パソコンにはさまざまなコネクタがあります。コネクタに機器を接続することで、パソコンの活用方法も広がります。今回は、各コネクタの紹介と機器を接続して活用するためのヒントをお届けします。
USB(ユーエスビー)は、「Universal Serial Bus : ユニバーサル・シリアル・バス」の略で、パソコンと周辺機器をつなぐための規格のことです。
従来、バラバラだった周辺機器の接続口を統一するために策定されました。それまでのシリアルポートや、パラレルポートなどに比べて、端子がコンパクトでケーブルも細く、転送速度がより速くなったのが特長です。
USBには、「1.1」「2.0」「3.0」の規格があり、規格により転送速度が異なります。「2.0」は理論上「1.1」の40倍の速度があり、2008年に登場した「USB 3.0」は、理論上の転送速度が、USB 2.0の約10倍となりました。
NECパソコンのLaVie、VALUESTARにもUSB 3.0が搭載されています(一部機種を除く)。
どの規格も形状が同じため、規格が異なっても接続することができます。ただし、USB 3.0のポートにUSB 2.0の機器を接続すると、正しく動作しない場合もありますので、ご購入前に対応状況などを確認してください。
また、「パワーオフUSB充電機能」が付いているUSBもあります。これは、パソコンの電源OFF時でも、USBコネクタから音楽プレーヤや携帯電話などへの充電ができる機能です。
※NECのパソコンでは、購入時にはパワーオフUSB充電機能がオフに設定されて
います。オンにする場合は下記をご覧ください。
USB 3.0
USB 3.0は、従来のUSBとの互換性を保ちつつ高速性を実現しました。同じような形状ですが、使われていないスペースに電極が増設されています。
奥側に追加されているので、USB 2.0に接続した場合は、先端の共通の接点のみが使用され、USB 3.0に接続すると、奥側の追加された接点が動作する仕組みとなっています。このことにより、USB 2.0との互換性が保たれました。
USBのコネクタは、パソコン側と周辺機器側で異なります。パソコン側のコネクタをAタイプ、周辺機器側のコネクタがBタイプと呼ばれます。周辺機器側のコネクタには、ミニやマイクロなどの種類があり、機器により異なります。
接続するには、コネクタの形状にあったケーブルが必要となりますが、周辺機器に添付されていることもあるので、周辺機器の添付品を確認してみてください。
USBは周辺機器をつなげるための汎用インターフェイスとして広く普及したため、現在ではさまざまな機器を接続できるようになりました。
- USBメモリ、外付けハードディスク
- プリンタ、スキャナ
- デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ
- 携帯電話、スマートフォン
- その他(無線LAN、キーボード、マウスなど)
USB機器の接続はあまり難しくありません。機器を接続して電源を入れると、必要なソフトウェアが自動的にインストールされて使えるようになります。ただし周辺機器によっては、周辺機器に添付のソフトウェアをインストールしなければいけない場合もありますので、接続には、必ず、周辺機器の説明書で確認してください。
電源タップのようにコネクタを増やせるのも、USBの特長のひとつです。
「USBハブ」を使うとUSBコネクタを簡単に増やすことができます。USBコネクタが足りないときや、USBコネクタが使いにくい位置にあるときなどもUSBハブを使うと便利です。