パソコンお役立ち講座パソコンを快適にお使いいただくために
手に入れた鍵
1
ネット検索
2
3
4
5
6
恐竜などの古生物を研究する白神古生物研究所の所長、白神博士はパソコンが大の苦手。研究員の倉田くんが失踪したふりをして、町はずれの洞窟でパソコン教室を開きましたが、そこで習ったのはパソコンの基礎だけ。きょうも、ネットの検索のやり方がわからなくて困っているようです。
そこに届いたのが謎の手紙。再び、洞窟でパソコン教室が開かれます。第二部インターネット編は、ブラウザーを使った検索のパソコン指南からはじまるようです。
画面の色や配置は、パソコンの設定などによって異なります。
前回の記事(第一部基礎編)「第6の扉 タスクバーと設定」はこちら
はじまりは、今回も土曜日の昼下がり。来週に迫る学会の発表に向けて、白神古生物研究所のみなさんは土曜なのに休日出勤しています。
博士が、執筆中の論文に引用する論文を思い出せないから探してくれと片岡さんにお願いしています。
片岡さんは、「ネットで検索すればすぐ見つかりますよ、自分でやってください」と言いながら、来週の学会の準備に大忙し。
「倉田くんはどこ行ったんだ?」と博士が言っているところに、「ポストにこんな手紙がはいってましたよ」と倉田くんがやってきました。
手紙には、「みんな自分のパソコンを持って洞窟に来てね。ネットの検索やメールのことがわかるよ。 扉の番人」と書いてあります。
あっ、鍵もはいってる!
扉の番人は倉田くんだろ?
倉田くんが書いたのか? この忙しいのに。
違いますよ。ボクじゃないですよ。
ひなちゃんじゃないかしら?
わたしも洞窟の怪人やってみたーいって言ってたし。
そういえば、この前来たとき、パソコンのネット検索やメールを学校で習ったって言ってましたね。
ひながひとりで洞窟に?
危ないな。すぐに行かなきゃ。
「ネットで検索」ってちょうどよかったじゃないですか。
洞窟の鍵を開けると、ダボダボの服を着た小柄な扉の番人が問題を掲げていました。
博士が「よかった。無事だったか」とかけよろうとすると、扉の番人は「フッフッフ。ようこそ。この問題が解けるかな?」と笑いました。
えっ? ちょっと……。
問題の問いかけ方がヘンじゃない?
まあ、いいじゃないか。わたしが調べたいのは……。
はーい。名刺入れを探しています。
来週の学会の受付を頼まれたんですけど、参加者の名刺入れを受付に置きたいんです。
イベントや展示会の受付によく置いてあるでしょ?
あー、あるねえ。名刺を入れるスリットがあるプラスチックの箱。
でも、文房具屋さんにも百円ショップにも置いてなくて。
「名刺入れ」で検索しても、名刺を持ち歩くときのケースしか出てこないのよ。
はい。じゃあ、その「名刺入れ」を見つけるという問題にしまーす!
この問題、解けるひとー?
うーん。いきなり言われても……。
はい。それじゃ、パソコン教室の集中講座を受けてください。
きっと、問題が解けるようになるよ。
うむ。たのもしいな。
はい。それでは、ネット編の第1の扉ではネットの検索を勉強します。
ネットの検索には、ブラウザーというアプリを使います。
ブラウザーは、ネットのあちこちにあるウェブサイト(ホームページ)を見るためのアプリで、Microsoft Edge(マイクロソフト・エッジ)やGoogle Chrome(グーグル・クローム)、Safari(サファリ)などがあります。
パソコンにもタブレットにもスマホ(スマートフォン)にもはいっています。
このパソコンには、Microsoft Edgeが入っているので起動してみましょう。
みなさんもいっしょにやってみましょうね。
タスクバーの(Microsoft Edge)というアイコンをクリックしてみましょう。
画面が開きましたか?
左上に「Microsoft Bing」(マイクロソフト・ビング)と表示されていますね。
これは、「Bing」(ビング)という検索サイトです。
ウェブサイトを検索するためのウェブサイトです。
まん中に虫メガネのマーク()があって、「Webの検索」と書かれています。
ここをクリックして、「名刺入れ」と入力してみましょう。
こういう検索に使う言葉を「キーワード」と言います。
検索サイトは、このキーワードを含むウェブサイトを探してくれます。
入力したら、Enterキーを押します。
できましたか?
「名刺入れ」という言葉がはいっているウェブサイトの一覧が表示されます。
これは名刺を入れて持ち歩くケースや、名刺を整理するためのバインダーでしょう?
探しているのはこれじゃないんですよ。
わかりました。おまかせください。