米沢工場では、生産の現場で働くスタッフの声をくみ上げ、それを反映することで作業効率の改善を図っていくという仕組みを整備しています。例えば、スタッフからの要望や提案は紙に書いて貼り出され、そこには必ず責任者から回答が寄せられます。このようなオープンな環境で意見を出し合い、現場の声を取り入れながら工夫を重ねていくことで、より良い製品を効率的に生産できるようになっています。
米沢工場で生産しているパソコンは、構成をカスタマイズできるモデルが主流であり、受注のおよそ半数が単品での注文になっています。それゆえ大量生産をする時のような一本の長いラインでは効率が悪いため、1台のパソコンに対して組み立てから検査、箱づめまでを少人数で完結できるよう短い生産ラインを多数配置しています。また、多品種を製造するラインにおいては、1人で複数の工程をこなすことができる多能工のスタッフが欠かせません。優秀なスタッフが多様な工程に柔軟に対応できるからこそ、さまざまな種類のパソコンを効率よく生産することができるのです。