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    ATコマンドの概要 ATコマンドは米国Hayes社が開発したコマンド体系で、“AT”で始まることからこのように呼ばれています。パソコンなどの端末機器から電話回線に対してATコマンドを発信することによって、自動発着信を行うことができます。 コマンドの構成 ATコマンドセット(A/コマンドを除く)では、DTE(パソコンなどの端末機器)が送る各コマンドラインはキャラクターシーケンスATで始まり、キャリッジリターン(以降[CR]と表記。【Enter】を指します。)で終了しなければなりません。ATシーケンスは、いくつものコマンドをその次に続けることができます。ただし、Z、D、Aのようなコマンドは除きます。コマンドラインの最大キャラクタ数は81(キャリッジリターンも1キャラクタとして数えます)です。コマンドライン中に構文エラーが見つかった場合、ラインの残りは無視されます。 A T コマンド列 [CR] コマンド一覧 基本ATコマンド 種類 ATコマンド パラメータ・機能 アンサーモードで回線接続 A アンサーモードで回線に接続し、通信状態になる。自動応答にしていない状態で、応答する場合に使用する。 コマンドの再実行 A/ 直前に実行したコマンドを再実行する。このコマンドの前には「AT」はつけない。また、最後の[CR]もつけない。 ダイヤルの実行 D 指定された電話番号にダイヤルし、接続する。 P パルスダイヤル(ダイヤル回線)。 T トーンダイヤル(プッシュ回線)。 W S6レジスタで指定された時間、ダイヤルトーンを待つ。 @ 5秒間の無音時間を検出する。検出できない場合は「NO ANSWER」を返す。 , S8レジスタで指定された時間、ポーズを置く。構内交換機、ゼロ発信等でダイヤルを待つ場合に使用する。 0〜9、*、# 相手の電話番号をダイヤルする。ダイヤル番号を見やすくするために、スペース、「-」、「()」、「[]」等が使用できる。なお、「*」、「#」はトーンダイヤルのみ使用できる。 ; ダイヤル後コマンドモードにもどる。 ! S29レジスタで指定された時間、回線をオンフック(回線断)する(フラッシュダイヤルモディファイ)。 L 最後にかけたダイヤルにリダイヤルする。 コマンドエコー有無の設定☆ E DTE(パソコン側)から送られたコマンドのエコー(文字をそのまま送り返す)の有無を指定する。 E0 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返さない。 E1 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返す(工場出荷時)。 回線の接続/切断 H H0 回線を切断(オンフック)する。 H1 回線を接続(オフフック)する。 識別コード表示 I モデムの識別コードを表示する。 I0 製品コードを表示する。 I3 F/Wのバージョンを表示する。 I4 モデムの名称を表示する。 モニタースピーカの動作設定☆ M 内部モニタースピーカのON、OFFのタイミングを設定する。 M0 スピーカを常にOFFにする。 M1 キャリアを検出するまでONにする(工場出荷時)。 M2 スピーカを常にONにする。 M3 ダイヤル終了からキャリア検出までONにする。 オンラインモードに戻る O オンラインモード中にエスケープコマンド(+++)によってコマンドモードになったときに、再びオンラインモードに戻るために使用する。 O0 オンラインモードに戻る。 O1 トレーニングを再度実行して、オンラインモードに戻る。 パルス回線(ダイヤル回線)モードの設定☆ P ダイヤルをパルスで行うモードに設定する。 リザルトコードの設定☆ Q リザルトコードをDTE(パソコン側)に返すか、返さないかのモードを指定する。 Q0 リザルトコードをパソコンに返す(工場出荷時)。 Q1 リザルトコードをパソコンに返さない。 Sレジスタの読み出し Sr? Sレジスタrの内容を読み出す。ATS0?[CR]でS0レジスタの内容を読み出す。 Sレジスタの設定 Sr=n Sレジスタrを設定する。 ATSr=n[CR]でrに設定したいレジスタの番号、nにレジスタの値を10進数で設定する。 ATS2=43[CR]でS2レジスタに43(10進数)を設定する。 トーン回線(プッシュ回線)モードの設定☆ T ダイヤルをトーンで行うモードに設定する(工場出荷時)。 リザルトコードタイプの設定☆ V ATコマンドのリザルトコードの形式を指定する。 V0 リザルトコードを数字表示に設定する。 V1 リザルトコードを文字表示に設定する(工場出荷時)。 接続時のリザルトコードの設定☆ X モデム接続時のリザルトコードの拡張方法を指定する。 X0 拡張リザルトコードの拡張は行わない。 X1 リザルトコードに接続時のスピードを付加する。 X2 X1に加えて、ダイヤル時にダイヤルトーンの検出を行う。ダイヤル時に5秒以内にダイヤルトーンを検出できなかった場合「NO DIALTONE」を表示する。 X3 X1に加えて、ビジートーン(話中音)の検出を行う。ビジートーンを検出した場合「BUSY」と表示する。 X4 X2、X3をあわせて表示、または検出する(工場出荷時)。 モデムの初期化 Z モデムを&Wコマンドで保存した内容で初期化する。 キャリア検出信号(CD)の動作☆ &C CD信号(DCD)の動作を指定する。 &C0 CD信号を常にONにする。 &C1 CD信号はキャリアが検出されるとONになる(工場出荷時)。 データ端末レディ(DR)の動作☆ &D DTR信号がONからOFFに変化した場合の動作を指定する。 &D0 DTR信号は無視し、常にONとして扱う。 &D1 DTR信号がOFFになると、コマンドモードになる。 &D2 DTR信号がOFFになると、回線を切断しコマンドモードになる(工場出荷時)。 パラメータの初期化 &F 各種パラメータを工場出荷時の設定に戻す。 ダイヤルパルススピードの設定☆ &P ダイヤルパルスのスピードを指定する。 &P0 ダイヤルパルスを10PPSにする。 &P1 ダイヤルパルスを10PPSにする(工場出荷時)。 &P2 ダイヤルパルスを20PPSにする。 &P3 ダイヤルパルスを20PPSにする。 モデムの状態表示 &V 現在設定されているコマンドの一覧と、&Wコマンドで保存されている内容を表示する。 パラメータの保存 &W 現在設定されている状態を保存する。 リトレーニング時の自動再実行 %E 回線状態を監視して、状態が変化した場合や悪い場合に、トレーニングシーケンスの再実行(リトレーニング)の指定をする。 %E0 リトレーニングを自動で再実行しない。 %E1 リトレーニングを自動で再実行する(工場出荷時)。 リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示 +DR リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示を選択する。 +DR=0 データ圧縮プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +DR=1 データ圧縮プロトコルを表示する。 データ圧縮プロトコルの設定 +DS データ圧縮の有無を設定する。 +DS=0 データ圧縮を行わない。 +DS=3 データ圧縮を行う(工場出荷時)。 リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示 +ER リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示を選択する。 +ER=0 エラー訂正プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +ER=1 エラー訂正プロトコルを表示する。 通信モードの設定 +ES=x,y,z エラー訂正プロトコルの動作を設定する。 x=1:ノーマルモードで接続する。 =2:自動モードを使わずにV.42モードで接続する。 =3:自動モードを使用してV.42モードで接続する(工場出荷時)。 =4:MNPモードで接続する。 発呼時の接続動作を設定する。 y=0:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =2:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =3:相手がV.42の場合、接続する。 =4:相手がMNPの場合、接続する。 着信時の接続動作を設定する。 z=0:相手がノーマルモードの場合、接続する。 =2:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =3:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =4:相手がV.42の場合、接続する。 =6:相手がMNPの場合、接続する。 フロー制御 +IFC フロー制御(RTS/CTS,XON/XOFF)を指定する。 +IFC=1,1 XON/XOFFフロー制御をする。 +IFC=2,2 RTS/CTSフロー制御をする(工場出荷時)。 リザルトコードのスピード表示 +MR リザルトコードのスピード表示を選択する。 +MR=0 DTEスピードを表示する(工場出荷時)。 +MR=1 変調方式と回線速度(送信、受信)を表示する。 変調方式の指定 +MS +MS= (変調方式)、(自動モード)、(送信最低スピード)、(送信最高スピード)、(受信最低スピード)、(受信最高スピード) 相手モデムとの通信方式、手順、スピード等を指定する。 変調方式 V21: V.21 300bpsで接続される。 V22: V.22 1200bpsで接続される。 V22B: V.22bis 2400/1200bpsで接続される。 V32: V.32 9600/4800bpsで接続される。 V32B: V.32bis 14400〜4800bpsで接続される。 V34: V.34 33600〜2400bpsで接続される。 K56: K56flex 56000〜32000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 V90: V.90 56000〜28000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 自動モード 接続時の自動ネゴシエーションの指定を行う。 0:自動モード(V.8)を使用しない。 1:自動モード(V.8)を使用する。 送信最低スピード 接続時、送信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 送信最高スピード 接続時、送信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 受信最低スピード 接続時、受信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 受信最高スピード 接続時、受信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 エスケープ +++ オンラインモードの時、パソコンから前後1秒間(S12レジスタで設定可能)の時間をあけて、「+++」のコマンドが入力されると、回線を切断することなく、コマンドモードに移る。 「+++」の前後に他の文字が入力されるとエスケープコマンドと判断されないので[CR]等は入力しないこと。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 相手FAXが音声応答FAXの場合、接続できない可能性があります。その場合は以下のコマンドによりBUSYトーン検出をOFFにしてください。 コマンド構文:ATX0 外付け電話機使用中に以下に示すATコマンドを実行するとFAXモデムが回線に接続されます。 コマンド構文:ATD、ATH1、ATA リザルトコード 数字 文字 内容 0 OK コマンドラインの実行確認 1 CONNECT 接続 1 CONNECT DTEスピードを表示して接続 は600〜115200 2 RING リンギング検出 3 NO CARRIER キャリア及びリングバック検出せず 4 ERROR コマンド構文違い及び存在しないコマンド 6 NO DIALTONE ダイヤルトーン検出せず 7 BUSY ビジートーン検出 8 NO ANSWER S7タイマーが切れるまで連続的にリングバックを検出 24 DELAYED 接続は延期された 32 BLACKLISTED 再ダイヤル規制によりダイヤルを実行できない 33 FAX FAXモードでFAXモデム接続 35 DATA FAXモードでデータモデム接続 +F4 +FCERROR 高速FAXデータが予想されV.21を受信 +MCR:<変調モード> 接続時の変調モード表示 <変調モード> V21 V.21で接続 V22 V.22で接続 V22B V.22bisで接続 V32 V.32で接続 V32B V.32bisで接続 V34 V.34で接続 K56 K56flexで接続 V90 V.90で接続 +MRR:<送信スピード>,<受信スピード> 接続スピードの表示 <送信スピード>は300〜33600 <受信スピード>は300〜56000 +ER:NONE エラー訂正プロトコル無し +ER:ALT MNPエラー訂正プロトコルで接続 +ER:LAPM V.42訂正プロトコルで接続 +DR:NONE データ圧縮無し +DR:ALT MNP5データ圧縮で接続 +DR:V42B V.42bisデータ圧縮で接続 Sレジスタ Sレジスタは、モデムの動作条件を詳細に設定するために、利用できます。 ATコマンドや、Sレジスタの直接操作(ATSr=n)により設定した動作条件をプロフィール・メモリに記憶させておくと(&Wコマンド)、パソコンの電源オン時に、自動的に再現できます。 Sレジスタ 機能 説明 S0 自動着信する呼び出し回数設定☆ 呼び出し音(リング)の何回目で自動着信するかを設定。 S0=0 自動着信しない(工場出荷時)。 S0=1〜255 n回目の呼び出しを受けると自動着信。 S1 呼び出し回数のカウント 呼び出し音の回数をカウント。呼び出し音が検出されると、S1レジスタの値が+1される。 なお、呼び出し音が止まってから8秒たつとS1は0になる。 S0が0の場合は、S1は+1されない。工場出荷時はS1=0。 S2 エスケープコードの文字設定☆ エスケープコードに使うキャラクタコードを0〜127の値の間で設定。 工場出荷時はS2=43(キャラクタ「+」)。 S3 復帰(キャリッジリターン)コードの文字設定 復帰コードのキャラクタコードを0〜127の値で設定。 工場出荷時はS3=13(16進数で0D)。 S4 改行(ラインフィード)コードの文字設定 改行コードのキャラクタコードを0〜255の値で設定。 工場出荷時はS4=10(16進数で0A)。 S5 バックスペースコードの文字設定 バックスペースコードのキャラクタコードを設定。 コマンドの1文字訂正に使用。0〜32及び127が設定可能。 このレジスタには表示可能なコード(33〜126)は設定できない。 工場出荷時はS5=8(16進数で08)。 S6 ダイヤル開始までの待ち時間☆ オフフックしてからダイヤルするまでの待ち時間を設定。 Xコマンドがダイヤルトーンを検出しない場合(X0、1、3)に有効。 ダイヤルトーンを検出する場合(X2、4)はS6レジスタの値は無効。 4〜12の値を秒単位で指定。工場出荷時はS6=4(4秒)。 S7 接続待ち時間の設定☆ ダイヤルしてから接続されるまでの接続待ち時間を30〜58の間で秒単位で設定。 設定した時間内に接続されないと「NO CARRIER」がパソコンに返される。 工場出荷時はS7=50(50秒)。 S8 ポーズコマンドの時間設定☆ ダイヤル時のポーズコマンド「,」の待ち時間を2〜7の値で秒単位で設定。 工場出荷時はS8=2(2秒)。 S10 キャリア断検出の時間設定☆ 回線の接続中に、設定した時間以上連続してキャリアが検出できない場合にキャリア断として回線を切断。0〜255の値を0.1秒単位で設定。 S10=255の場合はキャリア断を無視(キャリアが切れても回線を切断しない)。 工場出荷時はS10=14(1.4秒)。 S12 エスケープコードのガードタイムの設定☆ エスケープコマンド(+++)の前後のガード時間を設定。 エスケープコマンドの前後には、設定されたガード時間以上データのない時間が必要であり+と+の間はこの時間より短くなければならない。 0〜255の値を1/50秒単位で設定。工場出荷時はS12=50(1秒)。 S29 フラッシュダイヤルモディファイ時間 ダイヤル時に、フラッシュダイヤルモディファイを受け取ったときにオンフックになる時間を設定。 0〜255の値を1/100秒単位で設定。工場出荷時はS29=70(0.7秒)。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 S0レジスタを0以外の値でバックアップすると、通信用アプリケーションの起動状態によらずに設定された呼び出し回数で着信します。コマンド一覧
    ATコマンドの概要 ATコマンドは米国Hayes社が開発したコマンド体系で、“AT”で始まることからこのように呼ばれています。パソコンなどの端末機器から電話回線に対してATコマンドを発信することによって、自動発着信を行うことができます。 コマンドの構成 ATコマンドセット(A/コマンドを除く)では、DTE(パソコンなどの端末機器)が送る各コマンドラインはキャラクターシーケンスATで始まり、キャリッジリターン(以降[CR]と表記。【Enter】を指します。)で終了しなければなりません。ATシーケンスは、いくつものコマンドをその次に続けることができます。ただし、Z、D、Aのようなコマンドは除きます。コマンドラインの最大キャラクタ数は81です。コマンドライン中に構文エラーが見つかった場合、ラインの残りは無視されます。 A T コマンド列 [CR] コマンド一覧 基本ATコマンド 種類 ATコマンド パラメータ・機能 アンサーモードで回線接続 A アンサーモードで回線に接続し、通信状態になる。自動応答にしていない状態で、応答する場合に使用する。 コマンドの再実行 A/ 直前に実行したコマンドを再実行する。このコマンドの前には「AT」はつけない。また、最後の[CR]もつけない。 ダイヤルの実行 D 指定された電話番号にダイヤルし、接続する。 P パルスダイヤル(ダイヤル回線)。 T トーンダイヤル(プッシュ回線)。 W S6レジスタで指定された時間、ダイヤルトーンを待つ。 @ 5秒の無音時間を検出する。検出できない場合は「NO ANSWER」を返す。 , S8レジスタで指定された時間、ポーズを置く。構内交換機、ゼロ発信等でダイヤルを待つ場合に使用する。 0〜9、*、# 相手の電話番号をダイヤルする。ダイヤル番号を見やすくするために、スペース、「-」、「( )」、「[ ]」等が使用できる。なお、「*」、「#」はトーンダイヤルのみ使用できる。 ; ダイヤル後コマンドモードにもどる。 ! S29レジスタで指定された時間、回線をオンフック(回線断)する(フラッシュダイヤルモディファイ)。 L 最後にかけた番号にリダイヤルする。 コマンドエコー有無の設定☆ E DTE(パソコン側)から送られたコマンドのエコー(文字をそのまま送り返す)の有無を指定する。 E0 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返さない。 E1 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返す(工場出荷時)。 回線の接続/切断 H H0 回線を切断(オンフック)する。 H1 回線を接続(オフフック)する。 識別コード表示 I モデムの識別コードを表示する。 I0 製品コードを表示する。 I3 F/Wのバージョンを表示する。 I4 モデムの名称を表示する。 モニタースピーカの動作設定☆ M 内部モニタースピーカのON、OFFのタイミングを設定する。 M0 スピーカを常にOFFにする。 M1 キャリアを検出するまでONにする(工場出荷時)。 M2 スピーカを常にONにする。 M3 ダイヤル終了からキャリア検出までONにする。 オンラインモードに戻る O オンラインモード中にエスケープコマンド(+++)によってコマンドモードになったときに、再びオンラインモードに戻るために使用する。 O0 オンラインモードに戻る。 O1 トレーニングを再度実行して、オンラインモードに戻る。 パルス回線(ダイヤル回線)モードの設定☆ P ダイヤルをパルスで行うモードに設定する。 リザルトコードの設定☆ Q リザルトコードをDTE(パソコン側)に返すか、返さないかのモードを指定する。 Q0 リザルトコードをパソコンに返す(工場出荷時)。 Q1 リザルトコードをパソコンに返さない。 Sレジスタの読み出し Sr? Sレジスタrの内容を読み出す。ATS0?[CR]でS0レジスタの内容を読み出す。 Sレジスタの設定 Sr=n Sレジスタrを設定する。 ATSr=n[CR]でrに設定したいレジスタの番号、nにレジスタの値を10進数で設定する。 ATS2=43[CR]でS2レジスタに43(10進数)を設定する。 