東日本大震災から1年がたちました。災害時には正しい情報を得て、冷静に行動することが大切ということを私たちは学びました。
パソコンは、テレビやラジオとはまた違った形で、情報収集に役立つものです。
震災から得た教訓をいかすため、パソコンを使ってできる災害・防災情報の入手方法や、パソコンを災害から守る方法などをご紹介いたします。
インターネット上のWebサイトには、災害情報や防災情報などが数多く提供されています。 日ごろからインターネットの情報を活用して、防災意識を高めましょう。
●tenki.jp (日本気象協会) 地震情報
日本気象協会のページでは、天気の情報や地震の情報を公開しています。地震の震源地や震度を確認することができます。
●気象庁 緊急地震速報について
「緊急地震速報」とはどのような警報なのか。そのしくみや入手方法など、詳しく説明されています。
●Yahoo! 天気・災害 地震情報
Yahoo Japanが提供する地震情報ページです。発生時刻や震源地、震度などを確認することができます。また「防災情報」ページへのリンクが多く掲載されています。
●東京大学地震研究所
「レイ先生と大地君の謎解き地震学」
「プレートテクニクスとは?」「長周期振動とは?」「P波とは?」地震の科学を、レイ先生と大地君の掛け合いで、わかりやすく学べます。
●総合情報サイト「All About」 住まいの防災編
「住まい」に視点を置いた、「防災」と「備え」、安全性能のチェックポイントがわかります。
●消防防災博物館(財団法人 消防科学総合センター)
インターネット上の仮想博物館。こどもが災害について学べるコーナーや、動画を見ながら災害の知識を得られるコーナーがあります。
●東京ガス 地震のときには
地震のとき、もしもガスを使っていたらどのように行動しますか?一昔前の常識とは違った対応を、東京ガスの地震対策と連動して解説しています。
http://home.tokyo-gas.co.jp/userguide/anzen/emergency/jishin.html
●放射線モニタリング情報(文部科学省)
東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う放射線量の分布マップ等が公開されています。
なぜ、インターネットやメールは、音声通話より強かったのか
東日本大震災では、「携帯電話の音声通話はつながらないのに、パソコンからのインターネットやメールはつながった」「携帯電話のメールは遅延したけどなんとか届いた」ということがありました。なぜでしょうか?
このとき、携帯電話や固定電話などの通信回線が大変混雑したため、警察や消防への緊急通報などを確保し、システム全体の停止を防ぐために、通信規制が行われました。通話には「回線交換」という通信方式が用いられていて、電話機同士をあらかじめ決められた経路でつないで通信されるため、一定以上の通信をすることができなくなります。
一方、インターネットの場合は「パケット通信」と呼ばれる通信方式が用いられており、情報は「パケット(小包)」に小さく小分けして送信されます。送信時も決まった経路ではなく、パケットごとに最適な経路を選んで、ネットワーク全体で通信をさばくため、時間がかかることがあっても通信できなくなるという事態が避けられます。 さらに、インターネットは「分散型ネットワーク」と言って、ひとつの中継点がトラブルで機能しなくなっても、別の中継点を経由して通信ができるようにしているのが特徴です。
また、携帯電話のメールは、回線会社のメールサーバにアクセスが集中して混雑しましたが、遅延したけれど届いたということがありました。