パソコンお役立ち講座パソコンを快適にお使いいただくために
通信速度が速いとホームページの表示も速いにゃ！
インターネット回線やルーター、Wi-Fi（ワイファイ。無線LANのこと）のことになると、必ず出てくる「Mbps（メガビーピーエス）」。これは、通信速度の単位で、1秒間にどのくらいの量のデータを転送できるかを示します。
「Mbps」の前に書かれた数字が大きいということは、通信速度が速いということ。通信速度が速いと、ホームページがすいすい表示されるし、動画も止まったりせず、快適に見られます。
今回は、そんな大切な通信速度の単位と、30年前に発売されたNEC初のノートパソコンの時代と今で通信速度がどのくらい変わったかというお話です。
いつも家族でみっちりしている、みっちりねこの一家ですが、きょうは、Wi-Fiの調子が悪くてルーターを買おうかと思っているパパが、どれを買えばいいのかわからなくてパソコンとにらめっこ。外は雨も降り出して、なんだか不穏な雲行きだにゃ。
メガ・ビー・ピー・エスがよくわからないにゃ！
2019年10月 道里家のリビング
最近、Wi-Fi（ワイファイ）がうまくつながらないから、新しいルーターを買おうと思うんだけどさ。
そうねえ。なんだか遅いし。つながってもすぐ切れちゃうことがあるにゃ。
雨の日はWi-Fiがつながりにくいっていう説もあるにゃー。うち、パソコンとか、スマホとか、ルーターにつないでるものが多いからかも。
それで、ネットでルーターを探してるんだけど、Mbps（メガビーピーエス）とかGbps（ギガビーピーエス）とか、それが、ふたつ並んでたりしてよくわからないにゃー。
ルーターっていうのは、無線LANルーターのことなんだけど、インターネットなどのネットワークの回線を家の中で無線の電波にしてパソコンやスマホと通信する機械のこと。つまり、LANケーブルを使わないで、パソコンやスマホをつなぐ機械のことね。1階に置いてあるちっちゃい箱なんだけど。
あれかー。ときどきチカチカ光ってる箱。で、メガビーピーエスってなに？ メガバイトみたいなもの？
近いけど、ちょっと違うにゃー。MbpsのM（メガ）は、MB（メガバイト）と同じで百万倍って意味なんだけど、bps（ビーピーエス）の「b」はビットなのよ。バイトはビットの8倍って話したのおぼえてる？
なんとなく。ビットが8つ集まるとバイトで、2バイトが漢字一文字分だって……。
そうなの。ビットやバイトはデータの量の単位なんだけど、Mbps（メガビーピーエス）は通信速度の単位なんだにゃ。1Mbpsは、1秒間に百万ビットのデータを送れるってこと。容量のときはバイト（B）を使うのに、通信速度のときはなぜかビット（b）を使うのよ。バイトは大文字の「B」、ビットは小文字の「b」。おぼえておいてにゃ。
いちばんたくさんのデータをやりとりするのって、ネットで動画を見るときだと思うんだけど、だいたい1Mbpsから5Mbpsくらいあれば、途切れたりしないで見れるにゃ。
なんだか、雨が強くなってきたね。あ、外が光った。雷が近くまで来てるにゃ。ノートパソコンの電源ケーブルをはずそうかな。
えっ、悪い予感。雨の日に単位の話をしていたら、カミナリ。こんなこと前にもあったような……。
ゴロゴロゴロ、バリバリ、ドシャーン！
ビリビリビリー！ これは、「単位ム・スリップ」なのねー。
ここがポイントだにゃ
ビーピーエス、ビット毎秒は通信速度の単位
bps（ビーピーエス）は、通信速度の単位で、ビット毎秒ともいいます。b/sと書くこともあります。
1bpsは、1秒間に1ビット（b）のデータを送信できる速さです。容量やファイルサイズの単位、KB、MB、GBと同じように、K（キロ）、M（メガ）、G（ギガ）、T（テラ）をつけて、千倍ごとの通信速度を示すこともできます。1000bpsが1kbps、1000kbpsが1Mbps、1000Mbpsが1Gbps、1000Gbpsが1Tbpsです。
インターネット回線や、ルーター、Wi-Fi（ワイファイ。無線LANのこと）などの通信速度で使われます。
規格上の最大値やベストエフォート（とてもいい環境のときの通信速度）や実効速度（実際に使うときの速度）が示されます。
Wi-Fiがつながらないときは、こちらを参考にしてください。