トーン回線(プッシュ回線)モードの設定☆ T ダイヤルをトーンで行うモードに設定する(工場出荷時)。 リザルトコードタイプの設定☆ V ATコマンドのリザルトコードの形式を指定する。 V0 リザルトコードを数字表示に設定する。 V1 リザルトコードを文字表示に設定する(工場出荷時)。 接続時のリザルトコードの設定☆ X モデム接続時のリザルトコードの拡張方法を指定する。 X0 拡張リザルトコードの拡張は行わない。 X1 リザルトコードに接続時のスピードを付加する。 X2 X1に加えて、ダイヤル時にダイヤルトーンの検出を行う。ダイヤル時に5秒以内にダイヤルトーンを検出できなかった場合「NO DIALTONE」を表示する。 X3 X1に加えて、ビジートーン(話中音)の検出を行う。ビジートーンを検出した場合「BUSY」と表示する。 X4 X2、X3をあわせて表示、または検出する(工場出荷時)。 モデムの初期化 Z モデムを&Wコマンドで保存した内容で初期化する。 キャリア検出信号(CD)の動作☆ &C CD信号(DCD)の動作を指定する。 &C0 CD信号を常にONにする。 &C1 CD信号はキャリアが検出されるとONになる(工場出荷時)。 データ端末レディ(DR)の動作☆ &D DTR信号がONからOFFに変化した場合の動作を指定する。 &D0 DTR信号は無視し、常にONとして扱う。 &D1 DTR信号がOFFになると、コマンドモードになる。 &D2 DTR信号がOFFになると、回線を切断しコマンドモードになる(工場出荷時)。 パラメータの初期化 &F 各種パラメータを工場出荷時の設定に戻す。 ダイヤルパルススピードの設定☆ &P ダイヤルパルスのスピードを指定する。 &P0 ダイヤルパルスを10PPSにする。 &P1 ダイヤルパルスを10PPSにする(工場出荷時)。 &P2 ダイヤルパルスを20PPSにする。 &P3 ダイヤルパルスを20PPSにする。 モデムの状態表示 &V 現在設定されているコマンドの一覧と、&Wコマンドで保存されている内容を表示する。 パラメータの保存 &W 現在設定されている状態を保存する。 リトレーニング時の自動再実行 %E 回線状態を監視して、状態が変化した場合や悪い場合に、トレーニングシーケンスの再実行(リトレーニング)の指定をする。 %E0 リトレーニングを自動で再実行しない。 %E1 リトレーニングを自動で再実行する(工場出荷時)。 リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示 +DR リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示を選択する。 +DR=0 データ圧縮プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +DR=1 データ圧縮プロトコルを表示する。 データ圧縮プロトコルの設定 +DS データ圧縮の有無を設定する。 +DS=0 データ圧縮を行わない。 +DS=3 データ圧縮を行う(工場出荷時)。 リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示 +ER リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示を選択する。 +ER=0 エラー訂正プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +ER=1 エラー訂正プロトコルを表示する。 通信モードの設定 +ES=x,y,z エラー訂正プロトコルの動作を設定する。 x=1:ノーマルモードで接続する。 =2:自動モードを使わずにV.42モードで接続する。 =3:自動モードを使用してV.42モードで接続する(工場出荷時)。 =4:MNPモードで接続する。 発呼時の接続動作を設定する。 y=0:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =2:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =3:相手がV.42の場合、接続する。 =4:相手がMNPの場合、接続する。 着信時の接続動作を設定する。 z=0:相手がノーマルモードの場合、接続する。 =2:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =3:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =4:相手がV.42の場合、接続する。 =6:相手がMNPの場合、接続する。 フロー制御 +IFC フロー制御(RTS/CTS,XON/XOFF)を指定する。 +IFC=1,1 XON/XOFFフロー制御をする。 +IFC=2,2 RTS/CTSフロー制御をする(工場出荷時)。 リザルトコードのスピード表示 +MR リザルトコードのスピード表示を選択する。 +MR=0 DTEスピードを表示する(工場出荷時)。 +MR=1 変調方式と回線速度(送信、受信)を表示する。 変調方式の指定 +MS +MS= (変調方式)、(自動モード)、(送信最低スピード)、(送信最高スピード)、(受信最低スピード)、(受信最高スピード) 相手モデムとの通信方式、手順、スピード等を指定する。 変調方式 V21: V.21 300bpsで接続される。 V22: V.22 1200bpsで接続される。 V22B: V.22bis 2400/1200bpsで接続される。 V32: V.32 9600/4800bpsで接続される。 V32B: V.32bis 14400〜4800bpsで接続される。 V34: V.34 33600〜2400bpsで接続される。 K56: K56flex 56000〜32000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 V90: V.90 56000〜28000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 自動モード 接続時の自動ネゴシエーションの指定を行う。 0:自動モード(V.8)を使用しない。 1:自動モード(V.8)を使用する。 送信最低スピード 接続時、送信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 送信最高スピード 接続時、送信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 受信最低スピード 接続時、受信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 受信最高スピード 接続時、受信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 エスケープ +++ オンラインモードの時、パソコンから前後1秒間(S12レジスタで設定可能)の時間をあけて、「+++」のコマンドが入力されると、回線を切断することなく、コマンドモードに移る。 「+++」の前後に他の文字が入力されるとエスケープコマンドと判断されないので[CR]等は入力しないこと。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 相手FAXが音声応答FAXの場合、接続できないことがあります。その場合は以下のコマンドによりBUSYトーン検出をOFFにしてください。 コマンド構文:ATX0 外付け電話機使用中に以下に示すATコマンドを実行するとFAXモデムが回線に接続されます。 コマンド構文:ATD、ATH1、ATA リザルトコード 数字 文字 内容 0 OK コマンドラインの実行確認 1 CONNECT 接続 1 CONNECT DTEスピードを表示して接続 は600〜115200 2 RING リンギング検出 3 NO CARRIER キャリア及びリングバック検出せず 4 ERROR コマンド構文違い及び存在しないコマンド 6 NO DIALTONE ダイヤルトーン検出せず 7 BUSY ビジートーン検出 8 NO ANSWER S7タイマーが切れるまで連続的にリングバックを検出 24 DELAYED 接続は延期された 32 BLACKLISTED 再ダイヤル規制によりダイヤルを実行できない 33 FAX FAXモードでFAXモデム接続 35 DATA FAXモードでデータモデム接続 +F4 +FCERROR 高速FAXデータが予想されV.21を受信   +MCR:<変調モード> 接続時の変調モード表示 <変調モード> V21 V.21で接続 V22 V.22で接続 V22B V.22bisで接続 V32 V.32で接続 V32B V.32bisで接続 V34 V.34で接続 K56 K56flexで接続 V90 V.90で接続   +MRR:<送信スピード>,<受信スピード> 接続スピードの表示 <送信スピード>は300〜33600 <受信スピード>は300〜56000   +ER:NONE エラー訂正プロトコル無し   +ER:ALT MNPエラー訂正プロトコルで接続   +ER:LAPM V.42訂正プロトコルで接続   +DR:NONE データ圧縮無し   +DR:ALT MNP5データ圧縮で接続   +DR:V42B V.42bisデータ圧縮で接続 ページの先頭へ▲ Sレジスタ Sレジスタは、モデムの動作条件を詳細に設定するために、利用できます。 ATコマンドや、Sレジスタの直接操作(ATSr=n)により設定した動作条件をプロフィール・メモリに記憶させておくと(&Wコマンド)、パソコンの電源オン時に、自動的に再現できます。 Sレジスタ 機能 説明 S0 自動着信する呼び出し回数設定☆ 呼び出し音(リング)の何回目で自動着信するかを設定。 S0=0 自動着信しない(工場出荷時)。 S0=1〜255 n回目の呼び出しを受けると自動着信。 S1 呼び出し回数のカウント 呼び出し音の回数をカウント。呼び出し音が検出されると、S1レジスタの値が+1される。 なお、呼び出し音が止まってから8秒たつとS1は0になる。 S0が0の場合は、S1は+1されない。工場出荷時はS1=0。 S2 エスケープコードの文字設定☆ エスケープコードに使うキャラクタコードを0〜127の値の間で設定。 工場出荷時はS2=43(キャラクタ「+」)。 S3 復帰(キャリッジリターン)コードの文字設定 復帰コードのキャラクタコードを0〜127の値で設定。 工場出荷時はS3=13(16進数で0D)。 S4 改行(ラインフィード)コードの文字設定 改行コードのキャラクタコードを0〜255の値で設定。 工場出荷時はS4=10(16進数で0A)。 S5 バックスペースコードの文字設定 バックスペースコードのキャラクタコードを設定。 コマンドの1文字訂正に使用。0〜32及び127が設定可能。 このレジスタには表示可能なコード(33〜126)は設定できない。 工場出荷時はS5=8(16進数で08)。 S6 ダイヤル開始までの待ち時間☆ オフフックしてからダイヤルするまでの待ち時間を設定。 Xコマンドがダイヤルトーンを検出しない場合(X0、1、3)に有効。 ダイヤルトーンを検出する場合(X2、4)はS6レジスタの値は無効。 4〜12の値を秒単位で指定。工場出荷時はS6=4(4秒)。 S7 接続待ち時間の設定☆ ダイヤルしてから接続されるまでの接続待ち時間を30〜58の間で秒単位で設定。 設定した時間内に接続されないと「NO CARRIER」がパソコンに返される。 工場出荷時はS7=50(50秒)。 S8 ポーズコマンドの時間設定☆ ダイヤル時のポーズコマンド「,」の待ち時間を2〜7の値で秒単位で設定。 工場出荷時はS8=2(2秒)。 S10 キャリア断検出の時間設定☆ 回線の接続中に、設定した時間以上連続してキャリアが検出できない場合にキャリア断として回線を切断。0〜255の値を0.1秒単位で設定。 S10=255の場合はキャリア断を無視(キャリアが切れても回線を切断しない)。 工場出荷時はS10=14(1.4秒)。 S12 エスケープコードのガードタイムの設定☆ エスケープコマンド(+++)の前後のガード時間を設定。 エスケープコマンドの前後には、設定されたガード時間以上データのない時間が必要であり+と+の間はこの時間より短くなければならない。 0〜255の値を1/50秒単位で設定。工場出荷時はS12=50(1秒)。 S29 フラッシュダイヤルモディファイ時間 ダイヤル時に、フラッシュダイヤルモディファイを受け取ったときにオンフックになる時間を設定。 0〜255の値を1/100秒単位で設定。工場出荷時はS29=70(0.7秒)。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 S0レジスタを0以外の値でバックアップすると、通信用アプリケーションの起動状態によらずに設定された呼び出し回数で着信します。コマンド一覧
    ATコマンドの概要 ATコマンドは米国Hayes社が開発したコマンド体系で、“AT”で始まることからこのように呼ばれています。パソコンなどの端末機器から電話回線に対してATコマンドを発信することによって、自動発着信を行うことができます。 コマンドの構成 ATコマンドセット(A/コマンドを除く)では、DTE(パソコンなどの端末機器)が送る各コマンドラインはキャラクターシーケンスATで始まり、キャリッジリターン(以降[CR]と表記。【Enter】を指します。)で終了しなければなりません。ATシーケンスは、いくつものコマンドをその次に続けることができます。ただし、Z、D、Aのようなコマンドは除きます。コマンドラインの最大キャラクタ数は81です。コマンドライン中に構文エラーが見つかった場合、ラインの残りは無視されます。 A T コマンド列 [CR] コマンド一覧 基本ATコマンド 種類 ATコマンド パラメータ・機能 アンサーモードで回線接続 A アンサーモードで回線に接続し、通信状態になる。自動応答にしていない状態で、応答する場合に使用する。 コマンドの再実行 A/ 直前に実行したコマンドを再実行する。このコマンドの前には「AT」はつけない。また、最後の[CR]もつけない。 ダイヤルの実行 D 指定された電話番号にダイヤルし、接続する。 P パルスダイヤル(ダイヤル回線)。 T トーンダイヤル(プッシュ回線)。 W S6レジスタで指定された時間、ダイヤルトーンを待つ。 @ 5秒の無音時間を検出する。検出できない場合は「NO ANSWER」を返す。 , S8レジスタで指定された時間、ポーズを置く。構内交換機、ゼロ発信等でダイヤルを待つ場合に使用する。 0〜9、*、# 相手の電話番号をダイヤルする。ダイヤル番号を見やすくするために、スペース、「-」、「( )」、「[ ]」等が使用できる。なお、「*」、「#」はトーンダイヤルのみ使用できる。 ; ダイヤル後コマンドモードにもどる。 ! S29レジスタで指定された時間、回線をオンフック(回線断)する(フラッシュダイヤルモディファイ)。 L 最後にかけた番号にリダイヤルする。 コマンドエコー有無の設定☆ E DTE(パソコン側)から送られたコマンドのエコー(文字をそのまま送り返す)の有無を指定する。 E0 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返さない。 E1 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返す(工場出荷時)。 回線の接続/切断 H H0 回線を切断(オンフック)する。 H1 回線を接続(オフフック)する。 識別コード表示 I モデムの識別コードを表示する。 I0 製品コードを表示する。 I3 F/Wのバージョンを表示する。 I4 モデムの名称を表示する。 モニタースピーカの動作設定☆ M 内部モニタースピーカのON、OFFのタイミングを設定する。 M0 スピーカを常にOFFにする。 M1 キャリアを検出するまでONにする(工場出荷時)。 M2 スピーカを常にONにする。 M3 ダイヤル終了からキャリア検出までONにする。 オンラインモードに戻る O オンラインモード中にエスケープコマンド(+++)によってコマンドモードになったときに、再びオンラインモードに戻るために使用する。 O0 オンラインモードに戻る。 O1 トレーニングを再度実行して、オンラインモードに戻る。 パルス回線(ダイヤル回線)モードの設定☆ P ダイヤルをパルスで行うモードに設定する。 リザルトコードの設定☆ Q リザルトコードをDTE(パソコン側)に返すか、返さないかのモードを指定する。 Q0 リザルトコードをパソコンに返す(工場出荷時)。 Q1 リザルトコードをパソコンに返さない。 Sレジスタの読み出し Sr? Sレジスタrの内容を読み出す。ATS0?[CR]でS0レジスタの内容を読み出す。 Sレジスタの設定 Sr=n Sレジスタrを設定する。 ATSr=n[CR]でrに設定したいレジスタの番号、nにレジスタの値を10進数で設定する。 ATS2=43[CR]でS2レジスタに43(10進数)を設定する。 トーン回線(プッシュ回線)モードの設定☆ T ダイヤルをトーンで行うモードに設定する(工場出荷時)。 リザルトコードタイプの設定☆ V ATコマンドのリザルトコードの形式を指定する。 V0 リザルトコードを数字表示に設定する。 V1 リザルトコードを文字表示に設定する(工場出荷時)。 接続時のリザルトコードの設定☆ X モデム接続時のリザルトコードの拡張方法を指定する。 X0 拡張リザルトコードの拡張は行わない。 X1 リザルトコードに接続時のスピードを付加する。 X2 X1に加えて、ダイヤル時にダイヤルトーンの検出を行う。ダイヤル時に5秒以内にダイヤルトーンを検出できなかった場合「NO DIALTONE」を表示する。 X3 X1に加えて、ビジートーン(話中音)の検出を行う。ビジートーンを検出した場合「BUSY」と表示する。 X4 X2、X3をあわせて表示、または検出する(工場出荷時)。 モデムの初期化 Z モデムを&Wコマンドで保存した内容で初期化する。 キャリア検出信号(CD)の動作☆ &C CD信号(DCD)の動作を指定する。 &C0 CD信号を常にONにする。 &C1 CD信号はキャリアが検出されるとONになる(工場出荷時)。 データ端末レディ(DR)の動作☆ &D DTR信号がONからOFFに変化した場合の動作を指定する。 &D0 DTR信号は無視し、常にONとして扱う。 &D1 DTR信号がOFFになると、コマンドモードになる。 &D2 DTR信号がOFFになると、回線を切断しコマンドモードになる(工場出荷時)。 パラメータの初期化 &F 各種パラメータを工場出荷時の設定に戻す。 ダイヤルパルススピードの設定☆ &P ダイヤルパルスのスピードを指定する。 &P0 ダイヤルパルスを10PPSにする。 &P1 ダイヤルパルスを10PPSにする(工場出荷時)。 &P2 ダイヤルパルスを20PPSにする。 &P3 ダイヤルパルスを20PPSにする。 モデムの状態表示 &V 現在設定されているコマンドの一覧と、&Wコマンドで保存されている内容を表示する。 パラメータの保存 &W 現在設定されている状態を保存する。 リトレーニング時の自動再実行 %E 回線状態を監視して、状態が変化した場合や悪い場合に、トレーニングシーケンスの再実行(リトレーニング)の指定をする。 %E0 リトレーニングを自動で再実行しない。 %E1 リトレーニングを自動で再実行する(工場出荷時)。 リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示 +DR リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示を選択する。 +DR=0 データ圧縮プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +DR=1 データ圧縮プロトコルを表示する。 データ圧縮プロトコルの設定 +DS データ圧縮の有無を設定する。 +DS=0 データ圧縮を行わない。 +DS=3 データ圧縮を行う(工場出荷時)。 リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示 +ER リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示を選択する。 +ER=0 エラー訂正プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +ER=1 エラー訂正プロトコルを表示する。 通信モードの設定 +ES=x,y,z エラー訂正プロトコルの動作を設定する。 x=1:ノーマルモードで接続する。 =2:自動モードを使わずにV.42モードで接続する。 =3:自動モードを使用してV.42モードで接続する(工場出荷時)。 =4:MNPモードで接続する。 発呼時の接続動作を設定する。 y=0:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =2:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =3:相手がV.42の場合、接続する。 =4:相手がMNPの場合、接続する。 着信時の接続動作を設定する。 z=0:相手がノーマルモードの場合、接続する。 =2:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =3:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =4:相手がV.42の場合、接続する。 =6:相手がMNPの場合、接続する。 フロー制御 +IFC フロー制御(RTS/CTS,XON/XOFF)を指定する。 +IFC=1,1 XON/XOFFフロー制御をする。 +IFC=2,2 RTS/CTSフロー制御をする(工場出荷時)。 リザルトコードのスピード表示 +MR リザルトコードのスピード表示を選択する。 +MR=0 DTEスピードを表示する(工場出荷時)。 +MR=1 変調方式と回線速度(送信、受信)を表示する。 変調方式の指定 +MS +MS= (変調方式)、(自動モード)、(送信最低スピード)、(送信最高スピード)、(受信最低スピード)、(受信最高スピード) 相手モデムとの通信方式、手順、スピード等を指定する。 変調方式 V21: V.21 300bpsで接続される。 V22: V.22 1200bpsで接続される。 V22B: V.22bis 2400/1200bpsで接続される。 V32: V.32 9600/4800bpsで接続される。 V32B: V.32bis 14400〜4800bpsで接続される。 V34: V.34 33600〜2400bpsで接続される。 K56: K56flex 56000〜32000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 V90: V.90 56000〜28000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 自動モード 接続時の自動ネゴシエーションの指定を行う。 0:自動モード(V.8)を使用しない。 1:自動モード(V.8)を使用する。 送信最低スピード 接続時、送信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 送信最高スピード 接続時、送信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 受信最低スピード 接続時、受信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 受信最高スピード 接続時、受信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 エスケープ +++ オンラインモードの時、パソコンから前後1秒間(S12レジスタで設定可能)の時間をあけて、「+++」のコマンドが入力されると、回線を切断することなく、コマンドモードに移る。 「+++」の前後に他の文字が入力されるとエスケープコマンドと判断されないので[CR]等は入力しないこと。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 相手FAXが音声応答FAXの場合、接続できないことがあります。その場合は以下のコマンドによりBUSYトーン検出をOFFにしてください。 コマンド構文:ATX0 外付け電話機使用中に以下に示すATコマンドを実行するとFAXモデムが回線に接続されます。 コマンド構文:ATD、ATH1、ATA リザルトコード 数字 文字 内容 0 OK コマンドラインの実行確認 1 CONNECT 接続 1 CONNECT DTEスピードを表示して接続 は600〜115200 2 RING リンギング検出 3 NO CARRIER キャリア及びリングバック検出せず 4 ERROR コマンド構文違い及び存在しないコマンド 6 NO DIALTONE ダイヤルトーン検出せず 7 BUSY ビジートーン検出 8 NO ANSWER S7タイマーが切れるまで連続的にリングバックを検出 24 DELAYED 接続は延期された 32 BLACKLISTED 再ダイヤル規制によりダイヤルを実行できない 33 FAX FAXモードでFAXモデム接続 35 DATA FAXモードでデータモデム接続 +F4 +FCERROR 高速FAXデータが予想されV.21を受信   +MCR:<変調モード> 接続時の変調モード表示 <変調モード> V21 V.21で接続 V22 V.22で接続 V22B V.22bisで接続 V32 V.32で接続 V32B V.32bisで接続 V34 V.34で接続 K56 K56flexで接続 V90 V.90で接続   +MRR:<送信スピード>,<受信スピード> 接続スピードの表示 <送信スピード>は300〜33600 <受信スピード>は300〜56000   +ER:NONE エラー訂正プロトコル無し   +ER:ALT MNPエラー訂正プロトコルで接続   +ER:LAPM V.42訂正プロトコルで接続   +DR:NONE データ圧縮無し   +DR:ALT MNP5データ圧縮で接続   +DR:V42B V.42bisデータ圧縮で接続 Sレジスタ Sレジスタは、モデムの動作条件を詳細に設定するために、利用できます。 ATコマンドや、Sレジスタの直接操作(ATSr=n)により設定した動作条件をプロフィール・メモリに記憶させておくと(&Wコマンド)、パソコンの電源オン時に、自動的に再現できます。 Sレジスタ 機能 説明 S0 自動着信する呼び出し回数設定☆ 呼び出し音(リング)の何回目で自動着信するかを設定。 S0=0 自動着信しない(工場出荷時)。 S0=1〜255 n回目の呼び出しを受けると自動着信。 S1 呼び出し回数のカウント 呼び出し音の回数をカウント。呼び出し音が検出されると、S1レジスタの値が+1される。 なお、呼び出し音が止まってから8秒たつとS1は0になる。 S0が0の場合は、S1は+1されない。工場出荷時はS1=0。 S2 エスケープコードの文字設定☆ エスケープコードに使うキャラクタコードを0〜127の値の間で設定。 工場出荷時はS2=43(キャラクタ「+」)。 S3 復帰(キャリッジリターン)コードの文字設定 復帰コードのキャラクタコードを0〜127の値で設定。 工場出荷時はS3=13(16進数で0D)。 S4 改行(ラインフィード)コードの文字設定 改行コードのキャラクタコードを0〜255の値で設定。 工場出荷時はS4=10(16進数で0A)。 S5 バックスペースコードの文字設定 バックスペースコードのキャラクタコードを設定。 コマンドの1文字訂正に使用。0〜32及び127が設定可能。 このレジスタには表示可能なコード(33〜126)は設定できない。 工場出荷時はS5=8(16進数で08)。 S6 ダイヤル開始までの待ち時間☆ オフフックしてからダイヤルするまでの待ち時間を設定。 Xコマンドがダイヤルトーンを検出しない場合(X0、1、3)に有効。 ダイヤルトーンを検出する場合(X2、4)はS6レジスタの値は無効。 4〜12の値を秒単位で指定。工場出荷時はS6=4(4秒)。 S7 接続待ち時間の設定☆ ダイヤルしてから接続されるまでの接続待ち時間を30〜58の間で秒単位で設定。 設定した時間内に接続されないと「NO CARRIER」がパソコンに返される。 工場出荷時はS7=50(50秒)。 S8 ポーズコマンドの時間設定☆ ダイヤル時のポーズコマンド「,」の待ち時間を2〜7の値で秒単位で設定。 工場出荷時はS8=2(2秒)。 S10 キャリア断検出の時間設定☆ 回線の接続中に、設定した時間以上連続してキャリアが検出できない場合にキャリア断として回線を切断。0〜255の値を0.1秒単位で設定。 S10=255の場合はキャリア断を無視(キャリアが切れても回線を切断しない)。 工場出荷時はS10=14(1.4秒)。 S12 エスケープコードのガードタイムの設定☆ エスケープコマンド(+++)の前後のガード時間を設定。 エスケープコマンドの前後には、設定されたガード時間以上データのない時間が必要であり+と+の間はこの時間より短くなければならない。 0〜255の値を1/50秒単位で設定。工場出荷時はS12=50(1秒)。 S29 フラッシュダイヤルモディファイ時間 ダイヤル時に、フラッシュダイヤルモディファイを受け取ったときにオンフックになる時間を設定。 0〜255の値を1/100秒単位で設定。工場出荷時はS29=70(0.7秒)。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 S0レジスタを0以外の値でバックアップすると、通信用アプリケーションの起動状態によらずに設定された呼び出し回数で着信します。コマンド一覧
    ATコマンドの概要 ATコマンドは米国Hayes社が開発したコマンド体系で、“AT”で始まることからこのように呼ばれています。パソコンなどの端末機器から電話回線に対してATコマンドを発信することによって、自動発着信を行うことができます。 コマンドの構成 ATコマンドセット(A/コマンドを除く)では、DTE(パソコンなどの端末機器)が送る各コマンドラインはキャラクターシーケンスATで始まり、キャリッジリターン(以降[CR]と表記。【Enter】を指します。)で終了しなければなりません。ATシーケンスは、いくつものコマンドをその次に続けることができます。ただし、Z、D、Aのようなコマンドは除きます。コマンドラインの最大キャラクタ数は81(キャリッジリターンも1キャラクタとして数えます)です。コマンドライン中に構文エラーが見つかった場合、ラインの残りは無視されます。 A T コマンド列 [CR] コマンド一覧 基本ATコマンド 種類 ATコマンド パラメータ・機能 アンサーモードで回線接続 A アンサーモードで回線に接続し、通信状態になる。自動応答にしていない状態で、応答する場合に使用する。 コマンドの再実行 A/ 直前に実行したコマンドを再実行する。このコマンドの前には「AT」はつけない。また、最後の[CR]もつけない。 ダイヤルの実行 D 指定された電話番号にダイヤルし、接続する。 P パルスダイヤル(ダイヤル回線)。 T トーンダイヤル(プッシュ回線)。 W S6レジスタで指定された時間、ダイヤルトーンを待つ。 @ 5秒間の無音時間を検出する。検出できない場合は「NO ANSWER」を返す。 , S8レジスタで指定された時間、ポーズを置く。構内交換機、ゼロ発信等でダイヤルを待つ場合に使用する。 0〜9、*、# 相手の電話番号をダイヤルする。ダイヤル番号を見やすくするために、スペース、「-」、「()」、「[]」等が使用できる。なお、「*」、「#」はトーンダイヤルのみ使用できる。 ; ダイヤル後コマンドモードにもどる。 ! S29レジスタで指定された時間、回線をオンフック(回線断)する(フラッシュダイヤルモディファイ)。 L 最後にかけたダイヤルにリダイヤルする。 コマンドエコー有無の設定☆ E DTE(パソコン側)から送られたコマンドのエコー(文字をそのまま送り返す)の有無を指定する。 E0 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返さない。 E1 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返す(工場出荷時)。 回線の接続/切断 H H0 回線を切断(オンフック)する。 H1 回線を接続(オフフック)する。 識別コード表示 I モデムの識別コードを表示する。 I0 製品コードを表示する。 I3 F/Wのバージョンを表示する。 I4 モデムの名称を表示する。 モニタースピーカの動作設定☆ M 内部モニタースピーカのON、OFFのタイミングを設定する。 M0 スピーカを常にOFFにする。 M1 キャリアを検出するまでONにする(工場出荷時)。 M2 スピーカを常にONにする。 M3 ダイヤル終了からキャリア検出までONにする。 オンラインモードに戻る O オンラインモード中にエスケープコマンド(+++)によってコマンドモードになったときに、再びオンラインモードに戻るために使用する。 O0 オンラインモードに戻る。 O1 トレーニングを再度実行して、オンラインモードに戻る。 パルス回線(ダイヤル回線)モードの設定☆ P ダイヤルをパルスで行うモードに設定する。 リザルトコードの設定☆ Q リザルトコードをDTE(パソコン側)に返すか、返さないかのモードを指定する。 Q0 リザルトコードをパソコンに返す(工場出荷時)。 Q1 リザルトコードをパソコンに返さない。 Sレジスタの読み出し Sr? Sレジスタrの内容を読み出す。ATS0?[CR]でS0レジスタの内容を読み出す。 Sレジスタの設定 Sr=n Sレジスタrを設定する。 ATSr=n[CR]でrに設定したいレジスタの番号、nにレジスタの値を10進数で設定する。 ATS2=43[CR]でS2レジスタに43(10進数)を設定する。 トーン回線(プッシュ回線)モードの設定☆ T ダイヤルをトーンで行うモードに設定する(工場出荷時)。 リザルトコードタイプの設定☆ V ATコマンドのリザルトコードの形式を指定する。 V0 リザルトコードを数字表示に設定する。 V1 リザルトコードを文字表示に設定する(工場出荷時)。 接続時のリザルトコードの設定☆ X モデム接続時のリザルトコードの拡張方法を指定する。 X0 拡張リザルトコードの拡張は行わない。 X1 リザルトコードに接続時のスピードを付加する。 X2 X1に加えて、ダイヤル時にダイヤルトーンの検出を行う。ダイヤル時に5秒以内にダイヤルトーンを検出できなかった場合「NO DIALTONE」を表示する。 X3 X1に加えて、ビジートーン(話中音)の検出を行う。ビジートーンを検出した場合「BUSY」と表示する。 X4 X2、X3をあわせて表示、または検出する(工場出荷時)。 モデムの初期化 Z モデムを&Wコマンドで保存した内容で初期化する。 キャリア検出信号(CD)の動作☆ &C CD信号(DCD)の動作を指定する。 &C0 CD信号を常にONにする。 &C1 CD信号はキャリアが検出されるとONになる(工場出荷時)。 データ端末レディ(DR)の動作☆ &D DTR信号がONからOFFに変化した場合の動作を指定する。 &D0 DTR信号は無視し、常にONとして扱う。 &D1 DTR信号がOFFになると、コマンドモードになる。 &D2 DTR信号がOFFになると、回線を切断しコマンドモードになる(工場出荷時)。 パラメータの初期化 &F 各種パラメータを工場出荷時の設定に戻す。 ダイヤルパルススピードの設定☆ &P ダイヤルパルスのスピードを指定する。 &P0 ダイヤルパルスを10PPSにする。 &P1 ダイヤルパルスを10PPSにする(工場出荷時)。 &P2 ダイヤルパルスを20PPSにする。 &P3 ダイヤルパルスを20PPSにする。 モデムの状態表示 &V 現在設定されているコマンドの一覧と、&Wコマンドで保存されている内容を表示する。 パラメータの保存 &W 現在設定されている状態を保存する。 リトレーニング時の自動再実行 %E 回線状態を監視して、状態が変化した場合や悪い場合に、トレーニングシーケンスの再実行(リトレーニング)の指定をする。 %E0 リトレーニングを自動で再実行しない。 %E1 リトレーニングを自動で再実行する(工場出荷時)。 リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示 +DR リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示を選択する。 +DR=0 データ圧縮プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +DR=1 データ圧縮プロトコルを表示する。 データ圧縮プロトコルの設定 +DS データ圧縮の有無を設定する。 +DS=0 データ圧縮を行わない。 +DS=3 データ圧縮を行う(工場出荷時)。 リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示 +ER リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示を選択する。 +ER=0 エラー訂正プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +ER=1 エラー訂正プロトコルを表示する。 通信モードの設定 +ES=x,y,z エラー訂正プロトコルの動作を設定する。 x=1:ノーマルモードで接続する。 =2:自動モードを使わずにV.42モードで接続する。 =3:自動モードを使用してV.42モードで接続する(工場出荷時)。 =4:MNPモードで接続する。 発呼時の接続動作を設定する。 y=0:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =2:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =3:相手がV.42の場合、接続する。 =4:相手がMNPの場合、接続する。 着信時の接続動作を設定する。 z=0:相手がノーマルモードの場合、接続する。 =2:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =3:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =4:相手がV.42の場合、接続する。 =6:相手がMNPの場合、接続する。 フロー制御 +IFC フロー制御(RTS/CTS,XON/XOFF)を指定する。 +IFC=1,1 XON/XOFFフロー制御をする。 +IFC=2,2 RTS/CTSフロー制御をする(工場出荷時)。 リザルトコードのスピード表示 +MR リザルトコードのスピード表示を選択する。 +MR=0 DTEスピードを表示する(工場出荷時)。 +MR=1 変調方式と回線速度(送信、受信)を表示する。 変調方式の指定 +MS +MS= (変調方式)、(自動モード)、(送信最低スピード)、(送信最高スピード)、(受信最低スピード)、(受信最高スピード) 相手モデムとの通信方式、手順、スピード等を指定する。 変調方式 V21: V.21 300bpsで接続される。 V22: V.22 1200bpsで接続される。 V22B: V.22bis 2400/1200bpsで接続される。 V32: V.32 9600/4800bpsで接続される。 V32B: V.32bis 14400〜4800bpsで接続される。 V34: V.34 33600〜2400bpsで接続される。 K56: K56flex 56000〜32000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 V90: V.90 56000〜28000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 自動モード 接続時の自動ネゴシエーションの指定を行う。 0:自動モード(V.8)を使用しない。 1:自動モード(V.8)を使用する。 送信最低スピード 接続時、送信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 送信最高スピード 接続時、送信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 受信最低スピード 接続時、受信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 受信最高スピード 接続時、受信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 エスケープ +++ オンラインモードの時、パソコンから前後1秒間(S12レジスタで設定可能)の時間をあけて、「+++」のコマンドが入力されると、回線を切断することなく、コマンドモードに移る。 「+++」の前後に他の文字が入力されるとエスケープコマンドと判断されないので[CR]等は入力しないこと。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 相手FAXが音声応答FAXの場合、接続できない可能性があります。その場合は以下のコマンドによりBUSYトーン検出をOFFにしてください。 コマンド構文:ATX0 外付け電話機使用中に以下に示すATコマンドを実行するとFAXモデムが回線に接続されます。 コマンド構文:ATD、ATH1、ATA リザルトコード 数字 文字 内容 0 OK コマンドラインの実行確認 1 CONNECT 接続 1 CONNECT DTEスピードを表示して接続 は600〜115200 2 RING リンギング検出 3 NO CARRIER キャリア及びリングバック検出せず 4 ERROR コマンド構文違い及び存在しないコマンド 6 NO DIALTONE ダイヤルトーン検出せず 7 BUSY ビジートーン検出 8 NO ANSWER S7タイマーが切れるまで連続的にリングバックを検出 24 DELAYED 接続は延期された 32 BLACKLISTED 再ダイヤル規制によりダイヤルを実行できない 33 FAX FAXモードでFAXモデム接続 35 DATA FAXモードでデータモデム接続 +F4 +FCERROR 高速FAXデータが予想されV.21を受信   +MCR:<変調モード> 接続時の変調モード表示 <変調モード> V21 V.21で接続 V22 V.22で接続 V22B V.22bisで接続 V32 V.32で接続 V32B V.32bisで接続 V34 V.34で接続 K56 K56flexで接続 V90 V.90で接続   +MRR:<送信スピード>,<受信スピード> 接続スピードの表示 <送信スピード>は300〜33600 <受信スピード>は300〜56000   +ER:NONE エラー訂正プロトコル無し   +ER:ALT MNPエラー訂正プロトコルで接続   +ER:LAPM V.42訂正プロトコルで接続   +DR:NONE データ圧縮無し   +DR:ALT MNP5データ圧縮で接続   +DR:V42B V.42bisデータ圧縮で接続 Sレジスタ Sレジスタは、モデムの動作条件を詳細に設定するために、利用できます。 