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みっちりねこのぽかぽかパソコンライフ タイムスリップパソコンむかし話 いろんなフォントで文字の印象が変わる!の巻 2020.10.20

タイムスリップパソコンむかし話 いろんなフォントで文字の印象が変わる!の巻
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名前のルールをおぼえてフォントを使いこなそう!

それに、この頃はプリンターにはいっているフォントしか印刷できなかったんだにゃ。

何種類くらいはいっていたんだにゃ?

だいたい明朝体が一種類だけだったにゃ。

じゃあ、本や雑誌はどうやって印刷してたんですか?

印刷屋さんで印刷するときは、活字や写真植字(写植)を使ってたのよ。
活字のころは、先に文字が刻印されたハンコみたいな棒をたくさん並べて印刷してたの。
それが、写真の印画紙に文字を投影して焼き付ける写真植字になったのよ。
ああ、同人誌をつくっていた青春時代を思い出すわ。

あ、そうなんですね。ここもツボなんですね。

それに今は……30年後の未来には、フォントもたくさんあるし、パソコンで全部できるようになったのよ。本や雑誌をつくるときは、たくさん印刷するから印刷屋さんにお願いするし、本格的なデザインにはDTPソフトが必要だけど、簡単なものならWordやPowerPointでもできるでしょ。

そうかあ。パソコンで雑誌みたいなきれいな印刷ができるようになるってことなんだにゃあ。文字もいろいろあるし。

でも、フォントがたくさんあって、選ぶのがたいへんだにゃ。

ちょっとその未来のパソコン、見せてもらってもいいかにゃ?

はい。これが、このパソコンにはいっているフォントの一覧です。スクロールしますね。

たしかにたくさんあるにゃー。

日本語のフォントは最初のほうにあるけど、中国語や韓国語のフォントも混じってるんだにゃ。
漢字の形が違っていたりなかったりするので、日本語のフォントじゃないと使えないにゃ。
「明朝体」や「ゴシック体」という名称は、日本だけのものだから、フォント名に「明朝」や「ゴシック」という言葉が含まれていれば、それは日本語のフォントってことだにゃ。
途中から先は、英字フォントになるんです。英字フォントには漢字やひらがながないけど、種類がたくさんあって楽しいんだにゃ。クリスマスカードに使いたくなるようなフォントもいっぱいあるにゃ。

ほんとだにゃ。だんだん楽しくなってきたにゃ。でも、名前がよくわからないにゃ。

そうね。いろんな会社でバラバラに名前をつけてるから、まちまちなのよね。

まず、「明朝」というのが、書体の名前でしょ。
「BIZ」や「MS」や「游」はフォントをつくった会社やフォントのブランドの名前だにゃ。
それから、「P」はプロポーショナルの略。日本語のフォントは、たいてい同じ間隔で並ぶけど、プロポーショナルのフォントは、文字の幅が狭いときは、つめて並ぶんだにゃ。
英字フォントは、みんなプロポーショナルなんだにゃ。

それから、「UD」はユニバーサルデザインの略で、読みやすいように改良したフォントっていう意味。

線の太さが違うファミリーフォントで統一感を出そう!

それから、これがいちばん大切なんだけど、「Light」や「Demibold」っていうのは、フォントの太さなの。
いろいろな呼び方があってややこしいんだけど、だいたい「B(Bold)」が太くて「L(Light)」が細いんだにゃ。こういういろんな太さのフォントがそろっているのをファミリーって言うんだにゃ。
游明朝はほんとうはもっといろんな太さのものがあるけど、Windows 10には、3つだけ選んで入れてあるんだにゃ。
いろんなフォントを混ぜて使うと、バラバラな印象のデザインになるけど、同じファミリーのフォントを太さだけ変えて使うと、統一感があるデザインになるにゃ。

WordやPowerPointには、「B」(Bold)という太字にする機能があるけど、機械的に太くする機能だから、細かいところがつぶれちゃうこともあるのよ。こういう
今は……じゃなかった、未来には、ファミリーがそろっていて無料で使える「源ノ明朝」や「源ノ角ゴシック」っていうフォントもあるんだにゃ。
フォントの指定はすぐできるんだから、いろいろ試してみるのがいちばんだにゃ。

カミナリが鳴ってるにゃ。

じゃあ、そろそろかしら。

あら、わたしばっかりお話しちゃって。

ゴロゴロゴロ、バリバリ、ドシャーン!

ビリビリビリー!

いつも突然帰っていくにゃあ。もっとみっちりしていけばよかったのに。

そうねえ。未来のわたしたち、忙しそうだにゃあ。

それにしても、未来のパソコンにはずいぶんたくさんのフォントがはいっていたにゃあ。

だって、文字って何千年も前から手書きで書いてきたわけでしょ。みんな個性のある字で、いろんな気分で、いろんな場面で、個性のある字を書いてきたわけでしょ。それを取り戻すためにはたくさんのフォントが必要なんだにゃ。

そうかもしれないにゃあ。

ここがポイントだにゃ

無料でファミリーがそろう源ノ明朝をダウンロードするには

「源ノ明朝」(げんノみんちょう)は、AdobeがGoogleと共同開発したフォントファミリーです。
下記のホームぺージ下部の「Region-specific Subset OTFs」の「Japan (日本)」から、「SourceHanSerifJP.zip」をダウンロードして解凍し、各ファイルを右クリックして「インストール」を選ぶと、そのフォントをインストールできます。

ここがポイントだにゃ

年賀状をつくるには

きょうのまとめ

きょうは、パソコンのフォントについて勉強したにゃ。
パソコンで使われる文字は、フォントといって、
パソコンの初期には、拡大するとギザギザになるビットマップフォントが使われていましたが、
今は、拡大しても曲線がなめらかなアウトラインフォントが使われています。
WordやExcel、PowerPointでは、文字のフォントを選ぶことができます。
フォントの名前は、
「明朝」「ゴシック」「勘亭流」などの書体名、
「MS」「游」「BIZ」などの会社名やブランド名、
「プロポーショナル」(幅が狭い字は詰める)を示す「P」、
「ユニバーサルデザイン」(読みやすく改善したデザイン)を示す「UD」、
そして、文字の線の太さを示す「Bold」「B」「Light」「D」
などで構成されます。
文字を使うときは、フォントをいくつか指定してみて、文書のねらいに合っているか試してみるといいでしょう。
次回は、セロリさんの新人社員奮闘記。パワポでポスターをつくっちゃおうの巻だにゃ。

みっちりねこのみんな

みっちりねこは、ほっておくとなぜか集まってきてみっちりしてしまう、不思議でカワイイ、ねこのような生き物です。今日もみっちり、セロリさんのゆるゆるパソコンの日々をお届けします。

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