パソコンお役立ち講座パソコンを快適にお使いいただくために
そのWindows 10ってどんなのなんだにゃ?
そうですねえ。ブラウザが「IE」(アイイー。Internet Explorer、インターネットエクスプローラー)だけじゃなくて、「Microsoft Edge」(マイクロソフトエッジ)もつくようになって、速くなった……って言っても、「IE」を見たことないですよね。MS-DOSと比べると、うーん、ぜんぜん違うんだにゃー。電源を入れて起動するまでの時間が速くなったにゃ。デスクトップモードとタブレットモードを切り替えられるようになったというか、全部、ウィンドウなんですよ。画面にアプリ、というか、ソフトのことを示すアイコン、という名のマークがたくさんあってそれをクリックすると……、あれ、マウスは使ってますか?
マウスって?
使ってないですよね。じゃあ、クリックっていってもわからないですよね。アイコンのマークを選ぶと、ソフトが起動して、四角い窓が開くんです。それで、たくさん窓を開いて何かする。インターネットを見る窓を開いて調べものをしたり、ワープロの窓を開いてレポート書きながら、別の窓を開いて音楽を聴いたり、映画を見たり。
夢のようだにゃ。そのWindows 10をこのパソコンで使いたいにゃー。
えー?! うーん。それは難しいにゃー。このパソコンのCPUは?
「80286」と「V30」だにゃ。クロック周波数は、8MHz(メガヘルツ)と10MHzにゃ。でも、クロック周波数も21世紀には速くなってるにゃ?
Windows 10のシステム要件は、たしか1GHz(ギガヘルツ)以上だにゃ。
ギガヘルツ?
100倍以上ですね。そういう速いCPUのパソコンじゃないと、Windows 10は動かないんだにゃ。それに、ストレージが、16GB(ギガバイト)以上(64ビットの場合は、32GB以上)だにゃ。
ストレージって?
ハードディスクやSSDみたいな、データを保存しておくものなんですけど。この時代だとフロッピーディスクですかね。
映画が見られたり、音楽が聴けたりするのは、OSだけのおかげじゃなくて、CPUやメモリーの性能が上がったり、インターネットの回線が速くなったおかげなんだにゃ。
やっぱり、未来に行かないとムリなんだにゃー。
それに、CPUも複雑になっていて、クロック周波数だけでは、CPUの性能が測れなくなってるにゃ。
クロック周波数というのは、CPUが仕事をする速さだから、それでわかるはずだにゃ。
それが、画像処理用に別のプロセッサーがはいっていたり、もっとたくさんのプロセッサーがはいっていたりするから簡単には比較できないんだにゃ。それで、性能が低いほうから高いほうへ順に、Cerelon(セレロン)、Pentium(ペンティアム)、Corei3(コアアイスリー)、Core i5(コアアイファイブ)、Core i7(コアアイセブン)、Core i9(コアアイナイン)っていう名前で呼ぶんですよ。Core i7やCorei9は、ゲームや映像のヘビーユーザー向けで、僕らは、Core i3かCorei5でいいかにゃあっていうイメージです。それぞれにほぼ毎年、新しい世代が出てきて性能が上がるんで、そこも要注意なんだにゃ。最新は第10世代で、第8世代や第9世代のCPUを使っているパソコンも売られています。これはインテル社のCPUの話で、他社のCPUもあるんですけど。
わかりやすいような、わかりにくいような。
え、カミナリの音?
あら、急に降りだしたみたい。
まだいろいろ聞きたいことがあったのに。
ビリビリビリー!
おや? みんな、お帰りになっちゃった。
もう、帰っちゃったのかあ。32年後の世界 、行ってみたいにゃあ。
あら、行けるわよ。ほんのちょっと、32年待てば。
きょうのまとめ
学校でローマ字を習ったばかり。パソコンにも興味津々の小学3年生。ポテトサラダが大好き。
ポテトくんのパパ。ダイスケさん。ロボットの研究所に勤めている。メカにくわしいけど、パソコンは苦手。
ポテトくんのママ。メグミさん。不動産会社に勤めている。メールやショッピングにもパソコンを使いこなす。
ポテトくんのおじいちゃん。カメラが大好きで、パソコン通信をするためにパソコンをはじめた。
ポテトくんのおばあちゃん。絵を描くのが好き。得意料理はコロッケとバーニャカウダー。
パパの研究所で開発中のロボット。商品化テストのため道里家で修行中。クリームパンが好き。