パソコンお役立ち講座パソコンを快適にお使いいただくために
「プラグ」や「ポート」や「端子」ってどんな意味だにゃ?
いつも家族でみっちりしている、みっちりねこの一家ですが、きょうはパパがUSBケーブルをさがしているときに、33年前にタイムスリップしてしまうようです。
パソコンには、他の機械(周辺機器やスマートフォン)とつなぐために、たくさんの「端子」がついてますよね。
「端子」って言葉、漠然としててちょっと難しい? 「ポート」っていうと……よけい難しい? 「ジャック」……、うーん、要するに、「へこんでいるところ」だにゃ。プラグを差し込む穴だにゃ。これがたくさんあって、ややこしいんだにゃ。
昔は、今よりもっといろんな大きな端子があって、ケーブルも太くて取りつけるのが面倒だったんだにゃ。
このややこしい端子のことを、迷わずにケーブルを買えるように、しっかりおぼえておこうというのが今回のテーマなんだにゃ。
みっちりねこの一家が、パソコンの接続端子が33年の間にどう変わったのかをレポートしますにゃ。
パソコンの接続端子やケーブルに使う、「ポート」や「プラグ」といった言葉は、どれがどれだかなかなかピンとこないので、さきに説明しておくにゃ。
手に持って差しこむほうがプラグで、差しこまれるほうがポートやジャックなんだけど、接続端子(コネクター)はその両方を指す言葉なので、ややこしいんだにゃ。
電源では、差しこまれるほうを、コンセントというんだにゃ。
USBケーブルのプラグには、いろんな形があるんだにゃ!
2020年8月 道里家のリビング
なんだか空が暗くなってきたにゃ。夕立が来れば少しは涼しくなるかしら。
ねえ、ママ。スマホで撮った写真をパソコンにコピーしたいんだけど、USBケーブルの接触が悪いみたいなんだにゃ。どこかに余ってるケーブルはないかにゃー。前に使ってたケーブルが出てきたんだけど、形が合わないんだにゃ。
USBのコネクターは、種類がいろいろあってややこしいんだにゃ。
パソコンに差すほうは、同じ四角いプラグなんだけど、その反対側がどれも全部ちがうよね。
全部ちがうってことはないにゃ。全部で3種類よ。タイプA、タイプB、タイプCの3種類。
パソコン側はタイプAでしょ。スマホはだいたいタイプCだにゃ。
全部で3種類か。それだけだったら憶えられるね。ボクのスマホは?
これは、マイクロUSBのタイプB(Micro USB Type-B)ね。USBには、大きさによって、ただのUSBとミニUSBとマイクロUSBがあるの。
あ、速さは、タイプや大きさじゃなくて、USBのバージョンで決まるの。
あら、そうなの? すごい音ね。バージョンと言うより世代なんだけど……。
ゴロゴロゴロ、バリバリ、ドシャーン!
USBは、パソコンやスマートフォン、周辺機器を接続する規格です。
1996年に発表されたUSB 1.0では、最大12Mbpsだったデータ転送速度も、2019年に発表されたUSB4では、最大40Gbpsに向上しています。3000倍以上ですね。
その間に何種類もの形状のコネクターが使われました。今も使われている代表的なUSBコネクターの形状を見てみましょう。
タイプAは、おもにパソコン側で使われる形状、タイプBは周辺機器側で使われる形状です。タイプCは、USB 3.1以降で使われるようになった形状で、おもにパソコンやスマートフォン側、電源側で使われます。