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スタートアップ修復の検索結果
概要 FastCheckモニタリングユーティリティは、RAIDシステム(以降、ディスクアレイ)を管理するユーティリティです。 ディスクアレイの全ての操作ステータスを監視することができます。 データの変更や保存の際に、搭載した2台のハードディスクにリアルタイムでデータの書き換えを実行し、大切なデータを二重化して保存(RAID 1)します。 万一1台目のハードディスクでディスククラッシュなどのハードウェア障害が発生しても、もう一方のハードディスクで継続動作が可能です。工場出荷時では、スタートアップ時に起動するように設定されています。通常は、タスクトレイにアイコン として表示されます。ディスクアレイの管理をする場合は、このアイコンをダブルクリックしてください。 ※掲載している画面はWindows XPのものです。また、実際の画面とは多少異なることがあります。 RAIDの運用は本マニュアルに従って行ってください。 FastCheckモニタリングユーティリティは出荷時にインストールされています。追加する必要はありません。 FastCheckモニタリングユーティリティはディスクアレイ状態を監視する重要なソフトウェアです。削除してしまうとディスクアレイ状態に異常が発生したときに何も警告されないなど、アレイ状態を維持する上で必要な機能を利用できません。 FastCheckモニタリングユーティリティを削除してしまった場合は、次の手順で再追加してください。 「スタート」ボタン→「ファイル名を指定して実行」をクリック 「名前」に「"C:\DRV\RAID_UTL\SETUP.EXE"」と入力し、「OK」ボタンをクリック これ以降の操作は、画面の指示に従ってください。 インストール終了後、本機を再起動する 最新情報や使用上の注意事項が「補足説明」に記載されている場合があります。FastCheckモニタリングユーティリティを使用する前には必ずお読みください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「開始」 FastCheckモニタリングユーティリティはあらかじめスタートアップに登録されているため、Windowsが起動すると自動的にプログラムが開始されてタスクトレイにアイコン表示( )されます。 アイコンをダブルクリックすると「FastCheckモニタリングユーティリティ」ウィンドウが表示されます。 FastCheckモニタリングユーティリティの「終了」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウを閉じても、プログラムは終了せずに動作し続けています(タスクトレイにアイコン表示( )されています)。 完全にプログラムを終了させるには、次の手順で終了してください。 リビルド実行中、またはシンクロナイズ実行中は、FastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 タスクトレイの「FastCheckモニタユーティリティ」アイコン上で右クリック 表示されたメニューから「終了」をクリック FastCheckモニタリングユーティリティは完全に終了し、ディスクアレイを監視できなくなります。 再び、FastCheckモニタリングユーティリティを開始する場合は、「スタート」ボタン→「(すべての)プログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリックしてください。 使用上の注意 ディスクアレイに異常が発生した場合 Windowsを起動時またはWindows起動中に、FastCheckモニタリングユーティリティがディスクアレイの異常を検出すると、警告メッセージが表示されます。 しばらくすると、この警告メッセージは自動的に閉じてしまいますが、警告音ならびにタスクトレイのアイコン が点滅し警告し続けます。 タスクトレイのアイコンをダブルクリックし、FastCheckモニタリングユーティリティ画面を表示させて、ディスクアレイの状態を確認してください。 ディスクアレイに問題がある場合は、『活用ガイド 再セットアップ編』の「PART2 付録」の「再セットアップ前の注意事項(RAIDモデルのみ)」をご覧になり、ディスクアレイを正常な状態に戻してください。復旧できない場合は、NECへご連絡ください。 NECのお問い合わせ先 『保証規定&修理に関するご案内』 本機はHot Swap(電源が入ったままハードディスクを交換)に対応していません。ハードディスクを交換する場合は、本体の電源を切ってください。電源を入れたままハードディスクの交換を行うと、故障や感電の原因になりますので十分ご注意ください。 使用方法 FastCheckモニタリングユーティリティは、設定された全てのディスクアレイとドライブの操作ステータスを監視できます。 また、ディスクアレイまたはコントローラで問題が発生したときに、警告音と共に警告メッセージを表示し、異常をお知らせします。 FastCheckモニタリングユーティリティには「アレイ」、「コントローラ」、および「オプション」の3つのタブがあります。目的のタブをクリックして画面を切り替えてください。 「オプション」では、管理者がディスクアレイのミラーリング(RAID1)状態を維持するために、操作ログおよびイベント通知、ユーティリティのセキュリティパスワードの設定、およびスケジュールメンテナンスなどの設定をカスタマイズできます。 「アレイ」タブについて 「アレイ」タブでは、RAIDボード内のFastBuild BIOSを通して設定されたアレイ情報を表示します。 Windows 2000をお使いの場合、「アレイ」タブは、管理者(Administrator権限を持ったユーザー)でログオンした場合のみ表示されます。 また、ミラーリングアレイのデータ整合を行うシンクロナイズ(同期化)や故障したハードディスクを新しいハードディスクに交換したときに行うリビルド(再構築)が実行できます。 アレイ情報 アレイアイコン(アレイ1)を左クリックすることによって、次の情報が表示されます。 RAIDモード : RAIDのモードが表示されます。(デフォルト:ミラーリング) マッピング : システムが物理的なドライブとして認識しているドライブ情報を表示します。 サイズ : アレイのハードディスク容量。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : アレイが正常な状態です。 クリティカル : アレイに問題が発生した状態です。ディスクアレイを構成するハードディスクに問題が検出されています(問題が検出されたドライブには×印が表示されます)。 オフライン : アレイが故障した状態です。ディスクアレイを構成する2台のハードディスクに問題が検出されています。ディスクアレイ内のデータは全て失われます。 問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 復旧が出来ない場合には、NECへご連絡ください。 NECのお問い合わせ先 『保証規定&修理に関するご案内』 ドライブ情報 アレイの各ハードディスクを左クリックすることによって、そのドライブの情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクだけで機能し続けます。 問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。 電源を切って、ハードディスクのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブの物理的な接続状態です。(IDEチャネル1または2) この情報により、故障したハードディスクを識別することができます。 マッピング : ドライブの物理的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 ポップアップメニューの使い方 アレイ上またはドライブ上で右クリックすることで、ポップアップメニューが表示されます。 ポップアップメニューにより、メンテナンス機能である「シンクロナイズ」や「リビルド」の実行や、「常に最前面に表示」や「最小化」といったFastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ表示の設定ができます。 シンクロナイズ(同期化)をするには ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 (「オプション」タブの「アレイシンクロナイズのスケジュール」を利用することで、自動的に同期化が行えます。) 同期化を開始する場合は、管理者(Administrator権限を持ったユーザー)で行ってください。 同期化を開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 同期化を行っているあいだは、本機のシャットダウンや再起動を行わないでください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック 同期化したいアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「シンクロナイズ」をクリック FastTrakの確認メッセージが表示されます。 同期化を実行するには「はい」ボタンをクリック ミラーリングアレイの同期化が始まります。 同期化が開始されたらデータエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 次の情報ウィンドウが表示されるので、「OK」ボタンをクリック アレイの同期化を行っているあいだでも、通常通り本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、同期化のプロセスにも長く時間がかかります。 同期化の進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 リビルド(再構築)をするには ミラーリングアレイにおいて既存のデータドライブからブランクドライブにデータを効果的にコピーまたは上書きします。 故障したハードディスクを取り外し新しいものと交換したときには、次の手順でリビルド(再構築)してください。 リビルドを開始する場合は、管理者(Administrator権限を持ったユーザー)で行ってください。 リビルドを開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 リビルドを行っているあいだは、本機のシャットダウンや再起動を行わないでください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック リビルドするアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「リビルド」をクリック 「アレイ1においてリビルドプロセスを初期設定してください」と表示されたら「OK」ボタンをクリック 再構築ウィザードが起動します。 ■「再構築ウィザード」の使い方 再構築ウィザード ステップ2が表示されるので、データを受け取るターゲットディスクを選択する ターゲットディスクが新しいハードディスク(ブランクディスクドライブ)、または上書きしてもよいハードディスクであることを確かめてください。 ステップ1はアレイの選択ですが、アレイが1つしか存在しないため省略されます。 ターゲットディスクの指定に間違いが無いか再確認してください。もしターゲットディスクに重要なデータが存在していても、上書きされてしまいますので注意してください。 未選択のドライブはリビルドの元となる正常なドライブで、アレイを復元させることのできる残留ドライブであり、また既存のデータを含むシステムドライブです。 再構築ウィザードステップ3に進むには「次へ」ボタンをクリック キャンセルする場合には「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 ターゲットディスクのアレイやドライブIDが正しく設定されていることを確認する リビルドを開始するには、「完了」ボタンをクリック 再構築ウィザードステップ2に戻るには「戻る」ボタンを、処理を中断するには「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 最終的な確認ウィンドウが表示されるので、リビルドを開始するには「はい」ボタンをクリック リビルドをキャンセルする場合には「いいえ」ボタンをクリックしてください。 いったんリビルドが開始されたら、データエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 アレイのリビルドを行っているあいだでも通常通り本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、リビルド処理に長く時間がかかってしまいます。 リビルドの進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 「コントローラ」タブについて 「コントローラ」タブをクリックすると、RAIDボード、データチャネル、および取り付けられたハードディスクの物理的な位置情報など、コントローラ情報が表示されます。 Windows 2000をお使いの場合、「コントローラ」タブは、管理者(Administrator権限を持ったユーザー)でログオンした場合のみ表示されます。 コントローラ情報 コントローラアイコン(FastTrak1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 IRQ : RAIDボードが接続されているPCIスロットに割り当てられた割り込み要求番号。 BusMasterベースアドレス : RAIDボードのバスマスター入出力機能のためのベースアドレス(16進数)が表示されます。 ドライバ バージョン : RAIDボードのドライバ バージョン。 ハードウェアタイプ : RAIDボードであるFastTrakの製品情報。 IDEチャンネル チャンネルアイコンを左クリックすることで、IDEチャンネルのベースI/Oアドレスが表示されます。 (トラブルシューティングのために使われます) ドライブ情報 ドライブアイコンまたはドライブIDを左クリックすることで、ドライブ情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。 ミラーリングアレイは、正常なハードディスクだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。 電源を切って、ハードディスクのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブが接続されているディスクアレイを表示します。 マッピング : ドライブの物理的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 「オプション」タブについて 「オプション」タブをクリックすると、オプション画面が表示されます。 管理者は、通知、PCI Busの利用状況、リビルド設定、シンクロナイズ設定、アレイシンクロナイズのスケジュール、ディスク パラメータ、プリファレンスのそれぞれの設定をカスタマイズすることができます。 オプション内の各項目は、チェックを付けることで設定され、「適用」ボタンをクリックすることで有効になります。また、「リセット」ボタンをクリックすることで現在適用されている設定に戻すことができます。 工場出荷時の設定に戻す場合には、次の画面を参照して設定してください。 通知 ディスクアレイに問題が発生したときに、どのような形で通知するかを設定します。 サウンド機能を使用可能にする : エラー時にPCのスピーカから警告音を鳴らします。 メッセージボックスのポップアップ : エラー時に警告メッセージをポップアップ表示させます。 ログファイルの使用 : チェックを付けると、ログファイルを使用してイベントを記録することができます。 設定するとファイル参照アイコンが使用可能になりますので、ログファイルの設定を行ってください。 ログファイルのパス設定が無い場合には、デフォルトディレクトリであるFastCheckユーティリティと同じ場所に格納されます。 (一般にC:\Program Files\Promise\FastTrak) NTシステムイベントログの使用 : イベントビューアのシステムログにイベントを記録します。 エラー発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。 自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 設定時間以降のエラーダイアログ : 表示された警告メッセージを設定時間(1〜9999秒)後に自動的に閉じます。 PCI Busの利用状況 RAIDボードがデータ転送する際の、PCIバスの占有率の調整が行えます。 工場出荷時の設定「高」では、RAIDボードのパフォーマンスが最大に設定されています。 RAIDボードのデータ処理が他のPCI機器に影響を与えることが無い限り、この設定を変更する必要はありません。 設定を変更することでシステム全体のパフォーマンスに影響を及ぼす場合がありますので、「PCI Busの利用状況」オプションを変更しないでください。 リビルド設定 工場出荷時の設定では、Windows起動時に自動的にリビルドが行われるよう設定されています。 「ホットスペア/自動リビルドを禁じる」にチェックを付けると、Windowsが起動したときの自動リビルドを禁止するよう設定できます。また、リビルドの処理速度の設定も行えます。「低」に設定することで、システム・パフォーマンスを向上させることができますが、リビルド処理により時間がかかります。 故障したハードディスクを新しいものに交換したとき、自動的にリビルドが開始されるよう設定していますので、「リビルド設定」オプションの設定を変更しないでください。 また、本機はホットスペア機能をサポートしておりません。 シンクロナイズ設定 工場出荷時の設定では、「低」に設定されています。 本機では、シンクロナイズの設定を変更することはできません。 アレイシンクロナイズのスケジュール アレイのシンクロナイズ(同期化)を定期的に行うなど、ディスクアレイのメンテナンスをスケジューリングすることができます。 使用禁止 : チェックを付けるとスケジューリングは無視されます。 エラーの発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。 自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 同期化を開始する場合は、管理者(Administrator権限をもったユーザー)で行ってください。 同期化を開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 ディスク パラメータ ハードディスクに関する設定です。 書き込みキャッシュを使用可能にする : ハードディスク上の書き込みキャッシュを使用可能にします。 S.M.A.R.Tチェックを使用可能にする : ハードディスクがSMART状態になっていないか、定期的にドライブをチェックします。 「ディスク パラメータ」オプションの設定を変更しないでください。 プリファレンス FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面の表示設定や、管理者がカスタマイズしたオプション設定を保護するためのセキュリティパスワードが設定できます。 開始の最小化 : FastTrakモニタリングユーティリティを起動したときに、最小化の状態(タスクトレイにアイコン表示)で起動させます。 タスクトレイ内のアイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 常に最前面に表示 : チェックを付けるとFastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面を最前面に表示させます。 パスワードを使用可能にする : チェックを付けるとFastCheckモニタリングユーティリティを使用する際のセキュリティパスワードを使用可能にします。 また、「変更」ボタンをクリックすることによりパスワードの変更が行えます。 ■「パスワードの設定」 「パスワードを使用可能にする」にチェックを付ける 「パスワードの設定」ウィンドウが表示されます。 設定するパスワードを「新しいパスワード」に入力する 「新しいパスワードの確認」のところに設定するパスワードを再入力し、「OK」ボタンをクリック パスワードを忘れないよう、安全な場所にパスワードの記録を保管してください。 パスワード設定の確認画面が表示されるので「OK」ボタンをクリック パスワード設定が行われると、以下のパスワード入力画面がユーティリティ起動時や設定変更時に表示されるようになりますので、設定したパスワードを入力してください。 パスワードの変更や解除を行う場合には「変更」ボタンをクリックし、パスワードを設定したときと同じ手順で新しいパスワードを設定してください(解除の場合はパスワードを入力しないで設定してください)。
