パソコンお役立ち講座パソコンを快適にお使いいただくために
というわけで、あっという間に1週間が過ぎて、電車とバスを乗り継いで、工場に着いたにゃー。
たいへんだったにゃー。ここで、NECのパソコンが修理されてるんだにゃー。
いらっしゃいませ。お待ちしてました。統括マネージャーのツチヤです。今回はうちのものがお呼び立てして、わざわざおいでいただきありがとうございます。
ツチヤさん、こんにちは。よろしくお願いしますにゃ。
まずこちらに手をついて、静電気を逃がしてください。わたしたちはみんな静電気を帯びていて、そのまま電子部品にさわると壊してしまうことがあるんです。
でも、いつもなにもしないでパソコンにさわっているにゃ。
パソコンの外側にさわるのはいいんです。工場ではパソコンの中の部品にさわることもありますから。
そうだったにゃー。きょうはパソコンの中を見れるんだにゃー。
せっかく修理したパソコンをわたしたちが壊しちゃうわけにはいかないにゃ。
つぎに、このスリッパに履き替えてください。このスリッパも静電気対策スリッパなんですよ。このスリッパを履いていると、人体の静電気帯電を少なくして静電気による悪影響を解消させるんです 。
めったに入れないところに入る緊張感で、スリッパをはく足がふるえるにゃ……。
そんなに緊張なさらなくても。きょうは工場の一日を順番に見ていただこうと思うんです。
一日ってどういうことだにゃ? もう。お昼だにゃ。
この工場は1日周期で作業してるんですよ。
いちにちしゅーき?
お客さまがパソコンを修理に出したら、返ってくるまでパソコンを使えないでしょ。
そうなの。とっても不便なのにゃ。
それでお客様にいちばん早くお返しできるやり方を模索した結果、この方法に行きついたんです。
その方法とはいったい?
朝、受け取って、夕方までに修理して発送するという方法です。これを「1日修理」「ワン・デイ・リペア」と言っています。
修理に出したら1日で返ってくるってことかにゃ?
そうではないんです。お客さまは、コンタクトセンターに電話するか、家電量販店などのパソコンを買ったところに持ちこんで修理を依頼するんですけど、どちらも、工場に届くまでに1日かかったり、もっと時間がかかったりするんです。修理して発送してから届くまでの時間も同じで、そこは縮められないんです。でも、24時間以内に修理できれば、最短3日でお返しできるんです。
にゃるほろにゃー。それはたすかるにゃ。
それで、朝から夕方までの間に、着荷、診断、修理、検査、出荷を行うというサイクルで修理しているんです。
それで、1日周期なんだにゃー。
ただ、お客さまに連絡をとらないといけないときは、1日で終わらないこともあります。修理費用のお見積りをお客さまに確認しなければいけないときや、パソコンに設定されているパスワードがわからなくて、修理や検査ができないときですね。