ATコマンドや、Sレジスタの直接操作(ATSr=n)により設定した動作条件をプロフィール・メモリに記憶させておくと(&Wコマンド)、パソコンの電源オン時に、自動的に再現できます。 Sレジスタ 機能 説明 S0 自動着信する呼び出し回数設定☆ 呼び出し音(リング)の何回目で自動着信するかを設定。 S0=0 自動着信しない(工場出荷時)。 S0=1〜255 n回目の呼び出しを受けると自動着信。 S1 呼び出し回数のカウント 呼び出し音の回数をカウント。呼び出し音が検出されると、S1レジスタの値が+1される。 なお、呼び出し音が止まってから8秒たつとS1は0になる。 S0が0の場合は、S1は+1されない。工場出荷時はS1=0。 S2 エスケープコードの文字設定☆ エスケープコードに使うキャラクタコードを0〜127の値の間で設定。 工場出荷時はS2=43(キャラクタ「+」)。 S3 復帰(キャリッジリターン)コードの文字設定 復帰コードのキャラクタコードを0〜127の値で設定。 工場出荷時はS3=13(16進数で0D)。 S4 改行(ラインフィード)コードの文字設定 改行コードのキャラクタコードを0〜255の値で設定。 工場出荷時はS4=10(16進数で0A)。 S5 バックスペースコードの文字設定 バックスペースコードのキャラクタコードを設定。 コマンドの1文字訂正に使用。0〜32及び127が設定可能。 このレジスタには表示可能なコード(33〜126)は設定できない。 工場出荷時はS5=8(16進数で08)。 S6 ダイヤル開始までの待ち時間☆ オフフックしてからダイヤルするまでの待ち時間を設定。 Xコマンドがダイヤルトーンを検出しない場合(X0、1、3)に有効。 ダイヤルトーンを検出する場合(X2、4)はS6レジスタの値は無効。 4〜12の値を秒単位で指定。工場出荷時はS6=4(4秒)。 S7 接続待ち時間の設定☆ ダイヤルしてから接続されるまでの接続待ち時間を30〜58の間で秒単位で設定。 設定した時間内に接続されないと「NO CARRIER」がパソコンに返される。 工場出荷時はS7=50(50秒)。 S8 ポーズコマンドの時間設定☆ ダイヤル時のポーズコマンド「,」の待ち時間を2〜7の値で秒単位で設定。 工場出荷時はS8=2(2秒)。 S10 キャリア断検出の時間設定☆ 回線の接続中に、設定した時間以上連続してキャリアが検出できない場合にキャリア断として回線を切断。0〜255の値を0.1秒単位で設定。 S10=255の場合はキャリア断を無視(キャリアが切れても回線を切断しない)。 工場出荷時はS10=14(1.4秒)。 S12 エスケープコードのガードタイムの設定☆ エスケープコマンド(+++)の前後のガード時間を設定。 エスケープコマンドの前後には、設定されたガード時間以上データのない時間が必要であり+と+の間はこの時間より短くなければならない。 0〜255の値を1/50秒単位で設定。工場出荷時はS12=50(1秒)。 S29 フラッシュダイヤルモディファイ時間 ダイヤル時に、フラッシュダイヤルモディファイを受け取ったときにオンフックになる時間を設定。 0〜255の値を1/100秒単位で設定。工場出荷時はS29=70(0.7秒)。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 S0レジスタを0以外の値でバックアップすると、通信用アプリケーションの起動状態によらずに設定された呼び出し回数で着信します。コマンド一覧
    ATコマンドの概要 ATコマンドは米国Hayes社が開発したコマンド体系で、“AT”で始まることからこのように呼ばれています。パソコンなどの端末機器から電話回線に対してATコマンドを発信することによって、自動発着信を行うことができます。 コマンドの構成 ATコマンドセット(A/コマンドを除く)では、DTE(パソコンなどの端末機器)が送る各コマンドラインはキャラクターシーケンスATで始まり、キャリッジリターン(以降[CR]と表記。【Enter】を指します。)で終了しなければなりません。ATシーケンスは、いくつものコマンドをその次に続けることができます。ただし、Z、D、Aのようなコマンドは除きます。コマンドラインの最大キャラクタ数は81です。コマンドライン中に構文エラーが見つかった場合、ラインの残りは無視されます。 A T コマンド列 [CR] コマンド一覧 基本ATコマンド 種類 ATコマンド パラメータ・機能 アンサーモードで回線接続 A アンサーモードで回線に接続し、通信状態になる。自動応答にしていない状態で、応答する場合に使用する。 コマンドの再実行 A/ 直前に実行したコマンドを再実行する。このコマンドの前には「AT」はつけない。また、最後の[CR]もつけない。 ダイヤルの実行 D 指定された電話番号にダイヤルし、接続する。 P パルスダイヤル(ダイヤル回線)。 T トーンダイヤル(プッシュ回線)。 W S6レジスタで指定された時間、ダイヤルトーンを待つ。 @ 5秒の無音時間を検出する。検出できない場合は「NO ANSWER」を返す。 , S8レジスタで指定された時間、ポーズを置く。構内交換機、ゼロ発信等でダイヤルを待つ場合に使用する。 0〜9、*、# 相手の電話番号をダイヤルする。ダイヤル番号を見やすくするために、スペース、「-」、「( )」、「[ ]」等が使用できる。なお、「*」、「#」はトーンダイヤルのみ使用できる。 ; ダイヤル後コマンドモードにもどる。 ! S29レジスタで指定された時間、回線をオンフック(回線断)する(フラッシュダイヤルモディファイ)。 L 最後にかけた番号にリダイヤルする。 コマンドエコー有無の設定☆ E DTE(パソコン側)から送られたコマンドのエコー(文字をそのまま送り返す)の有無を指定する。 E0 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返さない。 E1 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返す(工場出荷時)。 回線の接続/切断 H H0 回線を切断(オンフック)する。 H1 回線を接続(オフフック)する。 識別コード表示 I モデムの識別コードを表示する。 I0 製品コードを表示する。 I3 F/Wのバージョンを表示する。 I4 モデムの名称を表示する。 モニタースピーカの動作設定☆ M 内部モニタースピーカのON、OFFのタイミングを設定する。 M0 スピーカを常にOFFにする。 M1 キャリアを検出するまでONにする(工場出荷時)。 M2 スピーカを常にONにする。 M3 ダイヤル終了からキャリア検出までONにする。 オンラインモードに戻る O オンラインモード中にエスケープコマンド(+++)によってコマンドモードになったときに、再びオンラインモードに戻るために使用する。 O0 オンラインモードに戻る。 O1 トレーニングを再度実行して、オンラインモードに戻る。 パルス回線(ダイヤル回線)モードの設定☆ P ダイヤルをパルスで行うモードに設定する。 リザルトコードの設定☆ Q リザルトコードをDTE(パソコン側)に返すか、返さないかのモードを指定する。 Q0 リザルトコードをパソコンに返す(工場出荷時)。 Q1 リザルトコードをパソコンに返さない。 Sレジスタの読み出し Sr? Sレジスタrの内容を読み出す。ATS0?[CR]でS0レジスタの内容を読み出す。 Sレジスタの設定 Sr=n Sレジスタrを設定する。 ATSr=n[CR]でrに設定したいレジスタの番号、nにレジスタの値を10進数で設定する。 ATS2=43[CR]でS2レジスタに43(10進数)を設定する。 トーン回線(プッシュ回線)モードの設定☆ T ダイヤルをトーンで行うモードに設定する(工場出荷時)。 リザルトコードタイプの設定☆ V ATコマンドのリザルトコードの形式を指定する。 V0 リザルトコードを数字表示に設定する。 V1 リザルトコードを文字表示に設定する(工場出荷時)。 接続時のリザルトコードの設定☆ X モデム接続時のリザルトコードの拡張方法を指定する。 X0 拡張リザルトコードの拡張は行わない。 X1 リザルトコードに接続時のスピードを付加する。 X2 X1に加えて、ダイヤル時にダイヤルトーンの検出を行う。ダイヤル時に5秒以内にダイヤルトーンを検出できなかった場合「NO DIALTONE」を表示する。 X3 X1に加えて、ビジートーン(話中音)の検出を行う。ビジートーンを検出した場合「BUSY」と表示する。 X4 X2、X3をあわせて表示、または検出する(工場出荷時)。 モデムの初期化 Z モデムを&Wコマンドで保存した内容で初期化する。 キャリア検出信号(CD)の動作☆ &C CD信号(DCD)の動作を指定する。 &C0 CD信号を常にONにする。 &C1 CD信号はキャリアが検出されるとONになる(工場出荷時)。 データ端末レディ(DR)の動作☆ &D DTR信号がONからOFFに変化した場合の動作を指定する。 &D0 DTR信号は無視し、常にONとして扱う。 &D1 DTR信号がOFFになると、コマンドモードになる。 &D2 DTR信号がOFFになると、回線を切断しコマンドモードになる(工場出荷時)。 パラメータの初期化 &F 各種パラメータを工場出荷時の設定に戻す。 ダイヤルパルススピードの設定☆ &P ダイヤルパルスのスピードを指定する。 &P0 ダイヤルパルスを10PPSにする。 &P1 ダイヤルパルスを10PPSにする(工場出荷時)。 &P2 ダイヤルパルスを20PPSにする。 &P3 ダイヤルパルスを20PPSにする。 モデムの状態表示 &V 現在設定されているコマンドの一覧と、&Wコマンドで保存されている内容を表示する。 パラメータの保存 &W 現在設定されている状態を保存する。 リトレーニング時の自動再実行 %E 回線状態を監視して、状態が変化した場合や悪い場合に、トレーニングシーケンスの再実行(リトレーニング)の指定をする。 %E0 リトレーニングを自動で再実行しない。 %E1 リトレーニングを自動で再実行する(工場出荷時)。 リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示 +DR リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示を選択する。 +DR=0 データ圧縮プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +DR=1 データ圧縮プロトコルを表示する。 データ圧縮プロトコルの設定 +DS データ圧縮の有無を設定する。 +DS=0 データ圧縮を行わない。 +DS=3 データ圧縮を行う(工場出荷時)。 リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示 +ER リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示を選択する。 +ER=0 エラー訂正プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +ER=1 エラー訂正プロトコルを表示する。 通信モードの設定 +ES=x,y,z エラー訂正プロトコルの動作を設定する。 x=1:ノーマルモードで接続する。 =2:自動モードを使わずにV.42モードで接続する。 =3:自動モードを使用してV.42モードで接続する(工場出荷時)。 =4:MNPモードで接続する。 発呼時の接続動作を設定する。 y=0:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =2:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =3:相手がV.42の場合、接続する。 =4:相手がMNPの場合、接続する。 着信時の接続動作を設定する。 z=0:相手がノーマルモードの場合、接続する。 =2:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =3:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =4:相手がV.42の場合、接続する。 =6:相手がMNPの場合、接続する。 フロー制御 +IFC フロー制御(RTS/CTS,XON/XOFF)を指定する。 +IFC=1,1 XON/XOFFフロー制御をする。 +IFC=2,2 RTS/CTSフロー制御をする(工場出荷時)。 リザルトコードのスピード表示 +MR リザルトコードのスピード表示を選択する。 +MR=0 DTEスピードを表示する(工場出荷時)。 +MR=1 変調方式と回線速度(送信、受信)を表示する。 変調方式の指定 +MS +MS= (変調方式)、(自動モード)、(送信最低スピード)、(送信最高スピード)、(受信最低スピード)、(受信最高スピード) 相手モデムとの通信方式、手順、スピード等を指定する。 変調方式 V21: V.21 300bpsで接続される。 V22: V.22 1200bpsで接続される。 V22B: V.22bis 2400/1200bpsで接続される。 V32: V.32 9600/4800bpsで接続される。 V32B: V.32bis 14400〜4800bpsで接続される。 V34: V.34 33600〜2400bpsで接続される。 K56: K56flex 56000〜32000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 V90: V.90 56000〜28000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 自動モード 接続時の自動ネゴシエーションの指定を行う。 0:自動モード(V.8)を使用しない。 1:自動モード(V.8)を使用する。 送信最低スピード 接続時、送信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 送信最高スピード 接続時、送信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 受信最低スピード 接続時、受信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 受信最高スピード 接続時、受信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 エスケープ +++ オンラインモードの時、パソコンから前後1秒間(S12レジスタで設定可能)の時間をあけて、「+++」のコマンドが入力されると、回線を切断することなく、コマンドモードに移る。 「+++」の前後に他の文字が入力されるとエスケープコマンドと判断されないので[CR]等は入力しないこと。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 相手FAXが音声応答FAXの場合、接続できないことがあります。その場合は以下のコマンドによりBUSYトーン検出をOFFにしてください。 コマンド構文:ATX0 外付け電話機使用中に以下に示すATコマンドを実行するとFAXモデムが回線に接続されます。 コマンド構文:ATD、ATH1、ATA リザルトコード 数字 文字 内容 0 OK コマンドラインの実行確認 1 CONNECT 接続 1 CONNECT DTEスピードを表示して接続 は600〜115200 2 RING リンギング検出 3 NO CARRIER キャリア及びリングバック検出せず 4 ERROR コマンド構文違い及び存在しないコマンド 6 NO DIALTONE ダイヤルトーン検出せず 7 BUSY ビジートーン検出 8 NO ANSWER S7タイマーが切れるまで連続的にリングバックを検出 24 DELAYED 接続は延期された 32 BLACKLISTED 再ダイヤル規制によりダイヤルを実行できない 33 FAX FAXモードでFAXモデム接続 35 DATA FAXモードでデータモデム接続 +F4 +FCERROR 高速FAXデータが予想されV.21を受信   +MCR:<変調モード> 接続時の変調モード表示 <変調モード> V21 V.21で接続 V22 V.22で接続 V22B V.22bisで接続 V32 V.32で接続 V32B V.32bisで接続 V34 V.34で接続 K56 K56flexで接続 V90 V.90で接続   +MRR:<送信スピード>,<受信スピード> 接続スピードの表示 <送信スピード>は300〜33600 <受信スピード>は300〜56000   +ER:NONE エラー訂正プロトコル無し   +ER:ALT MNPエラー訂正プロトコルで接続   +ER:LAPM V.42訂正プロトコルで接続   +DR:NONE データ圧縮無し   +DR:ALT MNP5データ圧縮で接続   +DR:V42B V.42bisデータ圧縮で接続 Sレジスタ Sレジスタは、モデムの動作条件を詳細に設定するために、利用できます。 ATコマンドや、Sレジスタの直接操作(ATSr=n)により設定した動作条件をプロフィール・メモリに記憶させておくと(&Wコマンド)、パソコンの電源オン時に、自動的に再現できます。 Sレジスタ 機能 説明 S0 自動着信する呼び出し回数設定☆ 呼び出し音(リング)の何回目で自動着信するかを設定。 S0=0 自動着信しない(工場出荷時)。 S0=1〜255 n回目の呼び出しを受けると自動着信。 S1 呼び出し回数のカウント 呼び出し音の回数をカウント。呼び出し音が検出されると、S1レジスタの値が+1される。 なお、呼び出し音が止まってから8秒たつとS1は0になる。 S0が0の場合は、S1は+1されない。工場出荷時はS1=0。 S2 エスケープコードの文字設定☆ エスケープコードに使うキャラクタコードを0〜127の値の間で設定。 工場出荷時はS2=43(キャラクタ「+」)。 S3 復帰(キャリッジリターン)コードの文字設定 復帰コードのキャラクタコードを0〜127の値で設定。 工場出荷時はS3=13(16進数で0D)。 S4 改行(ラインフィード)コードの文字設定 改行コードのキャラクタコードを0〜255の値で設定。 工場出荷時はS4=10(16進数で0A)。 S5 バックスペースコードの文字設定 バックスペースコードのキャラクタコードを設定。 コマンドの1文字訂正に使用。0〜32及び127が設定可能。 このレジスタには表示可能なコード(33〜126)は設定できない。 工場出荷時はS5=8(16進数で08)。 S6 ダイヤル開始までの待ち時間☆ オフフックしてからダイヤルするまでの待ち時間を設定。 Xコマンドがダイヤルトーンを検出しない場合(X0、1、3)に有効。 ダイヤルトーンを検出する場合(X2、4)はS6レジスタの値は無効。 4〜12の値を秒単位で指定。工場出荷時はS6=4(4秒)。 S7 接続待ち時間の設定☆ ダイヤルしてから接続されるまでの接続待ち時間を30〜58の間で秒単位で設定。 設定した時間内に接続されないと「NO CARRIER」がパソコンに返される。 工場出荷時はS7=50(50秒)。 S8 ポーズコマンドの時間設定☆ ダイヤル時のポーズコマンド「,」の待ち時間を2〜7の値で秒単位で設定。 工場出荷時はS8=2(2秒)。 S10 キャリア断検出の時間設定☆ 回線の接続中に、設定した時間以上連続してキャリアが検出できない場合にキャリア断として回線を切断。0〜255の値を0.1秒単位で設定。 S10=255の場合はキャリア断を無視(キャリアが切れても回線を切断しない)。 工場出荷時はS10=14(1.4秒)。 S12 エスケープコードのガードタイムの設定☆ エスケープコマンド(+++)の前後のガード時間を設定。 エスケープコマンドの前後には、設定されたガード時間以上データのない時間が必要であり+と+の間はこの時間より短くなければならない。 0〜255の値を1/50秒単位で設定。工場出荷時はS12=50(1秒)。 S29 フラッシュダイヤルモディファイ時間 ダイヤル時に、フラッシュダイヤルモディファイを受け取ったときにオンフックになる時間を設定。 0〜255の値を1/100秒単位で設定。工場出荷時はS29=70(0.7秒)。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 S0レジスタを0以外の値でバックアップすると、通信用アプリケーションの起動状態によらずに設定された呼び出し回数で着信します。コマンド一覧