概要 FastCheckモニタリングユーティリティは、RAIDシステム(以降、ディスクアレイ)を管理するユーティリティです。ディスクアレイの全ての操作ステータスを監視することができます。データの変更や保存の際に、搭載した2台のハードディスクドライブにリアルタイムでデータの書き換えを実行し、大切なデータを二重化して保存(RAID 1)します。万一1台目のハードディスクドライブでディスククラッシュなどのハードウェア障害が発生しても、もう一方のハードディスクドライブで継続動作が可能です。 工場出荷時では、スタートアップ時に起動するように設定されています。通常は、タスクトレイにアイコンとして表示されます。ディスクアレイの管理をする場合は、このアイコンをダブルクリックしてください。 ※掲載している画面はWindows XPのものです。また、実際の画面とは多少異なることがあります。 RAIDの運用は本マニュアルに従って行うようにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティは出荷時にすでにインストールされています。追加する必要はありません。 FastCheckモニタリングユーティリティはディスクアレイ状態を監視する重要なソフトウェアです。削除してしまうとディスクアレイ状態に異常が発生したときに何も警告されないなど、アレイ状態を維持する上で必要な機能を利用できません。 FastCheckモニタリングユーティリティを削除してしまった場合は、次の手順で再追加してください。 「スタート」ボタン→「ファイル名を指定して実行」をクリック 「名前」に「"C:\RAID_UTL\SETUP /S"」と入力し、「OK」ボタンをクリック 自動的にインストールが行われます。 最新情報や使用上の注意事項が「補足説明」に記載されている場合があります。FastCheckモニタリングユーティリティを使用する前には必ずお読みください。 ◆FastCheckモニタリングユーティリティの「開始」 FastCheckモニタリングユーティリティはあらかじめスタートアップに登録されているため、Windowsが起動すると自動的にプログラムが開始されてタスクトレイにアイコン表示されます。 アイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 ◆FastCheckモニタリングユーティリティの「終了」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウを閉じても、プログラムは終了せずに動作し続けています(タスクトレイにアイコン表示されています)。 完全にプログラムを終了させるには、下記の手順で終了してください。 リビルド実行中、またはシンクロナイズ実行中は、FastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 タスクトレイの「FastCheckモニタユーティリティ」アイコン上で右クリック 表示されたメニューから「終了」をクリック FastCheckモニタリングユーティリティは完全に終了し、ディスクアレイを監視することができなくなります。 再び、FastCheckモニタリングユーティリティを開始する場合には、次の手順を行ってください。 <Windows XPの場合> 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック <Windows 2000の場合> 「スタート」ボタン→「プログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック 使用上の注意 ◆ディスクアレイに異常が発生した場合 Windowsを起動時またはWindows起動中に、FastCheckモニタリングユーティリティがディスクアレイの異常を検出すると、警告メッセージが表示されます。 しばらくすると、この警告メッセージは自動的に閉じてしまいますが、警告音ならびにタスクトレイのアイコンが点滅し警告し続けます。 タスクトレイのアイコンをダブルクリックし、FastCheckモニタリングユーティリティ画面を表示させて、ディスクアレイの状態を確認してください。 ディスクアレイに問題がある場合は、「活用ガイドハードウェア編」「ハードディスクドライブ(IDE-RAIDボードを搭載したモデルの場合)」の「再セットアップ前の注意事項」を参照しディスクアレイを正常な状態に戻してください。 復旧できない場合は、「NEC 121コンタクトセンター」へ連絡してください。 本機はHot Swap(電源が入ったままハードディスクドライブを交換)に対応していません。ハードディスクドライブを交換する場合は、本体の電源をオフにしてください。電源を入れたままハードディスクドライブの交換を行うと、故障や感電の原因になりますので十分ご注意ください。 使用方法 FastCheckモニタリングユーティリティは、設定されたすべてのディスクアレイとドライブの操作ステータスを監視することができます。 また、ディスクアレイまたはコントローラで問題が発生したときに、警告音と共に警告メッセージを表示し異常をお知らせします。 FastCheckモニタリングユーティリティには「アレイ」、「コントローラ」、および「オプション」の3つのタブがあります。目的のタブをクリックして画面を切り替えてください。 「オプション」では、管理者がディスクアレイのミラーリング(RAID1)状態を維持するために、操作ログおよびイベント通知、ユーティリティのセキュリティパスワードの設定、およびスケジュールメンテナンスなどの設定をカスタマイズすることができます。 「アレイ」タブについて 「アレイ」タブでは、RAIDボード内のFastBuild BIOSを通して設定されたアレイ情報を表示します。 また、ミラーリングアレイのデータ整合を行うシンクロナイズ(同期化)や故障したハードディスクを新しいハードディスクに交換したときに行うリビルド(再構築)が実行できます。 ◆「アレイ情報」 アレイアイコン(アレイ1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 RAIDモード : RAIDのモードが表示されます。(デフォルト:ミラーリング) マッピング : システムが物質的なドライブとして認識しているドライブ情報を表示します。 サイズ : アレイのハードディスク容量。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : アレイが正常な状態です。 クリティカル : アレイに問題が発生した状態です。ディスクアレイを構成するハードディスクドライブに問題が検出されています(問題が検出されたドライブには×印が表示されます)。 オフライン : アレイが故障した状態です。ディスクアレイを構成する2台のハードディスクドライブに問題が検出されています。ディスクアレイ内のデータはすべて失われます。 問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 復旧が出来ない場合には、「NEC 121コンタクトセンター」へご連絡ください。 ◆「ドライブ情報」 アレイの各ハードディスクドライブを左クリックすることによって、そのドライブの情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブの物理的な接続状態です。(IDEチャネル1または2) この情報により、故障したハードディスクドライブを識別することができます。 マッピング : ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 ◆「ポップアップメニュー」の使い方 アレイ上またはドライブ上で右クリックすることで、ポップアップメニューが表示されます。ポップアップメニューにより、メンテナンス機能である「シンクロナイズ」や「リビルド」の実行や、「常に最前面に表示」や「最小化」といったFastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ表示の設定などが行えます。 ◆「シンクロナイズ(同期化)」をするには ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 (「オプション」タブの「アレイシンクロナイズのスケジュール」を利用することで、自動的に同期化が行えます。) 同期化を開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック 同期化したいアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「シンクロナイズ」をクリック FastTrakの確認メッセージが表示されます。 同期化を実行するには「はい」ボタンをクリック ミラーリングアレイの同期化が始まります。 同期化が開始されたらデータエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 以下の情報ウィンドウが表示されるので、「OK」ボタンをクリック アレイの同期化を行っている間でも、通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、同期化のプロセスはより長時間がかかります。 同期化の進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 ◆「リビルド(再構築)」をするには ミラーリングアレイにおいて既存のデータドライブからブランクドライブにデータを効果的にコピーまたは上書きします。 故障したハードディスクドライブを取り外し新しいものと交換した時には、この操作を行ってください。 リビルドを開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック リビルドするアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「リビルド」をクリック 「アレイ1においてリビルドプロセスを初期設定してください」と表示されたら「OK」ボタンをクリック 再構築ウィザードが起動します。 ■「再構築ウィザード」の使い方 以下の再構築ウィザード ステップ2が表示される(ステップ1はアレイの選択ですが、アレイが1つしか存在しないため省略されます)ので、データを受け取るターゲットディスクを選択する ターゲットディスクが新しいハードディスクドライブ(ブランクディスクドライブ)、または上書きしてもよいハードディスクドライブであることを確かめてください。 未選択のドライブはリビルドの元となる正常なドライブで、アレイを復元させることのできる残留ドライブであり、また既存のデータを含むシステムドライブです。 ターゲットディスクの指定に間違いが無いか再確認してください。もしターゲットディスクに重要なデータが存在していても、上書きされてしまいますので注意してください。 再構築ウィザードステップ3に進むには「次へ」ボタンをクリック キャンセルする場合には「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 ターゲットディスクのアレイやドライブIDが正しく設定されていることを確認する リビルドを開始するには、「完了」ボタンをクリック 再構築ウィザードステップ2に戻るには「戻る」ボタンを、処理を中断するには「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 最終的な確認ウィンドウが表示されるので、リビルドを開始するには「はい」ボタンをクリック リビルドをキャンセルする場合には「いいえ」ボタンをクリックしてください。 いったんリビルドが開始されたら、データエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 アレイのリビルドを行っている間でも通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、リビルド処理もより長時間かかってしまいます。 リビルドの進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 「コントローラ」タブについて 「コントローラ」タブをクリックすると、RAIDボード、データチャネル、および取り付けられたハードディスクドライブの物質的な位置情報など、コントローラ情報が表示されます。 ◆「コントローラ情報」 コントローラアイコン(FastTrak1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 IRQ : RAIDボードが接続されているPCIスロットに割り当てられた割り込み要求番号。 BusMasterベースアドレス : RAIDボードのバスマスター入出力機能のためのベースアドレス(16進数)が表示されます。 ドライバ バージョン : RAIDボードのドライバ バージョン。 ハードウェアタイプ : RAIDボードであるFastTrakの製品情報。 ◆「IDEチャンネル」 チャンネルアイコンを左クリックすることで、IDEチャンネルのベースI/Oアドレスが表示されます。 (トラブルシューティングのために使われます) ◆「ドライブ情報」 ドライブアイコンまたはドライブIDを左クリックすることで、ドライブ情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブが接続されているディスクアレイを表示します。 マッピング : ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 「オプション」タブについて 「オプション」タブをクリックすると、オプション画面が表示されます。 管理者は、通知、PCI Busの利用状況、リビルド設定、シンクロナイズ設定、アレイシンクロナイズのスケジュール、ディスク パラメータ、プリファレンスのそれぞれの設定をカスタマイズすることができます。 オプション内の各項目は、チェックボックスにチェックを入れることで設定され、「適用」ボタンをクリックすることで有効になります。また、「リセット」ボタンをクリックすることで現在適用されている設定に戻すことができます。 工場出荷時の設定に戻す場合には、下図を参照にして設定してください。 ◆「通知」 ディスクアレイに問題が発生したときに、どのような形で通知するかを設定します。 サウンド機能を使用可能にする : エラー時にPCのスピーカから警告音を鳴らします。 メッセージボックスのポップアップ : エラー時に警告メッセージをポップアップ表示させます。 ログファイルの使用 : ログファイルを使用してイベントを記録することができます。チェックを入れることでファイル参照アイコンが使用可能になりますので、ログファイルの設定を行ってください。ログファイルのパス設定が無い場合には、デフォルトディレクトリであるFastCheckユーティリティと同じ場所に格納されます。(一般にC:\Program Files\Promise\FastTrak) NTシステムイベントログの使用 : イベントビューアのシステムログにイベントを記録します。 エラー発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 設定時間以降のエラーダイアログ : 表示された警告メッセージを設定時間(1〜9999秒)後に自動的に閉じます。 ◆「PCI Busの利用状況」 RAIDボードがデータ転送する際の、PCIバスの占有率の調整が行えます。 工場出荷時の設定「高」では、RAIDボードのパフォーマンスが最大に設定されています。 RAIDボードのデータ処理が他のPCI機器に影響を与えることが無い限り、この設定を変更する必要はありません。設定を変更することでシステム全体のパフォーマンスに影響を及ぼす場合がありますので、「PCI Busの利用状況」オプションを変更しないでください。 ◆「リビルド設定」 工場出荷時の設定では、Windows起動時に自動的にリビルドが行われるよう設定されています。 「ホットスペア/自動リビルドを禁じる」をチェックすることで、Windowsが起動したときの自動リビルドを禁止するよう設定できます。また、リビルドの処理速度の設定も行えます。「低」に設定することで、システム・パフォーマンスを向上させることができますが、リビルド処理により時間がかかります。 故障したハードディスクを新しいものに交換したとき、自動的にリビルドが開始されるよう設定していますので、「リビルド設定」オプションの設定を変更しないでください。 また、本機はホットスペア機能をサポートしておりません。 ◆「シンクロナイズ設定」 工場出荷時の設定では、「低」に設定されています。 本機では、シンクロナイズの設定を変更することはできません。 ◆「アレイシンクロナイズのスケジュール」 アレイのシンクロナイズ(同期化)を定期的に行うなど、ディスクアレイのメンテナンスをスケジューリングすることができます。 使用禁止 : チェックをつけることでスケジューリングは無視されます。 エラーの発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 同期化を実行する場合には、電源の省電力設定をオフにしてください。 ◆「ディスク パラメータ」 ハードディスクドライブに関する設定です。 書き込みキャッシュを使用可能にする : ハードディスクドライブ上の書き込みキャッシュを使用可能にします。 S.M.A.R.Tチェックを使用可能にする : ハードディスクドライブがSMART状態になっていないか、定期的にドライブをチェックします。 「ディスク パラメータ」オプションの設定を変更しないでください。 ◆「プリファレンス」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面の表示設定や、管理者がカスタマイズしたオプション設定を保護するためのセキュリティパスワードが設定できます。 開始の最小化 : FastTrakモニタリングユーティリティを起動したときに、最小化の状態(タスクトレイにアイコン表示)で起動させます。 タスクトレイ内のアイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 常に最前面に表示 : FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面を最前面に表示させます。 パスワードを使用可能にする : FastCheckモニタリングユーティリティを使用する際のセキュリティパスワードを使用可能にします。また、「変更」ボタンをクリックすることによりパスワードの変更が行えます。 ■「パスワードの設定」 「パスワードを使用可能にする」チェックボックスをチェックする 「パスワード設定」画面が表示されます。 設定するパスワードを「新しいパスワード」に入力する 「新しいパスワードの確認」のところに設定するパスワードを再入力し、「OK」ボタンをクリック パスワードを忘れないよう、安全な場所にパスワードの記録を保管してください。 パスワード設定の確認画面が表示されるので「OK」ボタンをクリック パスワード設定が行われると、以下のパスワード入力画面がユーティリティ起動時や設定変更時に表示されるようになりますので、設定したパスワードを入力してください。 パスワードの変更や解除を行う場合には「変更」ボタンをクリックし、パスワードを設定したときと同様の手順で新しいパスワードを設定してください(解除の場合はパスワードを入力しないで設定してください)。
概要 FastCheckモニタリングユーティリティは、RAIDシステム(以降、ディスクアレイ)を管理するユーティリティです。ディスクアレイの全ての操作ステータスを監視することができます。データの変更や保存の際に、搭載した2台のハードディスクドライブにリアルタイムでデータの書き換えを実行し、大切なデータを二重化して保存(RAID 1)します。万一1台目のハードディスクドライブでディスククラッシュなどのハードウェア障害が発生しても、もう一方のハードディスクドライブで継続動作が可能です。 工場出荷時では、スタートアップ時に起動するように設定されています。通常は、タスクトレイにアイコンとして表示されます。ディスクアレイの管理をする場合は、このアイコンをダブルクリックしてください。 ※掲載している画面はWindows XPのものです。また、実際の画面とは多少異なることがあります。 RAIDの運用は本マニュアルに従って行うようにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティは出荷時にすでにインストールされています。追加する必要はありません。 FastCheckモニタリングユーティリティはディスクアレイ状態を監視する重要なソフトウェアです。削除してしまうとディスクアレイ状態に異常が発生したときに何も警告されないなど、アレイ状態を維持する上で必要な機能を利用できません。 FastCheckモニタリングユーティリティを削除してしまった場合は、次の手順で再追加してください。 「スタート」ボタン→「ファイル名を指定して実行」をクリック 「名前」に「"C:\RAID_UTL\SETUP /S"」と入力し、「OK」ボタンをクリック 自動的にインストールが行われます。 最新情報や使用上の注意事項が「補足説明」に記載されている場合があります。FastCheckモニタリングユーティリティを使用する前には必ずお読みください。 ◆FastCheckモニタリングユーティリティの「開始」 FastCheckモニタリングユーティリティはあらかじめスタートアップに登録されているため、Windowsが起動すると自動的にプログラムが開始されてタスクトレイにアイコン表示されます。 アイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 ◆FastCheckモニタリングユーティリティの「終了」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウを閉じても、プログラムは終了せずに動作し続けています(タスクトレイにアイコン表示されています)。 完全にプログラムを終了させるには、下記の手順で終了してください。 リビルド実行中、またはシンクロナイズ実行中は、FastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 タスクトレイの「FastCheckモニタユーティリティ」アイコン上で右クリック 表示されたメニューから「終了」をクリック FastCheckモニタリングユーティリティは完全に終了し、ディスクアレイを監視することができなくなります。 再び、FastCheckモニタリングユーティリティを開始する場合には、次の手順を行ってください。 <Windows XPの場合> 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック <Windows 2000の場合> 「スタート」ボタン→「プログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック 使用上の注意 ◆ディスクアレイに異常が発生した場合 Windowsを起動時またはWindows起動中に、FastCheckモニタリングユーティリティがディスクアレイの異常を検出すると、警告メッセージが表示されます。 しばらくすると、この警告メッセージは自動的に閉じてしまいますが、警告音ならびにタスクトレイのアイコンが点滅し警告し続けます。 タスクトレイのアイコンをダブルクリックし、FastCheckモニタリングユーティリティ画面を表示させて、ディスクアレイの状態を確認してください。 ディスクアレイに問題がある場合は、「活用ガイドハードウェア編」「ハードディスクドライブ(IDE-RAIDボードを搭載したモデルの場合)」の「再セットアップ前の注意事項」を参照しディスクアレイを正常な状態に戻してください。 復旧できない場合は、「NEC 121コンタクトセンター」へ連絡してください。 本機はHot Swap(電源が入ったままハードディスクドライブを交換)に対応していません。ハードディスクドライブを交換する場合は、本体の電源をオフにしてください。電源を入れたままハードディスクドライブの交換を行うと、故障や感電の原因になりますので十分ご注意ください。 使用方法 FastCheckモニタリングユーティリティは、設定されたすべてのディスクアレイとドライブの操作ステータスを監視することができます。 