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「それじゃ、早く連ドラをこの中に……」 「ちょっと落ち着きたまえ、ほら」 おじいちゃんがパソコンとVoToLを白いケーブルでつなぐとパソコンの画面にソフトが立ち上がってきました。 「なになに、VoToL Link(ヴォトルリンク)っていうんですか」 「そう、これで転送するものを選ぶのさ」 「Movie、Music、Photo、Textをクリックして、その次に転送ファイル追加のところでどれを入れるか選べばいいんですね」 「さっき録画してたのは……」 「あ、Movieの中には、AVサーバとエクスプローラーのとこに『SmartVision』ていう項目もありますね」 「そう。テレビの録画を転送するのは普通はいろいろややこしいらしいんだが、これならSmartVisionと連携しているから簡単なんだよ」 「あ、これですよ、これ」 「よし、番組を選んで、真ん中の→をクリックすると転送リストっていうほうにも番組名がでてきたね。そしたら一番右側の(3)VoToLっていうのをクリックすると……」 「あ、VoToLの画面に、データ取得中の文字。まったく……」 「……なにを怒っているんだ。音楽も写真も同じような操作で転送できるから私でも悩まず使えるのさ」 「処理がゆっくりめなのは、そういう理由ですか」 「動画はデータのサイズが大きいからテキストを転送するみたいにはいかないんだよ。よし、広一くんに、もっといいことを教えてやろう」 「なんです?」 「ソフトのメニューのツールの中に、『おまかせ転送』ってあるだろう」 「あ、ありますね……もしかして……」 「ふふふ。君が毎朝楽しみにしている連ドラをここに登録しておいて、VoToLをつないでおくと……」 「そう、朝起きて、朝食を食べた広一くんは、VoToLを持ってでるだけで、さっき録画されてホヤホヤの宮崎あおいチャンをみながら通勤できるわけさ」 「……ちょ、ちょっとぼく、いまからVoToL買いにいってきます……」 |
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