    ATコマンドの概要 ATコマンドは米国Hayes社が開発したコマンド体系で、“AT”で始まることからこのように呼ばれています。パソコンなどの端末機器から電話回線に対してATコマンドを発信することによって、自動発着信を行うことができます。 コマンドの構成 ATコマンドセット(A/コマンドを除く)では、DTE(パソコンなどの端末機器)が送る各コマンドラインはキャラクターシーケンスATで始まり、キャリッジリターン(以降[CR]と表記。【Enter】を指します。)で終了しなければなりません。ATシーケンスは、いくつものコマンドをその次に続けることができます。ただし、Z、D、Aのようなコマンドは除きます。コマンドラインの最大キャラクタ数は81(キャリッジリターンも1キャラクタとして数えます)です。コマンドライン中に構文エラーが見つかった場合、ラインの残りは無視されます。 A T コマンド列 [CR] コマンド一覧 基本ATコマンド 種類 ATコマンド パラメータ・機能 アンサーモードで回線接続 A アンサーモードで回線に接続し、通信状態になる。自動応答にしていない状態で、応答する場合に使用する。 コマンドの再実行 A/ 直前に実行したコマンドを再実行する。このコマンドの前には「AT」はつけない。また、最後の[CR]もつけない。 ダイヤルの実行 D 指定された電話番号にダイヤルし、接続する。 P パルスダイヤル(ダイヤル回線)。 T トーンダイヤル(プッシュ回線)。 W S6レジスタで指定された時間、ダイヤルトーンを待つ。 @ 5秒間の無音時間を検出する。検出できない場合は「NO ANSWER」を返す。 , S8レジスタで指定された時間、ポーズを置く。構内交換機、ゼロ発信等でダイヤルを待つ場合に使用する。 0〜9、*、# 相手の電話番号をダイヤルする。ダイヤル番号を見やすくするために、スペース、「-」、「()」、「[]」等が使用できる。なお、「*」、「#」はトーンダイヤルのみ使用できる。 ; ダイヤル後コマンドモードにもどる。 ! S29レジスタで指定された時間、回線をオンフック(回線断)する(フラッシュダイヤルモディファイ)。 L 最後にかけたダイヤルにリダイヤルする。 コマンドエコー有無の設定☆ E DTE(パソコン側)から送られたコマンドのエコー(文字をそのまま送り返す)の有無を指定する。 E0 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返さない。 E1 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返す(工場出荷時)。 回線の接続/切断 H H0 回線を切断(オンフック)する。 H1 回線を接続(オフフック)する。 識別コード表示 I モデムの識別コードを表示する。 I0 製品コードを表示する。 I3 F/Wのバージョンを表示する。 I4 モデムの名称を表示する。 モニタースピーカの動作設定☆ M 内部モニタースピーカのON、OFFのタイミングを設定する。 M0 スピーカを常にOFFにする。 M1 キャリアを検出するまでONにする(工場出荷時)。 M2 スピーカを常にONにする。 M3 ダイヤル終了からキャリア検出までONにする。 オンラインモードに戻る O オンラインモード中にエスケープコマンド(+++)によってコマンドモードになったときに、再びオンラインモードに戻るために使用する。 O0 オンラインモードに戻る。 O1 トレーニングを再度実行して、オンラインモードに戻る。 パルス回線(ダイヤル回線)モードの設定☆ P ダイヤルをパルスで行うモードに設定する。 リザルトコードの設定☆ Q リザルトコードをDTE(パソコン側)に返すか、返さないかのモードを指定する。 Q0 リザルトコードをパソコンに返す(工場出荷時)。 Q1 リザルトコードをパソコンに返さない。 Sレジスタの読み出し Sr? Sレジスタrの内容を読み出す。ATS0?[CR]でS0レジスタの内容を読み出す。 Sレジスタの設定 Sr=n Sレジスタrを設定する。 ATSr=n[CR]でrに設定したいレジスタの番号、nにレジスタの値を10進数で設定する。 ATS2=43[CR]でS2レジスタに43(10進数)を設定する。 トーン回線(プッシュ回線)モードの設定☆ T ダイヤルをトーンで行うモードに設定する(工場出荷時)。 リザルトコードタイプの設定☆ V ATコマンドのリザルトコードの形式を指定する。 V0 リザルトコードを数字表示に設定する。 V1 リザルトコードを文字表示に設定する(工場出荷時)。 接続時のリザルトコードの設定☆ X モデム接続時のリザルトコードの拡張方法を指定する。 X0 拡張リザルトコードの拡張は行わない。 X1 リザルトコードに接続時のスピードを付加する。 X2 X1に加えて、ダイヤル時にダイヤルトーンの検出を行う。ダイヤル時に5秒以内にダイヤルトーンを検出できなかった場合「NO DIALTONE」を表示する。 X3 X1に加えて、ビジートーン(話中音)の検出を行う。ビジートーンを検出した場合「BUSY」と表示する。 X4 X2、X3をあわせて表示、または検出する(工場出荷時)。 モデムの初期化 Z モデムを&Wコマンドで保存した内容で初期化する。 キャリア検出信号(CD)の動作☆ &C CD信号(DCD)の動作を指定する。 &C0 CD信号を常にONにする。 &C1 CD信号はキャリアが検出されるとONになる(工場出荷時)。 データ端末レディ(DR)の動作☆ &D DTR信号がONからOFFに変化した場合の動作を指定する。 &D0 DTR信号は無視し、常にONとして扱う。 &D1 DTR信号がOFFになると、コマンドモードになる。 &D2 DTR信号がOFFになると、回線を切断しコマンドモードになる(工場出荷時)。 パラメータの初期化 &F 各種パラメータを工場出荷時の設定に戻す。 ダイヤルパルススピードの設定☆ &P ダイヤルパルスのスピードを指定する。 &P0 ダイヤルパルスを10PPSにする。 &P1 ダイヤルパルスを10PPSにする(工場出荷時)。 &P2 ダイヤルパルスを20PPSにする。 &P3 ダイヤルパルスを20PPSにする。 モデムの状態表示 &V 現在設定されているコマンドの一覧と、&Wコマンドで保存されている内容を表示する。 パラメータの保存 &W 現在設定されている状態を保存する。 リトレーニング時の自動再実行 %E 回線状態を監視して、状態が変化した場合や悪い場合に、トレーニングシーケンスの再実行(リトレーニング)の指定をする。 %E0 リトレーニングを自動で再実行しない。 %E1 リトレーニングを自動で再実行する(工場出荷時)。 リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示 +DR リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示を選択する。 +DR=0 データ圧縮プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +DR=1 データ圧縮プロトコルを表示する。 データ圧縮プロトコルの設定 +DS データ圧縮の有無を設定する。 +DS=0 データ圧縮を行わない。 +DS=3 データ圧縮を行う(工場出荷時)。 リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示 +ER リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示を選択する。 +ER=0 エラー訂正プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +ER=1 エラー訂正プロトコルを表示する。 通信モードの設定 +ES=x,y,z エラー訂正プロトコルの動作を設定する。 x=1:ノーマルモードで接続する。 =2:自動モードを使わずにV.42モードで接続する。 =3:自動モードを使用してV.42モードで接続する(工場出荷時)。 =4:MNPモードで接続する。 発呼時の接続動作を設定する。 y=0:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =2:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =3:相手がV.42の場合、接続する。 =4:相手がMNPの場合、接続する。 着信時の接続動作を設定する。 z=0:相手がノーマルモードの場合、接続する。 =2:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =3:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =4:相手がV.42の場合、接続する。 =6:相手がMNPの場合、接続する。 フロー制御 +IFC フロー制御(RTS/CTS,XON/XOFF)を指定する。 +IFC=1,1 XON/XOFFフロー制御をする。 +IFC=2,2 RTS/CTSフロー制御をする(工場出荷時)。 リザルトコードのスピード表示 +MR リザルトコードのスピード表示を選択する。 +MR=0 DTEスピードを表示する(工場出荷時)。 +MR=1 変調方式と回線速度(送信、受信)を表示する。 変調方式の指定 +MS +MS= (変調方式)、(自動モード)、(送信最低スピード)、(送信最高スピード)、(受信最低スピード)、(受信最高スピード) 相手モデムとの通信方式、手順、スピード等を指定する。 変調方式 V21: V.21 300bpsで接続される。 V22: V.22 1200bpsで接続される。 V22B: V.22bis 2400/1200bpsで接続される。 V32: V.32 9600/4800bpsで接続される。 V32B: V.32bis 14400〜4800bpsで接続される。 V34: V.34 33600〜2400bpsで接続される。 K56: K56flex 56000〜32000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 V90: V.90 56000〜28000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 自動モード 接続時の自動ネゴシエーションの指定を行う。 0:自動モード(V.8)を使用しない。 1:自動モード(V.8)を使用する。 送信最低スピード 接続時、送信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 送信最高スピード 接続時、送信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 受信最低スピード 接続時、受信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 受信最高スピード 接続時、受信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 エスケープ +++ オンラインモードの時、パソコンから前後1秒間(S12レジスタで設定可能)の時間をあけて、「+++」のコマンドが入力されると、回線を切断することなく、コマンドモードに移る。 「+++」の前後に他の文字が入力されるとエスケープコマンドと判断されないので[CR]等は入力しないこと。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 相手FAXが音声応答FAXの場合、接続できない可能性があります。その場合は以下のコマンドによりBUSYトーン検出をOFFにしてください。 コマンド構文:ATX0 外付け電話機使用中に以下に示すATコマンドを実行するとFAXモデムが回線に接続されます。 コマンド構文:ATD、ATH1、ATA リザルトコード 数字 文字 内容 0 OK コマンドラインの実行確認 1 CONNECT 接続 1 CONNECT DTEスピードを表示して接続 は600〜115200 2 RING リンギング検出 3 NO CARRIER キャリア及びリングバック検出せず 4 ERROR コマンド構文違い及び存在しないコマンド 6 NO DIALTONE ダイヤルトーン検出せず 7 BUSY ビジートーン検出 8 NO ANSWER S7タイマーが切れるまで連続的にリングバックを検出 24 DELAYED 接続は延期された 32 BLACKLISTED 再ダイヤル規制によりダイヤルを実行できない 33 FAX FAXモードでFAXモデム接続 35 DATA FAXモードでデータモデム接続 +F4 +FCERROR 高速FAXデータが予想されV.21を受信 +MCR:<変調モード> 接続時の変調モード表示 <変調モード> V21 V.21で接続 V22 V.22で接続 V22B V.22bisで接続 V32 V.32で接続 V32B V.32bisで接続 V34 V.34で接続 K56 K56flexで接続 V90 V.90で接続 +MRR:<送信スピード>,<受信スピード> 接続スピードの表示 <送信スピード>は300〜33600 <受信スピード>は300〜56000 +ER:NONE エラー訂正プロトコル無し +ER:ALT MNPエラー訂正プロトコルで接続 +ER:LAPM V.42訂正プロトコルで接続 +DR:NONE データ圧縮無し +DR:ALT MNP5データ圧縮で接続 +DR:V42B V.42bisデータ圧縮で接続 Sレジスタ Sレジスタは、モデムの動作条件を詳細に設定するために、利用できます。 ATコマンドや、Sレジスタの直接操作(ATSr=n)により設定した動作条件をプロフィール・メモリに記憶させておくと(&Wコマンド)、パソコンの電源オン時に、自動的に再現できます。 Sレジスタ 機能 説明 S0 自動着信する呼び出し回数設定☆ 呼び出し音(リング)の何回目で自動着信するかを設定。 S0=0 自動着信しない(工場出荷時)。 S0=1〜255 n回目の呼び出しを受けると自動着信。 S1 呼び出し回数のカウント 呼び出し音の回数をカウント。呼び出し音が検出されると、S1レジスタの値が+1される。 なお、呼び出し音が止まってから8秒たつとS1は0になる。 S0が0の場合は、S1は+1されない。工場出荷時はS1=0。 S2 エスケープコードの文字設定☆ エスケープコードに使うキャラクタコードを0〜127の値の間で設定。 工場出荷時はS2=43(キャラクタ「+」)。 S3 復帰(キャリッジリターン)コードの文字設定 復帰コードのキャラクタコードを0〜127の値で設定。 工場出荷時はS3=13(16進数で0D)。 S4 改行(ラインフィード)コードの文字設定 改行コードのキャラクタコードを0〜255の値で設定。 工場出荷時はS4=10(16進数で0A)。 S5 バックスペースコードの文字設定 バックスペースコードのキャラクタコードを設定。 コマンドの1文字訂正に使用。0〜32及び127が設定可能。 このレジスタには表示可能なコード(33〜126)は設定できない。 工場出荷時はS5=8(16進数で08)。 S6 ダイヤル開始までの待ち時間☆ オフフックしてからダイヤルするまでの待ち時間を設定。 Xコマンドがダイヤルトーンを検出しない場合(X0、1、3)に有効。 ダイヤルトーンを検出する場合(X2、4)はS6レジスタの値は無効。 4〜12の値を秒単位で指定。工場出荷時はS6=4(4秒)。 S7 接続待ち時間の設定☆ ダイヤルしてから接続されるまでの接続待ち時間を30〜58の間で秒単位で設定。 設定した時間内に接続されないと「NO CARRIER」がパソコンに返される。 工場出荷時はS7=50(50秒)。 S8 ポーズコマンドの時間設定☆ ダイヤル時のポーズコマンド「,」の待ち時間を2〜7の値で秒単位で設定。 工場出荷時はS8=2(2秒)。 S10 キャリア断検出の時間設定☆ 回線の接続中に、設定した時間以上連続してキャリアが検出できない場合にキャリア断として回線を切断。0〜255の値を0.1秒単位で設定。 S10=255の場合はキャリア断を無視(キャリアが切れても回線を切断しない)。 工場出荷時はS10=14(1.4秒)。 S12 エスケープコードのガードタイムの設定☆ エスケープコマンド(+++)の前後のガード時間を設定。 エスケープコマンドの前後には、設定されたガード時間以上データのない時間が必要であり+と+の間はこの時間より短くなければならない。 0〜255の値を1/50秒単位で設定。工場出荷時はS12=50(1秒)。 S29 フラッシュダイヤルモディファイ時間 ダイヤル時に、フラッシュダイヤルモディファイを受け取ったときにオンフックになる時間を設定。 0〜255の値を1/100秒単位で設定。工場出荷時はS29=70(0.7秒)。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 S0レジスタを0以外の値でバックアップすると、通信用アプリケーションの起動状態によらずに設定された呼び出し回数で着信します。コマンド一覧
    ATコマンドの概要 ATコマンドは米国Hayes社が開発したコマンド体系で、“AT”で始まることからこのように呼ばれています。パソコンなどの端末機器から電話回線に対してATコマンドを発信することによって、自動発着信を行うことができます。 コマンドの構成 ATコマンドセット(A/コマンドを除く)では、DTE(パソコンなどの端末機器)が送る各コマンドラインはキャラクターシーケンスATで始まり、キャリッジリターン(以降[CR]と表記。【Enter】を指します。)で終了しなければなりません。ATシーケンスは、いくつものコマンドをその次に続けることができます。ただし、Z、D、Aのようなコマンドは除きます。コマンドラインの最大キャラクタ数は81です。コマンドライン中に構文エラーが見つかった場合、ラインの残りは無視されます。 A T コマンド列 [CR] コマンド一覧 基本ATコマンド 種類 ATコマンド パラメータ・機能 アンサーモードで回線接続 A アンサーモードで回線に接続し、通信状態になる。自動応答にしていない状態で、応答する場合に使用する。 コマンドの再実行 A/ 直前に実行したコマンドを再実行する。このコマンドの前には「AT」はつけない。また、最後の[CR]もつけない。 ダイヤルの実行 D 指定された電話番号にダイヤルし、接続する。 P パルスダイヤル(ダイヤル回線)。 T トーンダイヤル(プッシュ回線)。 W S6レジスタで指定された時間、ダイヤルトーンを待つ。 @ 5秒の無音時間を検出する。検出できない場合は「NO ANSWER」を返す。 , S8レジスタで指定された時間、ポーズを置く。構内交換機、ゼロ発信等でダイヤルを待つ場合に使用する。 0〜9、*、# 相手の電話番号をダイヤルする。ダイヤル番号を見やすくするために、スペース、「-」、「( )」、「[ ]」等が使用できる。なお、「*」、「#」はトーンダイヤルのみ使用できる。 ; ダイヤル後コマンドモードにもどる。 ! S29レジスタで指定された時間、回線をオンフック(回線断)する(フラッシュダイヤルモディファイ)。 L 最後にかけた番号にリダイヤルする。 コマンドエコー有無の設定☆ E DTE(パソコン側)から送られたコマンドのエコー(文字をそのまま送り返す)の有無を指定する。 E0 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返さない。 E1 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返す(工場出荷時)。 回線の接続/切断 H H0 回線を切断(オンフック)する。 H1 回線を接続(オフフック)する。 識別コード表示 I モデムの識別コードを表示する。 I0 製品コードを表示する。 I3 F/Wのバージョンを表示する。 I4 モデムの名称を表示する。 モニタースピーカの動作設定☆ M 内部モニタースピーカのON、OFFのタイミングを設定する。 M0 スピーカを常にOFFにする。 M1 キャリアを検出するまでONにする(工場出荷時)。 M2 スピーカを常にONにする。 M3 ダイヤル終了からキャリア検出までONにする。 オンラインモードに戻る O オンラインモード中にエスケープコマンド(+++)によってコマンドモードになったときに、再びオンラインモードに戻るために使用する。 O0 オンラインモードに戻る。 O1 トレーニングを再度実行して、オンラインモードに戻る。 パルス回線(ダイヤル回線)モードの設定☆ P ダイヤルをパルスで行うモードに設定する。 リザルトコードの設定☆ Q リザルトコードをDTE(パソコン側)に返すか、返さないかのモードを指定する。 Q0 リザルトコードをパソコンに返す(工場出荷時)。 Q1 リザルトコードをパソコンに返さない。 Sレジスタの読み出し Sr? Sレジスタrの内容を読み出す。ATS0?[CR]でS0レジスタの内容を読み出す。 Sレジスタの設定 Sr=n Sレジスタrを設定する。 ATSr=n[CR]でrに設定したいレジスタの番号、nにレジスタの値を10進数で設定する。 ATS2=43[CR]でS2レジスタに43(10進数)を設定する。 トーン回線(プッシュ回線)モードの設定☆ T ダイヤルをトーンで行うモードに設定する(工場出荷時)。 