また、ディスクアレイまたはコントローラで問題が発生したときに、警告音と共に警告メッセージを表示し異常をお知らせします。 FastCheckモニタリングユーティリティには「アレイ」、「コントローラ」、および「オプション」の3つのタブがあります。目的のタブをクリックして画面を切り替えてください。 「オプション」では、管理者がディスクアレイのミラーリング(RAID1)状態を維持するために、操作ログおよびイベント通知、ユーティリティのセキュリティパスワードの設定、およびスケジュールメンテナンスなどの設定をカスタマイズすることができます。 「アレイ」タブについて 「アレイ」タブでは、RAIDボード内のFastBuild BIOSを通して設定されたアレイ情報を表示します。 また、ミラーリングアレイのデータ整合を行うシンクロナイズ(同期化)や故障したハードディスクを新しいハードディスクに交換したときに行うリビルド(再構築)が実行できます。 ◆「アレイ情報」 アレイアイコン(アレイ1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 RAIDモード : RAIDのモードが表示されます。(デフォルト:ミラーリング) マッピング : システムが物質的なドライブとして認識しているドライブ情報を表示します。 サイズ : アレイのハードディスク容量。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : アレイが正常な状態です。 クリティカル : アレイに問題が発生した状態です。ディスクアレイを構成するハードディスクドライブに問題が検出されています(問題が検出されたドライブには×印が表示されます)。 オフライン : アレイが故障した状態です。ディスクアレイを構成する2台のハードディスクドライブに問題が検出されています。ディスクアレイ内のデータはすべて失われます。 問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 復旧が出来ない場合には、「NEC 121コンタクトセンター」へご連絡ください。 ◆「ドライブ情報」 アレイの各ハードディスクドライブを左クリックすることによって、そのドライブの情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブの物理的な接続状態です。(IDEチャネル1または2) この情報により、故障したハードディスクドライブを識別することができます。 マッピング : ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 ◆「ポップアップメニュー」の使い方 アレイ上またはドライブ上で右クリックすることで、ポップアップメニューが表示されます。ポップアップメニューにより、メンテナンス機能である「シンクロナイズ」や「リビルド」の実行や、「常に最前面に表示」や「最小化」といったFastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ表示の設定などが行えます。 ◆「シンクロナイズ(同期化)」をするには ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 (「オプション」タブの「アレイシンクロナイズのスケジュール」を利用することで、自動的に同期化が行えます。) 同期化を開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック 同期化したいアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「シンクロナイズ」をクリック FastTrakの確認メッセージが表示されます。 同期化を実行するには「はい」ボタンをクリック ミラーリングアレイの同期化が始まります。 同期化が開始されたらデータエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 以下の情報ウィンドウが表示されるので、「OK」ボタンをクリック アレイの同期化を行っている間でも、通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、同期化のプロセスはより長時間がかかります。 同期化の進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 ◆「リビルド(再構築)」をするには ミラーリングアレイにおいて既存のデータドライブからブランクドライブにデータを効果的にコピーまたは上書きします。 故障したハードディスクドライブを取り外し新しいものと交換した時には、この操作を行ってください。 リビルドを開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック リビルドするアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「リビルド」をクリック 「アレイ1においてリビルドプロセスを初期設定してください」と表示されたら「OK」ボタンをクリック 再構築ウィザードが起動します。 ■「再構築ウィザード」の使い方 以下の再構築ウィザード ステップ2が表示される(ステップ1はアレイの選択ですが、アレイが1つしか存在しないため省略されます)ので、データを受け取るターゲットディスクを選択する ターゲットディスクが新しいハードディスクドライブ(ブランクディスクドライブ)、または上書きしてもよいハードディスクドライブであることを確かめてください。 未選択のドライブはリビルドの元となる正常なドライブで、アレイを復元させることのできる残留ドライブであり、また既存のデータを含むシステムドライブです。 ターゲットディスクの指定に間違いが無いか再確認してください。もしターゲットディスクに重要なデータが存在していても、上書きされてしまいますので注意してください。 再構築ウィザードステップ3に進むには「次へ」ボタンをクリック キャンセルする場合には「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 ターゲットディスクのアレイやドライブIDが正しく設定されていることを確認する リビルドを開始するには、「完了」ボタンをクリック 再構築ウィザードステップ2に戻るには「戻る」ボタンを、処理を中断するには「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 最終的な確認ウィンドウが表示されるので、リビルドを開始するには「はい」ボタンをクリック リビルドをキャンセルする場合には「いいえ」ボタンをクリックしてください。 いったんリビルドが開始されたら、データエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 アレイのリビルドを行っている間でも通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、リビルド処理もより長時間かかってしまいます。 リビルドの進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 「コントローラ」タブについて 「コントローラ」タブをクリックすると、RAIDボード、データチャネル、および取り付けられたハードディスクドライブの物質的な位置情報など、コントローラ情報が表示されます。 ◆「コントローラ情報」 コントローラアイコン(FastTrak1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 IRQ : RAIDボードが接続されているPCIスロットに割り当てられた割り込み要求番号。 BusMasterベースアドレス : RAIDボードのバスマスター入出力機能のためのベースアドレス(16進数)が表示されます。 ドライバ バージョン : RAIDボードのドライバ バージョン。 ハードウェアタイプ : RAIDボードであるFastTrakの製品情報。 ◆「IDEチャンネル」 チャンネルアイコンを左クリックすることで、IDEチャンネルのベースI/Oアドレスが表示されます。 (トラブルシューティングのために使われます) ◆「ドライブ情報」 ドライブアイコンまたはドライブIDを左クリックすることで、ドライブ情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブが接続されているディスクアレイを表示します。 マッピング : ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 「オプション」タブについて 「オプション」タブをクリックすると、オプション画面が表示されます。 管理者は、通知、PCI Busの利用状況、リビルド設定、シンクロナイズ設定、アレイシンクロナイズのスケジュール、ディスク パラメータ、プリファレンスのそれぞれの設定をカスタマイズすることができます。 オプション内の各項目は、チェックボックスにチェックを入れることで設定され、「適用」ボタンをクリックすることで有効になります。また、「リセット」ボタンをクリックすることで現在適用されている設定に戻すことができます。 工場出荷時の設定に戻す場合には、下図を参照にして設定してください。 ◆「通知」 ディスクアレイに問題が発生したときに、どのような形で通知するかを設定します。 サウンド機能を使用可能にする : エラー時にPCのスピーカから警告音を鳴らします。 メッセージボックスのポップアップ : エラー時に警告メッセージをポップアップ表示させます。 ログファイルの使用 : ログファイルを使用してイベントを記録することができます。チェックを入れることでファイル参照アイコンが使用可能になりますので、ログファイルの設定を行ってください。ログファイルのパス設定が無い場合には、デフォルトディレクトリであるFastCheckユーティリティと同じ場所に格納されます。(一般にC:\Program Files\Promise\FastTrak) NTシステムイベントログの使用 : イベントビューアのシステムログにイベントを記録します。 エラー発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 設定時間以降のエラーダイアログ : 表示された警告メッセージを設定時間(1〜9999秒)後に自動的に閉じます。 ◆「PCI Busの利用状況」 RAIDボードがデータ転送する際の、PCIバスの占有率の調整が行えます。 工場出荷時の設定「高」では、RAIDボードのパフォーマンスが最大に設定されています。 RAIDボードのデータ処理が他のPCI機器に影響を与えることが無い限り、この設定を変更する必要はありません。設定を変更することでシステム全体のパフォーマンスに影響を及ぼす場合がありますので、「PCI Busの利用状況」オプションを変更しないでください。 ◆「リビルド設定」 工場出荷時の設定では、Windows起動時に自動的にリビルドが行われるよう設定されています。 「ホットスペア/自動リビルドを禁じる」をチェックすることで、Windowsが起動したときの自動リビルドを禁止するよう設定できます。また、リビルドの処理速度の設定も行えます。「低」に設定することで、システム・パフォーマンスを向上させることができますが、リビルド処理により時間がかかります。 故障したハードディスクを新しいものに交換したとき、自動的にリビルドが開始されるよう設定していますので、「リビルド設定」オプションの設定を変更しないでください。 また、本機はホットスペア機能をサポートしておりません。 ◆「シンクロナイズ設定」 工場出荷時の設定では、「低」に設定されています。 本機では、シンクロナイズの設定を変更することはできません。 ◆「アレイシンクロナイズのスケジュール」 アレイのシンクロナイズ(同期化)を定期的に行うなど、ディスクアレイのメンテナンスをスケジューリングすることができます。 使用禁止 : チェックをつけることでスケジューリングは無視されます。 エラーの発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 同期化を実行する場合には、電源の省電力設定をオフにしてください。 ◆「ディスク パラメータ」 ハードディスクドライブに関する設定です。 書き込みキャッシュを使用可能にする : ハードディスクドライブ上の書き込みキャッシュを使用可能にします。 S.M.A.R.Tチェックを使用可能にする : ハードディスクドライブがSMART状態になっていないか、定期的にドライブをチェックします。 「ディスク パラメータ」オプションの設定を変更しないでください。 ◆「プリファレンス」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面の表示設定や、管理者がカスタマイズしたオプション設定を保護するためのセキュリティパスワードが設定できます。 開始の最小化 : FastTrakモニタリングユーティリティを起動したときに、最小化の状態(タスクトレイにアイコン表示)で起動させます。 タスクトレイ内のアイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 常に最前面に表示 : FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面を最前面に表示させます。 パスワードを使用可能にする : FastCheckモニタリングユーティリティを使用する際のセキュリティパスワードを使用可能にします。また、「変更」ボタンをクリックすることによりパスワードの変更が行えます。 ■「パスワードの設定」 「パスワードを使用可能にする」チェックボックスをチェックする 「パスワード設定」画面が表示されます。 設定するパスワードを「新しいパスワード」に入力する 「新しいパスワードの確認」のところに設定するパスワードを再入力し、「OK」ボタンをクリック パスワードを忘れないよう、安全な場所にパスワードの記録を保管してください。 パスワード設定の確認画面が表示されるので「OK」ボタンをクリック パスワード設定が行われると、以下のパスワード入力画面がユーティリティ起動時や設定変更時に表示されるようになりますので、設定したパスワードを入力してください。 パスワードの変更や解除を行う場合には「変更」ボタンをクリックし、パスワードを設定したときと同様の手順で新しいパスワードを設定してください(解除の場合はパスワードを入力しないで設定してください)。
概要 FastCheckモニタリングユーティリティは、RAIDシステム(以降、ディスクアレイ)を管理するユーティリティです。ディスクアレイの全ての操作ステータスを監視することができます。データの変更や保存の際に、搭載した2台のハードディスクドライブにリアルタイムでデータの書き換えを実行し、大切なデータを二重化して保存(RAID 1)します。万一1台目のハードディスクドライブでディスククラッシュなどのハードウェア障害が発生しても、もう一方のハードディスクドライブで継続動作が可能です。 工場出荷時では、スタートアップ時に起動するように設定されています。通常は、タスクトレイにアイコンとして表示されます。ディスクアレイの管理をする場合は、このアイコンをダブルクリックしてください。 ※掲載している画面はWindows XPのものです。また、実際の画面とは多少異なることがあります。 RAIDの運用は本マニュアルに従って行うようにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティは出荷時にすでにインストールされています。追加する必要はありません。 FastCheckモニタリングユーティリティはディスクアレイ状態を監視する重要なソフトウェアです。削除してしまうとディスクアレイ状態に異常が発生したときに何も警告されないなど、アレイ状態を維持する上で必要な機能を利用できません。 FastCheckモニタリングユーティリティを削除してしまった場合は、次の手順で再追加してください。 「スタート」ボタン→「ファイル名を指定して実行」をクリック 「名前」に「"C:\RAID_UTL\SETUP /S"」と入力し、「OK」ボタンをクリック 自動的にインストールが行われます。 最新情報や使用上の注意事項が「補足説明」に記載されている場合があります。FastCheckモニタリングユーティリティを使用する前には必ずお読みください。 ◆FastCheckモニタリングユーティリティの「開始」 FastCheckモニタリングユーティリティはあらかじめスタートアップに登録されているため、Windowsが起動すると自動的にプログラムが開始されてタスクトレイにアイコン表示されます。 アイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 ◆FastCheckモニタリングユーティリティの「終了」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウを閉じても、プログラムは終了せずに動作し続けています(タスクトレイにアイコン表示されています)。 完全にプログラムを終了させるには、下記の手順で終了してください。 リビルド実行中、またはシンクロナイズ実行中は、FastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 タスクトレイの「FastCheckモニタユーティリティ」アイコン上で右クリック 表示されたメニューから「終了」をクリック FastCheckモニタリングユーティリティは完全に終了し、ディスクアレイを監視することができなくなります。 再び、FastCheckモニタリングユーティリティを開始する場合には、次の手順を行ってください。 <Windows XPの場合> 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック <Windows 2000の場合> 「スタート」ボタン→「プログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック 使用上の注意 ◆ディスクアレイに異常が発生した場合 Windowsを起動時またはWindows起動中に、FastCheckモニタリングユーティリティがディスクアレイの異常を検出すると、警告メッセージが表示されます。 しばらくすると、この警告メッセージは自動的に閉じてしまいますが、警告音ならびにタスクトレイのアイコンが点滅し警告し続けます。 タスクトレイのアイコンをダブルクリックし、FastCheckモニタリングユーティリティ画面を表示させて、ディスクアレイの状態を確認してください。 ディスクアレイに問題がある場合は、「活用ガイドハードウェア編」「ハードディスクドライブ(IDE-RAIDボードを搭載したモデルの場合)」の「再セットアップ前の注意事項」を参照しディスクアレイを正常な状態に戻してください。 復旧できない場合は、「NEC 121コンタクトセンター」へ連絡してください。 本機はHot Swap(電源が入ったままハードディスクドライブを交換)に対応していません。ハードディスクドライブを交換する場合は、本体の電源をオフにしてください。電源を入れたままハードディスクドライブの交換を行うと、故障や感電の原因になりますので十分ご注意ください。 使用方法 FastCheckモニタリングユーティリティは、設定されたすべてのディスクアレイとドライブの操作ステータスを監視することができます。 また、ディスクアレイまたはコントローラで問題が発生したときに、警告音と共に警告メッセージを表示し異常をお知らせします。 FastCheckモニタリングユーティリティには「アレイ」、「コントローラ」、および「オプション」の3つのタブがあります。目的のタブをクリックして画面を切り替えてください。 「オプション」では、管理者がディスクアレイのミラーリング(RAID1)状態を維持するために、操作ログおよびイベント通知、ユーティリティのセキュリティパスワードの設定、およびスケジュールメンテナンスなどの設定をカスタマイズすることができます。 「アレイ」タブについて 「アレイ」タブでは、RAIDボード内のFastBuild BIOSを通して設定されたアレイ情報を表示します。 また、ミラーリングアレイのデータ整合を行うシンクロナイズ(同期化)や故障したハードディスクを新しいハードディスクに交換したときに行うリビルド(再構築)が実行できます。 ◆「アレイ情報」 アレイアイコン(アレイ1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 RAIDモード : RAIDのモードが表示されます。(デフォルト:ミラーリング) マッピング : システムが物質的なドライブとして認識しているドライブ情報を表示します。 サイズ : アレイのハードディスク容量。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : アレイが正常な状態です。 クリティカル : アレイに問題が発生した状態です。ディスクアレイを構成するハードディスクドライブに問題が検出されています(問題が検出されたドライブには×印が表示されます)。 オフライン : アレイが故障した状態です。ディスクアレイを構成する2台のハードディスクドライブに問題が検出されています。ディスクアレイ内のデータはすべて失われます。 問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 復旧が出来ない場合には、「NEC 121コンタクトセンター」へご連絡ください。 ◆「ドライブ情報」 アレイの各ハードディスクドライブを左クリックすることによって、そのドライブの情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブの物理的な接続状態です。(IDEチャネル1または2) この情報により、故障したハードディスクドライブを識別することができます。 マッピング : ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 ◆「ポップアップメニュー」の使い方 アレイ上またはドライブ上で右クリックすることで、ポップアップメニューが表示されます。ポップアップメニューにより、メンテナンス機能である「シンクロナイズ」や「リビルド」の実行や、「常に最前面に表示」や「最小化」といったFastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ表示の設定などが行えます。 ◆「シンクロナイズ(同期化)」をするには ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 (「オプション」タブの「アレイシンクロナイズのスケジュール」を利用することで、自動的に同期化が行えます。) 