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「まぁ、これ、おすしじゃないの。それから、こっちのはエビフライ……」 おばあちゃんは、福袋にはいっている品物を、ひとつひとつ取り出してはおもしろそうに吟味しています。横で見ていたママが説明しはじめました。 「面白いでしょう? これ、食品サンプルじゃないのよ、USBメモリっていうものですって」 「あらあら、またUSBね。で、いったいこれは何に使うものなの?」 「USBメモリっていうのは、直接パソコンに差し込むだけで、データの読み書きができる装置なのよ」 「パソコンのどこに差すんですって?」 「パソコンの本体の横のところに、USBケーブルをつなぐ四角い差込み口があるでしょ? そこに、このエビフライの金属の部分をさして……」 ![]() ![]() ![]() ![]() 「あら、七海ちゃんていうフォルダが入っているわねぇ」 おばあちゃんがそういうと、ママはUSBメモリの中のフォルダを開いて、七海ちゃんを撮影したデジタルカメラの写真を見せてくれました。 「USBメモリは、最近は256MBくらいの容量があるから、デジカメの画像や動画を手渡したり、別のパソコンにコピーする時とか、手軽に使えて便利なのよね」 「ところで、福袋に入っているほかの品物はなんなの?」 「えっと、こっちがUSBえんぴつ削り器でしょ、これは、観葉植物風のスピーカー。七海にでも使わせようと思っているのよ」 「七海、そんなのいらないもーん。おすしのほうがいいもーん」 「あーら、言っとくけど、これは食べられないんだからね」 「え、ホントなの? ガーン」 「でもこれ、この電気毛布」 「USBひざ掛け」 「そうそう、ひざ掛けをつないでいると、差し込むところが足りないねぇ。両方一度に使うことはできないのかね」 「んーと、そういう時はタコ足配線じゃなくて、マムシじゃなくて……、そうそう『ハブ』を使うのよ、ハブ」 「なんだいそのハブって」 ![]() ![]() ![]() ![]() 「ほとんどの製品は、二つとか四つの差し込み口があるの。延長コードみたなもので次々とつないでいくこともできるのよ。とはいえ、あんまり沢山つなぐと、どうしても電力が少なくなってしまうから、そういう時は、コンセントから電力をもらえるセルフパワーっていう種類のハブを使うといいんですって」 「こんなにたくさん、メモリがはいっているのに、ハブは1個もなかったの?」 「そうそう欲しいものや、都合のいい商品ははいっていないわよ。でも、そこが福袋の醍醐味なのよね!」 |
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