リザルトコードタイプの設定☆ V ATコマンドのリザルトコードの形式を指定する。 V0 リザルトコードを数字表示に設定する。 V1 リザルトコードを文字表示に設定する(工場出荷時)。 接続時のリザルトコードの設定☆ X モデム接続時のリザルトコードの拡張方法を指定する。 X0 拡張リザルトコードの拡張は行わない。 X1 リザルトコードに接続時のスピードを付加する。 X2 X1に加えて、ダイヤル時にダイヤルトーンの検出を行う。ダイヤル時に5秒以内にダイヤルトーンを検出できなかった場合「NO DIALTONE」を表示する。 X3 X1に加えて、ビジートーン(話中音)の検出を行う。ビジートーンを検出した場合「BUSY」と表示する。 X4 X2、X3をあわせて表示、または検出する(工場出荷時)。 モデムの初期化 Z モデムを&Wコマンドで保存した内容で初期化する。 キャリア検出信号(CD)の動作☆ &C CD信号(DCD)の動作を指定する。 &C0 CD信号を常にONにする。 &C1 CD信号はキャリアが検出されるとONになる(工場出荷時)。 データ端末レディ(DR)の動作☆ &D DTR信号がONからOFFに変化した場合の動作を指定する。 &D0 DTR信号は無視し、常にONとして扱う。 &D1 DTR信号がOFFになると、コマンドモードになる。 &D2 DTR信号がOFFになると、回線を切断しコマンドモードになる(工場出荷時)。 パラメータの初期化 &F 各種パラメータを工場出荷時の設定に戻す。 ダイヤルパルススピードの設定☆ &P ダイヤルパルスのスピードを指定する。 &P0 ダイヤルパルスを10PPSにする。 &P1 ダイヤルパルスを10PPSにする(工場出荷時)。 &P2 ダイヤルパルスを20PPSにする。 &P3 ダイヤルパルスを20PPSにする。 モデムの状態表示 &V 現在設定されているコマンドの一覧と、&Wコマンドで保存されている内容を表示する。 パラメータの保存 &W 現在設定されている状態を保存する。 リトレーニング時の自動再実行 %E 回線状態を監視して、状態が変化した場合や悪い場合に、トレーニングシーケンスの再実行(リトレーニング)の指定をする。 %E0 リトレーニングを自動で再実行しない。 %E1 リトレーニングを自動で再実行する(工場出荷時)。 リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示 +DR リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示を選択する。 +DR=0 データ圧縮プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +DR=1 データ圧縮プロトコルを表示する。 データ圧縮プロトコルの設定 +DS データ圧縮の有無を設定する。 +DS=0 データ圧縮を行わない。 +DS=3 データ圧縮を行う(工場出荷時)。 リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示 +ER リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示を選択する。 +ER=0 エラー訂正プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +ER=1 エラー訂正プロトコルを表示する。 通信モードの設定 +ES=x,y,z エラー訂正プロトコルの動作を設定する。 x=1:ノーマルモードで接続する。 =2:自動モードを使わずにV.42モードで接続する。 =3:自動モードを使用してV.42モードで接続する(工場出荷時)。 =4:MNPモードで接続する。 発呼時の接続動作を設定する。 y=0:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =2:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =3:相手がV.42の場合、接続する。 =4:相手がMNPの場合、接続する。 着信時の接続動作を設定する。 z=0:相手がノーマルモードの場合、接続する。 =2:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =3:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =4:相手がV.42の場合、接続する。 =6:相手がMNPの場合、接続する。 フロー制御 +IFC フロー制御(RTS/CTS,XON/XOFF)を指定する。 +IFC=1,1 XON/XOFFフロー制御をする。 +IFC=2,2 RTS/CTSフロー制御をする(工場出荷時)。 リザルトコードのスピード表示 +MR リザルトコードのスピード表示を選択する。 +MR=0 DTEスピードを表示する(工場出荷時)。 +MR=1 変調方式と回線速度(送信、受信)を表示する。 変調方式の指定 +MS +MS= (変調方式)、(自動モード)、(送信最低スピード)、(送信最高スピード)、(受信最低スピード)、(受信最高スピード) 相手モデムとの通信方式、手順、スピード等を指定する。 変調方式 V21: V.21 300bpsで接続される。 V22: V.22 1200bpsで接続される。 V22B: V.22bis 2400/1200bpsで接続される。 V32: V.32 9600/4800bpsで接続される。 V32B: V.32bis 14400〜4800bpsで接続される。 V34: V.34 33600〜2400bpsで接続される。 K56: K56flex 56000〜32000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 V90: V.90 56000〜28000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 自動モード 接続時の自動ネゴシエーションの指定を行う。 0:自動モード(V.8)を使用しない。 1:自動モード(V.8)を使用する。 送信最低スピード 接続時、送信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 送信最高スピード 接続時、送信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 受信最低スピード 接続時、受信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 受信最高スピード 接続時、受信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 エスケープ +++ オンラインモードの時、パソコンから前後1秒間(S12レジスタで設定可能)の時間をあけて、「+++」のコマンドが入力されると、回線を切断することなく、コマンドモードに移る。 「+++」の前後に他の文字が入力されるとエスケープコマンドと判断されないので[CR]等は入力しないこと。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 相手FAXが音声応答FAXの場合、接続できないことがあります。その場合は以下のコマンドによりBUSYトーン検出をOFFにしてください。 コマンド構文:ATX0 外付け電話機使用中に以下に示すATコマンドを実行するとFAXモデムが回線に接続されます。 コマンド構文:ATD、ATH1、ATA リザルトコード 数字 文字 内容 0 OK コマンドラインの実行確認 1 CONNECT 接続 1 CONNECT DTEスピードを表示して接続 は600〜115200 2 RING リンギング検出 3 NO CARRIER キャリア及びリングバック検出せず 4 ERROR コマンド構文違い及び存在しないコマンド 6 NO DIALTONE ダイヤルトーン検出せず 7 BUSY ビジートーン検出 8 NO ANSWER S7タイマーが切れるまで連続的にリングバックを検出 24 DELAYED 接続は延期された 32 BLACKLISTED 再ダイヤル規制によりダイヤルを実行できない 33 FAX FAXモードでFAXモデム接続 35 DATA FAXモードでデータモデム接続 +F4 +FCERROR 高速FAXデータが予想されV.21を受信   +MCR:<変調モード> 接続時の変調モード表示 <変調モード> V21 V.21で接続 V22 V.22で接続 V22B V.22bisで接続 V32 V.32で接続 V32B V.32bisで接続 V34 V.34で接続 K56 K56flexで接続 V90 V.90で接続   +MRR:<送信スピード>,<受信スピード> 接続スピードの表示 <送信スピード>は300〜33600 <受信スピード>は300〜56000   +ER:NONE エラー訂正プロトコル無し   +ER:ALT MNPエラー訂正プロトコルで接続   +ER:LAPM V.42訂正プロトコルで接続   +DR:NONE データ圧縮無し   +DR:ALT MNP5データ圧縮で接続   +DR:V42B V.42bisデータ圧縮で接続 ページの先頭へ▲ Sレジスタ Sレジスタは、モデムの動作条件を詳細に設定するために、利用できます。 ATコマンドや、Sレジスタの直接操作(ATSr=n)により設定した動作条件をプロフィール・メモリに記憶させておくと(&Wコマンド)、パソコンの電源オン時に、自動的に再現できます。 Sレジスタ 機能 説明 S0 自動着信する呼び出し回数設定☆ 呼び出し音(リング)の何回目で自動着信するかを設定。 S0=0 自動着信しない(工場出荷時)。 S0=1〜255 n回目の呼び出しを受けると自動着信。 S1 呼び出し回数のカウント 呼び出し音の回数をカウント。呼び出し音が検出されると、S1レジスタの値が+1される。 なお、呼び出し音が止まってから8秒たつとS1は0になる。 S0が0の場合は、S1は+1されない。工場出荷時はS1=0。 S2 エスケープコードの文字設定☆ エスケープコードに使うキャラクタコードを0〜127の値の間で設定。 工場出荷時はS2=43(キャラクタ「+」)。 S3 復帰(キャリッジリターン)コードの文字設定 復帰コードのキャラクタコードを0〜127の値で設定。 工場出荷時はS3=13(16進数で0D)。 S4 改行(ラインフィード)コードの文字設定 改行コードのキャラクタコードを0〜255の値で設定。 工場出荷時はS4=10(16進数で0A)。 S5 バックスペースコードの文字設定 バックスペースコードのキャラクタコードを設定。 コマンドの1文字訂正に使用。0〜32及び127が設定可能。 このレジスタには表示可能なコード(33〜126)は設定できない。 工場出荷時はS5=8(16進数で08)。 S6 ダイヤル開始までの待ち時間☆ オフフックしてからダイヤルするまでの待ち時間を設定。 Xコマンドがダイヤルトーンを検出しない場合(X0、1、3)に有効。 ダイヤルトーンを検出する場合(X2、4)はS6レジスタの値は無効。 4〜12の値を秒単位で指定。工場出荷時はS6=4(4秒)。 S7 接続待ち時間の設定☆ ダイヤルしてから接続されるまでの接続待ち時間を30〜58の間で秒単位で設定。 設定した時間内に接続されないと「NO CARRIER」がパソコンに返される。 工場出荷時はS7=50(50秒)。 S8 ポーズコマンドの時間設定☆ ダイヤル時のポーズコマンド「,」の待ち時間を2〜7の値で秒単位で設定。 工場出荷時はS8=2(2秒)。 S10 キャリア断検出の時間設定☆ 回線の接続中に、設定した時間以上連続してキャリアが検出できない場合にキャリア断として回線を切断。0〜255の値を0.1秒単位で設定。 S10=255の場合はキャリア断を無視(キャリアが切れても回線を切断しない)。 工場出荷時はS10=14(1.4秒)。 S12 エスケープコードのガードタイムの設定☆ エスケープコマンド(+++)の前後のガード時間を設定。 エスケープコマンドの前後には、設定されたガード時間以上データのない時間が必要であり+と+の間はこの時間より短くなければならない。 0〜255の値を1/50秒単位で設定。工場出荷時はS12=50(1秒)。 S29 フラッシュダイヤルモディファイ時間 ダイヤル時に、フラッシュダイヤルモディファイを受け取ったときにオンフックになる時間を設定。 0〜255の値を1/100秒単位で設定。工場出荷時はS29=70(0.7秒)。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 S0レジスタを0以外の値でバックアップすると、通信用アプリケーションの起動状態によらずに設定された呼び出し回数で着信します。コマンド一覧
    ATコマンドの概要 ATコマンドは米国Hayes社が開発したコマンド体系で、“AT”で始まることからこのように呼ばれています。パソコンなどの端末機器から電話回線に対してATコマンドを発信することによって、自動発着信を行うことができます。 コマンドの構成 ATコマンドセット(A/コマンドを除く)では、DTE(パソコンなどの端末機器)が送る各コマンドラインはキャラクターシーケンスATで始まり、キャリッジリターン(以降[CR]と表記。【Enter】を指します。)で終了しなければなりません。ATシーケンスは、いくつものコマンドをその次に続けることができます。ただし、Z、D、Aのようなコマンドは除きます。コマンドラインの最大キャラクタ数は81(キャリッジリターンも1キャラクタとして数えます)です。コマンドライン中に構文エラーが見つかった場合、ラインの残りは無視されます。 A T コマンド列 [CR] コマンド一覧 基本ATコマンド 種類 ATコマンド パラメータ・機能 アンサーモードで回線接続 A アンサーモードで回線に接続し、通信状態になる。自動応答にしていない状態で、応答する場合に使用する。 コマンドの再実行 A/ 直前に実行したコマンドを再実行する。このコマンドの前には「AT」はつけない。また、最後の[CR]もつけない。 ダイヤルの実行 D 指定された電話番号にダイヤルし、接続する。 P パルスダイヤル(ダイヤル回線)。 T トーンダイヤル(プッシュ回線)。 W S6レジスタで指定された時間、ダイヤルトーンを待つ。 @ 5秒間の無音時間を検出する。検出できない場合は「NO ANSWER」を返す。 , S8レジスタで指定された時間、ポーズを置く。構内交換機、ゼロ発信等でダイヤルを待つ場合に使用する。 0〜9、*、# 相手の電話番号をダイヤルする。ダイヤル番号を見やすくするために、スペース、「-」、「()」、「[]」等が使用できる。なお、「*」、「#」はトーンダイヤルのみ使用できる。 ; ダイヤル後コマンドモードにもどる。 ! S29レジスタで指定された時間、回線をオンフック(回線断)する(フラッシュダイヤルモディファイ)。 L 最後にかけたダイヤルにリダイヤルする。 コマンドエコー有無の設定☆ E DTE(パソコン側)から送られたコマンドのエコー(文字をそのまま送り返す)の有無を指定する。 E0 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返さない。 E1 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返す(工場出荷時)。 回線の接続/切断 H H0 回線を切断(オンフック)する。 H1 回線を接続(オフフック)する。 識別コード表示 I モデムの識別コードを表示する。 I0 製品コードを表示する。 I3 F/Wのバージョンを表示する。 I4 モデムの名称を表示する。 モニタースピーカの動作設定☆ M 内部モニタースピーカのON、OFFのタイミングを設定する。 M0 スピーカを常にOFFにする。 M1 キャリアを検出するまでONにする(工場出荷時)。 M2 スピーカを常にONにする。 M3 ダイヤル終了からキャリア検出までONにする。 オンラインモードに戻る O オンラインモード中にエスケープコマンド(+++)によってコマンドモードになったときに、再びオンラインモードに戻るために使用する。 O0 オンラインモードに戻る。 O1 トレーニングを再度実行して、オンラインモードに戻る。 パルス回線(ダイヤル回線)モードの設定☆ P ダイヤルをパルスで行うモードに設定する。 リザルトコードの設定☆ Q リザルトコードをDTE(パソコン側)に返すか、返さないかのモードを指定する。 Q0 リザルトコードをパソコンに返す(工場出荷時)。 Q1 リザルトコードをパソコンに返さない。 Sレジスタの読み出し Sr? Sレジスタrの内容を読み出す。ATS0?[CR]でS0レジスタの内容を読み出す。 Sレジスタの設定 Sr=n Sレジスタrを設定する。 ATSr=n[CR]でrに設定したいレジスタの番号、nにレジスタの値を10進数で設定する。 ATS2=43[CR]でS2レジスタに43(10進数)を設定する。 トーン回線(プッシュ回線)モードの設定☆ T ダイヤルをトーンで行うモードに設定する(工場出荷時)。 リザルトコードタイプの設定☆ V ATコマンドのリザルトコードの形式を指定する。 V0 リザルトコードを数字表示に設定する。 V1 リザルトコードを文字表示に設定する(工場出荷時)。 接続時のリザルトコードの設定☆ X モデム接続時のリザルトコードの拡張方法を指定する。 X0 拡張リザルトコードの拡張は行わない。 X1 リザルトコードに接続時のスピードを付加する。 X2 X1に加えて、ダイヤル時にダイヤルトーンの検出を行う。ダイヤル時に5秒以内にダイヤルトーンを検出できなかった場合「NO DIALTONE」を表示する。 X3 X1に加えて、ビジートーン(話中音)の検出を行う。ビジートーンを検出した場合「BUSY」と表示する。 X4 X2、X3をあわせて表示、または検出する(工場出荷時)。 モデムの初期化 Z モデムを&Wコマンドで保存した内容で初期化する。 キャリア検出信号(CD)の動作☆ &C CD信号(DCD)の動作を指定する。 &C0 CD信号を常にONにする。 &C1 CD信号はキャリアが検出されるとONになる(工場出荷時)。 データ端末レディ(DR)の動作☆ &D DTR信号がONからOFFに変化した場合の動作を指定する。 &D0 DTR信号は無視し、常にONとして扱う。 &D1 DTR信号がOFFになると、コマンドモードになる。 &D2 DTR信号がOFFになると、回線を切断しコマンドモードになる(工場出荷時)。 パラメータの初期化 &F 各種パラメータを工場出荷時の設定に戻す。 ダイヤルパルススピードの設定☆ &P ダイヤルパルスのスピードを指定する。 &P0 ダイヤルパルスを10PPSにする。 &P1 ダイヤルパルスを10PPSにする(工場出荷時)。 &P2 ダイヤルパルスを20PPSにする。 &P3 ダイヤルパルスを20PPSにする。 モデムの状態表示 &V 現在設定されているコマンドの一覧と、&Wコマンドで保存されている内容を表示する。 パラメータの保存 &W 現在設定されている状態を保存する。 リトレーニング時の自動再実行 %E 回線状態を監視して、状態が変化した場合や悪い場合に、トレーニングシーケンスの再実行(リトレーニング)の指定をする。 %E0 リトレーニングを自動で再実行しない。 %E1 リトレーニングを自動で再実行する(工場出荷時)。 リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示 +DR リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示を選択する。 +DR=0 データ圧縮プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +DR=1 データ圧縮プロトコルを表示する。 データ圧縮プロトコルの設定 +DS データ圧縮の有無を設定する。 +DS=0 データ圧縮を行わない。 +DS=3 データ圧縮を行う(工場出荷時)。 リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示 +ER リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示を選択する。 +ER=0 エラー訂正プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +ER=1 エラー訂正プロトコルを表示する。 通信モードの設定 +ES=x,y,z エラー訂正プロトコルの動作を設定する。 x=1:ノーマルモードで接続する。 =2:自動モードを使わずにV.42モードで接続する。 =3:自動モードを使用してV.42モードで接続する(工場出荷時)。 =4:MNPモードで接続する。 発呼時の接続動作を設定する。 y=0:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =2:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =3:相手がV.42の場合、接続する。 =4:相手がMNPの場合、接続する。 着信時の接続動作を設定する。 z=0:相手がノーマルモードの場合、接続する。 =2:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =3:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =4:相手がV.42の場合、接続する。 =6:相手がMNPの場合、接続する。 フロー制御 +IFC フロー制御(RTS/CTS,XON/XOFF)を指定する。 +IFC=1,1 XON/XOFFフロー制御をする。 +IFC=2,2 RTS/CTSフロー制御をする(工場出荷時)。 リザルトコードのスピード表示 +MR リザルトコードのスピード表示を選択する。 +MR=0 DTEスピードを表示する(工場出荷時)。 +MR=1 変調方式と回線速度(送信、受信)を表示する。 変調方式の指定 +MS +MS= (変調方式)、(自動モード)、(送信最低スピード)、(送信最高スピード)、(受信最低スピード)、(受信最高スピード) 相手モデムとの通信方式、手順、スピード等を指定する。 変調方式 V21: V.21 300bpsで接続される。 V22: V.22 1200bpsで接続される。 V22B: V.22bis 2400/1200bpsで接続される。 V32: V.32 9600/4800bpsで接続される。 V32B: V.32bis 14400〜4800bpsで接続される。 V34: V.34 33600〜2400bpsで接続される。 K56: K56flex 56000〜32000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 V90: V.90 56000〜28000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 自動モード 接続時の自動ネゴシエーションの指定を行う。 0:自動モード(V.8)を使用しない。 1:自動モード(V.8)を使用する。 送信最低スピード 接続時、送信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 送信最高スピード 接続時、送信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 受信最低スピード 接続時、受信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 受信最高スピード 接続時、受信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 エスケープ +++ オンラインモードの時、パソコンから前後1秒間(S12レジスタで設定可能)の時間をあけて、「+++」のコマンドが入力されると、回線を切断することなく、コマンドモードに移る。 「+++」の前後に他の文字が入力されるとエスケープコマンドと判断されないので[CR]等は入力しないこと。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 相手FAXが音声応答FAXの場合、接続できない可能性があります。その場合は以下のコマンドによりBUSYトーン検出をOFFにしてください。 コマンド構文:ATX0 外付け電話機使用中に以下に示すATコマンドを実行するとFAXモデムが回線に接続されます。 コマンド構文:ATD、ATH1、ATA リザルトコード 数字 文字 内容 0 OK コマンドラインの実行確認 1 CONNECT 接続 1 CONNECT DTEスピードを表示して接続 は600〜115200 2 RING リンギング検出 3 NO CARRIER キャリア及びリングバック検出せず 4 ERROR コマンド構文違い及び存在しないコマンド 6 NO DIALTONE ダイヤルトーン検出せず 7 BUSY ビジートーン検出 8 NO ANSWER S7タイマーが切れるまで連続的にリングバックを検出 24 DELAYED 接続は延期された 32 BLACKLISTED 再ダイヤル規制によりダイヤルを実行できない 33 FAX FAXモードでFAXモデム接続 35 DATA FAXモードでデータモデム接続 +F4 +FCERROR 高速FAXデータが予想されV.21を受信 +MCR:<変調モード> 接続時の変調モード表示 <変調モード> V21 V.21で接続 V22 V.22で接続 V22B V.22bisで接続 V32 V.32で接続 V32B V.32bisで接続 V34 V.34で接続 K56 K56flexで接続 V90 V.90で接続 +MRR:<送信スピード>,<受信スピード> 接続スピードの表示 <送信スピード>は300〜33600 <受信スピード>は300〜56000 +ER:NONE エラー訂正プロトコル無し +ER:ALT MNPエラー訂正プロトコルで接続 +ER:LAPM V.42訂正プロトコルで接続 +DR:NONE データ圧縮無し +DR:ALT MNP5データ圧縮で接続 +DR:V42B V.42bisデータ圧縮で接続 Sレジスタ Sレジスタは、モデムの動作条件を詳細に設定するために、利用できます。 ATコマンドや、Sレジスタの直接操作(ATSr=n)により設定した動作条件をプロフィール・メモリに記憶させておくと(&Wコマンド)、パソコンの電源オン時に、自動的に再現できます。 Sレジスタ 機能 説明 S0 自動着信する呼び出し回数設定☆ 呼び出し音(リング)の何回目で自動着信するかを設定。 S0=0 自動着信しない(工場出荷時)。 S0=1〜255 n回目の呼び出しを受けると自動着信。 S1 呼び出し回数のカウント 呼び出し音の回数をカウント。呼び出し音が検出されると、S1レジスタの値が+1される。 なお、呼び出し音が止まってから8秒たつとS1は0になる。 S0が0の場合は、S1は+1されない。工場出荷時はS1=0。 S2 エスケープコードの文字設定☆ エスケープコードに使うキャラクタコードを0〜127の値の間で設定。 工場出荷時はS2=43(キャラクタ「+」)。 S3 復帰(キャリッジリターン)コードの文字設定 復帰コードのキャラクタコードを0〜127の値で設定。 工場出荷時はS3=13(16進数で0D)。 S4 改行(ラインフィード)コードの文字設定 改行コードのキャラクタコードを0〜255の値で設定。 工場出荷時はS4=10(16進数で0A)。 S5 バックスペースコードの文字設定 バックスペースコードのキャラクタコードを設定。 コマンドの1文字訂正に使用。0〜32及び127が設定可能。 このレジスタには表示可能なコード(33〜126)は設定できない。 工場出荷時はS5=8(16進数で08)。 S6 ダイヤル開始までの待ち時間☆ オフフックしてからダイヤルするまでの待ち時間を設定。 Xコマンドがダイヤルトーンを検出しない場合(X0、1、3)に有効。 ダイヤルトーンを検出する場合(X2、4)はS6レジスタの値は無効。 4〜12の値を秒単位で指定。工場出荷時はS6=4(4秒)。 S7 接続待ち時間の設定☆ ダイヤルしてから接続されるまでの接続待ち時間を30〜58の間で秒単位で設定。 設定した時間内に接続されないと「NO CARRIER」がパソコンに返される。 工場出荷時はS7=50(50秒)。 S8 ポーズコマンドの時間設定☆ ダイヤル時のポーズコマンド「,」の待ち時間を2〜7の値で秒単位で設定。 工場出荷時はS8=2(2秒)。 S10 キャリア断検出の時間設定☆ 回線の接続中に、設定した時間以上連続してキャリアが検出できない場合にキャリア断として回線を切断。0〜255の値を0.1秒単位で設定。 S10=255の場合はキャリア断を無視(キャリアが切れても回線を切断しない)。 工場出荷時はS10=14(1.4秒)。 S12 エスケープコードのガードタイムの設定☆ エスケープコマンド(+++)の前後のガード時間を設定。 エスケープコマンドの前後には、設定されたガード時間以上データのない時間が必要であり+と+の間はこの時間より短くなければならない。 0〜255の値を1/50秒単位で設定。工場出荷時はS12=50(1秒)。 S29 フラッシュダイヤルモディファイ時間 ダイヤル時に、フラッシュダイヤルモディファイを受け取ったときにオンフックになる時間を設定。 0〜255の値を1/100秒単位で設定。工場出荷時はS29=70(0.7秒)。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 S0レジスタを0以外の値でバックアップすると、通信用アプリケーションの起動状態によらずに設定された呼び出し回数で着信します。コマンド一覧
    ATコマンドの概要 ATコマンドは米国Hayes社が開発したコマンド体系で、“AT”で始まることからこのように呼ばれています。パソコンなどの端末機器から電話回線に対してATコマンドを発信することによって、自動発着信を行うことができます。 コマンドの構成 ATコマンドセット(A/コマンドを除く)では、DTE(パソコンなどの端末機器)が送る各コマンドラインはキャラクターシーケンスATで始まり、キャリッジリターン(以降[CR]と表記。【Enter】を指します。)で終了しなければなりません。ATシーケンスは、いくつものコマンドをその次に続けることができます。ただし、Z、D、Aのようなコマンドは除きます。コマンドラインの最大キャラクタ数は81(キャリッジリターンも1キャラクタとして数えます)です。コマンドライン中に構文エラーが見つかった場合、ラインの残りは無視されます。 A T コマンド列 [CR] コマンド一覧 基本ATコマンド 種類 ATコマンド パラメータ・機能 アンサーモードで回線接続 A アンサーモードで回線に接続し、通信状態になる。自動応答にしていない状態で、応答する場合に使用する。 コマンドの再実行 A/ 直前に実行したコマンドを再実行する。このコマンドの前には「AT」はつけない。また、最後の[CR]もつけない。 ダイヤルの実行 D 指定された電話番号にダイヤルし、接続する。 P パルスダイヤル(ダイヤル回線)。 T トーンダイヤル(プッシュ回線)。 W S6レジスタで指定された時間、ダイヤルトーンを待つ。 @ 5秒間の無音時間を検出する。検出できない場合は「NO ANSWER」を返す。 , S8レジスタで指定された時間、ポーズを置く。構内交換機、ゼロ発信等でダイヤルを待つ場合に使用する。 0〜9、*、# 相手の電話番号をダイヤルする。ダイヤル番号を見やすくするために、スペース、「-」、「()」、「[]」等が使用できる。なお、「*」、「#」はトーンダイヤルのみ使用できる。 ; ダイヤル後コマンドモードにもどる。 ! S29レジスタで指定された時間、回線をオンフック(回線断)する(フラッシュダイヤルモディファイ)。 L 最後にかけたダイヤルにリダイヤルする。 コマンドエコー有無の設定☆ E DTE(パソコン側)から送られたコマンドのエコー(文字をそのまま送り返す)の有無を指定する。 E0 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返さない。 E1 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返す(工場出荷時)。 回線の接続/切断 H H0 回線を切断(オンフック)する。 H1 回線を接続(オフフック)する。 識別コード表示 I モデムの識別コードを表示する。 I0 製品コードを表示する。 I3 F/Wのバージョンを表示する。 I4 モデムの名称を表示する。 モニタースピーカの動作設定☆ M 内部モニタースピーカのON、OFFのタイミングを設定する。 M0 スピーカを常にOFFにする。 M1 キャリアを検出するまでONにする(工場出荷時)。 M2 スピーカを常にONにする。 M3 ダイヤル終了からキャリア検出までONにする。 オンラインモードに戻る O オンラインモード中にエスケープコマンド(+++)によってコマンドモードになったときに、再びオンラインモードに戻るために使用する。 O0 オンラインモードに戻る。 O1 トレーニングを再度実行して、オンラインモードに戻る。 パルス回線(ダイヤル回線)モードの設定☆ P ダイヤルをパルスで行うモードに設定する。 リザルトコードの設定☆ Q リザルトコードをDTE(パソコン側)に返すか、返さないかのモードを指定する。 Q0 リザルトコードをパソコンに返す(工場出荷時)。 Q1 リザルトコードをパソコンに返さない。 Sレジスタの読み出し Sr? Sレジスタrの内容を読み出す。ATS0?[CR]でS0レジスタの内容を読み出す。 Sレジスタの設定 Sr=n Sレジスタrを設定する。 ATSr=n[CR]でrに設定したいレジスタの番号、nにレジスタの値を10進数で設定する。 ATS2=43[CR]でS2レジスタに43(10進数)を設定する。 トーン回線(プッシュ回線)モードの設定☆ T ダイヤルをトーンで行うモードに設定する(工場出荷時)。 リザルトコードタイプの設定☆ V ATコマンドのリザルトコードの形式を指定する。 V0 リザルトコードを数字表示に設定する。 V1 リザルトコードを文字表示に設定する(工場出荷時)。 接続時のリザルトコードの設定☆ X モデム接続時のリザルトコードの拡張方法を指定する。 X0 拡張リザルトコードの拡張は行わない。 X1 リザルトコードに接続時のスピードを付加する。 X2 X1に加えて、ダイヤル時にダイヤルトーンの検出を行う。ダイヤル時に5秒以内にダイヤルトーンを検出できなかった場合「NO DIALTONE」を表示する。 X3 X1に加えて、ビジートーン(話中音)の検出を行う。ビジートーンを検出した場合「BUSY」と表示する。 X4 X2、X3をあわせて表示、または検出する(工場出荷時)。 モデムの初期化 Z モデムを&Wコマンドで保存した内容で初期化する。 キャリア検出信号(CD)の動作☆ &C CD信号(DCD)の動作を指定する。 &C0 CD信号を常にONにする。 &C1 CD信号はキャリアが検出されるとONになる(工場出荷時)。 データ端末レディ(DR)の動作☆ &D DTR信号がONからOFFに変化した場合の動作を指定する。 &D0 DTR信号は無視し、常にONとして扱う。 &D1 DTR信号がOFFになると、コマンドモードになる。 &D2 DTR信号がOFFになると、回線を切断しコマンドモードになる(工場出荷時)。 パラメータの初期化 &F 各種パラメータを工場出荷時の設定に戻す。 ダイヤルパルススピードの設定☆ &P ダイヤルパルスのスピードを指定する。 &P0 ダイヤルパルスを10PPSにする。 &P1 ダイヤルパルスを10PPSにする(工場出荷時)。 &P2 ダイヤルパルスを20PPSにする。 &P3 ダイヤルパルスを20PPSにする。 モデムの状態表示 &V 現在設定されているコマンドの一覧と、&Wコマンドで保存されている内容を表示する。 パラメータの保存 &W 現在設定されている状態を保存する。 リトレーニング時の自動再実行 %E 回線状態を監視して、状態が変化した場合や悪い場合に、トレーニングシーケンスの再実行(リトレーニング)の指定をする。 %E0 リトレーニングを自動で再実行しない。 %E1 リトレーニングを自動で再実行する(工場出荷時)。 リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示 +DR リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示を選択する。 +DR=0 データ圧縮プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +DR=1 データ圧縮プロトコルを表示する。 データ圧縮プロトコルの設定 +DS データ圧縮の有無を設定する。 +DS=0 データ圧縮を行わない。 +DS=3 データ圧縮を行う(工場出荷時)。 リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示 +ER リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示を選択する。 +ER=0 エラー訂正プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +ER=1 エラー訂正プロトコルを表示する。 通信モードの設定 +ES=x,y,z エラー訂正プロトコルの動作を設定する。 x=1:ノーマルモードで接続する。 =2:自動モードを使わずにV.42モードで接続する。 =3:自動モードを使用してV.42モードで接続する(工場出荷時)。 =4:MNPモードで接続する。 発呼時の接続動作を設定する。 y=0:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =2:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =3:相手がV.42の場合、接続する。 =4:相手がMNPの場合、接続する。 着信時の接続動作を設定する。 z=0:相手がノーマルモードの場合、接続する。 =2:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =3:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =4:相手がV.42の場合、接続する。 =6:相手がMNPの場合、接続する。 フロー制御 +IFC フロー制御(RTS/CTS,XON/XOFF)を指定する。 +IFC=1,1 XON/XOFFフロー制御をする。 +IFC=2,2 RTS/CTSフロー制御をする(工場出荷時)。 リザルトコードのスピード表示 +MR リザルトコードのスピード表示を選択する。 +MR=0 DTEスピードを表示する(工場出荷時)。 +MR=1 変調方式と回線速度(送信、受信)を表示する。 変調方式の指定 +MS +MS= (変調方式)、(自動モード)、(送信最低スピード)、(送信最高スピード)、(受信最低スピード)、(受信最高スピード) 相手モデムとの通信方式、手順、スピード等を指定する。 変調方式 V21: V.21 300bpsで接続される。 V22: V.22 1200bpsで接続される。 V22B: V.22bis 2400/1200bpsで接続される。 V32: V.32 9600/4800bpsで接続される。 V32B: V.32bis 14400〜4800bpsで接続される。 V34: V.34 33600〜2400bpsで接続される。 K56: K56flex 56000〜32000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 V90: V.90 56000〜28000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 自動モード 接続時の自動ネゴシエーションの指定を行う。 0:自動モード(V.8)を使用しない。 1:自動モード(V.8)を使用する。 送信最低スピード 接続時、送信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 送信最高スピード 接続時、送信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 受信最低スピード 接続時、受信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 受信最高スピード 接続時、受信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 エスケープ +++ オンラインモードの時、パソコンから前後1秒間(S12レジスタで設定可能)の時間をあけて、「+++」のコマンドが入力されると、回線を切断することなく、コマンドモードに移る。 「+++」の前後に他の文字が入力されるとエスケープコマンドと判断されないので[CR]等は入力しないこと。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 相手FAXが音声応答FAXの場合、接続できない可能性があります。その場合は以下のコマンドによりBUSYトーン検出をOFFにしてください。 コマンド構文:ATX0 外付け電話機使用中に以下に示すATコマンドを実行するとFAXモデムが回線に接続されます。 コマンド構文:ATD、ATH1、ATA リザルトコード 数字 文字 内容 0 OK コマンドラインの実行確認 1 CONNECT 接続 1 CONNECT DTEスピードを表示して接続 は600〜115200 2 RING リンギング検出 3 NO CARRIER キャリア及びリングバック検出せず 4 ERROR コマンド構文違い及び存在しないコマンド 6 NO DIALTONE ダイヤルトーン検出せず 7 BUSY ビジートーン検出 8 NO ANSWER S7タイマーが切れるまで連続的にリングバックを検出 24 DELAYED 接続は延期された 32 BLACKLISTED 再ダイヤル規制によりダイヤルを実行できない 33 FAX FAXモードでFAXモデム接続 35 DATA FAXモードでデータモデム接続 +F4 +FCERROR 高速FAXデータが予想されV.21を受信 +MCR:<変調モード> 接続時の変調モード表示 <変調モード> V21 V.21で接続 V22 V.22で接続 V22B V.22bisで接続 V32 V.32で接続 V32B V.32bisで接続 V34 V.34で接続 K56 K56flexで接続 V90 V.90で接続 +MRR:<送信スピード>,<受信スピード> 接続スピードの表示 <送信スピード>は300〜33600 <受信スピード>は300〜56000 +ER:NONE エラー訂正プロトコル無し +ER:ALT MNPエラー訂正プロトコルで接続 +ER:LAPM V.42訂正プロトコルで接続 +DR:NONE データ圧縮無し +DR:ALT MNP5データ圧縮で接続 +DR:V42B V.42bisデータ圧縮で接続 Sレジスタ Sレジスタは、モデムの動作条件を詳細に設定するために、利用できます。 