同期化を開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック 同期化したいアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「シンクロナイズ」をクリック FastTrakの確認メッセージが表示されます。 同期化を実行するには「はい」ボタンをクリック ミラーリングアレイの同期化が始まります。 同期化が開始されたらデータエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 以下の情報ウィンドウが表示されるので、「OK」ボタンをクリック アレイの同期化を行っている間でも、通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、同期化のプロセスはより長時間がかかります。 同期化の進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 ◆「リビルド(再構築)」をするには ミラーリングアレイにおいて既存のデータドライブからブランクドライブにデータを効果的にコピーまたは上書きします。 故障したハードディスクドライブを取り外し新しいものと交換した時には、この操作を行ってください。 リビルドを開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック リビルドするアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「リビルド」をクリック 「アレイ1においてリビルドプロセスを初期設定してください」と表示されたら「OK」ボタンをクリック 再構築ウィザードが起動します。 ■「再構築ウィザード」の使い方 以下の再構築ウィザード ステップ2が表示される(ステップ1はアレイの選択ですが、アレイが1つしか存在しないため省略されます)ので、データを受け取るターゲットディスクを選択する ターゲットディスクが新しいハードディスクドライブ(ブランクディスクドライブ)、または上書きしてもよいハードディスクドライブであることを確かめてください。 未選択のドライブはリビルドの元となる正常なドライブで、アレイを復元させることのできる残留ドライブであり、また既存のデータを含むシステムドライブです。 ターゲットディスクの指定に間違いが無いか再確認してください。もしターゲットディスクに重要なデータが存在していても、上書きされてしまいますので注意してください。 再構築ウィザードステップ3に進むには「次へ」ボタンをクリック キャンセルする場合には「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 ターゲットディスクのアレイやドライブIDが正しく設定されていることを確認する リビルドを開始するには、「完了」ボタンをクリック 再構築ウィザードステップ2に戻るには「戻る」ボタンを、処理を中断するには「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 最終的な確認ウィンドウが表示されるので、リビルドを開始するには「はい」ボタンをクリック リビルドをキャンセルする場合には「いいえ」ボタンをクリックしてください。 いったんリビルドが開始されたら、データエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 アレイのリビルドを行っている間でも通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、リビルド処理もより長時間かかってしまいます。 リビルドの進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 「コントローラ」タブについて 「コントローラ」タブをクリックすると、RAIDボード、データチャネル、および取り付けられたハードディスクドライブの物質的な位置情報など、コントローラ情報が表示されます。 ◆「コントローラ情報」 コントローラアイコン(FastTrak1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 IRQ : RAIDボードが接続されているPCIスロットに割り当てられた割り込み要求番号。 BusMasterベースアドレス : RAIDボードのバスマスター入出力機能のためのベースアドレス(16進数)が表示されます。 ドライバ バージョン : RAIDボードのドライバ バージョン。 ハードウェアタイプ : RAIDボードであるFastTrakの製品情報。 ◆「IDEチャンネル」 チャンネルアイコンを左クリックすることで、IDEチャンネルのベースI/Oアドレスが表示されます。 (トラブルシューティングのために使われます) ◆「ドライブ情報」 ドライブアイコンまたはドライブIDを左クリックすることで、ドライブ情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブが接続されているディスクアレイを表示します。 マッピング : ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 「オプション」タブについて 「オプション」タブをクリックすると、オプション画面が表示されます。 管理者は、通知、PCI Busの利用状況、リビルド設定、シンクロナイズ設定、アレイシンクロナイズのスケジュール、ディスク パラメータ、プリファレンスのそれぞれの設定をカスタマイズすることができます。 オプション内の各項目は、チェックボックスにチェックを入れることで設定され、「適用」ボタンをクリックすることで有効になります。また、「リセット」ボタンをクリックすることで現在適用されている設定に戻すことができます。 工場出荷時の設定に戻す場合には、下図を参照にして設定してください。 ◆「通知」 ディスクアレイに問題が発生したときに、どのような形で通知するかを設定します。 サウンド機能を使用可能にする : エラー時にPCのスピーカから警告音を鳴らします。 メッセージボックスのポップアップ : エラー時に警告メッセージをポップアップ表示させます。 ログファイルの使用 : ログファイルを使用してイベントを記録することができます。チェックを入れることでファイル参照アイコンが使用可能になりますので、ログファイルの設定を行ってください。ログファイルのパス設定が無い場合には、デフォルトディレクトリであるFastCheckユーティリティと同じ場所に格納されます。(一般にC:\Program Files\Promise\FastTrak) NTシステムイベントログの使用 : イベントビューアのシステムログにイベントを記録します。 エラー発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 設定時間以降のエラーダイアログ : 表示された警告メッセージを設定時間(1〜9999秒)後に自動的に閉じます。 ◆「PCI Busの利用状況」 RAIDボードがデータ転送する際の、PCIバスの占有率の調整が行えます。 工場出荷時の設定「高」では、RAIDボードのパフォーマンスが最大に設定されています。 RAIDボードのデータ処理が他のPCI機器に影響を与えることが無い限り、この設定を変更する必要はありません。設定を変更することでシステム全体のパフォーマンスに影響を及ぼす場合がありますので、「PCI Busの利用状況」オプションを変更しないでください。 ◆「リビルド設定」 工場出荷時の設定では、Windows起動時に自動的にリビルドが行われるよう設定されています。 「ホットスペア/自動リビルドを禁じる」をチェックすることで、Windowsが起動したときの自動リビルドを禁止するよう設定できます。また、リビルドの処理速度の設定も行えます。「低」に設定することで、システム・パフォーマンスを向上させることができますが、リビルド処理により時間がかかります。 故障したハードディスクを新しいものに交換したとき、自動的にリビルドが開始されるよう設定していますので、「リビルド設定」オプションの設定を変更しないでください。 また、本機はホットスペア機能をサポートしておりません。 ◆「シンクロナイズ設定」 工場出荷時の設定では、「低」に設定されています。 本機では、シンクロナイズの設定を変更することはできません。 ◆「アレイシンクロナイズのスケジュール」 アレイのシンクロナイズ(同期化)を定期的に行うなど、ディスクアレイのメンテナンスをスケジューリングすることができます。 使用禁止 : チェックをつけることでスケジューリングは無視されます。 エラーの発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 同期化を実行する場合には、電源の省電力設定をオフにしてください。 ◆「ディスク パラメータ」 ハードディスクドライブに関する設定です。 書き込みキャッシュを使用可能にする : ハードディスクドライブ上の書き込みキャッシュを使用可能にします。 S.M.A.R.Tチェックを使用可能にする : ハードディスクドライブがSMART状態になっていないか、定期的にドライブをチェックします。 「ディスク パラメータ」オプションの設定を変更しないでください。 ◆「プリファレンス」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面の表示設定や、管理者がカスタマイズしたオプション設定を保護するためのセキュリティパスワードが設定できます。 開始の最小化 : FastTrakモニタリングユーティリティを起動したときに、最小化の状態(タスクトレイにアイコン表示)で起動させます。 タスクトレイ内のアイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 常に最前面に表示 : FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面を最前面に表示させます。 パスワードを使用可能にする : FastCheckモニタリングユーティリティを使用する際のセキュリティパスワードを使用可能にします。また、「変更」ボタンをクリックすることによりパスワードの変更が行えます。 ■「パスワードの設定」 「パスワードを使用可能にする」チェックボックスをチェックする 「パスワード設定」画面が表示されます。 設定するパスワードを「新しいパスワード」に入力する 「新しいパスワードの確認」のところに設定するパスワードを再入力し、「OK」ボタンをクリック パスワードを忘れないよう、安全な場所にパスワードの記録を保管してください。 パスワード設定の確認画面が表示されるので「OK」ボタンをクリック パスワード設定が行われると、以下のパスワード入力画面がユーティリティ起動時や設定変更時に表示されるようになりますので、設定したパスワードを入力してください。 パスワードの変更や解除を行う場合には「変更」ボタンをクリックし、パスワードを設定したときと同様の手順で新しいパスワードを設定してください(解除の場合はパスワードを入力しないで設定してください)。
概要 FastCheckモニタリングユーティリティは、RAIDシステム(以降、ディスクアレイ)を管理するユーティリティです。ディスクアレイの全ての操作ステータスを監視することができます。データの変更や保存の際に、搭載した2台のハードディスクドライブにリアルタイムでデータの書き換えを実行し、大切なデータを二重化して保存(RAID 1)します。万一1台目のハードディスクドライブでディスククラッシュなどのハードウェア障害が発生しても、もう一方のハードディスクドライブで継続動作が可能です。 工場出荷時では、スタートアップ時に起動するように設定されています。通常は、タスクトレイにアイコンとして表示されます。ディスクアレイの管理をする場合は、このアイコンをダブルクリックしてください。 ※掲載している画面はWindows XPのものです。また、実際の画面とは多少異なることがあります。 RAIDの運用は本マニュアルに従って行うようにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティは出荷時にすでにインストールされています。追加する必要はありません。 FastCheckモニタリングユーティリティはディスクアレイ状態を監視する重要なソフトウェアです。削除してしまうとディスクアレイ状態に異常が発生したときに何も警告されないなど、アレイ状態を維持する上で必要な機能を利用できません。 FastCheckモニタリングユーティリティを削除してしまった場合は、次の手順で再追加してください。 「スタート」ボタン→「ファイル名を指定して実行」をクリック 「名前」に「"C:\RAID_UTL\SETUP /S"」と入力し、「OK」ボタンをクリック 自動的にインストールが行われます。 最新情報や使用上の注意事項が「補足説明」に記載されている場合があります。FastCheckモニタリングユーティリティを使用する前には必ずお読みください。 ◆FastCheckモニタリングユーティリティの「開始」 FastCheckモニタリングユーティリティはあらかじめスタートアップに登録されているため、Windowsが起動すると自動的にプログラムが開始されてタスクトレイにアイコン表示されます。 アイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 ◆FastCheckモニタリングユーティリティの「終了」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウを閉じても、プログラムは終了せずに動作し続けています(タスクトレイにアイコン表示されています)。 完全にプログラムを終了させるには、下記の手順で終了してください。 リビルド実行中、またはシンクロナイズ実行中は、FastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 タスクトレイの「FastCheckモニタユーティリティ」アイコン上で右クリック 表示されたメニューから「終了」をクリック FastCheckモニタリングユーティリティは完全に終了し、ディスクアレイを監視することができなくなります。 再び、FastCheckモニタリングユーティリティを開始する場合には、次の手順を行ってください。 <Windows XPの場合> 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック <Windows 2000の場合> 「スタート」ボタン→「プログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック 使用上の注意 ◆ディスクアレイに異常が発生した場合 Windowsを起動時またはWindows起動中に、FastCheckモニタリングユーティリティがディスクアレイの異常を検出すると、警告メッセージが表示されます。 しばらくすると、この警告メッセージは自動的に閉じてしまいますが、警告音ならびにタスクトレイのアイコンが点滅し警告し続けます。 タスクトレイのアイコンをダブルクリックし、FastCheckモニタリングユーティリティ画面を表示させて、ディスクアレイの状態を確認してください。 ディスクアレイに問題がある場合は、「活用ガイドハードウェア編」「ハードディスクドライブ(IDE-RAIDボードを搭載したモデルの場合)」の「再セットアップ前の注意事項」を参照しディスクアレイを正常な状態に戻してください。 復旧できない場合は、「NEC 121コンタクトセンター」へ連絡してください。 本機はHot Swap(電源が入ったままハードディスクドライブを交換)に対応していません。ハードディスクドライブを交換する場合は、本体の電源をオフにしてください。電源を入れたままハードディスクドライブの交換を行うと、故障や感電の原因になりますので十分ご注意ください。 使用方法 FastCheckモニタリングユーティリティは、設定されたすべてのディスクアレイとドライブの操作ステータスを監視することができます。 また、ディスクアレイまたはコントローラで問題が発生したときに、警告音と共に警告メッセージを表示し異常をお知らせします。 FastCheckモニタリングユーティリティには「アレイ」、「コントローラ」、および「オプション」の3つのタブがあります。目的のタブをクリックして画面を切り替えてください。 「オプション」では、管理者がディスクアレイのミラーリング(RAID1)状態を維持するために、操作ログおよびイベント通知、ユーティリティのセキュリティパスワードの設定、およびスケジュールメンテナンスなどの設定をカスタマイズすることができます。 「アレイ」タブについて 「アレイ」タブでは、RAIDボード内のFastBuild BIOSを通して設定されたアレイ情報を表示します。 また、ミラーリングアレイのデータ整合を行うシンクロナイズ(同期化)や故障したハードディスクを新しいハードディスクに交換したときに行うリビルド(再構築)が実行できます。 ◆「アレイ情報」 アレイアイコン(アレイ1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 RAIDモード : RAIDのモードが表示されます。(デフォルト:ミラーリング) マッピング : システムが物質的なドライブとして認識しているドライブ情報を表示します。 サイズ : アレイのハードディスク容量。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : アレイが正常な状態です。 クリティカル : アレイに問題が発生した状態です。ディスクアレイを構成するハードディスクドライブに問題が検出されています(問題が検出されたドライブには×印が表示されます)。 オフライン : アレイが故障した状態です。ディスクアレイを構成する2台のハードディスクドライブに問題が検出されています。ディスクアレイ内のデータはすべて失われます。 問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 復旧が出来ない場合には、「NEC 121コンタクトセンター」へご連絡ください。 ◆「ドライブ情報」 アレイの各ハードディスクドライブを左クリックすることによって、そのドライブの情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブの物理的な接続状態です。(IDEチャネル1または2) この情報により、故障したハードディスクドライブを識別することができます。 マッピング : ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 ◆「ポップアップメニュー」の使い方 アレイ上またはドライブ上で右クリックすることで、ポップアップメニューが表示されます。ポップアップメニューにより、メンテナンス機能である「シンクロナイズ」や「リビルド」の実行や、「常に最前面に表示」や「最小化」といったFastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ表示の設定などが行えます。 ◆「シンクロナイズ(同期化)」をするには ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 (「オプション」タブの「アレイシンクロナイズのスケジュール」を利用することで、自動的に同期化が行えます。) 同期化を開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック 同期化したいアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「シンクロナイズ」をクリック FastTrakの確認メッセージが表示されます。 同期化を実行するには「はい」ボタンをクリック ミラーリングアレイの同期化が始まります。 同期化が開始されたらデータエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 以下の情報ウィンドウが表示されるので、「OK」ボタンをクリック アレイの同期化を行っている間でも、通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、同期化のプロセスはより長時間がかかります。 同期化の進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 ◆「リビルド(再構築)」をするには ミラーリングアレイにおいて既存のデータドライブからブランクドライブにデータを効果的にコピーまたは上書きします。 故障したハードディスクドライブを取り外し新しいものと交換した時には、この操作を行ってください。 リビルドを開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック リビルドするアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「リビルド」をクリック 「アレイ1においてリビルドプロセスを初期設定してください」と表示されたら「OK」ボタンをクリック 再構築ウィザードが起動します。 ■「再構築ウィザード」の使い方 以下の再構築ウィザード ステップ2が表示される(ステップ1はアレイの選択ですが、アレイが1つしか存在しないため省略されます)ので、データを受け取るターゲットディスクを選択する ターゲットディスクが新しいハードディスクドライブ(ブランクディスクドライブ)、または上書きしてもよいハードディスクドライブであることを確かめてください。 未選択のドライブはリビルドの元となる正常なドライブで、アレイを復元させることのできる残留ドライブであり、また既存のデータを含むシステムドライブです。 ターゲットディスクの指定に間違いが無いか再確認してください。もしターゲットディスクに重要なデータが存在していても、上書きされてしまいますので注意してください。 再構築ウィザードステップ3に進むには「次へ」ボタンをクリック キャンセルする場合には「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 ターゲットディスクのアレイやドライブIDが正しく設定されていることを確認する リビルドを開始するには、「完了」ボタンをクリック 再構築ウィザードステップ2に戻るには「戻る」ボタンを、処理を中断するには「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 最終的な確認ウィンドウが表示されるので、リビルドを開始するには「はい」ボタンをクリック リビルドをキャンセルする場合には「いいえ」ボタンをクリックしてください。 