いよいよ梅雨の季節です。そして梅雨が終わると暑い夏がやってきます。気候が変化していくこの時期、体調管理が大切ですね。
実はパソコンも、私たちと同じ。ジメジメ梅雨、ムシムシ夏がトラブルの原因となることがあります。夏場の突然の雷も苦手です。
今回は、梅雨の湿気や夏の暑さ、雷からパソコンを守る対策をご紹介します。
2011年6月現在の情報です。
パソコンは精密機器のため、高温多湿には弱いものです。
パソコン内部には、CPUやハードディスクドライブなどの、熱を発し、かつ熱に弱い部品が入っています。そのため、パソコン内部の温度を冷却ファンなどで調節していますが、熱がこもって内部の温度が上昇しすぎると、思いもしない誤作動やフリーズなどの、いわゆる「熱暴走」を引き起こす場合があります。
また、湿気は、ショートや部品の破損などをおこす原因になる場合があります。
パソコンを快適な環境に設置し、使い方にも工夫をしてみましょう。
通風孔をふさぐように設置されていたり、ホコリよけの布などで通風孔がふさがれていると、パソコン内部の温度が上昇し、熱暴走の原因になります。パソコンの通風孔をふさがないように設置場所を工夫して、風通しを良くしてご利用ください。
また、ノートパソコンを寝具の上で使用する場合には熱がこもらないように注意し、通風孔がふさがっていないかも確認してください。
通風孔は、ホコリのたまりやすい場所なので、ときどき掃除をしましょう。
ノートパソコン、デスクトップパソコンの通風孔の位置の例
梅雨の時期、室内で洗濯物を干すと室内の湿度が上がり結露する場合があります。除湿機やエアコンなどを上手に使って除湿するようにしましょう。
また、室内に観葉植物などを置いている場合には、水やりの際にパソコンに水をかけてしまったり、開け放した窓から雨が吹き込んでパソコンに雨がかかったりすることがないように、パソコンの置き場所にも十分注意しましょう。梅雨の時期に限りませんが、飲み物がこぼれてパソコンにかかると故障の原因になりますので、パソコンから離して置くようにしましょう。
暑すぎる部屋や直射日光の当たる場所を避け、風通しのよい場所にパソコンを設置しましょう。また、暑い時期には長時間の連続使用を避けましょう。エアコンや除湿機を上手に使うことも湿気や熱の防止になります。特にノートパソコンは内部にすき間が少なく熱がこもりやすいので、ノートパソコン用冷却グッズを利用するのも効果的です。ただし、パソコン用以外の保冷材などを使用するとパソコンが結露する場合があるので、本来の使用法以外では使用しないようにしてください。