええとー、今日、買うのは」
「ママがくれたメモを見てごらん」
「うん、ええとね、七海の国語のノートでしょ、それから、ティッシュペーパーと洗剤。あとはおいしいデザートだって」
「ふむふむ。そうすると、何屋さんと何屋さんにいけばいいか、わかるかな?」
「わかる、わかる! ノートは小学校の前の文房具屋さんでしょ、それからティッシュと洗剤はお薬屋さんで大丈夫。それから、デザートはスーパーかコンビニ!」
「お薬屋さんって薬局のことかね?」
「えー、おじいちゃん知らないの? 化粧品とか洗剤とか売ってるとこだよ」
「あー、ドラッグストアか。それなら、あそこのは?」
「あそこの店はこのカードのマークはないよ」
「よし、それじゃ、七海ちゃん、使えるお店に案内してくれ」
 二人は商店街の角を曲がったところにあるお店に到着しました。
「ここだよ、ほら」
 七海ちゃんがティッシュペーパーの箱と洗剤をもってレジに並ぶと、レジのところに、たしかにEdyのマークのシールが貼ってあります。
「いらっしゃいませ」
「あのう、このカード、使えますか?」
「はい、大丈夫ですよ。ここにカードをお願いします」
「これでいいの?」
 七海ちゃんはここといわれた場所にカードをかざしました。
「ありがとうございましたー」
「すごく早かったね」
 あっという間に支払いできてしまいました。
「次は……」
「それじゃ、文房具屋さん!」
「ノートってどのノートだね」
「国語のノート。20マスのだよ」
「うーむ、国語のノートといっても、たくさんあるんだな。1冊、いくらぐらいするんだ」
「120円」
「ここもカードで買えるのかい?」
「うん、大丈夫。ほら、あのマーク」
「ほんとだ、けっこう知らない間に、導入している店が増えているんだな」
 ここでも、袋にいれてもらっている間に、お支払いがすんでしまいました。
「あとは……コンビニでおいしいデザート!」

 七海ちゃんとおじいちゃんがお買い物をしている間に、ママとパパはまだFeliCaカードのことを調べている様子です。
「Edyのサイトってはじめてみたけど、『Edyの使えるお店』をみたら、こんなにたくさんのお店が対応していたのね」
「自分の住んでいる住所から、使える店を探せるんだね」
「レストラン、ショッピングだけでなく、映画館や遊園地でも使えるところがあるのねぇ。でも、電車は乗れないのね」
「それはやっぱりSuicaかな。でもこの間、電車に乗れるケータイのサービスもはじまったね。モバイルSuicaだっけ。ケータイのメニューからグリーン券を買ったり、チャージもできるらしいよ」
「電車に乗れて、キヨスクでお買い物できて、コンビニやファミレスでも使えるとなると、ケータイひとつあれば、なんでも足りてしまうわけね」
「落としたりしたらたいへんだね」
「あなたはそそっかしいから。でも、落としたときは、遠隔操作で使えなくする機能もあるみたいよ。ねぇ、『かざしてナビ』の『eLIO』っていうのはなに?」
「ああ、これは、インターネット上で利用できるクレジットサービスみたいだよ。Edyは前払いだろ、eLIOは後払いってことだね」
「ふーん、いろいろなサービスがあるのね……。ほかにはどんなことができるの?」
「ええとー、『かざしてナビ』には、Suica・ICOCAの『交通機関』とEdyとeLIOの『ショッピング』、それから『PCユーティリティ』ってメニューがあるね」
「『パーソナルシェルター』『スクリーンセイバーロック』『かんたん登録』ですって」
「『スクリーンセイバーロック』はわかりやすいな。スクリーンセイバーって席を離れている時に、画面を見られることがないように、指定していた模様がでてきたりするだろ。それを解除するにはパスワードを入力する設定にしてたりするんだけど、いちいち文字打つのも面倒なときに、FeliCa対応のカードをかざすと、解除されるって仕組みなんだね」
「カードキーみたいなものね」
「『かんたん登録』っていうのは、名前や住所、電話やメールなんかのデータを登録しておくと、ネットでそういうデータを入力するときに自動的に対応するところに入力してくれる機能みたいだね」
「え、でもそれって、危なくないの?」
「カードをもってないとできないわけだから、セキュリティ的にも安心だよ」
「FeliCaカードが個人の証明書みたいに使えるわけね」

■ eLIO(エリオ)
eLIO(エリオ)

ソニーファイナンスインターナショナルが運営する、FeliCaに対応したクレジットカードです。通常のクレジットカードと同様、カードを申込んで、入会審査をパスすると、カードが発行されます。使った金額は、まとめて口座から引き落とされる後払い形式です。

●eLIOカード
eLIO 新しい機能で、新しいこと。
http://www.sonyfinance-card.com/elio_card/


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