いったんリビルドが開始されたら、データエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 アレイのリビルドを行っている間でも通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、リビルド処理もより長時間かかってしまいます。 リビルドの進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 「コントローラ」タブについて 「コントローラ」タブをクリックすると、RAIDボード、データチャネル、および取り付けられたハードディスクドライブの物質的な位置情報など、コントローラ情報が表示されます。 ◆「コントローラ情報」 コントローラアイコン(FastTrak1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 IRQ : RAIDボードが接続されているPCIスロットに割り当てられた割り込み要求番号。 BusMasterベースアドレス : RAIDボードのバスマスター入出力機能のためのベースアドレス(16進数)が表示されます。 ドライバ バージョン : RAIDボードのドライバ バージョン。 ハードウェアタイプ : RAIDボードであるFastTrakの製品情報。 ◆「IDEチャンネル」 チャンネルアイコンを左クリックすることで、IDEチャンネルのベースI/Oアドレスが表示されます。 (トラブルシューティングのために使われます) ◆「ドライブ情報」 ドライブアイコンまたはドライブIDを左クリックすることで、ドライブ情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブが接続されているディスクアレイを表示します。 マッピング : ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 「オプション」タブについて 「オプション」タブをクリックすると、オプション画面が表示されます。 管理者は、通知、PCI Busの利用状況、リビルド設定、シンクロナイズ設定、アレイシンクロナイズのスケジュール、ディスク パラメータ、プリファレンスのそれぞれの設定をカスタマイズすることができます。 オプション内の各項目は、チェックボックスにチェックを入れることで設定され、「適用」ボタンをクリックすることで有効になります。また、「リセット」ボタンをクリックすることで現在適用されている設定に戻すことができます。 工場出荷時の設定に戻す場合には、下図を参照にして設定してください。 ◆「通知」 ディスクアレイに問題が発生したときに、どのような形で通知するかを設定します。 サウンド機能を使用可能にする : エラー時にPCのスピーカから警告音を鳴らします。 メッセージボックスのポップアップ : エラー時に警告メッセージをポップアップ表示させます。 ログファイルの使用 : ログファイルを使用してイベントを記録することができます。チェックを入れることでファイル参照アイコンが使用可能になりますので、ログファイルの設定を行ってください。ログファイルのパス設定が無い場合には、デフォルトディレクトリであるFastCheckユーティリティと同じ場所に格納されます。(一般にC:\Program Files\Promise\FastTrak) NTシステムイベントログの使用 : イベントビューアのシステムログにイベントを記録します。 エラー発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 設定時間以降のエラーダイアログ : 表示された警告メッセージを設定時間(1〜9999秒)後に自動的に閉じます。 ◆「PCI Busの利用状況」 RAIDボードがデータ転送する際の、PCIバスの占有率の調整が行えます。 工場出荷時の設定「高」では、RAIDボードのパフォーマンスが最大に設定されています。 RAIDボードのデータ処理が他のPCI機器に影響を与えることが無い限り、この設定を変更する必要はありません。設定を変更することでシステム全体のパフォーマンスに影響を及ぼす場合がありますので、「PCI Busの利用状況」オプションを変更しないでください。 ◆「リビルド設定」 工場出荷時の設定では、Windows起動時に自動的にリビルドが行われるよう設定されています。 「ホットスペア/自動リビルドを禁じる」をチェックすることで、Windowsが起動したときの自動リビルドを禁止するよう設定できます。また、リビルドの処理速度の設定も行えます。「低」に設定することで、システム・パフォーマンスを向上させることができますが、リビルド処理により時間がかかります。 故障したハードディスクを新しいものに交換したとき、自動的にリビルドが開始されるよう設定していますので、「リビルド設定」オプションの設定を変更しないでください。 また、本機はホットスペア機能をサポートしておりません。 ◆「シンクロナイズ設定」 工場出荷時の設定では、「低」に設定されています。 本機では、シンクロナイズの設定を変更することはできません。 ◆「アレイシンクロナイズのスケジュール」 アレイのシンクロナイズ(同期化)を定期的に行うなど、ディスクアレイのメンテナンスをスケジューリングすることができます。 使用禁止 : チェックをつけることでスケジューリングは無視されます。 エラーの発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 同期化を実行する場合には、電源の省電力設定をオフにしてください。 ◆「ディスク パラメータ」 ハードディスクドライブに関する設定です。 書き込みキャッシュを使用可能にする : ハードディスクドライブ上の書き込みキャッシュを使用可能にします。 S.M.A.R.Tチェックを使用可能にする : ハードディスクドライブがSMART状態になっていないか、定期的にドライブをチェックします。 「ディスク パラメータ」オプションの設定を変更しないでください。 ◆「プリファレンス」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面の表示設定や、管理者がカスタマイズしたオプション設定を保護するためのセキュリティパスワードが設定できます。 開始の最小化 : FastTrakモニタリングユーティリティを起動したときに、最小化の状態(タスクトレイにアイコン表示)で起動させます。 タスクトレイ内のアイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 常に最前面に表示 : FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面を最前面に表示させます。 パスワードを使用可能にする : FastCheckモニタリングユーティリティを使用する際のセキュリティパスワードを使用可能にします。また、「変更」ボタンをクリックすることによりパスワードの変更が行えます。 ■「パスワードの設定」 「パスワードを使用可能にする」チェックボックスをチェックする 「パスワード設定」画面が表示されます。 設定するパスワードを「新しいパスワード」に入力する 「新しいパスワードの確認」のところに設定するパスワードを再入力し、「OK」ボタンをクリック パスワードを忘れないよう、安全な場所にパスワードの記録を保管してください。 パスワード設定の確認画面が表示されるので「OK」ボタンをクリック パスワード設定が行われると、以下のパスワード入力画面がユーティリティ起動時や設定変更時に表示されるようになりますので、設定したパスワードを入力してください。 パスワードの変更や解除を行う場合には「変更」ボタンをクリックし、パスワードを設定したときと同様の手順で新しいパスワードを設定してください(解除の場合はパスワードを入力しないで設定してください)。
概要 FastCheckモニタリングユーティリティは、RAIDシステム(以降、ディスクアレイ)を管理するユーティリティです。ディスクアレイの全ての操作ステータスを監視することができます。データの変更や保存の際に、搭載した2台のハードディスクドライブにリアルタイムでデータの書き換えを実行し、大切なデータを二重化して保存(RAID 1)します。万一1台目のハードディスクドライブでディスククラッシュなどのハードウェア障害が発生しても、もう一方のハードディスクドライブで継続動作が可能です。 工場出荷時では、スタートアップ時に起動するように設定されています。通常は、タスクトレイにアイコンとして表示されます。ディスクアレイの管理をする場合は、このアイコンをダブルクリックしてください。 ※掲載している画面はWindows XPのものです。また、実際の画面とは多少異なることがあります。 RAIDの運用は本マニュアルに従って行うようにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティは出荷時にすでにインストールされています。追加する必要はありません。 FastCheckモニタリングユーティリティはディスクアレイ状態を監視する重要なソフトウェアです。削除してしまうとディスクアレイ状態に異常が発生したときに何も警告されないなど、アレイ状態を維持する上で必要な機能を利用できません。 FastCheckモニタリングユーティリティを削除してしまった場合は、次の手順で再追加してください。 「スタート」ボタン→「ファイル名を指定して実行」をクリック 「名前」に「"C:\DRV\RAID_UTL\SETUP.EXE"」と入力し、「OK」ボタンをクリック これ以降の操作は、画面の指示に従ってください。 インストール終了後、本機を再起動する 最新情報や使用上の注意事項が「補足説明」に記載されている場合があります。FastCheckモニタリングユーティリティを使用する前には必ずお読みください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「開始」 FastCheckモニタリングユーティリティはあらかじめスタートアップに登録されているため、Windowsが起動すると自動的にプログラムが開始されてタスクトレイにアイコン表示されます。 アイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 FastCheckモニタリングユーティリティの「終了」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウを閉じても、プログラムは終了せずに動作し続けています(タスクトレイにアイコン表示されています)。 完全にプログラムを終了させるには、下記の手順で終了してください。 リビルド実行中、またはシンクロナイズ実行中は、FastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 タスクトレイの「FastCheckモニタユーティリティ」アイコン上で右クリック 表示されたメニューから「終了」をクリック FastCheckモニタリングユーティリティは完全に終了し、ディスクアレイを監視することができなくなります。 再び、FastCheckモニタリングユーティリティを開始する場合は、「スタート」ボタン→「(すべての)プログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリックしてください。 使用上の注意 ディスクアレイに異常が発生した場合 Windowsを起動時またはWindows起動中に、FastCheckモニタリングユーティリティがディスクアレイの異常を検出すると、警告メッセージが表示されます。 しばらくすると、この警告メッセージは自動的に閉じてしまいますが、警告音ならびにタスクトレイのアイコンが点滅し警告し続けます。 タスクトレイのアイコンをダブルクリックし、FastCheckモニタリングユーティリティ画面を表示させて、ディスクアレイの状態を確認してください。 ディスクアレイに問題がある場合は、『活用ガイド ハードウェア編』「PART1 本体の構成各部」の「ハードディスクドライブ(IDE-RAIDボードを搭載したモデルの場合)」の「再セットアップ前の注意事項」を参照しディスクアレイを正常な状態に戻してください。復旧できない場合は、NECへ連絡してください。 NECのお問い合わせ先 『NEC PCあんしんサポート』 本機はHot Swap(電源が入ったままハードディスクドライブを交換)に対応していません。ハードディスクドライブを交換する場合は、本体の電源をオフにしてください。電源を入れたままハードディスクドライブの交換を行うと、故障や感電の原因になりますので十分ご注意ください。 使用方法 FastCheckモニタリングユーティリティは、設定されたすべてのディスクアレイとドライブの操作ステータスを監視することができます。 また、ディスクアレイまたはコントローラで問題が発生したときに、警告音と共に警告メッセージを表示し異常をお知らせします。 FastCheckモニタリングユーティリティには「アレイ」、「コントローラ」、および「オプション」の3つのタブがあります。目的のタブをクリックして画面を切り替えてください。 「オプション」では、管理者がディスクアレイのミラーリング(RAID1)状態を維持するために、操作ログおよびイベント通知、ユーティリティのセキュリティパスワードの設定、およびスケジュールメンテナンスなどの設定をカスタマイズすることができます。 「アレイ」タブについて 「アレイ」タブでは、RAIDボード内のFastBuild BIOSを通して設定されたアレイ情報を表示します。 また、ミラーリングアレイのデータ整合を行うシンクロナイズ(同期化)や故障したハードディスクを新しいハードディスクに交換したときに行うリビルド(再構築)が実行できます。 アレイ情報 アレイアイコン(アレイ1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 RAIDモード : RAIDのモードが表示されます。(デフォルト:ミラーリング) マッピング : システムが物質的なドライブとして認識しているドライブ情報を表示します。 サイズ : アレイのハードディスク容量。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : アレイが正常な状態です。 クリティカル : アレイに問題が発生した状態です。ディスクアレイを構成するハードディスクドライブに問題が検出されています(問題が検出されたドライブには×印が表示されます)。 オフライン : アレイが故障した状態です。ディスクアレイを構成する2台のハードディスクドライブに問題が検出されています。ディスクアレイ内のデータはすべて失われます。 問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 復旧が出来ない場合には、NECへご連絡ください。 NECのお問い合わせ先 『NEC PCあんしんサポート』 ドライブ情報 アレイの各ハードディスクドライブを左クリックすることによって、そのドライブの情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態:ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ:ドライブの容量。 場所:ドライブの物理的な接続状態です。(IDEチャネル1または2) この情報により、故障したハードディスクドライブを識別することができます。 マッピング:ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング:ドライブタイミングの設定状態です。 ポップアップメニューの使い方 アレイ上またはドライブ上で右クリックすることで、ポップアップメニューが表示されます。ポップアップメニューにより、メンテナンス機能である「シンクロナイズ」や「リビルド」の実行や、「常に最前面に表示」や「最小化」といったFastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ表示の設定などが行えます。 シンクロナイズ(同期化)をするには ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 (「オプション」タブの「アレイシンクロナイズのスケジュール」を利用することで、自動的に同期化が行えます。) 同期化を開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 同期化を行っている間は、本機のシャットダウンや再起動を行わないでください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック 同期化したいアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「シンクロナイズ」をクリック FastTrakの確認メッセージが表示されます。 同期化を実行するには「はい」ボタンをクリック ミラーリングアレイの同期化が始まります。 同期化が開始されたらデータエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 以下の情報ウィンドウが表示されるので、「OK」ボタンをクリック アレイの同期化を行っている間でも、通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、同期化のプロセスはより長時間がかかります。 同期化の進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 リビルド(再構築)をするには ミラーリングアレイにおいて既存のデータドライブからブランクドライブにデータを効果的にコピーまたは上書きします。 故障したハードディスクドライブを取り外し新しいものと交換した時には、この操作を行ってください。 リビルドを開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 リビルドを行っている間は、本機のシャットダウンや再起動を行わないでください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック リビルドするアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「リビルド」をクリック 「アレイ1においてリビルドプロセスを初期設定してください」と表示されたら「OK」ボタンをクリック 再構築ウィザードが起動します。 ■「再構築ウィザード」の使い方 以下の再構築ウィザード ステップ2が表示される(ステップ1はアレイの選択ですが、アレイが1つしか存在しないため省略されます)ので、データを受け取るターゲットディスクを選択する ターゲットディスクが新しいハードディスクドライブ(ブランクディスクドライブ)、または上書きしてもよいハードディスクドライブであることを確かめてください。 未選択のドライブはリビルドの元となる正常なドライブで、アレイを復元させることのできる残留ドライブであり、また既存のデータを含むシステムドライブです。 ターゲットディスクの指定に間違いが無いか再確認してください。もしターゲットディスクに重要なデータが存在していても、上書きされてしまいますので注意してください。 再構築ウィザードステップ3に進むには「次へ」ボタンをクリック キャンセルする場合には「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 ターゲットディスクのアレイやドライブIDが正しく設定されていることを確認する リビルドを開始するには、「完了」ボタンをクリック 再構築ウィザードステップ2に戻るには「戻る」ボタンを、処理を中断するには「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 最終的な確認ウィンドウが表示されるので、リビルドを開始するには「はい」ボタンをクリック リビルドをキャンセルする場合には「いいえ」ボタンをクリックしてください。 いったんリビルドが開始されたら、データエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 アレイのリビルドを行っている間でも通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、リビルド処理もより長時間かかってしまいます。 リビルドの進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 「コントローラ」タブについて 「コントローラ」タブをクリックすると、RAIDボード、データチャネル、および取り付けられたハードディスクドライブの物質的な位置情報など、コントローラ情報が表示されます。 コントローラ情報 コントローラアイコン(FastTrak1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 IRQ : RAIDボードが接続されているPCIスロットに割り当てられた割り込み要求番号。 BusMasterベースアドレス : RAIDボードのバスマスター入出力機能のためのベースアドレス(16進数)が表示されます。 ドライバ バージョン : RAIDボードのドライバ バージョン。 ハードウェアタイプ : RAIDボードであるFastTrakの製品情報。 IDEチャンネル チャンネルアイコンを左クリックすることで、IDEチャンネルのベースI/Oアドレスが表示されます。 (トラブルシューティングのために使われます) ドライブ情報 ドライブアイコンまたはドライブIDを左クリックすることで、ドライブ情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態:ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ:ドライブの容量。 場所:ドライブが接続されているディスクアレイを表示します。 マッピング:ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング:ドライブタイミングの設定状態です。 「オプション」タブについて 「オプション」タブをクリックすると、オプション画面が表示されます。 管理者は、通知、PCI Busの利用状況、リビルド設定、シンクロナイズ設定、アレイシンクロナイズのスケジュール、ディスク パラメータ、プリファレンスのそれぞれの設定をカスタマイズすることができます。 オプション内の各項目は、チェックを付けることで設定され、「適用」ボタンをクリックすることで有効になります。また、「リセット」ボタンをクリックすることで現在適用されている設定に戻すことができます。 工場出荷時の設定に戻す場合には、下図を参照にして設定してください。 通知 ディスクアレイに問題が発生したときに、どのような形で通知するかを設定します。 サウンド機能を使用可能にする : エラー時にPCのスピーカから警告音を鳴らします。 