ATコマンドや、Sレジスタの直接操作(ATSr=n)により設定した動作条件をプロフィール・メモリに記憶させておくと(&Wコマンド)、パソコンの電源オン時に、自動的に再現できます。 Sレジスタ 機能 説明 S0 自動着信する呼び出し回数設定☆ 呼び出し音(リング)の何回目で自動着信するかを設定。 S0=0 自動着信しない(工場出荷時)。 S0=1〜255 n回目の呼び出しを受けると自動着信。 S1 呼び出し回数のカウント 呼び出し音の回数をカウント。呼び出し音が検出されると、S1レジスタの値が+1される。 なお、呼び出し音が止まってから8秒たつとS1は0になる。 S0が0の場合は、S1は+1されない。工場出荷時はS1=0。 S2 エスケープコードの文字設定☆ エスケープコードに使うキャラクタコードを0〜127の値の間で設定。 工場出荷時はS2=43(キャラクタ「+」)。 S3 復帰(キャリッジリターン)コードの文字設定 復帰コードのキャラクタコードを0〜127の値で設定。 工場出荷時はS3=13(16進数で0D)。 S4 改行(ラインフィード)コードの文字設定 改行コードのキャラクタコードを0〜255の値で設定。 工場出荷時はS4=10(16進数で0A)。 S5 バックスペースコードの文字設定 バックスペースコードのキャラクタコードを設定。 コマンドの1文字訂正に使用。0〜32及び127が設定可能。 このレジスタには表示可能なコード(33〜126)は設定できない。 工場出荷時はS5=8(16進数で08)。 S6 ダイヤル開始までの待ち時間☆ オフフックしてからダイヤルするまでの待ち時間を設定。 Xコマンドがダイヤルトーンを検出しない場合(X0、1、3)に有効。 ダイヤルトーンを検出する場合(X2、4)はS6レジスタの値は無効。 4〜12の値を秒単位で指定。工場出荷時はS6=4(4秒)。 S7 接続待ち時間の設定☆ ダイヤルしてから接続されるまでの接続待ち時間を30〜58の間で秒単位で設定。 設定した時間内に接続されないと「NO CARRIER」がパソコンに返される。 工場出荷時はS7=50(50秒)。 S8 ポーズコマンドの時間設定☆ ダイヤル時のポーズコマンド「,」の待ち時間を2〜7の値で秒単位で設定。 工場出荷時はS8=2(2秒)。 S10 キャリア断検出の時間設定☆ 回線の接続中に、設定した時間以上連続してキャリアが検出できない場合にキャリア断として回線を切断。0〜255の値を0.1秒単位で設定。 S10=255の場合はキャリア断を無視(キャリアが切れても回線を切断しない)。 工場出荷時はS10=14(1.4秒)。 S12 エスケープコードのガードタイムの設定☆ エスケープコマンド(+++)の前後のガード時間を設定。 エスケープコマンドの前後には、設定されたガード時間以上データのない時間が必要であり+と+の間はこの時間より短くなければならない。 0〜255の値を1/50秒単位で設定。工場出荷時はS12=50(1秒)。 S29 フラッシュダイヤルモディファイ時間 ダイヤル時に、フラッシュダイヤルモディファイを受け取ったときにオンフックになる時間を設定。 0〜255の値を1/100秒単位で設定。工場出荷時はS29=70(0.7秒)。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 S0レジスタを0以外の値でバックアップすると、通信用アプリケーションの起動状態によらずに設定された呼び出し回数で着信します。コマンド一覧
    ATコマンドの概要 ATコマンドは米国Hayes社が開発したコマンド体系で、“AT”で始まることからこのように呼ばれています。パソコンなどの端末機器から電話回線に対してATコマンドを発信することによって、自動発着信を行うことができます。 コマンドの構成 ATコマンドセット(A/コマンドを除く)では、DTE(パソコンなどの端末機器)が送る各コマンドラインはキャラクターシーケンスATで始まり、キャリッジリターン(以降[CR]と表記。【Enter】を指します。)で終了しなければなりません。ATシーケンスは、いくつものコマンドをその次に続けることができます。ただし、Z、D、Aのようなコマンドは除きます。コマンドラインの最大キャラクタ数は81(キャリッジリターンも1キャラクタとして数えます)です。コマンドライン中に構文エラーが見つかった場合、ラインの残りは無視されます。 A T コマンド列 [CR] コマンド一覧 基本ATコマンド 種類 ATコマンド パラメータ・機能 アンサーモードで回線接続 A アンサーモードで回線に接続し、通信状態になる。自動応答にしていない状態で、応答する場合に使用する。 コマンドの再実行 A/ 直前に実行したコマンドを再実行する。このコマンドの前には「AT」はつけない。また、最後の[CR]もつけない。 ダイヤルの実行 D 指定された電話番号にダイヤルし、接続する。 P パルスダイヤル(ダイヤル回線)。 T トーンダイヤル(プッシュ回線)。 W S6レジスタで指定された時間、ダイヤルトーンを待つ。 @ 5秒間の無音時間を検出する。検出できない場合は「NO ANSWER」を返す。 , S8レジスタで指定された時間、ポーズを置く。構内交換機、ゼロ発信等でダイヤルを待つ場合に使用する。 0〜9、*、# 相手の電話番号をダイヤルする。ダイヤル番号を見やすくするために、スペース、「-」、「()」、「[]」等が使用できる。なお、「*」、「#」はトーンダイヤルのみ使用できる。 ; ダイヤル後コマンドモードにもどる。 ! S29レジスタで指定された時間、回線をオンフック(回線断)する(フラッシュダイヤルモディファイ)。 L 最後にかけたダイヤルにリダイヤルする。 コマンドエコー有無の設定☆ E DTE(パソコン側)から送られたコマンドのエコー(文字をそのまま送り返す)の有無を指定する。 E0 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返さない。 E1 コマンドモード時DTEから入力したコマンド文字をDTEに返す(工場出荷時)。 回線の接続/切断 H H0 回線を切断(オンフック)する。 H1 回線を接続(オフフック)する。 識別コード表示 I モデムの識別コードを表示する。 I0 製品コードを表示する。 I3 F/Wのバージョンを表示する。 I4 モデムの名称を表示する。 モニタースピーカの動作設定☆ M 内部モニタースピーカのON、OFFのタイミングを設定する。 M0 スピーカを常にOFFにする。 M1 キャリアを検出するまでONにする(工場出荷時)。 M2 スピーカを常にONにする。 M3 ダイヤル終了からキャリア検出までONにする。 オンラインモードに戻る O オンラインモード中にエスケープコマンド(+++)によってコマンドモードになったときに、再びオンラインモードに戻るために使用する。 O0 オンラインモードに戻る。 O1 トレーニングを再度実行して、オンラインモードに戻る。 パルス回線(ダイヤル回線)モードの設定☆ P ダイヤルをパルスで行うモードに設定する。 リザルトコードの設定☆ Q リザルトコードをDTE(パソコン側)に返すか、返さないかのモードを指定する。 Q0 リザルトコードをパソコンに返す(工場出荷時)。 Q1 リザルトコードをパソコンに返さない。 Sレジスタの読み出し Sr? Sレジスタrの内容を読み出す。ATS0?[CR]でS0レジスタの内容を読み出す。 Sレジスタの設定 Sr=n Sレジスタrを設定する。 ATSr=n[CR]でrに設定したいレジスタの番号、nにレジスタの値を10進数で設定する。 ATS2=43[CR]でS2レジスタに43(10進数)を設定する。 トーン回線(プッシュ回線)モードの設定☆ T ダイヤルをトーンで行うモードに設定する(工場出荷時)。 リザルトコードタイプの設定☆ V ATコマンドのリザルトコードの形式を指定する。 V0 リザルトコードを数字表示に設定する。 V1 リザルトコードを文字表示に設定する(工場出荷時)。 接続時のリザルトコードの設定☆ X モデム接続時のリザルトコードの拡張方法を指定する。 X0 拡張リザルトコードの拡張は行わない。 X1 リザルトコードに接続時のスピードを付加する。 X2 X1に加えて、ダイヤル時にダイヤルトーンの検出を行う。ダイヤル時に5秒以内にダイヤルトーンを検出できなかった場合「NO DIALTONE」を表示する。 X3 X1に加えて、ビジートーン(話中音)の検出を行う。ビジートーンを検出した場合「BUSY」と表示する。 X4 X2、X3をあわせて表示、または検出する(工場出荷時)。 モデムの初期化 Z モデムを&Wコマンドで保存した内容で初期化する。 キャリア検出信号(CD)の動作☆ &C CD信号(DCD)の動作を指定する。 &C0 CD信号を常にONにする。 &C1 CD信号はキャリアが検出されるとONになる(工場出荷時)。 データ端末レディ(DR)の動作☆ &D DTR信号がONからOFFに変化した場合の動作を指定する。 &D0 DTR信号は無視し、常にONとして扱う。 &D1 DTR信号がOFFになると、コマンドモードになる。 &D2 DTR信号がOFFになると、回線を切断しコマンドモードになる(工場出荷時)。 パラメータの初期化 &F 各種パラメータを工場出荷時の設定に戻す。 ダイヤルパルススピードの設定☆ &P ダイヤルパルスのスピードを指定する。 &P0 ダイヤルパルスを10PPSにする。 &P1 ダイヤルパルスを10PPSにする(工場出荷時)。 &P2 ダイヤルパルスを20PPSにする。 &P3 ダイヤルパルスを20PPSにする。 モデムの状態表示 &V 現在設定されているコマンドの一覧と、&Wコマンドで保存されている内容を表示する。 パラメータの保存 &W 現在設定されている状態を保存する。 リトレーニング時の自動再実行 %E 回線状態を監視して、状態が変化した場合や悪い場合に、トレーニングシーケンスの再実行(リトレーニング)の指定をする。 %E0 リトレーニングを自動で再実行しない。 %E1 リトレーニングを自動で再実行する(工場出荷時)。 リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示 +DR リザルトコードのデータ圧縮プロトコル表示を選択する。 +DR=0 データ圧縮プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +DR=1 データ圧縮プロトコルを表示する。 データ圧縮プロトコルの設定 +DS データ圧縮の有無を設定する。 +DS=0 データ圧縮を行わない。 +DS=3 データ圧縮を行う(工場出荷時)。 リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示 +ER リザルトコードのエラー訂正プロトコル表示を選択する。 +ER=0 エラー訂正プロトコルを表示しない(工場出荷時)。 +ER=1 エラー訂正プロトコルを表示する。 通信モードの設定 +ES=x,y,z エラー訂正プロトコルの動作を設定する。 x=1:ノーマルモードで接続する。 =2:自動モードを使わずにV.42モードで接続する。 =3:自動モードを使用してV.42モードで接続する(工場出荷時)。 =4:MNPモードで接続する。 発呼時の接続動作を設定する。 y=0:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =2:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =3:相手がV.42の場合、接続する。 =4:相手がMNPの場合、接続する。 着信時の接続動作を設定する。 z=0:相手がノーマルモードの場合、接続する。 =2:相手がV.42、MNP、ノーマルモードのどれでも相手のモードに合わせて接続する(工場出荷時)。 =3:相手がV.42、MNPの場合、相手のモードに合わせて接続する。 =4:相手がV.42の場合、接続する。 =6:相手がMNPの場合、接続する。 フロー制御 +IFC フロー制御(RTS/CTS,XON/XOFF)を指定する。 +IFC=1,1 XON/XOFFフロー制御をする。 +IFC=2,2 RTS/CTSフロー制御をする(工場出荷時)。 リザルトコードのスピード表示 +MR リザルトコードのスピード表示を選択する。 +MR=0 DTEスピードを表示する(工場出荷時)。 +MR=1 変調方式と回線速度(送信、受信)を表示する。 変調方式の指定 +MS +MS= (変調方式)、(自動モード)、(送信最低スピード)、(送信最高スピード)、(受信最低スピード)、(受信最高スピード) 相手モデムとの通信方式、手順、スピード等を指定する。 変調方式 V21: V.21 300bpsで接続される。 V22: V.22 1200bpsで接続される。 V22B: V.22bis 2400/1200bpsで接続される。 V32: V.32 9600/4800bpsで接続される。 V32B: V.32bis 14400〜4800bpsで接続される。 V34: V.34 33600〜2400bpsで接続される。 K56: K56flex 56000〜32000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 V90: V.90 56000〜28000(受信)、33600〜2400(送信)bpsで接続される。 自動モード 接続時の自動ネゴシエーションの指定を行う。 0:自動モード(V.8)を使用しない。 1:自動モード(V.8)を使用する。 送信最低スピード 接続時、送信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 送信最高スピード 接続時、送信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28800、31200、33600 受信最低スピード 接続時、受信側の最低の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 受信最高スピード 接続時、受信側の最高の変調速度を指定する。 300、600、1200、2400、4800、7200、9600、12000、14400、16800、19200、21600、24000、26400、28000、28800、29333、30667、31200、32000、33333、33600、34000、34667、36000、37333、38000、38667、40000、41333、42000、42667、44000、45333、46000、46667、48000、49333、50000、50667、52000、53333、54000、54667、56000 エスケープ +++ オンラインモードの時、パソコンから前後1秒間(S12レジスタで設定可能)の時間をあけて、「+++」のコマンドが入力されると、回線を切断することなく、コマンドモードに移る。 「+++」の前後に他の文字が入力されるとエスケープコマンドと判断されないので[CR]等は入力しないこと。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 相手FAXが音声応答FAXの場合、接続できない可能性があります。その場合は以下のコマンドによりBUSYトーン検出をOFFにしてください。 コマンド構文:ATX0 外付け電話機使用中に以下に示すATコマンドを実行するとFAXモデムが回線に接続されます。 コマンド構文:ATD、ATH1、ATA リザルトコード 数字 文字 内容 0 OK コマンドラインの実行確認 1 CONNECT 接続 1 CONNECT DTEスピードを表示して接続 は600〜115200 2 RING リンギング検出 3 NO CARRIER キャリア及びリングバック検出せず 4 ERROR コマンド構文違い及び存在しないコマンド 6 NO DIALTONE ダイヤルトーン検出せず 7 BUSY ビジートーン検出 8 NO ANSWER S7タイマーが切れるまで連続的にリングバックを検出 24 DELAYED 接続は延期された 32 BLACKLISTED 再ダイヤル規制によりダイヤルを実行できない 33 FAX FAXモードでFAXモデム接続 35 DATA FAXモードでデータモデム接続 +F4 +FCERROR 高速FAXデータが予想されV.21を受信   +MCR:<変調モード> 接続時の変調モード表示 <変調モード> V21 V.21で接続 V22 V.22で接続 V22B V.22bisで接続 V32 V.32で接続 V32B V.32bisで接続 V34 V.34で接続 K56 K56flexで接続 V90 V.90で接続   +MRR:<送信スピード>,<受信スピード> 接続スピードの表示 <送信スピード>は300〜33600 <受信スピード>は300〜56000   +ER:NONE エラー訂正プロトコル無し   +ER:ALT MNPエラー訂正プロトコルで接続   +ER:LAPM V.42訂正プロトコルで接続   +DR:NONE データ圧縮無し   +DR:ALT MNP5データ圧縮で接続   +DR:V42B V.42bisデータ圧縮で接続 Sレジスタ Sレジスタは、モデムの動作条件を詳細に設定するために、利用できます。 ATコマンドや、Sレジスタの直接操作(ATSr=n)により設定した動作条件をプロフィール・メモリに記憶させておくと(&Wコマンド)、パソコンの電源オン時に、自動的に再現できます。 Sレジスタ 機能 説明 S0 自動着信する呼び出し回数設定☆ 呼び出し音(リング)の何回目で自動着信するかを設定。 S0=0 自動着信しない(工場出荷時)。 S0=1〜255 n回目の呼び出しを受けると自動着信。 S1 呼び出し回数のカウント 呼び出し音の回数をカウント。呼び出し音が検出されると、S1レジスタの値が+1される。 なお、呼び出し音が止まってから8秒たつとS1は0になる。 S0が0の場合は、S1は+1されない。工場出荷時はS1=0。 S2 エスケープコードの文字設定☆ エスケープコードに使うキャラクタコードを0〜127の値の間で設定。 工場出荷時はS2=43(キャラクタ「+」)。 S3 復帰(キャリッジリターン)コードの文字設定 復帰コードのキャラクタコードを0〜127の値で設定。 工場出荷時はS3=13(16進数で0D)。 S4 改行(ラインフィード)コードの文字設定 改行コードのキャラクタコードを0〜255の値で設定。 工場出荷時はS4=10(16進数で0A)。 S5 バックスペースコードの文字設定 バックスペースコードのキャラクタコードを設定。 コマンドの1文字訂正に使用。0〜32及び127が設定可能。 このレジスタには表示可能なコード(33〜126)は設定できない。 工場出荷時はS5=8(16進数で08)。 S6 ダイヤル開始までの待ち時間☆ オフフックしてからダイヤルするまでの待ち時間を設定。 Xコマンドがダイヤルトーンを検出しない場合(X0、1、3)に有効。 ダイヤルトーンを検出する場合(X2、4)はS6レジスタの値は無効。 4〜12の値を秒単位で指定。工場出荷時はS6=4(4秒)。 S7 接続待ち時間の設定☆ ダイヤルしてから接続されるまでの接続待ち時間を30〜58の間で秒単位で設定。 設定した時間内に接続されないと「NO CARRIER」がパソコンに返される。 工場出荷時はS7=50(50秒)。 S8 ポーズコマンドの時間設定☆ ダイヤル時のポーズコマンド「,」の待ち時間を2〜7の値で秒単位で設定。 工場出荷時はS8=2(2秒)。 S10 キャリア断検出の時間設定☆ 回線の接続中に、設定した時間以上連続してキャリアが検出できない場合にキャリア断として回線を切断。0〜255の値を0.1秒単位で設定。 S10=255の場合はキャリア断を無視(キャリアが切れても回線を切断しない)。 工場出荷時はS10=14(1.4秒)。 S12 エスケープコードのガードタイムの設定☆ エスケープコマンド(+++)の前後のガード時間を設定。 エスケープコマンドの前後には、設定されたガード時間以上データのない時間が必要であり+と+の間はこの時間より短くなければならない。 0〜255の値を1/50秒単位で設定。工場出荷時はS12=50(1秒)。 S29 フラッシュダイヤルモディファイ時間 ダイヤル時に、フラッシュダイヤルモディファイを受け取ったときにオンフックになる時間を設定。 0〜255の値を1/100秒単位で設定。工場出荷時はS29=70(0.7秒)。 ☆ AT&Wでバックアップ可能 S0レジスタを0以外の値でバックアップすると、通信用アプリケーションの起動状態によらずに設定された呼び出し回数で着信します。コマンド一覧