パソコンお役立ち講座パソコンを快適にお使いいただくために
ねえ。「世界の美術館の本をつくりたいんだけど」って、聞いてみたらいいんじゃない?
そうね。そうする。
「世界の美術館の本をつくりたいと考えています。どんな本をつくるといいですか?」
えっ、そこまで聞いちゃうの?
「素晴らしいアイディアですね!」だって。
ほめられてるにゃ。
ホントだ。てれちゃうー。
この人、いい人だね。参考になる本を2冊挙げてくれてる。
この本をマネしてつくればいいんだね。
これは、参考になる本であって、競合するライバル書籍じゃないのかなあ。
内容がかぶらないように独自の切り口に考えなくちゃ。
じゃあ、それを聞いてみよ。
「どんな切り口にするといいですか?」っと。
「あなたが本に含めたい情報によって異なります。例えば、美術館の歴史、建築、コレクション……」
にゃるほろにゃー。ちょっとはぐらかされたような気がするけど。やっぱり、自分で考えなさいってことだにゃ。
とりあえず、「ありがとう」って入力しておこうっと。
礼儀正しいわね。
でも、Bingのチャットは、一回のセッションのやり取りは5回まで、一日に50回までって決まってるみたい。そんなにやったことないけど。
えっ、そうなの? 緊張するっ!
なんだか、検索っていうものが、ボクが思ってた検索とずいぶん違うものになってるにゃあ。
「AND」とか「NOT」とか使う感じじゃないね。
そうね。
そうそう、このBingチャットは、タスクバーの虫めがねボタン()でもできるのよ。
こっちだと、パソコンにはいってるファイルやフォルダー、アプリも探せるの。
でもそれ、他の場所をクリックすると消えてしまうんじゃないですか?
そういうときは、「ブラウザで検索を開く」ってボタンをクリックするの。だいじょうぶよ。
ここがポイントだにゃ
そうそう、Bingのチャットは絵も描いてくれるのよ。
やってみる?
「メキシコの美術館を訪れる人のイラストを描いて」。
うわっ、速い! 4つも描いてくれた。
すごいね。
これ、使っていいんですか?
うーん。それはムズカシイわね。
AIって、いろんな絵を学習してそれを寄せ集めて描いているから、誰かの絵に似ちゃって、盗作だって訴えられちゃうかもしれないし。
独自性がないから著作権は認められないっていう説もあるから、ほかの人にマネされても文句言えない可能性があるのよ。
検索の一種だからね。
ラフスケッチだと考えて、イラストレーターの人に「こんな構図で描いてください」って頼むときに使うくらいがいいんじゃないかしら。
でも、イラストレーターの人もやりにくいかも。
なかなか難しいですね。
内部向けの企画書でイメージを固めるのには使えるでしょ。
たしかに。
じゃあ、たくさん検索して、参考にして、企画をかためまーす!
はーい。がんばってにゃー!
きょうのまとめ
出版社で書籍を編集している。入社2年めで仕事にも慣れてきた。道里家に下宿中。
『みっちりごはん』などの著書で知られるエッセイスト。セロリさんの祖母。
ダイスケさん。ロボットの研究所に勤めている。メカにくわしいけど、パソコンは苦手。
メグミさん。不動産会社に勤めている。メールやショッピングにもパソコンを使いこなす。
パパの研究所で開発中のロボット。商品化テストとして道里家で修行中。