メッセージボックスのポップアップ : エラー時に警告メッセージをポップアップ表示させます。 ログファイルの使用 : チェックを付けると、ログファイルを使用してイベントを記録することができます。設定するとファイル参照アイコンが使用可能になりますので、ログファイルの設定を行ってください。ログファイルのパス設定が無い場合には、デフォルトディレクトリであるFastCheckユーティリティと同じ場所に格納されます。(一般にC:\Program Files\Promise\FastTrak) NTシステムイベントログの使用 : イベントビューアのシステムログにイベントを記録します。 エラー発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 設定時間以降のエラーダイアログ : 表示された警告メッセージを設定時間(1〜9999秒)後に自動的に閉じます。 PCI Busの利用状況 RAIDボードがデータ転送する際の、PCIバスの占有率の調整が行えます。 工場出荷時の設定「高」では、RAIDボードのパフォーマンスが最大に設定されています。 RAIDボードのデータ処理が他のPCI機器に影響を与えることが無い限り、この設定を変更する必要はありません。設定を変更することでシステム全体のパフォーマンスに影響を及ぼす場合がありますので、「PCI Busの利用状況」オプションを変更しないでください。 リビルド設定 工場出荷時の設定では、Windows起動時に自動的にリビルドが行われるよう設定されています。 「ホットスペア/自動リビルドを禁じる」にチェックを付けると、Windowsが起動したときの自動リビルドを禁止するよう設定できます。また、リビルドの処理速度の設定も行えます。「低」に設定することで、システム・パフォーマンスを向上させることができますが、リビルド処理により時間がかかります。 故障したハードディスクを新しいものに交換したとき、自動的にリビルドが開始されるよう設定していますので、「リビルド設定」オプションの設定を変更しないでください。 また、本機はホットスペア機能をサポートしておりません。 シンクロナイズ設定 工場出荷時の設定では、「低」に設定されています。 本機では、シンクロナイズの設定を変更することはできません。 アレイシンクロナイズのスケジュール アレイのシンクロナイズ(同期化)を定期的に行うなど、ディスクアレイのメンテナンスをスケジューリングすることができます。 使用禁止 : チェックを付けるとスケジューリングは無視されます。 エラーの発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 同期化を実行する場合には、電源の省電力設定をオフにしてください。 ディスク パラメータ ハードディスクドライブに関する設定です。 書き込みキャッシュを使用可能にする : ハードディスクドライブ上の書き込みキャッシュを使用可能にします。 S.M.A.R.Tチェックを使用可能にする : ハードディスクドライブがSMART状態になっていないか、定期的にドライブをチェックします。 「ディスク パラメータ」オプションの設定を変更しないでください。 プリファレンス FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面の表示設定や、管理者がカスタマイズしたオプション設定を保護するためのセキュリティパスワードが設定できます。 開始の最小化 : FastTrakモニタリングユーティリティを起動したときに、最小化の状態(タスクトレイにアイコン表示)で起動させます。 タスクトレイ内のアイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 常に最前面に表示 : チェックを付けるとFastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面を最前面に表示させます。 パスワードを使用可能にする : チェックを付けるとFastCheckモニタリングユーティリティを使用する際のセキュリティパスワードを使用可能にします。また、「変更」ボタンをクリックすることによりパスワードの変更が行えます。 ■「パスワードの設定」 「パスワードを使用可能にする」にチェックを付ける 「パスワード設定」画面が表示されます。 設定するパスワードを「新しいパスワード」に入力する 「新しいパスワードの確認」のところに設定するパスワードを再入力し、「OK」ボタンをクリック パスワードを忘れないよう、安全な場所にパスワードの記録を保管してください。 パスワード設定の確認画面が表示されるので「OK」ボタンをクリック パスワード設定が行われると、以下のパスワード入力画面がユーティリティ起動時や設定変更時に表示されるようになりますので、設定したパスワードを入力してください。 パスワードの変更や解除を行う場合には「変更」ボタンをクリックし、パスワードを設定したときと同様の手順で新しいパスワードを設定してください(解除の場合はパスワードを入力しないで設定してください)。
概要 FastCheckモニタリングユーティリティは、RAIDシステム(以降、ディスクアレイ)を管理するユーティリティです。ディスクアレイの全ての操作ステータスを監視することができます。データの変更や保存の際に、搭載した2台のハードディスクドライブにリアルタイムでデータの書き換えを実行し、大切なデータを二重化して保存(RAID 1)します。万一1台目のハードディスクドライブでディスククラッシュなどのハードウェア障害が発生しても、もう一方のハードディスクドライブで継続動作が可能です。 工場出荷時では、スタートアップ時に起動するように設定されています。通常は、タスクトレイにアイコンとして表示されます。ディスクアレイの管理をする場合は、このアイコンをダブルクリックしてください。 ※掲載している画面はWindows XPのものです。また、実際の画面とは多少異なることがあります。 RAIDの運用は本マニュアルに従って行うようにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティは出荷時にすでにインストールされています。追加する必要はありません。 FastCheckモニタリングユーティリティはディスクアレイ状態を監視する重要なソフトウェアです。削除してしまうとディスクアレイ状態に異常が発生したときに何も警告されないなど、アレイ状態を維持する上で必要な機能を利用できません。 FastCheckモニタリングユーティリティを削除してしまった場合は、次の手順で再追加してください。 「スタート」ボタン→「ファイル名を指定して実行」をクリック 「名前」に「"C:\DRV\RAID_UTL\SETUP /S"」と入力し、「OK」ボタンをクリック 自動的にインストールが行われます。 インストール終了後、本機を再起動する 最新情報や使用上の注意事項が「補足説明」に記載されている場合があります。FastCheckモニタリングユーティリティを使用する前には必ずお読みください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「開始」 FastCheckモニタリングユーティリティはあらかじめスタートアップに登録されているため、Windowsが起動すると自動的にプログラムが開始されてタスクトレイにアイコン表示されます。 アイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 FastCheckモニタリングユーティリティの「終了」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウを閉じても、プログラムは終了せずに動作し続けています(タスクトレイにアイコン表示されています)。 完全にプログラムを終了させるには、下記の手順で終了してください。 リビルド実行中、またはシンクロナイズ実行中は、FastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 タスクトレイの「FastCheckモニタユーティリティ」アイコン上で右クリック 表示されたメニューから「終了」をクリック FastCheckモニタリングユーティリティは完全に終了し、ディスクアレイを監視することができなくなります。 再び、FastCheckモニタリングユーティリティを開始する場合には、次の手順を行ってください。 Windows XPの場合 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック Windows 2000の場合 「スタート」ボタン→「プログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック 使用上の注意 ディスクアレイに異常が発生した場合 Windowsを起動時またはWindows起動中に、FastCheckモニタリングユーティリティがディスクアレイの異常を検出すると、警告メッセージが表示されます。 しばらくすると、この警告メッセージは自動的に閉じてしまいますが、警告音ならびにタスクトレイのアイコンが点滅し警告し続けます。 タスクトレイのアイコンをダブルクリックし、FastCheckモニタリングユーティリティ画面を表示させて、ディスクアレイの状態を確認してください。 ディスクアレイに問題がある場合は、『活用ガイド ハードウェア編』「PART1 本体の構成各部」の「ハードディスクドライブ(IDE-RAIDボードを搭載したモデルの場合)」の「再セットアップ前の注意事項」を参照しディスクアレイを正常な状態に戻してください。 復旧できない場合は、「NECフィールディング」へ連絡してください。 本機はHot Swap(電源が入ったままハードディスクドライブを交換)に対応していません。ハードディスクドライブを交換する場合は、本体の電源をオフにしてください。電源を入れたままハードディスクドライブの交換を行うと、故障や感電の原因になりますので十分ご注意ください。 使用方法 FastCheckモニタリングユーティリティは、設定されたすべてのディスクアレイとドライブの操作ステータスを監視することができます。 また、ディスクアレイまたはコントローラで問題が発生したときに、警告音と共に警告メッセージを表示し異常をお知らせします。 FastCheckモニタリングユーティリティには「アレイ」、「コントローラ」、および「オプション」の3つのタブがあります。目的のタブをクリックして画面を切り替えてください。 「オプション」では、管理者がディスクアレイのミラーリング(RAID1)状態を維持するために、操作ログおよびイベント通知、ユーティリティのセキュリティパスワードの設定、およびスケジュールメンテナンスなどの設定をカスタマイズすることができます。 「アレイ」タブについて 「アレイ」タブでは、RAIDボード内のFastBuild BIOSを通して設定されたアレイ情報を表示します。 また、ミラーリングアレイのデータ整合を行うシンクロナイズ(同期化)や故障したハードディスクを新しいハードディスクに交換したときに行うリビルド(再構築)が実行できます。 アレイ情報 アレイアイコン(アレイ1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 RAIDモード : RAIDのモードが表示されます。(デフォルト:ミラーリング) マッピング : システムが物質的なドライブとして認識しているドライブ情報を表示します。 サイズ : アレイのハードディスク容量。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : アレイが正常な状態です。 クリティカル : アレイに問題が発生した状態です。ディスクアレイを構成するハードディスクドライブに問題が検出されています(問題が検出されたドライブには×印が表示されます)。 オフライン : アレイが故障した状態です。ディスクアレイを構成する2台のハードディスクドライブに問題が検出されています。ディスクアレイ内のデータはすべて失われます。 問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 復旧が出来ない場合には、「NECフィールディング」へご連絡ください。 ドライブ情報 アレイの各ハードディスクドライブを左クリックすることによって、そのドライブの情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態:ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ:ドライブの容量。 場所:ドライブの物理的な接続状態です。(IDEチャネル1または2) この情報により、故障したハードディスクドライブを識別することができます。 マッピング:ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング:ドライブタイミングの設定状態です。 ポップアップメニューの使い方 アレイ上またはドライブ上で右クリックすることで、ポップアップメニューが表示されます。ポップアップメニューにより、メンテナンス機能である「シンクロナイズ」や「リビルド」の実行や、「常に最前面に表示」や「最小化」といったFastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ表示の設定などが行えます。 シンクロナイズ(同期化)をするには ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 (「オプション」タブの「アレイシンクロナイズのスケジュール」を利用することで、自動的に同期化が行えます。) 同期化を開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック 同期化したいアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「シンクロナイズ」をクリック FastTrakの確認メッセージが表示されます。 同期化を実行するには「はい」ボタンをクリック ミラーリングアレイの同期化が始まります。 同期化が開始されたらデータエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 以下の情報ウィンドウが表示されるので、「OK」ボタンをクリック アレイの同期化を行っている間でも、通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、同期化のプロセスはより長時間がかかります。 同期化の進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 リビルド(再構築)をするには ミラーリングアレイにおいて既存のデータドライブからブランクドライブにデータを効果的にコピーまたは上書きします。 故障したハードディスクドライブを取り外し新しいものと交換した時には、この操作を行ってください。 リビルドを開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック リビルドするアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「リビルド」をクリック 「アレイ1においてリビルドプロセスを初期設定してください」と表示されたら「OK」ボタンをクリック 再構築ウィザードが起動します。 ■「再構築ウィザード」の使い方 以下の再構築ウィザード ステップ2が表示される(ステップ1はアレイの選択ですが、アレイが1つしか存在しないため省略されます)ので、データを受け取るターゲットディスクを選択する ターゲットディスクが新しいハードディスクドライブ(ブランクディスクドライブ)、または上書きしてもよいハードディスクドライブであることを確かめてください。 未選択のドライブはリビルドの元となる正常なドライブで、アレイを復元させることのできる残留ドライブであり、また既存のデータを含むシステムドライブです。 ターゲットディスクの指定に間違いが無いか再確認してください。もしターゲットディスクに重要なデータが存在していても、上書きされてしまいますので注意してください。 再構築ウィザードステップ3に進むには「次へ」ボタンをクリック キャンセルする場合には「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 ターゲットディスクのアレイやドライブIDが正しく設定されていることを確認する リビルドを開始するには、「完了」ボタンをクリック 再構築ウィザードステップ2に戻るには「戻る」ボタンを、処理を中断するには「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 最終的な確認ウィンドウが表示されるので、リビルドを開始するには「はい」ボタンをクリック リビルドをキャンセルする場合には「いいえ」ボタンをクリックしてください。 いったんリビルドが開始されたら、データエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 アレイのリビルドを行っている間でも通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、リビルド処理もより長時間かかってしまいます。 リビルドの進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 「コントローラ」タブについて 「コントローラ」タブをクリックすると、RAIDボード、データチャネル、および取り付けられたハードディスクドライブの物質的な位置情報など、コントローラ情報が表示されます。 コントローラ情報 コントローラアイコン(FastTrak1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 IRQ : RAIDボードが接続されているPCIスロットに割り当てられた割り込み要求番号。 BusMasterベースアドレス : RAIDボードのバスマスター入出力機能のためのベースアドレス(16進数)が表示されます。 ドライバ バージョン : RAIDボードのドライバ バージョン。 ハードウェアタイプ : RAIDボードであるFastTrakの製品情報。 IDEチャンネル チャンネルアイコンを左クリックすることで、IDEチャンネルのベースI/Oアドレスが表示されます。 (トラブルシューティングのために使われます) ドライブ情報 ドライブアイコンまたはドライブIDを左クリックすることで、ドライブ情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態:ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ:ドライブの容量。 場所:ドライブが接続されているディスクアレイを表示します。 マッピング:ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング:ドライブタイミングの設定状態です。 「オプション」タブについて 「オプション」タブをクリックすると、オプション画面が表示されます。 管理者は、通知、PCI Busの利用状況、リビルド設定、シンクロナイズ設定、アレイシンクロナイズのスケジュール、ディスク パラメータ、プリファレンスのそれぞれの設定をカスタマイズすることができます。 オプション内の各項目は、チェックを付けることで設定され、「適用」ボタンをクリックすることで有効になります。また、「リセット」ボタンをクリックすることで現在適用されている設定に戻すことができます。 工場出荷時の設定に戻す場合には、下図を参照にして設定してください。 通知 ディスクアレイに問題が発生したときに、どのような形で通知するかを設定します。 サウンド機能を使用可能にする : エラー時にPCのスピーカから警告音を鳴らします。 メッセージボックスのポップアップ : エラー時に警告メッセージをポップアップ表示させます。 ログファイルの使用 : チェックを付けると、ログファイルを使用してイベントを記録することができます。設定するとファイル参照アイコンが使用可能になりますので、ログファイルの設定を行ってください。ログファイルのパス設定が無い場合には、デフォルトディレクトリであるFastCheckユーティリティと同じ場所に格納されます。(一般にC:\Program Files\Promise\FastTrak) NTシステムイベントログの使用 : イベントビューアのシステムログにイベントを記録します。 エラー発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 設定時間以降のエラーダイアログ : 表示された警告メッセージを設定時間(1〜9999秒)後に自動的に閉じます。 PCI Busの利用状況 RAIDボードがデータ転送する際の、PCIバスの占有率の調整が行えます。 工場出荷時の設定「高」では、RAIDボードのパフォーマンスが最大に設定されています。 RAIDボードのデータ処理が他のPCI機器に影響を与えることが無い限り、この設定を変更する必要はありません。設定を変更することでシステム全体のパフォーマンスに影響を及ぼす場合がありますので、「PCI Busの利用状況」オプションを変更しないでください。 リビルド設定 工場出荷時の設定では、Windows起動時に自動的にリビルドが行われるよう設定されています。 「ホットスペア/自動リビルドを禁じる」にチェックを付けると、Windowsが起動したときの自動リビルドを禁止するよう設定できます。また、リビルドの処理速度の設定も行えます。「低」に設定することで、システム・パフォーマンスを向上させることができますが、リビルド処理により時間がかかります。 故障したハードディスクを新しいものに交換したとき、自動的にリビルドが開始されるよう設定していますので、「リビルド設定」オプションの設定を変更しないでください。 また、本機はホットスペア機能をサポートしておりません。 シンクロナイズ設定 工場出荷時の設定では、「低」に設定されています。 本機では、シンクロナイズの設定を変更することはできません。 アレイシンクロナイズのスケジュール アレイのシンクロナイズ(同期化)を定期的に行うなど、ディスクアレイのメンテナンスをスケジューリングすることができます。 使用禁止 : チェックを付けるとスケジューリングは無視されます。 エラーの発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 同期化を実行する場合には、電源の省電力設定をオフにしてください。 ディスク パラメータ ハードディスクドライブに関する設定です。 書き込みキャッシュを使用可能にする : ハードディスクドライブ上の書き込みキャッシュを使用可能にします。 S.M.A.R.Tチェックを使用可能にする : ハードディスクドライブがSMART状態になっていないか、定期的にドライブをチェックします。 「ディスク パラメータ」オプションの設定を変更しないでください。 プリファレンス FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面の表示設定や、管理者がカスタマイズしたオプション設定を保護するためのセキュリティパスワードが設定できます。 開始の最小化 : FastTrakモニタリングユーティリティを起動したときに、最小化の状態(タスクトレイにアイコン表示)で起動させます。 タスクトレイ内のアイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 常に最前面に表示 : チェックを付けるとFastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面を最前面に表示させます。 パスワードを使用可能にする : チェックを付けるとFastCheckモニタリングユーティリティを使用する際のセキュリティパスワードを使用可能にします。また、「変更」ボタンをクリックすることによりパスワードの変更が行えます。 ■「パスワードの設定」 「パスワードを使用可能にする」にチェックを付ける 「パスワード設定」画面が表示されます。 設定するパスワードを「新しいパスワード」に入力する 「新しいパスワードの確認」のところに設定するパスワードを再入力し、「OK」ボタンをクリック パスワードを忘れないよう、安全な場所にパスワードの記録を保管してください。 パスワード設定の確認画面が表示されるので「OK」ボタンをクリック パスワード設定が行われると、以下のパスワード入力画面がユーティリティ起動時や設定変更時に表示されるようになりますので、設定したパスワードを入力してください。 パスワードの変更や解除を行う場合には「変更」ボタンをクリックし、パスワードを設定したときと同様の手順で新しいパスワードを設定してください(解除の場合はパスワードを入力しないで設定してください)。
