パソコンお役立ち講座パソコンを快適にお使いいただくために
手に入れた鍵
1
2
3
4
文字の入力
5
6
失踪した研究員・倉田くんを追って、町はずれの洞窟にたどりついた白神博士とひなと片岡さんは、扉の番人と名乗る怪人に行く手をさえぎられます。番人は、倉田くんがいる洞窟の中に行くには、扉ごとに問題を解かなければならないといいます。その問題を解くために、番人からパソコンの使いかたを基礎から教えてもらうことになりました。
第4の扉のテーマは「文字の入力」です。パソコンでは、書類やレポートをつくるのにも、検索したり、SNSに書きこむのにも、たくさんの文字を入力します。だから、文字の入力のしかたをしっかりおぼえておくと、効率的にパソコンを使えるようになります。パソコンを使いこなすための大切な基礎なのです。
画面の色や配置は、パソコンの設定などによって異なります。
前回の記事「第3の扉 ファイルの操作」はこちら
ひなが第4の扉を開くと、こんな問題が貼られていました。
「なんだこの字? 問題文を読めないよ」
博士は、第4の扉の向こうに貼られた問題を見て、さっそく文句をいっています。
「『虫を見る』だから、虫メガネって読むんじゃないかな」
ひなが自信満々にそういっているかげで、片岡さんは、
「どこかで見たことがあるんだけどなあ。けさ朝ごはんを食べたときかなあ?」
と、なにかを思い出そうとしています。
そして、いつものように、洞窟の奥から不気味な声が聞こえてきます。
「さて……」
さて、問題はこれ。読めない字をどうやって入力するか?
今回もパソコン教室をやらないと、問題を解けなさそうですね。
読める字の入力だってよくわからないのに。
安心してください。
文字の入力を、ゼロからお教えしますから。
読める字も読めない字も入力できるようになります。
第4の扉では、文字入力を勉強します。
ひらがなやカタカナや漢字。数字やローマ字、記号。
メールを書くときも、検索するときも、企画書を書くときも、
入力したい文字はたくさんありますからね。
ここでは、全部、零(ゼロ)から説明します。
みなさん。いっしょにやってみましょう。
パソコンの準備はいいですか?
まず、「Word」か「メモ帳」を起動してください。
タスクバーか、スタートメニューか、スタートメニューの「すべてのアプリ」の中にあります。みつけたらクリックです。
「Word」か「メモ帳」ですよ。起動しましたか?
「Word」の場合は、「白紙の文書」をクリックしてください。
文字を入力する前に、いつも確認してほしいことがあります。
タスクバーの右のほうに、「あ」か「A」か「カ」が表示されていますね。
これをクリックして、ひらがなを入力するか、英字を入力するかを選びます。
クリックするたびに、ひらがなで日本語を入力する「あ」と英字を入力する「A」が切り換わります。
ひらがなを入力するときは「あ」、英字を入力するときは「A」にします。
キーボード左上の(半角/全角)キーを押すと「あ」と「A」が切り換わりますし、
(カタカナひらがな)キーを押すと「あ」になります。
(「カ」にするとカタカナを、「 カ」にすると半角のカタカナを入力できますが、あまり使いません)
まず、ひらがなを入力したいので「あ」にしてください。
つぎに、キーボードに書かれているローマ字とひらがなのどっちを見て入力するかを決めてください。
どっちでもいいんですが、ローマ字にしましょう。
ひらがなよりローマ字のほうが少なくて、キーボードのどこにあるかおぼえやすいので、ほとんどの人はローマ字で入力するようです。
ローマ字で入力する人は、タスクバーの「あ」を右クリックして、「かな入力(オフ)」と表示されているか確認してください。
もし、「かな入力(オン)」と表示されたら、「かな入力(オン)」をクリックしてください。
もういちど「あ」を右クリックすると「かな入力(オフ)」と表示されます。
(ひらがなで入力する人は、タスクバーの「あ」を右クリックして、「かな入力(オン)」にしてください)
さあ、準備はできました。
Wordかメモ帳の画面の広い白い紙のような部分の左上に縦線が点滅していますよね。
これをカーソルと言います。
今、文字を入力すると、このカーソルの位置に文字がはいります。
さっそく、「あ」と入力してみましょう。
ローマ字の「A」はキーボードの左のほうにありますね。
この「A」キーを押してみましょう。
画面には「あ」と入力されますね。
「あ」の字の下に点線の下線が表示されています。
この点線の下線は変換前であることを示します。
「あ」という字に確定するために「Enter」キーを押します。
確定すると下線が消えます。
つづけて、I、U、E、Oとキーを押してみましょう。
「いうえお」と表示されますね。「Enter」キーを押してください。
今度は、「か」。
K、Aとキーを押します。
「か」と表示されましたか?
「Enter」キーを押します。
間違ったときは、右上の「Backspace」キーを押してください。
カーソルの左の文字が消えます。
じゃあ、カタカナの「サ」を入力してみましょう。
S、Aとキーを押します。
ひらがなの「さ」が表示されましたね?
これをカタカナにするために、「F7」キーを押します。
「F7」キーは、カタカナに変換するキーです。
「サ」になったら、「Enter」キーを押します。
ちょっと難しいのもやってみましょう。
カタカナで「リュック」はどうやって入力しますか?
「リュ」は、ローマ字で、R、Y、U。
小さい「ツ」は、次の文字をもう一回くり返します。
次の文字は「K」なので、「K」を2回くり返します。
つまり、「ック」は、K、K、Uです。
R、Y、U、K、K、U。
ひらがなで、「りゅっく」と表示されましたね。
「F7」キーでカタカナにして、「Enter」キーで確定します。
もういちど「Enter」キーを押すと、改行できます。
ローマ字を確認したいときは、こちら(ローマ字入力表)
それでは、いよいよ漢字を入力します。
漢字で一文字、「氷」と入力してみましょう。
K、O、O、R、I。
ひらがなで、「こおり」と表示されましたか?
「こうり(KOURI)」じゃなくて「こおり(KOORI)」ですよ。
入力した「こおり」の下には、予測変換のリストが表示されるので、その中に「氷」が表示されたら、「↓」キーで選んで「Enter」キーを押したり、クリックしてもいいんですが、今回はスペースキーを押して変換してみましょう。
スペースキーを押すと、漢字に変換されます。
スペースキーは、いちばん手前の何も書いてない横に長いキーです。
パッド、オン、オフって書いてあるよ。
うっ。そういうこともあります。
「ほとんど何も書いてない」っていう意味です。
漢字の「氷」になりましたか?
「氷」になったら、「Enter」キーを押して確定します。
今度は、「ひょう」と入力して、同じ「氷」という字を出してみましょう。
H、Y、O、U。
「ひょう」と表示されたら、スペースキーを押します。
スペースキーを押すと、ほかの「ひょう」の字が出ますよね。
もう一度、スペースキーを押してください。
次の候補が表示されます。
と、同時に、下に候補の一覧が出ます。
「ひょう」という字はたくさんありますからねえ。
ひらがなやカタカナも候補にはいっていますね。
スペースキーを押すと候補が切り換わっていきます。
「氷」は何番めですか?
スペースキーを何度も押して「氷」まで行ってもいいですし、マウスで「氷」をクリックしてもいいんです。
「↑」キーや「↓」キーで戻ったり進めたりもできます。
「氷」を選んだら、「Enter」キーを押して確定します。