パソコンを長時間使っていて、目の疲れや肩こりなど、体の不調を感じられたことはないですか?今回は、目の疲れや肩こりなどを起こしにくくするパソコンの利用環境や姿勢、ストレッチ方法などをご紹介します。
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パソコン作業で体の疲れを感じられる方が多くいらっしゃいます。厚生労働省が行ったパソコンを使って仕事をしている方への調査でも、「目の疲れ、痛み」、「首、肩のこり、痛み」を感じられている方が多くいらっしゃることが分かりました。パソコンでの作業時間がより長い方の方が、感じられる割合も増えるという結果もでています。


「VDT」は「Visual Display Terminal (ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)」の略で、パソコンや液晶ディスプレイ、スマートフォンなどの情報表示機器のことです。VDT症候群は、パソコンや液晶ディスプレイなどを長時間使用することにより生じる、目や身体などに影響を及ぼす症状のことをいいます。
- ●目の症状
目の疲れ、痛み、充血、かすみ、乾き、視力低下など - ●首、肩、腰の症状
肩こり、首から肩、腕の痛み、手首の痛み、手指のしびれ、足や腰のだるさ背中の痛みなど - ●心の症状
イライラ、不安、頭痛、抑うつ状態など
同じ姿勢や無理な姿勢が原因で肩こりや腰痛が生じてしまうこともありますし、ディスプレイの明るさや映り込みが目に負担をかけ目の疲れを引き起こしてしまう場合、まばたきが減ることによってドライアイ(目の渇き)を起こしてしまう場合、などがあります。 たかが、肩こりや疲れ目と思いがちですが、頭痛や食欲不振、睡眠障害を起こしてしまうこともあり、不安感や抑うつ状態など、心の症状を起こす場合もあります。
ブルーライトの影響
最近「ブルーライト」という言葉がよく聞かれるようになりました。可視光線の中で380nm〜495nm(ナノメートル)の青色光のことを「ブルーライト」といいます。LEDや液晶ディスプレイの画面から出ている光です。「ブルーライト」は目に見える光の中で紫外線に最も近いエネルギーを持っていて、網膜にまで届いてしまうため、目の疲れなど、人体への影響が言われるようになりました。最近では、ブルーライトをプロテクトするメガネなども販売されています。
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