一口に調子が悪いといっても、さまざまな状態があります。病気でも、似たような症状なのに、原因や緊急度が違うことがよくあります。まずは、落ちついて、症状を観察してみましょう。 ここでは、代表的な5つの症状について、パソコンに詳しくなくてもある程度の判断や処置ができるように、見落としがちなチェックポイントや簡単な手当を、まとめてみました。パソコンが不調な時は、まずこのページで該当する項目を確認してみてください。案外、簡単に直ることがあるものです。また、予兆を放っておいて、大きなトラブルにならないよう、ご活用ください。 なんとなく遅くなったという症状は、多くの人が感じることです。釈然としないのは、パソコンの性能的には問題ないのに、明らかに遅いという場合。また、ある時、急に遅くなった感じがするのも、イヤなものです。パソコンを立ち上げた時、ネットやソフトを使っている時など、状況や使い方を思い出してみましょう。 電源ボタンを押してから、作業ができるようになるまでに時間がかかるのはじれったいものです。最初は早くても、周辺機器を追加したり、新しいソフトをインストールしたりすると、起動する時に読み込む設定ファイルが増えるので、次第に時間がかかるようになります。この場合は、必要ないスタートアップの項目を外すことで改善できることがあります。 起動だけでなく、さまざまな操作に時間がかかることがあります。何をやっても一呼吸おくように操作が遅くなったと感じられる場合は、デスクトップ上の不要なアイコンを整理したり、Internet Explorerのキャッシュを削除したり、ゴミ箱の中の不要なファイルや、一時的にできたファイルを整理して、CPUにかかる負荷を減らしてみましょう。 インターネットが遅く感じられる場合は、さまざまな理由が考えられます。プロバイダや回線業者のメンテナンスやトラブルが原因の場合は、時間をおいてから再接続してみましょう。また、回線速度の設定が本来の性能より低く設定されてしまうこともあります。ADSLモデムは、毎回、電源を入れる度に、最大通信速度が決められますが、なんらかの影響で実際の速度より遅く設定されてしまうことがあるのです。これは、再度モデムの電源を入れることで、修正される場合があります。 インターネットが遅い場合、気をつけなければならないのは、ウイルスやスパイウエアの影響です。ホームページを閲覧しただけで感染するウイルスなどもあります。また、スパイウエアは、知らない間に、自分のパソコンにインストールされ、個人情報を送信したり、さまざまな影響を及ぼします。新しいタイプがどんどん出回りますので、セキュリティソフトは常に最新の状態にアップデートし、ウイルスやスパイウエアに対処できるようにしておきましょう。 Windowsの起動が遅い場合の対処方法 パソコンの簡単メンテナンスの方法 Windows XPのパフォーマンスを向上させる方法 ADSLの速度が遅い場合の対処方法 ウイルス感染しないためのチェックポイント McAfee SecurityCenter(マカフィー セキュリティ センター)の使用方法について Windows XPには、新たに発見された不具合の手当てや動作を改善する目的で最新の追加ソフトをインストールするWindows Update(自動更新)という機能があります。トラブルが起きないように、普段から自動更新を行ってください。 また、新しいソフトや周辺機器を追加するなどの変更で不具合が起きた場合には、追加する前の状況に戻すことができる「システムの復元」という機能もあります。定期的に復元ポイントを作っておくと、その状況まで簡単に戻せます。NECのパソコンについている「ソフトナビゲーター」で新しいソフトをインストールすると、そのたびに、復元ポイントを設定する仕様になっている機種もあります。 このほか、「121ポップリンク」では、さまざまな最新ニュースや更新をご案内しています。これらを活用して、快適なパソコンライフをお送りください。 Windows Update について Windows Updateでモジュールをアップデートする方法 Windows XPでシステムの復元を試みる ソフトナビゲーター Ver.3.0 について 121ポップリンクの紹介NEC LAVIE公式サイト > 知る > 週刊 ぱそらいふ
概要 「FastCheckモニタリングユーティリティ」は、アレイ化したハードディスクドライブ(以降:ディスクアレイ)の管理をするユーティリティです。工場出荷時では、スタートアップ時に起動するように設定されています。通常は、タスクトレイにアイコンとして表示されます。ディスクアレイの管理をする場合は、このアイコンをダブルクリックしてください。 ※掲載している画面はWindows XPのものです。また、実際の画面とは多少異なることがあります。 RAIDの運用は本マニュアルに従って行うようにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティは出荷時にすでにインストールされています。追加する必要はありません。 FastCheckモニタリングユーティリティはディスクアレイ状態を監視する重要なソフトウェアです。削除してしまうとディスクアレイ状態に異常が発生したときに何も警告されないなど、アレイ状態を維持する上で必要な機能を利用できません。 FastCheckモニタリングユーティリティを削除してしまった場合は、次の手順で再追加してください。 「スタート」ボタン→「ファイル名を指定して実行」をクリック 「名前」に「"C:\RAID_UTL\SETUP /S"」と入力し、「OK」ボタンをクリック 自動的にインストールが行われます。 最新情報や使用上の注意事項が「補足説明」に記載されている場合があります。FastCheckモニタリングユーティリティを使用する前には必ずお読みください。 ◆FastCheckモニタリングユーティリティの「開始」 FastCheckモニタリングユーティリティはあらかじめスタートアップに登録されているため、Windowsが起動すると自動的にプログラムが開始されてタスクトレイにアイコン表示されます。 アイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 ◆FastCheckモニタリングユーティリティの「終了」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウを閉じても、プログラムは終了せずに動作し続けています(タスクトレイにアイコン表示されています)。 完全にプログラムを終了させるには、下記の手順で終了してください。 リビルド実行中、またはシンクロナイズ実行中は、FastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 タスクトレイの「FastCheckモニタユーティリティ」アイコン上で右クリック 表示されたメニューから「終了」をクリック FastCheckモニタリングユーティリティは完全に終了し、ディスクアレイを監視することができなくなります。 再び、FastCheckモニタリングユーティリティを開始する場合には、次の手順を行ってください。 <Windows XPの場合> 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック <Windows 2000の場合> 「スタート」ボタン→「プログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック 使用上の注意 ◆ディスクアレイに異常が発生した場合 Windowsを起動時またはWindows起動中に、FastCheckモニタリングユーティリティがディスクアレイの異常を検出すると、警告メッセージが表示されます。 しばらくすると、この警告メッセージは自動的に閉じてしまいますが、警告音ならびにタスクトレイのアイコンが点滅し警告し続けます。 タスクトレイのアイコンをダブルクリックし、FastCheckモニタリングユーティリティ画面を表示させて、ディスクアレイの状態を確認してください。 ディスクアレイに問題がある場合には、状態が「クリティカル」になっています。この場合、ディスクアレイを元の正常な状態に戻す必要がありますので、ご購入元、またはNEC、NECカスタムテクニカにご相談ください。 本機はHot Swap(電源が入ったままハードディスクドライブを交換)に対応していません。ハードディスクドライブを交換する場合は、本体の電源をオフにしてください。電源を入れたままハードディスクドライブの交換を行うと、故障や感電の原因になりますので十分ご注意ください。 NECのお問い合わせ先 『NEC PCあんしんサポートガイド』 使用方法 FastCheckモニタリングユーティリティは、設定されたすべてのディスクアレイとドライブの操作ステータスを監視することができます。 また、ディスクアレイまたはコントローラで問題が発生したときに、警告音と共に警告メッセージを表示し異常をお知らせします。 FastCheckモニタリングユーティリティには「アレイ」、「コントローラ」、および「オプション」の3つのタブがあります。目的のタブをクリックして画面を切り替えてください。 「オプション」では、管理者がディスクアレイのミラーリング(RAID1)状態を維持するために、操作ログおよびイベント通知、ユーティリティのセキュリティパスワードの設定、およびスケジュールメンテナンスなどの設定をカスタマイズすることができます。 「アレイ」タブについて 「アレイ」タブでは、RAIDボード内のFastBuild BIOSを通して設定されたアレイ情報を表示します。 また、ミラーリングアレイのデータ整合を行うシンクロナイズ(同期化)や故障したハードディスクを新しいハードディスクに交換したときに行うリビルド(再構築)が実行できます。 ◆「アレイ情報」 アレイアイコン(アレイ1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 RAIDモード : RAIDのモードが表示されます。(デフォルト:ミラーリング) マッピング : システムが物質的なドライブとして認識しているドライブ情報を表示します。 サイズ : アレイのハードディスク容量。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : アレイが正常な状態です。 クリティカル : アレイに問題が発生した状態です。ディスクアレイを構成するハードディスクドライブに問題が検出されています(問題が検出されたドライブには×印が表示されます)。 オフライン : アレイが故障した状態です。ディスクアレイを構成する2台のハードディスクドライブに問題が検出されています。ディスクアレイ内のデータはすべて失われます。 問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 ハードディスクドライブの交換には、購入元、またはNEC、NECカスタムテクニカにご相談ください。 ◆「ドライブ情報」 アレイの各ハードディスクドライブを左クリックすることによって、そのドライブの情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブの物理的な接続状態です。(IDEチャネル1または2) この情報により、故障したハードディスクドライブを識別することができます。 マッピング : ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 ◆「ポップアップメニュー」の使い方 アレイ上またはドライブ上で右クリックすることで、ポップアップメニューが表示されます。ポップアップメニューにより、メンテナンス機能である「シンクロナイズ」や「リビルド」の実行や、「常に最前面に表示」や「最小化」といったFastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ表示の設定などが行えます。 ◆「シンクロナイズ(同期化)」をするには ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 (「オプション」タブの「アレイシンクロナイズのスケジュール」を利用することで、自動的に同期化が行えます。) 同期化を開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック 同期化したいアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「シンクロナイズ」をクリック FastTrakの確認メッセージが表示されます。 同期化を実行するには「はい」ボタンをクリック ミラーリングアレイの同期化が始まります。 同期化が開始されたらデータエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 以下の情報ウィンドウが表示されるので、「OK」ボタンをクリックするか、ウィンドウを閉じる アレイの同期化を行っている間でも、通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、同期化のプロセスはより長時間がかかります。 同期化の進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 ◆「リビルド(再構築)」をするには ミラーリングアレイにおいて既存のデータドライブからブランクドライブにデータを効果的にコピーまたは上書きします。 故障したハードディスクドライブを取り外し新しいものと交換した時には、この操作を行ってください。 リビルドを開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック リビルドするアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「リビルド」をクリック 「アレイ1においてリビルドプロセスを初期設定してください」と表示されたら「OK」ボタンをクリック 再構築ウィザードが起動します。 ■「再構築ウィザード」の使い方 以下の再構築ウィザード ステップ2が表示される(ステップ1はアレイの選択ですが、アレイが1つしか存在しないため省略されます)ので、データを受け取る目標ドライブを選択する 目標ドライブが新しいハードディスクドライブ(ブランクディスクドライブ)、または上書きしてもよいハードディスクドライブであることを確かめてください。 未選択のドライブはリビルドの元となる正常なドライブで、アレイを復元させることのできる残留ドライブであり、また既存のデータを含むシステムドライブです。 目標ドライブの指定に間違いが無いか再確認してください。もし目標ドライブに重要なデータが存在していても、上書きされてしまいますので注意してください。 再構築ウィザードステップ3に進むには「次へ」ボタンをクリック キャンセルする場合には「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 目標ドライブディスクのアレイやドライブIDが正しく設定されていることを確認する リビルドを開始するには、「完了」ボタンをクリック 再構築ウィザードステップ2に戻るには「戻る」ボタンを、処理を中断するには「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 最終的な確認ウィンドウが表示されるので、リビルドを開始するには「はい」ボタンをクリック リビルドをキャンセルする場合には「いいえ」ボタンをクリックしてください。 いったんリビルドが開始されたら、データエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 アレイのリビルドを行っている間でも、通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、リビルド処理はより長時間がかかります。 リビルドの進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 「コントローラ」タブについて 「コントローラ」タブをクリックすると、RAIDボード、データチャネル、および取り付けられたハードディスクドライブの物質的な位置情報など、コントローラ情報が表示されます。 ◆「コントローラ情報」 コントローラアイコン(FastTrak1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 IRQ : RAIDボードが接続されているPCIスロットに割り当てられた割り込み要求番号。 BusMasterベースアドレス : RAIDボードのバスマスター入出力機能のためのベースアドレス(16進数)が表示されます。 ドライバ バージョン : RAIDボードのドライバ バージョン。 ハードウェアタイプ : RAIDボードであるFastTrakの製品情報。 ◆「IDEチャンネル」 チャンネルアイコンを左クリックすることで、IDEチャンネルのベースI/Oアドレスが表示されます。 (トラブルシューティングのために使われます) ◆「ドライブ情報」 ドライブアイコンまたはドライブIDを左クリックすることで、ドライブ情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブの物理的な接続状態です。(IDEチャネル1または2) この情報により、故障したハードディスクドライブを識別することができます。 マッピング : ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 「オプション」タブについて 「オプション」タブをクリックすると、オプション画面が表示されます。 管理者は、通知、PCI Busの利用状況、リビルド設定、シンクロナイズ設定、アレイシンクロナイズのスケジュール、ディスク パラメータ、プリファレンスのそれぞれの設定をカスタマイズすることができます。 オプション内の各項目は、チェックボックスにチェックを入れることで設定され、「適用」ボタンをクリックすることで有効になります。また、「リセット」ボタンをクリックすることで現在適用されている設定に直すことができます。 工場出荷時の設定に戻す場合には、下図を参照にして設定してください。 ◆「通知」 ディスクアレイに問題が発生したときに、どのような形で通知するかを設定します。 サウンド機能を使用可能にする : エラー時にPCのスピーカから警告音を鳴らします。 メッセージボックスのポップアップ : エラー時に警告メッセージをポップアップ表示させます。 ログファイルの使用 : ログファイルを使用してイベントを記録することができます。チェックを入れることでファイル参照アイコンが使用可能になりますので、ログファイルの設定を行ってください。ログファイルのパス設定が無い場合には、デフォルトディレクトリであるFastCheckユーティリティと同じ場所に格納されます。(一般にC:\Program Files\Promise\FastTrak100) NTシステムイベントログの使用 : イベントビューアのシステムログにイベントを記録します。 エラー発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 設定時間以降のエラーダイアログ : 表示された警告メッセージを設定時間(1〜9999秒)後に自動的に閉じます。 ◆「PCI Busの利用状況」 RAIDボードがデータ転送する際の、PCIバスの占有率の調整が行えます。 工場出荷時の設定「高」では、RAIDボードのパフォーマンスが最大に設定されています。 RAIDボードのデータ処理が他のPCI機器に影響を与えることが無い限り、この設定を変更する必要はありません。設定を変更することでシステム全体のパフォーマンスに影響を及ぼす場合がありますので、「PCI Busの利用状況」オプションを変更しないでください。 ◆「リビルド設定」 工場出荷時の設定では、Windows起動時に自動的にリビルドが行われるよう設定されています。 「ホットスペア/自動リビルドを禁じる」をチェックすることで、Windowsが起動したときの自動リビルドを禁止するよう設定できます。また、リビルドの処理速度の設定も行えます。「低」に設定することで、システム・パフォーマンスを向上させることができますが、リビルド処理により時間がかかります。 故障したハードディスクを新しいものに交換したとき、自動的にリビルドが開始されるよう設定していますので、「リビルド設定」オプションの設定を変更しないでください。 また、本機はホットスペア機能をサポートしておりません。 ◆「シンクロナイズ設定」 工場出荷時の設定では、「低」に設定されています。 本機では、シンクロナイズの設定を変更することはできません。 ◆「アレイシンクロナイズのスケジュール」 アレイのシンクロナイズ(同期化)を定期的に行うなど、ディスクアレイのメンテナンスをスケジューリングすることができます。 使用禁止 : チェックをつけることでスケジューリングは無視されます。 エラーの発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 同期化を実行する場合には、電源の省電力設定をオフにしてください。 ◆「ディスク パラメータ」 ハードディスクドライブに関する設定です。 書き込みキャッシュを使用可能にする : ハードディスクドライブ上の書き込みキャッシュを使用可能にします。 S.M.A.R.Tチェックを使用可能にする : ハードディスクドライブがSMART状態になっていないか、定期的にドライブをチェックします。 「ディスク パラメータ」オプションの設定を変更しないでください。 ◆「プリファレンス」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面の表示設定や、管理者がカスタマイズしたオプション設定を保護するためのセキュリティパスワードが設定できます。 開始の最小化 : FastTrakモニタリングユーティリティを起動したときに、最小化の状態(タスクトレイにアイコン表示)で起動させます。 タスクトレイ内のアイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 常に最前面に表示 : FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面を最前面に表示させます。 パスワードを使用可能にする : FastCheckモニタリングユーティリティを使用する際のセキュリティパスワードを使用可能にします。また、「変更」ボタンをクリックすることによりパスワードの変更が行えます。 ■「パスワードの設定」 「パスワードを使用可能にする」チェックボックスをチェックする 「パスワード設定」画面が表示されます。 設定するパスワードを「新しいパスワード」に入力する 「新しいパスワードの確認」のところに設定するパスワードを再入力し、「OK」ボタンをクリック パスワードを忘れないよう、安全な場所にパスワードの記録を保管してください。 パスワード設定の確認画面が表示されるので「OK」ボタンをクリック パスワード設定が行われると、以下のパスワード入力画面がユーティリティ起動時や設定変更時に表示されるようになりますので、設定したパスワードを入力してください。 パスワードの変更や解除を行う場合には「変更」ボタンをクリックし、パスワードを設定したときと同様の手順で新しいパスワードを設定してください(解除の場合はパスワードを入力しないで設定してください)。
概要 FastCheckモニタリングユーティリティは、RAIDシステム(以降、ディスクアレイ)を管理するユーティリティです。ディスクアレイの全ての操作ステータスを監視することができます。データの変更や保存の際に、搭載した2台のハードディスクドライブにリアルタイムでデータの書き換えを実行し、大切なデータを二重化して保存(RAID 1)します。万一1台目のハードディスクドライブでディスククラッシュなどのハードウェア障害が発生しても、もう一方のハードディスクドライブで継続動作が可能です。 工場出荷時では、スタートアップ時に起動するように設定されています。通常は、タスクトレイにアイコンとして表示されます。ディスクアレイの管理をする場合は、このアイコンをダブルクリックしてください。 ※掲載している画面はWindows XPのものです。また、実際の画面とは多少異なることがあります。 RAIDの運用は本マニュアルに従って行うようにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティは出荷時にすでにインストールされています。追加する必要はありません。 FastCheckモニタリングユーティリティはディスクアレイ状態を監視する重要なソフトウェアです。削除してしまうとディスクアレイ状態に異常が発生したときに何も警告されないなど、アレイ状態を維持する上で必要な機能を利用できません。 FastCheckモニタリングユーティリティを削除してしまった場合は、次の手順で再追加してください。 「スタート」ボタン→「ファイル名を指定して実行」をクリック 「名前」に「"C:\RAID_UTL\SETUP /S"」と入力し、「OK」ボタンをクリック 自動的にインストールが行われます。 最新情報や使用上の注意事項が「補足説明」に記載されている場合があります。FastCheckモニタリングユーティリティを使用する前には必ずお読みください。 ◆FastCheckモニタリングユーティリティの「開始」 FastCheckモニタリングユーティリティはあらかじめスタートアップに登録されているため、Windowsが起動すると自動的にプログラムが開始されてタスクトレイにアイコン表示されます。 アイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 ◆FastCheckモニタリングユーティリティの「終了」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウを閉じても、プログラムは終了せずに動作し続けています(タスクトレイにアイコン表示されています)。 完全にプログラムを終了させるには、下記の手順で終了してください。 リビルド実行中、またはシンクロナイズ実行中は、FastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 タスクトレイの「FastCheckモニタユーティリティ」アイコン上で右クリック 表示されたメニューから「終了」をクリック FastCheckモニタリングユーティリティは完全に終了し、ディスクアレイを監視することができなくなります。 再び、FastCheckモニタリングユーティリティを開始する場合には、次の手順を行ってください。 <Windows XPの場合> 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック <Windows 2000の場合> 「スタート」ボタン→「プログラム」→「Promise」→「FastTrak」→「FastCheck Monitoring Utility」をクリック 使用上の注意 ◆ディスクアレイに異常が発生した場合 Windowsを起動時またはWindows起動中に、FastCheckモニタリングユーティリティがディスクアレイの異常を検出すると、警告メッセージが表示されます。 しばらくすると、この警告メッセージは自動的に閉じてしまいますが、警告音ならびにタスクトレイのアイコンが点滅し警告し続けます。 タスクトレイのアイコンをダブルクリックし、FastCheckモニタリングユーティリティ画面を表示させて、ディスクアレイの状態を確認してください。 ディスクアレイに問題がある場合には、状態が「クリティカル」になっています。この場合、ディスクアレイを元の正常な状態に戻す必要がありますので、ご購入元、またはNEC、NECカスタムテクニカにご相談ください。 本機はHot Swap(電源が入ったままハードディスクドライブを交換)に対応していません。ハードディスクドライブを交換する場合は、本体の電源をオフにしてください。電源を入れたままハードディスクドライブの交換を行うと、故障や感電の原因になりますので十分ご注意ください。 NECのお問い合わせ先 『NEC PCあんしんサポートガイド』 使用方法 FastCheckモニタリングユーティリティは、設定されたすべてのディスクアレイとドライブの操作ステータスを監視することができます。 また、ディスクアレイまたはコントローラで問題が発生したときに、警告音と共に警告メッセージを表示し異常をお知らせします。 FastCheckモニタリングユーティリティには「アレイ」、「コントローラ」、および「オプション」の3つのタブがあります。目的のタブをクリックして画面を切り替えてください。 「オプション」では、管理者がディスクアレイのミラーリング(RAID1)状態を維持するために、操作ログおよびイベント通知、ユーティリティのセキュリティパスワードの設定、およびスケジュールメンテナンスなどの設定をカスタマイズすることができます。 「アレイ」タブについて 「アレイ」タブでは、RAIDボード内のFastBuild BIOSを通して設定されたアレイ情報を表示します。 また、ミラーリングアレイのデータ整合を行うシンクロナイズ(同期化)や故障したハードディスクを新しいハードディスクに交換したときに行うリビルド(再構築)が実行できます。 ◆「アレイ情報」 アレイアイコン(アレイ1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 RAIDモード : RAIDのモードが表示されます。(デフォルト:ミラーリング) マッピング : システムが物質的なドライブとして認識しているドライブ情報を表示します。 サイズ : アレイのハードディスク容量。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : アレイが正常な状態です。 クリティカル : アレイに問題が発生した状態です。ディスクアレイを構成するハードディスクドライブに問題が検出されています(問題が検出されたドライブには×印が表示されます)。 オフライン : アレイが故障した状態です。ディスクアレイを構成する2台のハードディスクドライブに問題が検出されています。ディスクアレイ内のデータはすべて失われます。 問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 ハードディスクドライブの交換には、購入元、またはNEC、NECカスタムテクニカにご相談ください。 ◆「ドライブ情報」 アレイの各ハードディスクドライブを左クリックすることによって、そのドライブの情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブの物理的な接続状態です。(IDEチャネル1または2) この情報により、故障したハードディスクドライブを識別することができます。 マッピング : ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 ◆「ポップアップメニュー」の使い方 アレイ上またはドライブ上で右クリックすることで、ポップアップメニューが表示されます。ポップアップメニューにより、メンテナンス機能である「シンクロナイズ」や「リビルド」の実行や、「常に最前面に表示」や「最小化」といったFastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ表示の設定などが行えます。 ◆「シンクロナイズ(同期化)」をするには ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 (「オプション」タブの「アレイシンクロナイズのスケジュール」を利用することで、自動的に同期化が行えます。) 同期化を開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック 同期化したいアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「シンクロナイズ」をクリック FastTrakの確認メッセージが表示されます。 同期化を実行するには「はい」ボタンをクリック ミラーリングアレイの同期化が始まります。 同期化が開始されたらデータエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 以下の情報ウィンドウが表示されるので、「OK」ボタンをクリックするか、ウィンドウを閉じる アレイの同期化を行っている間でも、通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、同期化のプロセスはより長時間がかかります。 同期化の進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 ◆「リビルド(再構築)」をするには ミラーリングアレイにおいて既存のデータドライブからブランクドライブにデータを効果的にコピーまたは上書きします。 故障したハードディスクドライブを取り外し新しいものと交換した時には、この操作を行ってください。 リビルドを開始する場合は、電源の省電力設定をオフにしてください。 FastCheckモニタリングユーティリティの「アレイ」タブをクリック リビルドするアレイ上でマウスの右ボタンをクリック 表示されたメニューより「リビルド」をクリック 「アレイ1においてリビルドプロセスを初期設定してください」と表示されたら「OK」ボタンをクリック 再構築ウィザードが起動します。 ■「再構築ウィザード」の使い方 以下の再構築ウィザード ステップ2が表示される(ステップ1はアレイの選択ですが、アレイが1つしか存在しないため省略されます)ので、データを受け取る目標ドライブを選択する 目標ドライブが新しいハードディスクドライブ(ブランクディスクドライブ)、または上書きしてもよいハードディスクドライブであることを確かめてください。 未選択のドライブはリビルドの元となる正常なドライブで、アレイを復元させることのできる残留ドライブであり、また既存のデータを含むシステムドライブです。 目標ドライブの指定に間違いが無いか再確認してください。もし目標ドライブに重要なデータが存在していても、上書きされてしまいますので注意してください。 再構築ウィザードステップ3に進むには「次へ」ボタンをクリック キャンセルする場合には「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 目標ドライブディスクのアレイやドライブIDが正しく設定されていることを確認する リビルドを開始するには、「完了」ボタンをクリック 再構築ウィザードステップ2に戻るには「戻る」ボタンを、処理を中断するには「キャンセル」ボタンをクリックしてください。 最終的な確認ウィンドウが表示されるので、リビルドを開始するには「はい」ボタンをクリック リビルドをキャンセルする場合には「いいえ」ボタンをクリックしてください。 いったんリビルドが開始されたら、データエラーを防止するため、システムあるいはFastCheckモニタリングユーティリティを終了させないでください。 アレイのリビルドを行っている間でも、通常どおり本機を操作し続けることができますが、システム・パフォーマンスはわずかに低下し、リビルド処理はより長時間がかかります。 リビルドの進捗状況はFastCheckモニタリングユーティリティのステータスバー部分に進捗ゲージおよびパーセンテージが表示されます。 「コントローラ」タブについて 「コントローラ」タブをクリックすると、RAIDボード、データチャネル、および取り付けられたハードディスクドライブの物質的な位置情報など、コントローラ情報が表示されます。 ◆「コントローラ情報」 コントローラアイコン(FastTrak1)を左クリックすることによって、下記の情報が表示されます。 IRQ : RAIDボードが接続されているPCIスロットに割り当てられた割り込み要求番号。 BusMasterベースアドレス : RAIDボードのバスマスター入出力機能のためのベースアドレス(16進数)が表示されます。 ドライバ バージョン : RAIDボードのドライバ バージョン。 ハードウェアタイプ : RAIDボードであるFastTrakの製品情報。 ◆「IDEチャンネル」 チャンネルアイコンを左クリックすることで、IDEチャンネルのベースI/Oアドレスが表示されます。 (トラブルシューティングのために使われます) ◆「ドライブ情報」 ドライブアイコンまたはドライブIDを左クリックすることで、ドライブ情報が表示されます。 状態 : (正常、クリティカル、オフライン) 正常 : ドライブが正常に動作している状態です。 クリティカル : ドライブに問題が発生した状態です。ミラーリングアレイは、正常なハードディスクドライブだけで機能し続けます。問題が検出されたドライブは交換する必要があります。 オフライン : ドライブの電源ケーブルや信号ケーブルが正常に接続されていない状態、またはドライブが完全に故障した状態です。電源をオフにして、ハードディスクドライブのケーブル接続状態を確認し、異常がなければドライブが故障していると思われるため、新しいものに交換してください。 S.M.A.R.T状態 : ハードディスクドライブが持っているSMART機能の状態を表示します。 (SMART:Self Monitoring Analysis & Reporting Technologyの略) サイズ : ドライブの容量。 場所 : ドライブが接続されているディスクアレイを表示します。 マッピング : ドライブの物質的なパラメータ(シリンダ、ヘッド、セクタ) タイミング : ドライブタイミングの設定状態です。 「オプション」タブについて 「オプション」タブをクリックすると、オプション画面が表示されます。 管理者は、通知、PCI Busの利用状況、リビルド設定、シンクロナイズ設定、アレイシンクロナイズのスケジュール、ディスク パラメータ、プリファレンスのそれぞれの設定をカスタマイズすることができます。 オプション内の各項目は、チェックボックスにチェックを入れることで設定され、「適用」ボタンをクリックすることで有効になります。また、「リセット」ボタンをクリックすることで現在適用されている設定に直すことができます。 工場出荷時の設定に戻す場合には、下図を参照にして設定してください。 ◆「通知」 ディスクアレイに問題が発生したときに、どのような形で通知するかを設定します。 サウンド機能を使用可能にする : エラー時にPCのスピーカから警告音を鳴らします。 メッセージボックスのポップアップ : エラー時に警告メッセージをポップアップ表示させます。 ログファイルの使用 : ログファイルを使用してイベントを記録することができます。チェックを入れることでファイル参照アイコンが使用可能になりますので、ログファイルの設定を行ってください。ログファイルのパス設定が無い場合には、デフォルトディレクトリであるFastCheckユーティリティと同じ場所に格納されます。(一般にC:\Program Files\Promise\FastTrak) NTシステムイベントログの使用 : イベントビューアのシステムログにイベントを記録します。 エラー発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 設定時間以降のエラーダイアログ : 表示された警告メッセージを設定時間(1〜9999秒)後に自動的に閉じます。 ◆「PCI Busの利用状況」 RAIDボードがデータ転送する際の、PCIバスの占有率の調整が行えます。 工場出荷時の設定「高」では、RAIDボードのパフォーマンスが最大に設定されています。 RAIDボードのデータ処理が他のPCI機器に影響を与えることが無い限り、この設定を変更する必要はありません。設定を変更することでシステム全体のパフォーマンスに影響を及ぼす場合がありますので、「PCI Busの利用状況」オプションを変更しないでください。 ◆「リビルド設定」 工場出荷時の設定では、Windows起動時に自動的にリビルドが行われるよう設定されています。 「ホットスペア/自動リビルドを禁じる」をチェックすることで、Windowsが起動したときの自動リビルドを禁止するよう設定できます。また、リビルドの処理速度の設定も行えます。「低」に設定することで、システム・パフォーマンスを向上させることができますが、リビルド処理により時間がかかります。 故障したハードディスクを新しいものに交換したとき、自動的にリビルドが開始されるよう設定していますので、「リビルド設定」オプションの設定を変更しないでください。 また、本機はホットスペア機能をサポートしておりません。 ◆「シンクロナイズ設定」 工場出荷時の設定では、「低」に設定されています。 本機では、シンクロナイズの設定を変更することはできません。 ◆「アレイシンクロナイズのスケジュール」 アレイのシンクロナイズ(同期化)を定期的に行うなど、ディスクアレイのメンテナンスをスケジューリングすることができます。 使用禁止 : チェックをつけることでスケジューリングは無視されます。 エラーの発生 : 問題が発生したときの対処方法を4つのラジオボタンで設定します。自動的にエラーを修復させるため、設定は「修復」のまま変更しないでください。 ミラーリングの状態を維持するため、定期的にディスクアレイを同期化させる必要があります。同期化することによりハードディスクドライブの物理的エラーを検出し自動的に修復しますので、定期的に同期化を行ってください。 同期化を実行する場合には、電源の省電力設定をオフにしてください。 ◆「ディスク パラメータ」 ハードディスクドライブに関する設定です。 書き込みキャッシュを使用可能にする : ハードディスクドライブ上の書き込みキャッシュを使用可能にします。 S.M.A.R.Tチェックを使用可能にする : ハードディスクドライブがSMART状態になっていないか、定期的にドライブをチェックします。 「ディスク パラメータ」オプションの設定を変更しないでください。 ◆「プリファレンス」 FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面の表示設定や、管理者がカスタマイズしたオプション設定を保護するためのセキュリティパスワードが設定できます。 開始の最小化 : FastTrakモニタリングユーティリティを起動したときに、最小化の状態(タスクトレイにアイコン表示)で起動させます。 タスクトレイ内のアイコンをダブルクリックすることで、FastCheckモニタリングユーティリティがウィンドウ表示されます。 常に最前面に表示 : FastCheckモニタリングユーティリティのウィンドウ画面を最前面に表示させます。 パスワードを使用可能にする : FastCheckモニタリングユーティリティを使用する際のセキュリティパスワードを使用可能にします。また、「変更」ボタンをクリックすることによりパスワードの変更が行えます。 ■「パスワードの設定」 「パスワードを使用可能にする」チェックボックスをチェックする 「パスワード設定」画面が表示されます。 設定するパスワードを「新しいパスワード」に入力する 「新しいパスワードの確認」のところに設定するパスワードを再入力し、「OK」ボタンをクリック パスワードを忘れないよう、安全な場所にパスワードの記録を保管してください。 パスワード設定の確認画面が表示されるので「OK」ボタンをクリック パスワード設定が行われると、以下のパスワード入力画面がユーティリティ起動時や設定変更時に表示されるようになりますので、設定したパスワードを入力してください。 パスワードの変更や解除を行う場合には「変更」ボタンをクリックし、パスワードを設定したときと同様の手順で新しいパスワードを設定してください(解除の場合はパスワードを入力しないで設定してください)。